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第19話 追跡者 俯瞰視点(2)

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「…………」
「…………」
「…………」

 二人はキアラと出会い、キアラは一年間ここで過ごしていたため――比較的良い環境で過ごせていたため当時の面影が残っており、

「…………お前は、キアラ……。キアラだな!?」「…………アナタは、キアラ……。キアラね!?」

 それによって、ガリーとセレストは『娘』だと気付けたのです。
 けれどそんなガリーとセレストは当時の面影が残っておらず、娘の方は気付けなかった。

「っっ!! うああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」

 その結果キアラは二人を追跡者と勘違いして、逃亡。そして、

「まてっ! 待つんだっ、キアラ!!」
「まって! 待ちなさいっ! キアラ!!」

 こんな場所で暮らすなら、一人でも多く仲間が居た方が良い――。そんな理由で二人はキアラを追いかけ始め、おかしな鬼ごっこが勃発してしまったのでした。
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