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第17話 大喜びのあとに キアラ視点(5)
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「身を差し出しにいけええええええええええ!!」
「だまれぇええええええええ!!」
「だまりなさいよぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
バカには正論が通じない! だから私は取っ組み合いをする羽目になって、三人で地面を転がり回っていた。
「黙るのはアンタたちの方よ! いいから大人しく従ってっ、行きなさいよ!!」
「それが親に利く口か!? 生意気だぞ!」
「そうよ!! なんなのよその口は!!」
「バカでアホな親なんだからこれでいいのよ!! 大体ねえっ、親親親親うるさいのよ!!」
この人達はこんな状況を招いた元凶でっ、親を名乗れる資格なんてない!! コイツらはただの愚かな大人よ!!
「アンタ達に偉そうにできる権利はなくてっ、身を犠牲にしてやっとスタート地点に立てるレベルなのよ!! さあ! いいから!! さっさと行きなさいよ!!」
「しつこいぞ!! 行かないと言っているだろうが!!」
「そんなに行きたければアナタが行きなさいよ! 代わりにアナタが犠牲になりなさい!」
「なんで何も悪くない私が行かないといけないのよ!? 何度も同じことを言わせるな! いけええええええええ!!」
責任を取るべき人間が取れ。私は真っ当な発言をしているのに、コイツらにはやっぱり通じない。
「いくものかぁあ!!」
「するはずないでしょうが!!」
返ってくるのは拒否ばかりで、ますますイライラしてきた……! ただでさえ沸騰している血液の温度が更に上がって、蒸発しそうに感じるくらいになった!!
だから! だから――
「もういいわ!! もうアンタ達の顔も声も見たくないし聞きたくない!! アンタ達と縁を切る!!」
二人を突き飛ばして立ち上がり、私は二人を順に指さした。
「この瞬間から私達は赤の他人よ!! 二度と関わるんじゃないわよ!!」
言う事を聞かないし、人数的にまとめて気絶させて引っ張っていくのも無理なんだもんっ! コイツらと居る意味なんてなくて、居たらストレスが溜まるだけんだもの!
それにっ、こんな無能達なんて居ても居なくても逃走生活に変わりないんだもの!!
私は鋭く睨みつけ、早歩きで歩き出す。
「ふんっ、それはこちらの台詞だ! お前なんて子どもではない!!」
「こっちこそ見たくも聞きたくもないわ!! さっさと目の前から消えなさい!!」
「そうしてるでしょ!! ……アンタたちのもとに生まれたせいで最悪の人生になったわっ! その罰としてさっさと死ねばいいわ!! 死んだあとは地獄で苦しみ続けるといいわ!!」
まだ逆切れをするバカ2匹を怒鳴りつけ、なんか喚いてるのが聞こえるけど、無視して歩き続ける。
そうして私は、役立たず達に見切りをつけて――
「だまれぇええええええええ!!」
「だまりなさいよぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
バカには正論が通じない! だから私は取っ組み合いをする羽目になって、三人で地面を転がり回っていた。
「黙るのはアンタたちの方よ! いいから大人しく従ってっ、行きなさいよ!!」
「それが親に利く口か!? 生意気だぞ!」
「そうよ!! なんなのよその口は!!」
「バカでアホな親なんだからこれでいいのよ!! 大体ねえっ、親親親親うるさいのよ!!」
この人達はこんな状況を招いた元凶でっ、親を名乗れる資格なんてない!! コイツらはただの愚かな大人よ!!
「アンタ達に偉そうにできる権利はなくてっ、身を犠牲にしてやっとスタート地点に立てるレベルなのよ!! さあ! いいから!! さっさと行きなさいよ!!」
「しつこいぞ!! 行かないと言っているだろうが!!」
「そんなに行きたければアナタが行きなさいよ! 代わりにアナタが犠牲になりなさい!」
「なんで何も悪くない私が行かないといけないのよ!? 何度も同じことを言わせるな! いけええええええええ!!」
責任を取るべき人間が取れ。私は真っ当な発言をしているのに、コイツらにはやっぱり通じない。
「いくものかぁあ!!」
「するはずないでしょうが!!」
返ってくるのは拒否ばかりで、ますますイライラしてきた……! ただでさえ沸騰している血液の温度が更に上がって、蒸発しそうに感じるくらいになった!!
だから! だから――
「もういいわ!! もうアンタ達の顔も声も見たくないし聞きたくない!! アンタ達と縁を切る!!」
二人を突き飛ばして立ち上がり、私は二人を順に指さした。
「この瞬間から私達は赤の他人よ!! 二度と関わるんじゃないわよ!!」
言う事を聞かないし、人数的にまとめて気絶させて引っ張っていくのも無理なんだもんっ! コイツらと居る意味なんてなくて、居たらストレスが溜まるだけんだもの!
それにっ、こんな無能達なんて居ても居なくても逃走生活に変わりないんだもの!!
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「そうしてるでしょ!! ……アンタたちのもとに生まれたせいで最悪の人生になったわっ! その罰としてさっさと死ねばいいわ!! 死んだあとは地獄で苦しみ続けるといいわ!!」
まだ逆切れをするバカ2匹を怒鳴りつけ、なんか喚いてるのが聞こえるけど、無視して歩き続ける。
そうして私は、役立たず達に見切りをつけて――
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