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第11話 ぷつん ぷつん キアラ視点(5)
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「じっとしてなさいよ!! 大人しく叩かれなさいよぉぉおおお!!」
「大人しくするのはキアラよおおおおおおおおおおおおおおお!!」
「ご主人様にしたがえええええええええええええええええええ!!」
「したがう義理なんてないわよおおおおおおおおおおおおおお!!」
「跪いて顔をさしだしなさいいいいいいいいいいいいいいいいい!!」
「そうするのはアンタの方よおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
「ニコぉぉぁああああああああああああああああああああああああああああ!!」
「キアラぁああああああああああああああああああああああああああああ!!」
「うごおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
「ぁああああああああああああああああああああああああぁ!!」
「きいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!」
「あぁぁああぁぁあああああああああああああああああ!!」
こうなったら、先に倒れた方が負け――。だから私とお父様とお母様は我武者羅に目の前にある生意気な頬を叩き続け、つぅっっ!
叩いた直後にやってくる激しい痛みを堪え、また右手に力を込める!
「おとなしくっ、しなさいよぉぉぉ!!」
「おとなしくするのはっ、キアラだって言ってるでしょぉぉぉ!!」
「抵抗っ、するなぁあああ!!」
「そっちこそっ、するなああああ!!」
「じっとしてなさい!!」
「じっとしろおおおお!!」
叩いて! 叩かれて! 叩いて! 叩かれて! 叩いて!! 叩かれて!! 叩く!!
とにかく私達はソレを繰り返し、20回を超えたあたりでカウントをやめたから、どのくらいやったのか分からない。少なくとも3分以上全力で相手の頬を叩いて――
「く、そぉ…………」
「ぁ、ぁぁ…………」
「こんな、ところ、で…………」
やった!
正義は必ず勝つ、というものね!! 顔を醜く腫らしたニコとアンナとニーナは揃って崩れ落ち、私達が勝利を収めたのだった!!
「はぁ、はぁ、はぁ……。やっと大人しくなったわ……。お父様っ、お母様! この隙にっ、コイツラに追撃を――あ……れ……?」
「キアラっ、踏ん張るのだっ。今意識を失っては――ぐ、ぁ、ぁぁ……」
「そんな……。せっかく、かった、のに……」
で、も……。私達も、意識が……遠のき、始める。
今は絶好のチャンスなのに、だめ……。どんなに頑張っても、耐えられなくって……。
私も、お父様も、お母様も……。目の前が真っ暗になって……。
ぷつりと…………。意識が、途切れてしまった……。
「大人しくするのはキアラよおおおおおおおおおおおおおおお!!」
「ご主人様にしたがえええええええええええええええええええ!!」
「したがう義理なんてないわよおおおおおおおおおおおおおお!!」
「跪いて顔をさしだしなさいいいいいいいいいいいいいいいいい!!」
「そうするのはアンタの方よおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
「ニコぉぉぁああああああああああああああああああああああああああああ!!」
「キアラぁああああああああああああああああああああああああああああ!!」
「うごおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
「ぁああああああああああああああああああああああああぁ!!」
「きいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!」
「あぁぁああぁぁあああああああああああああああああ!!」
こうなったら、先に倒れた方が負け――。だから私とお父様とお母様は我武者羅に目の前にある生意気な頬を叩き続け、つぅっっ!
叩いた直後にやってくる激しい痛みを堪え、また右手に力を込める!
「おとなしくっ、しなさいよぉぉぉ!!」
「おとなしくするのはっ、キアラだって言ってるでしょぉぉぉ!!」
「抵抗っ、するなぁあああ!!」
「そっちこそっ、するなああああ!!」
「じっとしてなさい!!」
「じっとしろおおおお!!」
叩いて! 叩かれて! 叩いて! 叩かれて! 叩いて!! 叩かれて!! 叩く!!
とにかく私達はソレを繰り返し、20回を超えたあたりでカウントをやめたから、どのくらいやったのか分からない。少なくとも3分以上全力で相手の頬を叩いて――
「く、そぉ…………」
「ぁ、ぁぁ…………」
「こんな、ところ、で…………」
やった!
正義は必ず勝つ、というものね!! 顔を醜く腫らしたニコとアンナとニーナは揃って崩れ落ち、私達が勝利を収めたのだった!!
「はぁ、はぁ、はぁ……。やっと大人しくなったわ……。お父様っ、お母様! この隙にっ、コイツラに追撃を――あ……れ……?」
「キアラっ、踏ん張るのだっ。今意識を失っては――ぐ、ぁ、ぁぁ……」
「そんな……。せっかく、かった、のに……」
で、も……。私達も、意識が……遠のき、始める。
今は絶好のチャンスなのに、だめ……。どんなに頑張っても、耐えられなくって……。
私も、お父様も、お母様も……。目の前が真っ暗になって……。
ぷつりと…………。意識が、途切れてしまった……。
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