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第7話 初めての共同作戦 ディオン&エヴァ視点
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「………………このくらいあれば、充分だろうね。これで完了だ」
エヴァと別れ商会に着いてから、およそ1日後。ウチが仕入れていた『とあるもの』の準備がようやく終わり、ハンカチで額の汗を拭った。
「ふぅ。やっぱり何度経験しても、単独での仕込みはしんどいね」
我がライズトール家には家族や大勢の臣下がいるし、商会にもたくさんの優秀な仲間がいる。けれどそんな人達はかつて異変の影響を受け、敵となってしまった過去があった。
そのため異変から解放されてはいるものの、何があるか分からないので一から十まで自分で行ったのだ。
「アレの設置や、代わりとなるエネルギー源の確保。相当苦労したけれど、その分効果は覿面だ」
しかも今回は更に、エヴァが一緒に動いてくれる。それによってこの作戦は、更に強力な作戦となる。
「だからね、アンベール――いや、西城雄吾だったか。君の思い通りには、させないよ?」
〇〇
「………………このくらいで、充分ですね。以上で完了です」
ディオン様と別れてから、およそ1日後。『この時間までに仕上げておいてもらいたい』
と仰られていた、その30分前のことでした。託されていた行動を完遂させた私は、額に浮かんでいた汗をハンカチで拭いました。
「ふう。やはり何度経験をしても、自分一人での工作は骨が折れますね」
ベーリック子爵家には、お父様やお母様や臣下の方々がいらっしゃいます。ですが皆さんは異変の影響を受け、複数回『敵』となってしまった過去があります。
そして今回はその異変の延長上にある問題ですので、異変からはすでに解放されているものの、不測の事態を起こさないように自分自身で行ったのです。
「変装をして馬に乗ってあちこち駆け回り、約束を漕ぎつける。相当苦労をしましたが、その分効果は覿面です」
おまけに今回は更に、ディオン様が一緒に動いてくれています。そちらによってこの作戦は、更に更に強力なものとなります。
「ですので、アンベール様――西城、雄吾様。貴方様の思い通りには、なりませんよ?」
エヴァと別れ商会に着いてから、およそ1日後。ウチが仕入れていた『とあるもの』の準備がようやく終わり、ハンカチで額の汗を拭った。
「ふぅ。やっぱり何度経験しても、単独での仕込みはしんどいね」
我がライズトール家には家族や大勢の臣下がいるし、商会にもたくさんの優秀な仲間がいる。けれどそんな人達はかつて異変の影響を受け、敵となってしまった過去があった。
そのため異変から解放されてはいるものの、何があるか分からないので一から十まで自分で行ったのだ。
「アレの設置や、代わりとなるエネルギー源の確保。相当苦労したけれど、その分効果は覿面だ」
しかも今回は更に、エヴァが一緒に動いてくれる。それによってこの作戦は、更に強力な作戦となる。
「だからね、アンベール――いや、西城雄吾だったか。君の思い通りには、させないよ?」
〇〇
「………………このくらいで、充分ですね。以上で完了です」
ディオン様と別れてから、およそ1日後。『この時間までに仕上げておいてもらいたい』
と仰られていた、その30分前のことでした。託されていた行動を完遂させた私は、額に浮かんでいた汗をハンカチで拭いました。
「ふう。やはり何度経験をしても、自分一人での工作は骨が折れますね」
ベーリック子爵家には、お父様やお母様や臣下の方々がいらっしゃいます。ですが皆さんは異変の影響を受け、複数回『敵』となってしまった過去があります。
そして今回はその異変の延長上にある問題ですので、異変からはすでに解放されているものの、不測の事態を起こさないように自分自身で行ったのです。
「変装をして馬に乗ってあちこち駆け回り、約束を漕ぎつける。相当苦労をしましたが、その分効果は覿面です」
おまけに今回は更に、ディオン様が一緒に動いてくれています。そちらによってこの作戦は、更に更に強力なものとなります。
「ですので、アンベール様――西城、雄吾様。貴方様の思い通りには、なりませんよ?」
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