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9 あたし達のゴールデンウィーク! (2)
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「ゆ、ユーナ……。あたしたちはついにこーがくねんになったけど、まだ小学生だよ……。ここで、お、お買い物、するの……?」
「うん、そうだよ~。前からほしかったお洋服があるんだ~」
お店の中をキョロキョロしたユーナは、少し離れた場所にあった服を指さした。
あれは…………えっとえっと。確か、ワンピースって名前のもの。
裾と胸元にヒラヒラがついてて可愛くって、おっとりしてるユーナにはすっごく似合いそう。
「……あのね。それはユーナが好きな、ファッション系YOUTUBER(ゆーちゅーばー)がオススメしてたブランドのやつ」
「ふぁ、ふぁっしょんけい、ゆーちゅーばー……? なんだったっけ、それ……?」
「動画を自由に投稿できる『YOUTUBE』っていうサイトがあって、そこでファッションに関係する動画を投稿してる人達のことだよ~。あたしはお洋服が好きだから、毎日チェックしてるの~」
そういえば前に遊びに行った時、そんなお話をしてた。
美人なお姉さんが、買ってきたお洋服を見せたり着たりする。そんなないよーだった気がするなぁ。
「……そうそう。でね。ユーナはこのブランドのを買いたくて、去年からお小遣いを貯めてたんだよ」
「きょ、去年から……!? い、いったい何円なのぉ……?」
おそるおそる、値段を確認してみる。
どきどきどきどき。
このお洋服のお値段は………………。お値段、は……………………。
「? 陽上さん、どうして固まっているの?」
「だ、だって、これ……。1万円って、書いてる……」
ママが買ってきてくれる服は、500円くらいなのに。1万円っ!
計算したら……。今着てるこの服が、20枚も買えちゃうよっ!?
「ふぇ? ぇぇ? お値段が、間違ってる……? でもでも去年から貯めるから、間違ってない……?」
「見たところこの服は有名なデザイナーがプロデュースしているようだし、生地なども質の良いものを使っているわ。決して間違いではなく、むしろ他と比べると安いのではないかしら」
「月下ちゃん、大正解~。その通りだよ~」
そ、そーなんだ……。むしろ、安いんだ……。
あたし、全然知らなかったよぉ。生地とか作ってる人で、値段って変わるんだねぇ。
「な、なるほど、失礼しましただよ、です。ユーナは、このお洋服のどーゆートコが気に入ってるのかな?」
「色とデザインで、特に胸元にさり気なくあるビジューが気に入ったの~。ビジューっていうのは、装飾って意味なんだよ~」
そ、そうなんだ。
このキラキラしてるのが、びじゅー。なんか、触るとジュッとしそうな名前だなぁ。
「……ユーナは何回も試着していて、夢にも見てたやつ。ついにこの日が来た」
「楽しみで楽しみで、昨日はあんまり眠れなかったんだよ~。ユーカちゃん、ハナちゃん、月下ちゃん、買ってくるね~っ」
珍しくソワソワしながら店員さん(とってもオシャレで美人!)がいるレジに行って、お会計。そのあとユーナは試着室で買ったお洋服に着替えさせてもらって、カーテンが開くと更にかわいくなったユーナが出てきた。
「お任せしました~。どうかな~?」
「すっごく似合ってるっ。ユーナ、とっても綺麗だよーっ!」
「……最高。いいお買い物をした」
「私もそこまでファッションに詳しくはないのだけれど、全体のバランスがとてもいいわ。風松優奈さんの長所が引き立っていると思う」
「わ~、みんなありがとう~。夢が叶って嬉しいよ~」
ユーナはとっても明るく笑って、これでユーナ編のお買い物は楽しく終了~っ。次はユーカ編で、あたしたちは2階にあるCDショップを目指したのでしたっ!
○○○
「うん、そうだよ~。前からほしかったお洋服があるんだ~」
お店の中をキョロキョロしたユーナは、少し離れた場所にあった服を指さした。
あれは…………えっとえっと。確か、ワンピースって名前のもの。
裾と胸元にヒラヒラがついてて可愛くって、おっとりしてるユーナにはすっごく似合いそう。
「……あのね。それはユーナが好きな、ファッション系YOUTUBER(ゆーちゅーばー)がオススメしてたブランドのやつ」
「ふぁ、ふぁっしょんけい、ゆーちゅーばー……? なんだったっけ、それ……?」
「動画を自由に投稿できる『YOUTUBE』っていうサイトがあって、そこでファッションに関係する動画を投稿してる人達のことだよ~。あたしはお洋服が好きだから、毎日チェックしてるの~」
そういえば前に遊びに行った時、そんなお話をしてた。
美人なお姉さんが、買ってきたお洋服を見せたり着たりする。そんなないよーだった気がするなぁ。
「……そうそう。でね。ユーナはこのブランドのを買いたくて、去年からお小遣いを貯めてたんだよ」
「きょ、去年から……!? い、いったい何円なのぉ……?」
おそるおそる、値段を確認してみる。
どきどきどきどき。
このお洋服のお値段は………………。お値段、は……………………。
「? 陽上さん、どうして固まっているの?」
「だ、だって、これ……。1万円って、書いてる……」
ママが買ってきてくれる服は、500円くらいなのに。1万円っ!
計算したら……。今着てるこの服が、20枚も買えちゃうよっ!?
「ふぇ? ぇぇ? お値段が、間違ってる……? でもでも去年から貯めるから、間違ってない……?」
「見たところこの服は有名なデザイナーがプロデュースしているようだし、生地なども質の良いものを使っているわ。決して間違いではなく、むしろ他と比べると安いのではないかしら」
「月下ちゃん、大正解~。その通りだよ~」
そ、そーなんだ……。むしろ、安いんだ……。
あたし、全然知らなかったよぉ。生地とか作ってる人で、値段って変わるんだねぇ。
「な、なるほど、失礼しましただよ、です。ユーナは、このお洋服のどーゆートコが気に入ってるのかな?」
「色とデザインで、特に胸元にさり気なくあるビジューが気に入ったの~。ビジューっていうのは、装飾って意味なんだよ~」
そ、そうなんだ。
このキラキラしてるのが、びじゅー。なんか、触るとジュッとしそうな名前だなぁ。
「……ユーナは何回も試着していて、夢にも見てたやつ。ついにこの日が来た」
「楽しみで楽しみで、昨日はあんまり眠れなかったんだよ~。ユーカちゃん、ハナちゃん、月下ちゃん、買ってくるね~っ」
珍しくソワソワしながら店員さん(とってもオシャレで美人!)がいるレジに行って、お会計。そのあとユーナは試着室で買ったお洋服に着替えさせてもらって、カーテンが開くと更にかわいくなったユーナが出てきた。
「お任せしました~。どうかな~?」
「すっごく似合ってるっ。ユーナ、とっても綺麗だよーっ!」
「……最高。いいお買い物をした」
「私もそこまでファッションに詳しくはないのだけれど、全体のバランスがとてもいいわ。風松優奈さんの長所が引き立っていると思う」
「わ~、みんなありがとう~。夢が叶って嬉しいよ~」
ユーナはとっても明るく笑って、これでユーナ編のお買い物は楽しく終了~っ。次はユーカ編で、あたしたちは2階にあるCDショップを目指したのでしたっ!
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