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4 あたしが調査!? (2)
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「こうやってお話するのは、はじめてよね? はじめまして、大原四葉と申します」
あたしたちは渡り廊下を通って今いる北校舎から南校舎に行って、最上級生さんがいる6年3組にお邪魔。入口の近くにいた女の子さんに呼んでもらったら、こんがり日焼けしたお淑やかな人が出てきてくれた。
「あなたは新聞部の月下ちゃんで、そちらはドタバタお姉ちゃん。お名前と評判は、よく聞いてるわ」
モミジちゃんは新聞部の部長で、あたしのそのお手伝いをしてるコトになってるの。
これは、学校での調査を怪しまれないため、なんだって。
……ところで……。あたしは年上の6年生さんにも、ドタバタお姉ちゃんって呼ばれてたんだねぇ……。
「有名な2人が来てくれて、嬉しいわ。わたしに何の用かな?」
「今回私達新聞部は、上級生にアンケートを取っているんです。大原さんの、憧れている人を教えてください」
「わたしの、憧れ? 憧れている人は、いないわね」
顎に人差し指を当てていたヨツバちゃんさんは、ニコリと微笑んだ。
ふぇ? いない、の?
(モミジちゃんモミジちゃん。誰かに憧れてないと、アコヘンしないよね? どーなってるのかな?)
(恐らく彼女の場合は、現在の性格、に憧れがあったのでしょうね。だからこういう回答になっているのだと思うわ)
そっかそっか。
憧れの目標は、人だけじゃないよね。うっかりでした。
(だったらー……。今の性格についてお尋ねすれば、いいのかな?)
(残念ながら、それはできないの。性格に憧れた場合は『自分と同じ性格に憧れていた』というおかしな状態を誤魔化すため、その性格に憧れていた記憶も消えてしまっているのよ)
(ぁ、そーなんだね。じゃー、どうしよっか?)
(こういう場合は御家族や友人に会って、解決の糸口を見つけていくの。彼女に関してはまだ周辺調査ができていないから、これから尋ねてみるわ)
そっかそっか、その2。
そういう方法にしたら、ヒントが見つかるよね。
「それでは次に、交友関係について質問させていただきます。大原先輩には、親友がいらっしゃいますか?」
「ええ、いるわよ。5組の菊池碧(きくちみどり)ちゃんとは家がお隣同士で、保育園の頃からの大事な親友なの」
「そうですか。お尋ねする内容は以上で、ご協力ありがとうございました」
「ありがとーございましたっ」
モミジちゃんとあたしはペコッとお辞儀をして、次の目的地へと出発っ。廊下をトコトコ歩いて、2つ先の教室でミドリちゃんさんを呼んでもらった。
あたしたちは渡り廊下を通って今いる北校舎から南校舎に行って、最上級生さんがいる6年3組にお邪魔。入口の近くにいた女の子さんに呼んでもらったら、こんがり日焼けしたお淑やかな人が出てきてくれた。
「あなたは新聞部の月下ちゃんで、そちらはドタバタお姉ちゃん。お名前と評判は、よく聞いてるわ」
モミジちゃんは新聞部の部長で、あたしのそのお手伝いをしてるコトになってるの。
これは、学校での調査を怪しまれないため、なんだって。
……ところで……。あたしは年上の6年生さんにも、ドタバタお姉ちゃんって呼ばれてたんだねぇ……。
「有名な2人が来てくれて、嬉しいわ。わたしに何の用かな?」
「今回私達新聞部は、上級生にアンケートを取っているんです。大原さんの、憧れている人を教えてください」
「わたしの、憧れ? 憧れている人は、いないわね」
顎に人差し指を当てていたヨツバちゃんさんは、ニコリと微笑んだ。
ふぇ? いない、の?
(モミジちゃんモミジちゃん。誰かに憧れてないと、アコヘンしないよね? どーなってるのかな?)
(恐らく彼女の場合は、現在の性格、に憧れがあったのでしょうね。だからこういう回答になっているのだと思うわ)
そっかそっか。
憧れの目標は、人だけじゃないよね。うっかりでした。
(だったらー……。今の性格についてお尋ねすれば、いいのかな?)
(残念ながら、それはできないの。性格に憧れた場合は『自分と同じ性格に憧れていた』というおかしな状態を誤魔化すため、その性格に憧れていた記憶も消えてしまっているのよ)
(ぁ、そーなんだね。じゃー、どうしよっか?)
(こういう場合は御家族や友人に会って、解決の糸口を見つけていくの。彼女に関してはまだ周辺調査ができていないから、これから尋ねてみるわ)
そっかそっか、その2。
そういう方法にしたら、ヒントが見つかるよね。
「それでは次に、交友関係について質問させていただきます。大原先輩には、親友がいらっしゃいますか?」
「ええ、いるわよ。5組の菊池碧(きくちみどり)ちゃんとは家がお隣同士で、保育園の頃からの大事な親友なの」
「そうですか。お尋ねする内容は以上で、ご協力ありがとうございました」
「ありがとーございましたっ」
モミジちゃんとあたしはペコッとお辞儀をして、次の目的地へと出発っ。廊下をトコトコ歩いて、2つ先の教室でミドリちゃんさんを呼んでもらった。
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