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第2話 お屋敷を去った結果~妹と婚約者の場合~ 俯瞰視点(5)
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「いい加減にして頂戴!!」
先にキレたのは、フローラ。散々自慢話をされた後に『トイレ』で話の腰を折られ、感情が爆発したのでした。
「いつもいつも自分を持ちあげたりっ!! 自分をあげるためにわたくしを下げたりっっ!! しょうもないことで話の邪魔をしたり!! どうなってますのよ!!」
今まで自分がやられてきた出来事を一から十まで吐き出し、自分がどんな気持ちで耐えて来たのかを叫ぶ。
ですがフローラの怒りはそれで収まらず、それどころか更にヒートアップしていきます。
「どんな育ち方をしたらそんな風に振る舞えますの!? 常識ってご存じ!? ご存じのはずありませんわよね!? だって知ってるならここまでできないもの!! よくもまあそんな風に育ちましたわね!? 驚きですわ!! 周りは誰も指摘をしなかったんですのっっ!? 指摘をされなくたって普通は気付くものでしょ!? 頭の中はどうなってますのよ!? どんな風になってるのか知りたいですわ!! こんな腹立つ人間は滅多にいませんわよ!! おかしい!! おかしい!! 人としてありえませんわ!!」
この量の台詞を約20秒で言い切る。まさに怒涛の勢いで絶叫し続け――
「いい加減にしろ!!」
――突然の出来事に呆然となっていたマクサンスも、ここで反撃開始。テーブルに、力任せに拳を振り下ろしました。
「なにが初心者にしてはだ!! なにが『才』だ!! 『下』だ!! 大した音じゃないんだよ!! 人が話している時に勝手に答えるな!! 誰が予想しろと言った!? 言ってないだろう!! 余計な真似をするんじゃない!!」
「なっ!? なにを――」
「五月蠅い黙れ!! お前こそどんな育ち方をしたらそんな風になるんだ!? お前の中にこそ『常識』がない!! よくもまあそんな調子で今まで生きてこれたな!? どれだけ周りに甘やかされてきたんだ!! そのせいで身体だけ成長して心はずっと子ども――子どもどころじゃないっ、赤ん坊レベルのままじゃないか!! こんなヤツ見たことないぞっ!! 異常だ異常!! 人としてあり得ないぞ!!」
同じくおよそ20秒で言い切り、鬼の形相で睨みつける。
もしも視線が攻撃力を持つのであれば、即死させてしまえるほどの鋭い眼差し。
そんなものを注がれたフローラは、もちろん微塵も怯みません。そんなマクサンスを激しく睨み返し、
「あのねぇ――っっ! あぁあああああああああ!!」
反論しようとしたものの、加害者だと思っている相手からこんな風に言われて怒りが増えすぎたのでしょう。口を出しただけでは気が済まなくなり、
「ぐあ!?」
手が出てしまう。マクサンスの左頬に鋭い平手打ちが決まり、乾いた音が辺りに響きわたったのでした。
「ああああああああ!! あああああああ!! あああああああああああああああああああああああ――ぎゃ!?」
「やりやがったな!! 殴りたいのはこっちの方だ!!」「
腹が立つのは、マクサンスも同じ。加害者だと思っていた相手が被害者ぶり、更には暴力を振るってきたため、お返しとフローラの左頬を思い切り叩いたのでした。
「!!!!!!!!!!!」
「!!!!!!!!!!!」
どちらも、苛立っている相手に殴られた。
それにより怒りの業火はますます燃え上がってしまい、掴み合いの喧嘩が勃発してしまい――
先にキレたのは、フローラ。散々自慢話をされた後に『トイレ』で話の腰を折られ、感情が爆発したのでした。
「いつもいつも自分を持ちあげたりっ!! 自分をあげるためにわたくしを下げたりっっ!! しょうもないことで話の邪魔をしたり!! どうなってますのよ!!」
今まで自分がやられてきた出来事を一から十まで吐き出し、自分がどんな気持ちで耐えて来たのかを叫ぶ。
ですがフローラの怒りはそれで収まらず、それどころか更にヒートアップしていきます。
「どんな育ち方をしたらそんな風に振る舞えますの!? 常識ってご存じ!? ご存じのはずありませんわよね!? だって知ってるならここまでできないもの!! よくもまあそんな風に育ちましたわね!? 驚きですわ!! 周りは誰も指摘をしなかったんですのっっ!? 指摘をされなくたって普通は気付くものでしょ!? 頭の中はどうなってますのよ!? どんな風になってるのか知りたいですわ!! こんな腹立つ人間は滅多にいませんわよ!! おかしい!! おかしい!! 人としてありえませんわ!!」
この量の台詞を約20秒で言い切る。まさに怒涛の勢いで絶叫し続け――
「いい加減にしろ!!」
――突然の出来事に呆然となっていたマクサンスも、ここで反撃開始。テーブルに、力任せに拳を振り下ろしました。
「なにが初心者にしてはだ!! なにが『才』だ!! 『下』だ!! 大した音じゃないんだよ!! 人が話している時に勝手に答えるな!! 誰が予想しろと言った!? 言ってないだろう!! 余計な真似をするんじゃない!!」
「なっ!? なにを――」
「五月蠅い黙れ!! お前こそどんな育ち方をしたらそんな風になるんだ!? お前の中にこそ『常識』がない!! よくもまあそんな調子で今まで生きてこれたな!? どれだけ周りに甘やかされてきたんだ!! そのせいで身体だけ成長して心はずっと子ども――子どもどころじゃないっ、赤ん坊レベルのままじゃないか!! こんなヤツ見たことないぞっ!! 異常だ異常!! 人としてあり得ないぞ!!」
同じくおよそ20秒で言い切り、鬼の形相で睨みつける。
もしも視線が攻撃力を持つのであれば、即死させてしまえるほどの鋭い眼差し。
そんなものを注がれたフローラは、もちろん微塵も怯みません。そんなマクサンスを激しく睨み返し、
「あのねぇ――っっ! あぁあああああああああ!!」
反論しようとしたものの、加害者だと思っている相手からこんな風に言われて怒りが増えすぎたのでしょう。口を出しただけでは気が済まなくなり、
「ぐあ!?」
手が出てしまう。マクサンスの左頬に鋭い平手打ちが決まり、乾いた音が辺りに響きわたったのでした。
「ああああああああ!! あああああああ!! あああああああああああああああああああああああ――ぎゃ!?」
「やりやがったな!! 殴りたいのはこっちの方だ!!」「
腹が立つのは、マクサンスも同じ。加害者だと思っていた相手が被害者ぶり、更には暴力を振るってきたため、お返しとフローラの左頬を思い切り叩いたのでした。
「!!!!!!!!!!!」
「!!!!!!!!!!!」
どちらも、苛立っている相手に殴られた。
それにより怒りの業火はますます燃え上がってしまい、掴み合いの喧嘩が勃発してしまい――
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