わたしがお屋敷を去った結果

 両親、妹、婚約者、使用人。ロドレル子爵令嬢カプシーヌは周囲の人々から理不尽に疎まれ酷い扱いを受け続けており、これ以上はこの場所で生きていけないと感じ人知れずお屋敷を去りました。
 ――カプシーヌさえいなくなれば、何もかもうまく行く――。
 ――カプシーヌがいなくなったおかげで、嬉しいことが起きるようになった――。
 関係者たちは大喜びしていましたが、誰もまだ知りません。今まで幸せな日常を過ごせていたのはカプシーヌのおかげで、そんな彼女が居なくなったことで自分達の人生は間もなく180度変わってしまうことを。


 17日本編完結。後日それぞれの10年後を描く番外編の投稿を予定しております。

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