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第2章 仕事のない魔女
2話 大事な魔導書
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「ふうん……」
ジュラーネさんは、全部で十冊あるその本を手に取って、注意深くページを開いていく。
魔法道具の預かり銀行。魔女から道具を預かってその価値に見合うだけの金額を貸してくれる。利子を付けて全額返せば道具は返ってくるし、返さないまま期限を過ぎたら道具は店のものになる(だから、道具の価値より安い金額しか貸せない)。ジュラーネさんは今、魔導書がどのくらい貴重なものか、確認してるんだろう。
と思ったら、ジュラーネさんは急に驚いたような、嬉しそうな声で叫んだ。
「いやはや驚いたね! 二百年前に書かれた古代魔導書じゃないか! 噂では聞いたことがあったけど、アタシも実物は初めて見たよ」
「だろ? 趣味で魔導書を集めてたんだけど、偶然、古書店で見つけてね。思わず購入したんだ」
「アタシはこの第七集のこれが好きだね。物体移動魔法の種類をこんなに綺麗にまとめてるページは見たことないよ」
「それならジュラーネ、ここもオススメだよ。浮遊魔法の歴史が書かれてるんだ」
ターブさんとジュラーネさんは、まるでお気に入りの漫画の好きなシーンを語り合うように楽しそうに話している。それだけ貴重な本なんだろう。
「なあ、チャンプス、魔導書ってなんだ?」
小声でアッキがチャンプスに訊くと、「ったく、そんなことも知らねえのか」と首を振る。でも、尻尾がピンと立っててずいぶん嬉しそうだ。
「魔導書ってのは、簡単に言えば魔法とか魔法薬の作り方とかが書かれた本だな。これを見ながら魔女が魔法を勉強するんだ」
「そっか、呪文とかかあ。ん? あれ、そういえばみんな呪文唱えてなくない? 魔法って言ったら呪文だよなあ、リンコ?」
「ん、言われてみればそうかも!」
アッキに聞かれて、私も初めて気付いた。ジュラーネさんもさっきのターブさんも、何も唱えてない。
「ああ、昔は呪文が必要だったみたいだけど、毎回口で言うのは大変だろ? だから、魔法石ってのが発明されたんだ。指輪とかに魔法石を埋めておいて、念じたり手を動かしたりすると魔法が発動するようになったんだよ」
なるほど、確かに毎回唱えるのは面倒かもしれない。だからジュラーネさんたちは指輪やネックレスをしてるんだ。
「それで……こんな大事なもの、預けるのかい? 趣味で集めてたんだろう? 借りた金が返せないと、手放すことになるんだよ?」
ジュラーネさんが尋ねると、ターブさんは一瞬固い表情を見せ、その後、何かを諦めたような悲しい笑顔を見せた。
「そうは言ったって、背に腹は代えられないさ。お金がなきゃ、生活もできないからね」
「仕事……ないのかい?」
ジュラーネさんが続けて質問する。その声には、心配そうな気持ちがこもっていた。
「小さな村だから、もともと仕事は少ないのさ。ワタシは片付けや掃除の魔法が昔から得意だから、そういう仕事を受けてたんだけど」
こんな風にね、と言いながらターブさんが右手をサッとかざすと、また手から風が出て竜巻が起こる。その竜巻の上に、束になった魔導書が浮かび、シュルシュルと道具棚まで運ばれて本屋さんのように綺麗に横に並んだ。さらに右手をくるくると動かすと、服のどこかにしまっていたのか、水にぬれたタオルみたいなものが妖怪の一反木綿みたいにふわふわと飛び、棚の柱をキュッキュと拭き始めた。
目の前で魔法が繰り広げられていることに改めて感動して見ていると、ターブさんは少し嬉しげに私たちの方を向く。
「アンタたち、向こうの世界の子だね。どうだい、ワタシの魔法は?」
聞かれてすぐ、私は勢いよく返事した。
「すごいです! あと羨ましいです! こんな魔法が使えたら、部屋の片づけも掃除もあっという間に終わるのに!」
「リンコ、正直だな!」
私の答えとアッキのツッコミに、ターブさんは「そうだろ、すごいんだよ」とうなずいた。でも、その表情はあんまり明るくない。
「でも、最近病気になってね。結構長引いたせいで、魔力が弱まったんだよ。今みたいな簡単な片付けとかならできるけど、誰かの家の片付けをやるなんて仕事を受けると、だいぶ時間がかかったり、全部の部屋ができなくなったりするようになったんだ。そりゃあ、依頼してくれる家も減るね」
「あー、重い病気になると魔力減って戻らなくなることあるって言うもんなあ」
チャンプスが尻尾をくたっと垂らしながら相槌を打つ。そっか、怪我のせいでスポーツ選手がうまく動けなくなるのと同じように、魔女も魔法のせいでうまく魔法が使えなくなったりするんだ。
「貯金もほとんどないし、これを預けて生活費の足しにしようと思ってね。それで、いくらくらいになりそうだい?」
「そうさね……こんな貴重なものなら、四千グルは貸せると思うよ」
「そうかい、そりゃあ良かった」
道具棚に並べていた魔導書を魔法で手元に戻し、表紙をトントンと叩くターブさん。するとアッキが、彼女に話しかける。
「でもターブさん、趣味で集めた本だったんでしょ?」
「まあ、昔の本だから、今の時代まで残ってる魔法も少ないしね。万が一残ってたとしても、どうせ魔力も弱まってるから、ワタシには使うこともできないだろうし。だから……預けていいのさ」
その悲しそうな声に、私まで辛くなってしまう。だって、魔力が弱まったのが原因で仕事が減ったなら、魔力が回復しない限り、仕事は少ないままなんじゃない? だとしたら、結局お金を返せなくて魔導書は諦めないといけなくなるかもしれない。生活のために自分の好きなものとお別れしなきゃいけないなんて……自分が漫画を手放すことを想像すると、心が締め付けられるような気持ちになる。
なんとか、なんとかしてあげたい!
「その話、詳しく聞かせてください!」
気が付いたら、口に出していた。ジュラーネさんとターブさんがきょとんとしながら私の方を見る。チャンプスが二足歩行になり、「あーあ」と言うように両手で顔をおおった。
「あのな、リコ。お前が話聞いてどうにかなるもんでもないだろ? 魔法のことも魔女のことも分かんねーじゃねーか」
「でもさ、知らないからこそできることがあるかもしれないよ? 例えばほら、魔法に関係ないアイディアがひらめくとか!」
「キシシッ、それは面白いかもねえ」
チャンプスより先に答えたのは、ジュラーネさんだった。
「リコ、ターブを助けたいんだね? アキラも同じ気持ちかい?」
「うん! 俺も集めてるもの無くすことになったらイヤだからさ、協力したいよ」
「そっか、それなら、お願いしてみようかね」
「ジュラーネ、マジかよ! こいつらに任せるのか!」
チャンプスがズッコけてみせる。口は悪いけど、アニメキャラみたいな動きがかわいくてやっぱり憎めない。
「いいんだよ、お金貸すのが仕事じゃ無いからねえ。たまには子どもの発想も大事にしてあげないと」
え、このお店はお金を貸すのが仕事じゃないの? 私はアッキと顔を見合わせ、一緒に首をかしげた。
「ターブ、この本預かるのはもう少し先でもいいかい? リコとアキラが先に話を聞くよ」
ジュラーネさんが聞くと、ターブさんは「ああ」と首を大きく縦に動かす。
「まだお金はあるからね、多少は大丈夫だよ。だけど……」
ターブさんはやや不安げに私たちに視線を向けた。それはそうだよね、いきなり違う世界の子どもが相談に乗るなんて。
するとジュラーネさんが「ターブ、心配いらないさね」と、右腕の近くに来ていたチャンプスをなでた。
「チャンプスにもついてってもらうよ。この子から状況は教えてもらうから、変なことになりそうならアタシが入る。それでいいだろう?」
「まあ、それならいいよ。それじゃあえっと……リコとアキラ、よろしくね」
その言葉を聞いて、背筋が伸びる。ジュラーネさんの期待に応えないと!
「はい、よろしくお願いします!」
「俺も、お願いします!」
こうして私たちは、ターブさんの相談に乗ることになった。
ジュラーネさんは、全部で十冊あるその本を手に取って、注意深くページを開いていく。
魔法道具の預かり銀行。魔女から道具を預かってその価値に見合うだけの金額を貸してくれる。利子を付けて全額返せば道具は返ってくるし、返さないまま期限を過ぎたら道具は店のものになる(だから、道具の価値より安い金額しか貸せない)。ジュラーネさんは今、魔導書がどのくらい貴重なものか、確認してるんだろう。
と思ったら、ジュラーネさんは急に驚いたような、嬉しそうな声で叫んだ。
「いやはや驚いたね! 二百年前に書かれた古代魔導書じゃないか! 噂では聞いたことがあったけど、アタシも実物は初めて見たよ」
「だろ? 趣味で魔導書を集めてたんだけど、偶然、古書店で見つけてね。思わず購入したんだ」
「アタシはこの第七集のこれが好きだね。物体移動魔法の種類をこんなに綺麗にまとめてるページは見たことないよ」
「それならジュラーネ、ここもオススメだよ。浮遊魔法の歴史が書かれてるんだ」
ターブさんとジュラーネさんは、まるでお気に入りの漫画の好きなシーンを語り合うように楽しそうに話している。それだけ貴重な本なんだろう。
「なあ、チャンプス、魔導書ってなんだ?」
小声でアッキがチャンプスに訊くと、「ったく、そんなことも知らねえのか」と首を振る。でも、尻尾がピンと立っててずいぶん嬉しそうだ。
「魔導書ってのは、簡単に言えば魔法とか魔法薬の作り方とかが書かれた本だな。これを見ながら魔女が魔法を勉強するんだ」
「そっか、呪文とかかあ。ん? あれ、そういえばみんな呪文唱えてなくない? 魔法って言ったら呪文だよなあ、リンコ?」
「ん、言われてみればそうかも!」
アッキに聞かれて、私も初めて気付いた。ジュラーネさんもさっきのターブさんも、何も唱えてない。
「ああ、昔は呪文が必要だったみたいだけど、毎回口で言うのは大変だろ? だから、魔法石ってのが発明されたんだ。指輪とかに魔法石を埋めておいて、念じたり手を動かしたりすると魔法が発動するようになったんだよ」
なるほど、確かに毎回唱えるのは面倒かもしれない。だからジュラーネさんたちは指輪やネックレスをしてるんだ。
「それで……こんな大事なもの、預けるのかい? 趣味で集めてたんだろう? 借りた金が返せないと、手放すことになるんだよ?」
ジュラーネさんが尋ねると、ターブさんは一瞬固い表情を見せ、その後、何かを諦めたような悲しい笑顔を見せた。
「そうは言ったって、背に腹は代えられないさ。お金がなきゃ、生活もできないからね」
「仕事……ないのかい?」
ジュラーネさんが続けて質問する。その声には、心配そうな気持ちがこもっていた。
「小さな村だから、もともと仕事は少ないのさ。ワタシは片付けや掃除の魔法が昔から得意だから、そういう仕事を受けてたんだけど」
こんな風にね、と言いながらターブさんが右手をサッとかざすと、また手から風が出て竜巻が起こる。その竜巻の上に、束になった魔導書が浮かび、シュルシュルと道具棚まで運ばれて本屋さんのように綺麗に横に並んだ。さらに右手をくるくると動かすと、服のどこかにしまっていたのか、水にぬれたタオルみたいなものが妖怪の一反木綿みたいにふわふわと飛び、棚の柱をキュッキュと拭き始めた。
目の前で魔法が繰り広げられていることに改めて感動して見ていると、ターブさんは少し嬉しげに私たちの方を向く。
「アンタたち、向こうの世界の子だね。どうだい、ワタシの魔法は?」
聞かれてすぐ、私は勢いよく返事した。
「すごいです! あと羨ましいです! こんな魔法が使えたら、部屋の片づけも掃除もあっという間に終わるのに!」
「リンコ、正直だな!」
私の答えとアッキのツッコミに、ターブさんは「そうだろ、すごいんだよ」とうなずいた。でも、その表情はあんまり明るくない。
「でも、最近病気になってね。結構長引いたせいで、魔力が弱まったんだよ。今みたいな簡単な片付けとかならできるけど、誰かの家の片付けをやるなんて仕事を受けると、だいぶ時間がかかったり、全部の部屋ができなくなったりするようになったんだ。そりゃあ、依頼してくれる家も減るね」
「あー、重い病気になると魔力減って戻らなくなることあるって言うもんなあ」
チャンプスが尻尾をくたっと垂らしながら相槌を打つ。そっか、怪我のせいでスポーツ選手がうまく動けなくなるのと同じように、魔女も魔法のせいでうまく魔法が使えなくなったりするんだ。
「貯金もほとんどないし、これを預けて生活費の足しにしようと思ってね。それで、いくらくらいになりそうだい?」
「そうさね……こんな貴重なものなら、四千グルは貸せると思うよ」
「そうかい、そりゃあ良かった」
道具棚に並べていた魔導書を魔法で手元に戻し、表紙をトントンと叩くターブさん。するとアッキが、彼女に話しかける。
「でもターブさん、趣味で集めた本だったんでしょ?」
「まあ、昔の本だから、今の時代まで残ってる魔法も少ないしね。万が一残ってたとしても、どうせ魔力も弱まってるから、ワタシには使うこともできないだろうし。だから……預けていいのさ」
その悲しそうな声に、私まで辛くなってしまう。だって、魔力が弱まったのが原因で仕事が減ったなら、魔力が回復しない限り、仕事は少ないままなんじゃない? だとしたら、結局お金を返せなくて魔導書は諦めないといけなくなるかもしれない。生活のために自分の好きなものとお別れしなきゃいけないなんて……自分が漫画を手放すことを想像すると、心が締め付けられるような気持ちになる。
なんとか、なんとかしてあげたい!
「その話、詳しく聞かせてください!」
気が付いたら、口に出していた。ジュラーネさんとターブさんがきょとんとしながら私の方を見る。チャンプスが二足歩行になり、「あーあ」と言うように両手で顔をおおった。
「あのな、リコ。お前が話聞いてどうにかなるもんでもないだろ? 魔法のことも魔女のことも分かんねーじゃねーか」
「でもさ、知らないからこそできることがあるかもしれないよ? 例えばほら、魔法に関係ないアイディアがひらめくとか!」
「キシシッ、それは面白いかもねえ」
チャンプスより先に答えたのは、ジュラーネさんだった。
「リコ、ターブを助けたいんだね? アキラも同じ気持ちかい?」
「うん! 俺も集めてるもの無くすことになったらイヤだからさ、協力したいよ」
「そっか、それなら、お願いしてみようかね」
「ジュラーネ、マジかよ! こいつらに任せるのか!」
チャンプスがズッコけてみせる。口は悪いけど、アニメキャラみたいな動きがかわいくてやっぱり憎めない。
「いいんだよ、お金貸すのが仕事じゃ無いからねえ。たまには子どもの発想も大事にしてあげないと」
え、このお店はお金を貸すのが仕事じゃないの? 私はアッキと顔を見合わせ、一緒に首をかしげた。
「ターブ、この本預かるのはもう少し先でもいいかい? リコとアキラが先に話を聞くよ」
ジュラーネさんが聞くと、ターブさんは「ああ」と首を大きく縦に動かす。
「まだお金はあるからね、多少は大丈夫だよ。だけど……」
ターブさんはやや不安げに私たちに視線を向けた。それはそうだよね、いきなり違う世界の子どもが相談に乗るなんて。
するとジュラーネさんが「ターブ、心配いらないさね」と、右腕の近くに来ていたチャンプスをなでた。
「チャンプスにもついてってもらうよ。この子から状況は教えてもらうから、変なことになりそうならアタシが入る。それでいいだろう?」
「まあ、それならいいよ。それじゃあえっと……リコとアキラ、よろしくね」
その言葉を聞いて、背筋が伸びる。ジュラーネさんの期待に応えないと!
「はい、よろしくお願いします!」
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