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第1章 この度、伯爵令嬢になりました。

18*理想って言ったらきりがないですよね。

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ジョーと席に着くと同じ席に何人かの子達もいました。
ジョー以外は初めましてなので、みんなに挨拶と自己紹介をしていると、入り口近くからの席できゃーっという黄色い歓声が聞こえました。

「殿下がいらした様だね。」

ジョーが視線を声のする方へ向けると、ゆっくりと優雅にマントを揺らしながら歩いて来るディナンが見えます。

ザ・王子様という服装で来たディナンは、とてもじゃないけど、いつも一緒に遊ぶラフな格好のディナンとは結びつきませんでした。‥‥本当にディナンは王子様だったんだなぁ。そんな気持ちが少しだけ沸いて来ます。

ポーッとディナンを見ていると、ディナンと目が合いました。
先ほどまでの王子様スマイルと違って、私たちを見つけると子供らしくニッコリと笑いながら手を振ってくれました。少し手を振り返すと、ディナンは頬を染めて足早に此方に向かって来ました。

「チャコ!!‥‥と、ジョー。来てくれて嬉しいよ。」

「ディナン‥殿下、お誕生日おめでとうございます。素敵な誕生日会にお呼び頂いて、とても嬉しく思います。」

一応、公の場でみんなの視線が集まっているので、いつもの口調はやめて貴族らしく振舞います。ディナンも仕方ないとわかっているのか、口調については何も言って来ませんでした。

「楽しんでくれてる?チャコが好きなお肉とケーキ、いっぱい用意したからいっぱい食べてね。」

「うん!!‥‥あ、いや、はい。身に余るお心使い、有難うございます。」

ディナンは満足そうに笑ったと思ったら、髪飾りに目を向けました。
今日はディナンの誕生日だし、王宮へお呼ばれだったのでディナンが私の誕生日にくれた髪飾りをつけています。それを見て、ディナンは自然に私との距離が近づいたと思ったら耳元で

「髪飾り、つけてくれて嬉しい。今日のチャコは今までで一番綺麗だ。」

と囁いてから、何事もなかったかの様に次のテーブルへ行ってしまいました。
・・・恐るべし、6歳児。どこで覚えるの?王族や貴族には、そんな勉強とかがあるの?‥‥絶対今、耳まで赤くなってる自信あります。耳を抑えてディナンの方を見ると、楽しそうに意地悪な笑みを浮かべていました。絶対楽しんでるわ。

なんだか、悩みを打ち明けあったあの日から、ディナンの距離が近くなっている気がします。
秘密基地でも、右にはディナン、左にはジョーと、常にピッタリとしていたりするので本当に動きづらくて怒ったりしました。

真っ赤になる私を見て、ジョーはブゥと頬を膨らましていました。
拗ねなくても、ジョーからもらった髪飾りもちゃんとつけてるのになぁ、と思ってしまいます。

「‥‥本当は、今日も本当は、僕があげた方を‥‥つけて来てほしかった。でも今日は、ディナンの誕生日だから我慢する。次、遊ぶときは僕のつけてね?」

「ふふふ。わかった。次、遊ぶときはジョーがくれたの付けるね。」

「約束だよ?」

「うん、約束。あのね、ジョーがくれた髪飾り、すっごく素敵だから、普段でもいっぱい使ってるんだよ?」

ジョーにちゃんと使っていると伝えるとジョーは少し驚いた様に目を開いた後、とても嬉しそうに破顔していました。‥‥本当、可愛い。私もジョーが大好きです。あー癒しのジョー健在です。

そして、その笑顔を盗み見ていた後ろの女の子たちは悲鳴の様な声を出しています。。
・・・うん、とっても可愛いよね。うふふん。‥‥性格悪いけど、この笑顔が、私に向けられているということが、少し嬉しくなります。

私達たちが、リリのいる所へ行ってお話ししていると、挨拶を終わらせたディナンがこちらに向かって来ました。

「チャコ、さっきはあまり話せなくてごめんね。‥‥あぁ、リリアと仲良くなったの?」

なぜか少しだけ、嫌そうにディナンが言いました。

「とても可愛らしい方がいて、思わず話掛けてしまったんです。ふふ」

色々と端折ってディナンに話すと、リリが可愛い顔に薄く笑みを作って肩を叩いて来ました。

「チャコ、嘘はいけませんわ。ちゃんと教えてあげないと!無言で凝視して、血走った目で何分も私を見て来たではないですか。ふふふ。そんなチャコもとても可愛らしい方で、とても話しやすくてもう、大好きですけどね?」

「リリ!そ、れは‥‥リリが‥‥あまりにも可愛くて、天使で‥‥とても、好みの方だったから‥‥理想そのもので‥‥もう、恥ずかしいよ‥‥!でも、仲良くなれて嬉しい。リリ、大好き。」

リリに指摘されて、しどろもどろになってしまいました。恥ずかしくて、顔が熱くなってしまいます。そんな私達をみて、ジョーとディナンは何故か、青い顔になっています。

どうしたのだろうと、2人を見て首をかしげると、2人がクルッと背を向けてこそこそ話をはじめました。

・・・え、てか、顔、近くない!?2人だけの秘密って事!?え、2人はやっぱりそーゆー事だったの!?あ、肩がぶつかりそう‥‥後少し‥‥あと、数センチ‥‥うあ、もうすこーしだけ近づいたら‥‥うはっ!!眼福眼福♪

1人でジョーとディナンを見てウハウハしていると、隣から荒い息遣いが聞こえます。
ん?と思って、ハーハーと言う音の方へ視線を向けると‥‥

「なんなの、あんなに2人は仲良しだったの!?なに話してるかわからないけど‥‥あ、あと少しで肩が‥‥むしろ、ちょっと肩組んでくれないかしら‥‥それか不意に肩がぶつかって照れ笑い‥‥うひゃ、それもそれで‥‥いや、それよりも2人に‥‥ハッ!!」

リリが私と同じ様に2人を凝視してブツブツと荒い息を吐いています。‥‥うん、これは‥‥仲間だ。そう思って、リリにソッと親指をグッと立てると、リリもどうゆう事か理解したのかグッと親指を立ててくれました。

「‥‥リリ、ぜひ今度、二人きりで、お茶会、しません?」

「‥‥えぇ。是非。もちろん、二人きりで、遊びましょう。」

同類を見つけた嬉しさを必死に隠して、ニコニコとお茶会の約束をしました。
ぃやっっふぅ!!!仲間、ゲットだぜっ!!!

それから、ディナンの誕生日会は無事に終わり、同性の、しかもとっても可愛くて腐ってそうなお友達を見つけてウハウハのまま終わりました。



◇◆◇◆◇◆



数日後、改めて秘密基地でディナンの誕生日会をします。
私があげたのは、手作りのクッキーと、この前歌った歌の楽譜と、手作りメッセージカードにしました。本当は、もっといいものをって思ったんですけど、ちゃんとしたプレゼントはこの前の誕生日会で一応あげたので、今回は子供らしい、私に用意できる物にしました。。

「チャコの手作り!?すごい嬉しい、ありがとう!あ、もしかしてこれって私!?うわぁ、熊もある!メッセージも書いてくれて‥‥あぁ、今までで一番嬉しいプレゼントだよ、本当ありがとう!チャコ、大好きだ。」

お菓子はやっぱり最強みたいです。すっごく嬉しそうに、1つクッキーを食べて大事そうにカバンにしまっています。‥‥そんなに喜んでもらえると、作った甲斐があります。

「うふふ。喜んでくれて良かった。あ、あと、これ。この前の歌の歌詞と楽譜!」

「うわぁ、ありがとう。あれから良く口ずさむんだけど、だんだんおぼろげになって来てたから‥‥これで練習して、完璧に覚えるよ!」

「うん!覚えたら、一緒に歌おうね!」

うん、これでまた一曲、一緒に歌える人ができそうです。

「ねぇ、この前のってなに?」

急にジョーが割って入って来ました。
あぁ、確かにこの前は居なかったですからね。仲間はずれにされた気分にしちゃいましたかね?ちょっと、反省です。

「あのね、この前、わたし上手く魔法が使えなくて悩んでた時にね、フラッとここに来たらディナンがいてね、話を聞いてもらったの。その時に歌った曲がこの歌なんだよ。」

決して、わざと仲間はずれにしたわけではないと、分かってほしいと伝えると、ジョーはなんで一番に相談してくれないの。と不貞腐れつつも納得してくれました。

「だって、ジョーはその時、結構忙しい時期だったから‥‥それに、気軽に連絡取れる手段もなかったし‥‥でも、これからは結晶石があるから何かあったら、スグに連絡するね!」

「うん、チャコのことで、僕が知らないことがあるのは嫌だよ?何でも話してね?」

「うん、分かった。ありがとうね、ジョー」

ジョーは甘えた様にぎゅうと抱きしめてきました。ワンコがすり寄ってくる様な可愛さに、ヨシヨシと頭を撫でてあげるとジョーは、とても気持ち良さそうに目を細めて笑ってくれます。あぁ、可愛い。

最近は少し、背も大きくなって今まではそんなに変わらなかったのにいつの間にか10センチ近く差が開いてしまっています。‥‥ジョーも、いつかグラムさんみたいになるのかな‥‥顔は兄弟の中で一番似てるんだよね。この可愛さから、あの強面になるのか‥‥ちょっと想像できないな。

ジーッと、ジョーを見つめているとジョーは恥ずかしそうに視線を彷徨わせました。あら、照れてる、珍しい。

「チャコ、見過ぎ‥‥顔に何かついてる?」

「ううん。ジョーはいつか、グラムさんみたいに強面になるのかなぁって思ったら想像できないなって思ってたの。」

「‥‥いや?」

「そんなわけないじゃん。グラムさん、とってもかっこいいもん。ジョーが、グラムさんみたいになったら、みんなジョーの事ほっとかないよね。まぁ、今もそうだけどさ。」

「あのさ、前から聞きたかったんだけど‥‥」

徐にジョーとディナンが、示し合わせた様にこっちを向いて、真剣な目を向けてきました。

「は、はい、なんでしょうか?」

気迫に押されて敬語になってしまいました。

「チャコは、男‥‥が、恋愛対象、だよな?」

ディナンが気まづそうに聞いてきます。‥‥そうですね、恋愛対象は、男性ですね。
もちろん、可愛い女の子も大好きですが。それは、観賞用というか、なんというか。恋愛ではないですね。

「う、うん。」

私の答えに二人が、ホッとした様に息を吐きました。

「え、なに?どうして?」

訳が分からず聞いてしまいます。

「いや、チャコ、この前リリアの事、恋した女の子の様に真っ赤になって好きだって言ってたし‥‥もしかしてって思ったんだ。でも、違くて良かった。」

「あぁ、百合だと思ったって事ね。大丈夫、私は、ちゃんと恋愛として好きになるのは男の人だよ。確かに、可愛い女の子とか、リリみたいな、フワフワな綺麗な女の子も好きだけど、それは観賞用、というか、そんな感じなだけだよ。」

百合って何だ?と二人が疑問に思ってるみたいだけどちょっとそこは言えないです。
幼気な、可愛い二人に聞かせる様な言葉じゃなかったですね、すみません。

「じゃあさ、チャコは、どんな‥‥男の人が好きなんだ?」

ジョーが意を決した様に、真剣に聞いてきました。
今日は何でしょう?恋話日和なんでかね?

「どんなって‥‥うーん。」

「なんかないか?見た目とか、性格とか‥‥」

ディナンもグイグイ来ます。ディナンの横のジョーも真剣な顔で見つめてくるから、逃げられそうにないです。

「うーん‥‥理想を言ったらキリないよ?誠実で、一途で、私を守ってくれて、何事にも一生懸命で、笑顔が素敵で、細マッチョで、向上心高くて、細マッチョで、私が自由に下町に来ても文句言わなくて、少しSっ気があって、あ、でも、いじれて可愛いって思うところもあってほしいし、細マッチョでね、あとね、束縛はされたくないけど嫉妬はしてほしいし、優しい人がいいけど、私だけの特別感もほしいし、細マッチョで、あとはー‥‥」

指折り数えて行くたびディナンとジョーの顔が青くなっていきます。面白い。

「‥‥ぷははは」

思わず二人の反応に吹き出してしまいました。
そんな私を見て、からかわれたと知った二人がプンプン怒り出します。‥‥可愛い。

「チャコ!僕たちは真剣に!」

「ふふ。ごめんね、からかいすぎたよ。まぁ、確かに。理想とかタイプとかは、言ったらきりがないほどあるんだけど‥‥やっぱり、好きになった人が一番なんだよね。」

ふふっと笑って見せると、さっきまでプンスカしてたのに、二人とも急に顔を真っ赤にしながら何か決意を固めています。‥‥なんだ?声が小さすぎてなんて言っているのか聞こえません。

「それで?私に聞いたんだから、二人も教えてくれるんだよね?」

ニッコリと笑って二人に向き直ると、何やらワタワタしてしまいました。

「え、いや、そう、好きになった人がタイプだよ!」

「そうだな、確かにそうだ!」

「もう、それずるい!ちゃんと私は具体的にも言ったのに~むぅ」

わざと、恨めしく二人を睨むと何やら笑いあっていてそれを見れただけまぁ、いいかと思ってしまいました。

恋話をしたのは久々だったのでとても楽しかったですが、なんだか私だけ欲張りな女の子って認定されてそうですよね。‥‥ちょっとそれは嫌だなぁ。まぁ、仕方ないか。はぁ。



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