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第四話 幼女たちの餌付けと、その後の扱いについて。
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森の中の野営地横に、干し草の上に敷かれた大型の寝袋があった。干し草と大型寝袋で作った簡易ベッドである。そこに、上半身だけを起こした三人の幼い娘が寄り添っていた。全員、痩せこけている上に薄汚く、着ている物も粗末だ。見た目通り、奴隷身分の娘たちだった。
その側には、黒装束にロングエプロンといった不思議な格好の男がいた。なぜか長方形の足の短いテーブルを持っている。
男は、簡易ベッドの上で怯えている三人娘の様子など気にせず、ただ長方形テーブルをコトンッと娘たちのいる寝袋の上に置き、次に、屋台の側の焚火の上で温められている両手鍋の許へと急いだ。
手に取った両手鍋を落とさないよう慎重に簡易ベットの側に持ってくると、男は再び焚火の側に戻る。そして、準備しておいた木製の食器と水筒を持って、三度、簡易ベッドにいる奴隷娘たちの許へとやってくるのであった。
「まずはこのうす塩入りのお湯を飲め。朝の水分補給だ」
そう言って男は、お湯が入った木製コップを長方形テーブルの上に並べた。そして、次に朝食のメインである鍋の中身を木製の深皿に掬い、同じように長方形テーブルへと並べていく。
「ほら、冷まして良い具合になってから喰え。いいか、ゆっくりだぞ。でないと胃が受け付けずに吐き出すぞ」
丁寧に注意点を伝え、男、すなわちストライダーIKUMIは、スプーンを添えて順番に渡していく。
「あっ、ありがとうございます!」
「感謝しますわ!」
「あっ、ありっ…ありがとっ…」
すると、怯えていた三人娘は、やっとIKUMIが自分たちを大切に扱ってくれるのだと理解し、遅まきながら礼を述べた。そして、具が荷崩れしてポタージュ状になったそれの注がれた深皿を、スプーンと共に順番に手に取っていく。
深皿の中身を見詰めるリョーコ。マリティアとアマナも同様だ。
シンプルだが、時間を贅沢に使って仕上げたスープ料理だと解る。
もしかしたら、こんな風に手の込んだスープ料理を前にするのは始めてかもしれない。そう感動したリューコは、自分は本当に奴隷から解放されたんだと実感した。
出会った当初、無表情のストライダーによって状況説明を受けた。
まず、TURUGIはお前たちを奴隷の身分から開放するために、ここに連れてきたのだ。
そう説明された。
しかし、そんなうまい話なんてある訳がない。そうリョーコは思い、ストライダーがする説明を信じられなかった。
リューコ同様、マリティアとアマナも、半信半疑であった。
だから、当然自分たちを傷付けないのも、食事を与えるのも、何か裏があってのことだと思った。
たとえば、痩せて汚らしい恰好の奴隷女より、健康な体の比較的綺麗な格好の娘の方が価値があるからと。
しかし、選ばれし者の料理人であるというストライダーIKUMIに渡さたスープ料理を見て、リューコはじめ、マリティアとアマナの心の中から、その疑いは完全に消えた。
なぜなら、奴隷娘を健康にするのには普通の食事さえ与えれば良いのにも係わらず、IKUMIはシンプルではあるが、手の込んだスープ料理を出してきた。
これは!と、三人娘に衝撃が奔る。
これは本物の愛情を込められて作られた料理だと、直感的に理解できたのだ。
三人娘はこれまでの人生で、弱っている胃のことまで深く考えてくれる料理や料理人などに出会ったことはなかったのである。
そのため、本当にカルチャーショックを受けたのである。
ホーリーズ・クランに攫われる前のマリティア(元貴族)でさえ、見た目や味は気にするが、弱っている人にまで気を回すという、そんな愛情の籠った料理に巡り合ったことはない。
そもそも、医療食の領域は、この世界においては薬師や医療術師の領域である。奴隷にされ粗雑に扱われることが当然とされる幼女三人では、巡り合う機会がまったくない料理だ。
そんな料理が目の前にある!
目の前のスープ料理の香りが、お前たちは本当に大切に扱われているぞと、視覚、嗅覚を通じて情報伝達をしてくる。
本物の善意によって作り出されたスープ料理を前にしては、リューコ、マリティア、アマナともに、ストライダーIKUMIの説明を嘘だと思うことは不可能だった。
日本の御持て成し文化の勝利であった。
くううっ…。
三人娘の空腹はもう限界だった。身体が早く栄養を摂取せよと脳に伝えてくる。
もう我慢できない。いや、我慢する必要がない。
早速、今まで知らなかった発想のスープ料理を、三人娘は味合おうとする。
しかし。
「気持ちは解る。だが、まずはうす塩の入ったお湯を飲めと俺は言った。そうして胃を慣らしていかないと、折角のスープも吐くことになるぞ」
「…そうなの?」
「そうだ。もう少し我慢して俺の言うことを聞け」
「解りました。お湯から飲みます…」
「…は…い」
スープをいきなり腹の中に入れようとする三人娘を、IKUMIが冷静に止めた。それをしでかされたら、具材が崩れきるまで長時間煮込んだスープが、無駄になるかもしれないのである。
それは駄目と言われて、しぶしぶリューコはその指示に従う。マルティナとアマナもそうした。
どうやらIKUMIの指示に従うのが、結局、早くスープを食べられそうだった。
「!…美味しい」
「!…本当だ」
「!…ん」
「そうだろう。うす塩の湯はまだある。コップの湯は継ぎ足してやるから、まずそれを飲みきれ。そして胃が食べ物を入れる準備ができてからスープを食べろ」
胃の水分の吸収を助ける塩分が僅かに入ったうす塩の湯を飲んで気が落ち着いたのか、三人娘がコクンと肯く。その様子を見て、無表情のIKUMIが、内心喜ぶ。
①まず、うす塩入りのお湯を飲んで貰い、睡眠時の脱水と、朝に泣いたことで身体から失った水分を吸収して、血液循環と胃の働きを高めて貰う。
②次に、弱った胃でも十分に栄養を吸収できるように、具材を細かく切り、定期的にかき混ぜて、煮崩れしてポタージュ状になるまスープを煮込む。以後、完成したスープを回復するまで食べさせ続ける。
③三日程度は、三食の栄養ある食事と、簡単な運動以外は動かさず、簡易ベッドでよく寝て貰う。体力の回復に努めるのだ。
④シャワーで身体をキッチリと洗浄して、新しい衣服を用意。奴隷身分脱出のための、髪飾りなど身分の証明になる装飾品を用意する。過去の地球の中華圏や日本のように、貴人は烏帽子、帽子、髪飾りを着用させる。それはこちらの世界も同様だ。見た目によって相手の身分を判断するこの世界に置いて、その効果は絶大だ。
⑤拠点となる場所に移動。自活のための訓練を開始する。
そう計画を立てているストライダーIKUMIは、その計画を最初から台無しにされることは避けたかった。
そのため、三人娘が自分の指示に従い、大人しくなったので、IKUMIは若干だが満足感を得た。
「もう、スープを食べていいですの?」
一分もすると、我慢の限界となったマルティナからIKUMIに質問が発せられた。リューコとアマナも、飼い主の指示を待つ仔犬のようにIKUMIをじっと見詰めた。
「ああ。ゆっくりと喰え」
「! はい!」
「いただきます!」
「…ぃただ…ます!」
食事の許しを得ると、三人娘はゆっくりと一口ずつ、スープ料理をスプーンで掬って味わっていった。夢中になって食べるその姿を見て、黒装束姿のストライダーIKUMIの口角が若干緩む。
「料理はまだあるから、もう少し時間が過ぎたらまた出してやる。胃を休めながら食べろ。それまでは簡易ベッドで休んで体力の回復に勤めろ」
「食べ終わったら、植物の茎を使って歯を磨け。うがい用の水と、吐き出すトレイは持ってきてやる。俺は昼までに簡易トイレと入浴の用意をしておく。シャワーを浴びるのは日が高くなってからだ」
スープ料理を食べている三人娘に、一拍置いてそう指示を出すと、IKUMIは返事も待たずにスープの入った鍋を焚火の許へと持って帰った。
忙しない。
リューコが食事の合間に、ちらりと長方形テーブルの端を見れば、歯磨き用に植物の茎が三人分置いてあった。口に含んだ茎の繊維が、水分を含むのと歯に当たることによってほぐされて、歯垢を掻き取る仕組みの品である。地球でも南半球の部族などがやる歯磨き方法だ。
(どうしてあの人たちは、私たちに優しくしてくれるのだろう…?………やっぱり美味しい)
食事を取りながら、そうIKUMIとTURUGIの行動に疑問を持つリューコ。しかし、すぐにスープを食べることに戻り、今は栄養を取ることに集中するのであった。
その側には、黒装束にロングエプロンといった不思議な格好の男がいた。なぜか長方形の足の短いテーブルを持っている。
男は、簡易ベッドの上で怯えている三人娘の様子など気にせず、ただ長方形テーブルをコトンッと娘たちのいる寝袋の上に置き、次に、屋台の側の焚火の上で温められている両手鍋の許へと急いだ。
手に取った両手鍋を落とさないよう慎重に簡易ベットの側に持ってくると、男は再び焚火の側に戻る。そして、準備しておいた木製の食器と水筒を持って、三度、簡易ベッドにいる奴隷娘たちの許へとやってくるのであった。
「まずはこのうす塩入りのお湯を飲め。朝の水分補給だ」
そう言って男は、お湯が入った木製コップを長方形テーブルの上に並べた。そして、次に朝食のメインである鍋の中身を木製の深皿に掬い、同じように長方形テーブルへと並べていく。
「ほら、冷まして良い具合になってから喰え。いいか、ゆっくりだぞ。でないと胃が受け付けずに吐き出すぞ」
丁寧に注意点を伝え、男、すなわちストライダーIKUMIは、スプーンを添えて順番に渡していく。
「あっ、ありがとうございます!」
「感謝しますわ!」
「あっ、ありっ…ありがとっ…」
すると、怯えていた三人娘は、やっとIKUMIが自分たちを大切に扱ってくれるのだと理解し、遅まきながら礼を述べた。そして、具が荷崩れしてポタージュ状になったそれの注がれた深皿を、スプーンと共に順番に手に取っていく。
深皿の中身を見詰めるリョーコ。マリティアとアマナも同様だ。
シンプルだが、時間を贅沢に使って仕上げたスープ料理だと解る。
もしかしたら、こんな風に手の込んだスープ料理を前にするのは始めてかもしれない。そう感動したリューコは、自分は本当に奴隷から解放されたんだと実感した。
出会った当初、無表情のストライダーによって状況説明を受けた。
まず、TURUGIはお前たちを奴隷の身分から開放するために、ここに連れてきたのだ。
そう説明された。
しかし、そんなうまい話なんてある訳がない。そうリョーコは思い、ストライダーがする説明を信じられなかった。
リューコ同様、マリティアとアマナも、半信半疑であった。
だから、当然自分たちを傷付けないのも、食事を与えるのも、何か裏があってのことだと思った。
たとえば、痩せて汚らしい恰好の奴隷女より、健康な体の比較的綺麗な格好の娘の方が価値があるからと。
しかし、選ばれし者の料理人であるというストライダーIKUMIに渡さたスープ料理を見て、リューコはじめ、マリティアとアマナの心の中から、その疑いは完全に消えた。
なぜなら、奴隷娘を健康にするのには普通の食事さえ与えれば良いのにも係わらず、IKUMIはシンプルではあるが、手の込んだスープ料理を出してきた。
これは!と、三人娘に衝撃が奔る。
これは本物の愛情を込められて作られた料理だと、直感的に理解できたのだ。
三人娘はこれまでの人生で、弱っている胃のことまで深く考えてくれる料理や料理人などに出会ったことはなかったのである。
そのため、本当にカルチャーショックを受けたのである。
ホーリーズ・クランに攫われる前のマリティア(元貴族)でさえ、見た目や味は気にするが、弱っている人にまで気を回すという、そんな愛情の籠った料理に巡り合ったことはない。
そもそも、医療食の領域は、この世界においては薬師や医療術師の領域である。奴隷にされ粗雑に扱われることが当然とされる幼女三人では、巡り合う機会がまったくない料理だ。
そんな料理が目の前にある!
目の前のスープ料理の香りが、お前たちは本当に大切に扱われているぞと、視覚、嗅覚を通じて情報伝達をしてくる。
本物の善意によって作り出されたスープ料理を前にしては、リューコ、マリティア、アマナともに、ストライダーIKUMIの説明を嘘だと思うことは不可能だった。
日本の御持て成し文化の勝利であった。
くううっ…。
三人娘の空腹はもう限界だった。身体が早く栄養を摂取せよと脳に伝えてくる。
もう我慢できない。いや、我慢する必要がない。
早速、今まで知らなかった発想のスープ料理を、三人娘は味合おうとする。
しかし。
「気持ちは解る。だが、まずはうす塩の入ったお湯を飲めと俺は言った。そうして胃を慣らしていかないと、折角のスープも吐くことになるぞ」
「…そうなの?」
「そうだ。もう少し我慢して俺の言うことを聞け」
「解りました。お湯から飲みます…」
「…は…い」
スープをいきなり腹の中に入れようとする三人娘を、IKUMIが冷静に止めた。それをしでかされたら、具材が崩れきるまで長時間煮込んだスープが、無駄になるかもしれないのである。
それは駄目と言われて、しぶしぶリューコはその指示に従う。マルティナとアマナもそうした。
どうやらIKUMIの指示に従うのが、結局、早くスープを食べられそうだった。
「!…美味しい」
「!…本当だ」
「!…ん」
「そうだろう。うす塩の湯はまだある。コップの湯は継ぎ足してやるから、まずそれを飲みきれ。そして胃が食べ物を入れる準備ができてからスープを食べろ」
胃の水分の吸収を助ける塩分が僅かに入ったうす塩の湯を飲んで気が落ち着いたのか、三人娘がコクンと肯く。その様子を見て、無表情のIKUMIが、内心喜ぶ。
①まず、うす塩入りのお湯を飲んで貰い、睡眠時の脱水と、朝に泣いたことで身体から失った水分を吸収して、血液循環と胃の働きを高めて貰う。
②次に、弱った胃でも十分に栄養を吸収できるように、具材を細かく切り、定期的にかき混ぜて、煮崩れしてポタージュ状になるまスープを煮込む。以後、完成したスープを回復するまで食べさせ続ける。
③三日程度は、三食の栄養ある食事と、簡単な運動以外は動かさず、簡易ベッドでよく寝て貰う。体力の回復に努めるのだ。
④シャワーで身体をキッチリと洗浄して、新しい衣服を用意。奴隷身分脱出のための、髪飾りなど身分の証明になる装飾品を用意する。過去の地球の中華圏や日本のように、貴人は烏帽子、帽子、髪飾りを着用させる。それはこちらの世界も同様だ。見た目によって相手の身分を判断するこの世界に置いて、その効果は絶大だ。
⑤拠点となる場所に移動。自活のための訓練を開始する。
そう計画を立てているストライダーIKUMIは、その計画を最初から台無しにされることは避けたかった。
そのため、三人娘が自分の指示に従い、大人しくなったので、IKUMIは若干だが満足感を得た。
「もう、スープを食べていいですの?」
一分もすると、我慢の限界となったマルティナからIKUMIに質問が発せられた。リューコとアマナも、飼い主の指示を待つ仔犬のようにIKUMIをじっと見詰めた。
「ああ。ゆっくりと喰え」
「! はい!」
「いただきます!」
「…ぃただ…ます!」
食事の許しを得ると、三人娘はゆっくりと一口ずつ、スープ料理をスプーンで掬って味わっていった。夢中になって食べるその姿を見て、黒装束姿のストライダーIKUMIの口角が若干緩む。
「料理はまだあるから、もう少し時間が過ぎたらまた出してやる。胃を休めながら食べろ。それまでは簡易ベッドで休んで体力の回復に勤めろ」
「食べ終わったら、植物の茎を使って歯を磨け。うがい用の水と、吐き出すトレイは持ってきてやる。俺は昼までに簡易トイレと入浴の用意をしておく。シャワーを浴びるのは日が高くなってからだ」
スープ料理を食べている三人娘に、一拍置いてそう指示を出すと、IKUMIは返事も待たずにスープの入った鍋を焚火の許へと持って帰った。
忙しない。
リューコが食事の合間に、ちらりと長方形テーブルの端を見れば、歯磨き用に植物の茎が三人分置いてあった。口に含んだ茎の繊維が、水分を含むのと歯に当たることによってほぐされて、歯垢を掻き取る仕組みの品である。地球でも南半球の部族などがやる歯磨き方法だ。
(どうしてあの人たちは、私たちに優しくしてくれるのだろう…?………やっぱり美味しい)
食事を取りながら、そうIKUMIとTURUGIの行動に疑問を持つリューコ。しかし、すぐにスープを食べることに戻り、今は栄養を取ることに集中するのであった。
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