"Tacki" for prudish Meg

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~interlude6~

無人島ハネムーン奉仕

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「・・ぐ・・ろ」
 優しく誰かが囁く声が聞こえる。

「めぐ・・きろ」
 声だけではなく、体をかるく揺すられる。うーん、まだ眠いのに。その手を拒否するように寝返りをうって反対側を向く。

「芽美、起きなさい!」
「わああっ!」
 頬をペチペチ叩かれながら耳元で大声で叫ばれて飛び起きる。見慣れない白い壁が目に入り、一瞬ここがどこだかわからなかった。

―ああ、あれから水上コテージに戻ってすぐ寝ちゃったんだ―
 寝ぼけ眼をこすりながら脇をむくと、『マスターハズバンド』、すなわち私の所有者であり夫でもある拓海ご主人様がベッドの脇に立って笑っている。

「俺の若奥様は寝相が悪いなぁ。クイーンサイズのベッドなのに、もう少しで落ちそうだったぞ。」
 若奥様と言われて思わず首筋とお尻に手をやる。昨夜から明け方までのことは夢だったのかもしれない、そんな疑念に駆られて。

 革と金属の手触り、焼け爛れた肉の手触り。あの突飛きわまる破廉恥なイベント体験が事実であった証拠が確かにそこに感じられドキドキしてしまう。

 そう、私は昨夜、この人と結婚したのだ。
 それも、この国の法律に則って、正式に。

「そんなことありませんよう、ご主人様が無理やり起こそうとなさるから、ちょっと寝ぼけただけですぅ♡」
 意図せずとも甘ったるい声がでてしまって、自分でも恥ずかしい。

「そうだな、まだ疲れがとれていないだろうし。だが、そろそろ昼飯を食べにいかないと食いっぱぐれるから。」
 そう言われて自分が猛烈にお腹を空かしていることに気づく。それもそうだ、昨日の夕方から何も食べずに一晩中あんなことをしていたのだから。

 時計を見たら、もうすぐ午後2時。7時間は寝ていたことになるが、まだ眠い。しかし、ご主人様の次の一言でワクワクして目が覚める。
「それに、食べたらハネムーンの島に移動するから。」

「そうなんですね♪ なら早くしないと!」
 起き上がろうとしたところで、大事なことに気がついた。まだ朝の挨拶をしていない。
 目をつむって軽く上を向く。

「おはよう、俺の可愛いマゾ牝奴隷妻ヘドネー」
 ご主人様の声が聞こえ、ご主人様を唇に感じた。私の気持ちを察して恥ずかしがらすにちゃんと応えてくれたご主人様に満足して、笑顔でこう言って起き上がる。 
「おはようございます、あなた♡」

 服を着てバスルームで軽く髪とメイクを整えて、二人でコテージを出ようとすると、外へのドアを開けたご主人様が急に足を止めて背中にぶつかってしまう。
「きゃっ!」
「おっと、いけない!おいでメグ!」

 私を室内に押し戻すと、鍵を差し込んで首輪を外す。日中、公共の場所で首輪をつけていることはマナーに反する行為とのこと。逆に夜、首輪をつけていない女はマナー違反どころか、管理されていないメスということで、1人でうろついているとどんな目に合っても文句は言えないらしい。いわば野良ペットという扱いだ。
 着脱時間には幅が設けられていて、日没の前後1時間の間に首輪を身につけ、日の出の前後1時間の間に首輪を外せば大丈夫とか。

 外は陽射しが強く、下着をつけず白いミニワンピース1枚しか身につけていなくても、非常に暑かった。拓海ご主人様もTシャツに短パン。食堂へ向かうときにすれ違った男女もだいたい同じような服装で、サングラスをかけている人が多い。

 その中にも、食堂で見かけたカップルの中にも、昨夜の儀式に参加して私を犯した男の姿を多々見かけた。最初の何人かとすれ違うときは恥ずかしくて下を向いていたが、下卑た視線を向けたり卑猥なセリフを言ってくる男は文字通り1人もいない。皆、明るく自然に「Helllo!」とか「Hi♪」とか挨拶をしてくるだけで、拍子抜けする。

 下を向いていたら、ご主人様からたしなめられてしまった。
「お前はあの男達の責めに耐えて、テアー(女神)の座を己の力で手に入れ、俺の奴隷妻『ヘドネー』に生まれ変わったんだ!そのことに誇りを持て!」

―そうだ、ご主人様に恥をかかせてはいけない!―
 顔を上げ、男達の目を強気に見つめ、拓海ご主人様の挨拶に続けて「Hi♪」「Helllo!」と笑顔で挨拶を返すようにする。

 それにしても一様に魅力的な女ばかりだ。ルックスもスタイルも多種多様で系統も美人系・可愛い系等さまざまだが、共通しているのは、女の私からみても妖しい魅力を感じてしまうほどセクシーだということ。

 拓海ご主人様の気持ちがそういった女に向いてしまわないか不安を感じて女に対しては厳しい視線を向けていると、それに気がついたご主人様がこんな説明をしてくれた。
・女のほうから男に声をかけることはマナー違反。
・女に、所有者の男の許可なく挨拶以外の会話をすることは法律で禁止されている。

 とりあえずは一安心といったところだが油断はできない。ここにいるのは、ご主人様の性的嗜好にぴったりマッチする女ばかりなのだから。

 バイキングの昼食をもりもり食べて食後の紅茶を飲んでいるときに、気になってご主人様にここで結婚した夫と妻にどのような責務があるのか尋ねてみる。顔見知りの男性に話しかけられて度々話が中断したり飛んだりしながらも説明してくれた内容を頭の中でまとめると、こういうことのようだ。

 妻は夫に対して、
1)いつでも、どこでも、どんなことでも、あらゆる性的欲望に応え、満足させる。
2)一生を通じて全てを捧げ、全てをゆだね、命令に絶対服従する。
3)生涯にわたり、性的魅力の維持・向上に努める。

 夫は妻に対して、
1)生涯にわたり、女としての幸せを感じさせる。
2)良好な衣食住環境、または金銭等それに代わるものを生涯にわたり提供する。
3)心身の健康維持・向上および事件・事故からの守護に努める。

 素直に解釈すれば一夫多妻は認められているが、逆、つまり複数のご主人様を持つことは認められてないということだ。今後、ナターシャのような女が現れないよう気をつけねばならない。お尻の焼印に手をやりながら、そんな決意を新たにする。

 それにしても夫側の責務は想像以上に厳しい。一人の女を自由にするということには、それだけの重みがあるということなのだろう。


 水上コテージに戻るとすぐに貴重品をレセプションに預けて、最低限の荷物だけ持ってスピードボートに乗船して無人島へ向かう。太陽と青い空、きらめく海と緑の草木と白砂のビーチが美しい小さな島々の数々。ときおり跳ねる魚たち。美しい景色にテンションが上がる。
「わぁ~、とってもきれいな景色!素敵ね~♪」 

「お前だって、この景色に負けないくらい綺麗だよ、新妻メグ♪」
 私の独り言を聞きつけたご主人様がすかさずそんな嬉しいことをおっしゃる。

 ご主人様と関係を持つ前なら「そんなことない」と真顔で否定しただろうし、昨日までの私なら「お世辞でも嬉しいです」と控えめに返事をしていただろう。実際、薄化粧で髪も無造作にまとめただけの今の私が綺麗だとは思えない。

 しかし、正妻の立場を得て余裕のある今の私の返事はこうだ。
「ありがとうございますご主人様♡ でもそこはこの景色以上にっておっしゃって欲しかったなあ~。」

 そう言って悲しそうな顔をすると、ご主人様が隣に座って腰を抱いてこう言い直して下さる。
「この景色なんて目に入らないくらい素晴らしく綺麗だよ、俺の女神妻『テアーレディ ヘドネー』さま♪」

 そのまま近づいてきたご主人様の唇を半開きにした唇で迎えて、チュッチュというバードキスから、ピチャピチャと絡まる舌が音を立てるフレンチキスを愉しむ。
 船には私達のほかにボートを操る二人のクルー、現地の設備の清掃とチェックをする真理愛、荷物運びのアリーが乗っているが彼らの視線などまったく気にならない。身分が違うのだ。
 
 イチャイチャしていると、あっという間に目的の小島に到着。本島からは15分くらいだった。
 桟橋に船を着ける。上陸して見回したところ、あるのは草木と白い砂浜のみ。

 真理愛の「こちらです」という案内に続いて桟橋の反対側に回ってみると、こじんまりとした白亜の小屋がある。その右手にはそれより一回り小さい建物と屋根付きのバーベキュースペース。左手には大きなドラム缶が置いてある。
 小屋の前の砂浜には、陽射しよけの屋根の下に背の低い小さなテーブルが一つ。人はひとりもいない。拓海ご主人様によれば、このほぼ自然だけの場所で、二人だけで3日間のハネムーンを過ごすのだということだった。

 真理愛が白亜の建物のドアの鍵を開ける。中はがらんとしていて何もない。壁、天井、床はしっかりとしていて雨風を防ぐに十分そう。網戸付きのガラス窓も大小二つある。しかしテーブルやいす、照明といった通常部屋にあるべきものは皆無だ。

 真理愛が点検と清掃をしながらアリーに指示して寝具(枕・タオルケット・薄いマット)を二組運び込ませる。続いて、もう一つの建物に水と食料その他を。

 貯蔵庫であるその建物の中は涼しかった。白色の壁面で熱を吸収しにくくし、2重構造で内部の構造物に直射日光を当たらなくして、さらに随所に通風孔を開けて風通しを良くするなど、涼しさを維持する様々な工夫がされている。

「ペットボトルの水をたっぷり、食料には、クーラーボックスに入っているもの以外にもハムやソーセージに持ちのよい野菜や果物、それに缶詰を置いていきます。運がよければスコールがきてドラム缶風呂に入れるわ。トイレはないから適当な場所でお願いね。問題が起きても、緊急連絡用の衛星携帯電話もあるし、脱出用のボートもあるし、ライフジャケットもございます。私たちは明後日の夕日が沈む前頃に、お二人を迎えに参ります。それまでの間、お二人だけのお時間を、どうかごゆるりとお過ごしくださいませ、拓海ご主人様、女神ヘドネー様。」

 真理愛はそう言って私達二人だけを残してスピードボートで去っていった。時計もないので時刻がわからないが、向こうの島を出たのが3時頃だったから、今はまだ3時半くらいだろう。まだ陽射しは強く、周囲は明るい。

 どうしたらいいか戸惑っていると、ご主人様が手持ちのかばんから何かを取り出しながら私にこう命じる。
「さ、そのワンピースを脱ぐんだメグ。ここでお前は一匹のメスの動物として過ごすんだよ!」

 取り出されたのは、私が旅行前までつけていた古いほうの赤い首輪。
―なるほど、そういうことなのね―
「はい、あなた! メスのわたしをたっぷり可愛がってください♡」

 そう言って躊躇なくワンピースとサンダルを脱ぐと、四つん這いになってご主人様の足元へ這い寄って身体をすりすりとさせる。白砂はきめ細かく、貝殻のかけらなどの傷になりそうなものは除去されているから、素足&四つん這いで移動しても何の問題もない。

 ご主人様はそんな私にしゃがんで首輪を装着すると、よしよしと頭を撫でてくださる。赤い首輪を付けられた私は欲情のスイッチが入ってしまい、ご主人様を切ない目でみつめておねだりしてしまう。

 けれどもご主人様は「明るいうちにいろいろ準備をしておかないと。お前はすこし浜辺で遊んでいなさいと」と言って、サンオイルをわたしの全身に塗ると、浜辺の屋根の下に飲み水の入ったポリタンクを置いて、白亜の建物小屋に姿を消してしまった。
 
 仕方なく、私は一人で水遊びを楽しむ。だれもいない海なんて初めてだった。しかも、サンゴ礁に囲まれた、こんなに綺麗な海。

 波打ち際に座っていると、そのすぐ手前まで魚がやってくる。最初は背の色が水の青い色と同化していてよく見えなかったが、じっと見ていると驚くほどたくさんの細い魚が泳いでいる。小石が動いているのに気がついて驚いてよく見るとヤドカリだったり、カニが目にも止まらぬ速さでささっと走り去ったりもする。

 海に入り、砂地の海中を少し沖へ歩いてみる。水はお湯かと思うほどぬるい。お尻がつかるくらいの深さで立ち止まり、海中を覗き込む。足先までくっきり見えるほど澄んでいる。足の近くを楕円形の生き物が通りすぎる。海ガメのような気がしたが、残念ながら優雅に泳ぎ去ってしまった。

 顔を上げて海岸を背中に周囲をぐるりと見回す。青い海が水平線のかなたまで広がっている。遠くに入道雲。人の姿は皆無。見えるのは海と空だけ。聞こえるのは風と波の音だけ。

 怖くなって砂浜に戻ろうとすると、ご主人様がスノーケリングセットを持ってこちらへ向かってくるのが見えた。水着を着ている。帰りの飛行機で、無人島なのにご主人様はなんで服を着ていたのか尋ねたら、「お前は俺のメスのペットだが、俺はお前の飼い主だからな」という回答だった。差別化を図っていたらしい。

 ご主人様にフィンを履かせてもらい、水中マスクをつけ手をつないで一緒に海中をのぞきながら遊泳する。先ほどと同じかわからないが、海ガメを発見。小さいエイもいる。

 砂地からサンゴ礁の多い場所に移動すると、色とりどりの魚達が密集している。その先は急に深くなっている。ドロップオフという地形だそうだ。

 そちらに目をこらすともっと大きな魚もいるが、色は地味だったりする。深く流れもあるので行かないほういいとご主人様がおっしゃって、そこから浅瀬に引き返す。

 夢中で足を動かしていたせいか、岸へ戻ると、けっこう疲れていた。
 

 ご主人様が持ってきてくれたペットボトルの冷たいお水を口移しで飲ませてもらう。保冷剤がたっぷり入ったフリーザーボックスに凍らせて入れられていたやつだからとても冷たい。ただの水なのに、これまでの人生で最もおいしい飲み物だった。

 喉の渇きを癒してもらった後、波打ち際でご主人様の股の間に座って後ろから抱きかかえられながら、夕日が沈んでいく様子を耳に響く静かな波音とともに無言で眺める。リーフの内側だから、風がなければ、波はとても小さい。

 夕日が沈むと、ご主人様が立ち上がって海岸に薪を組んで火をつける。その横に純白の毛布を広げると私をうつぶせに寝かせ、背中から香油を塗りながらマッサージをしてくださる。今朝までと今の水浴びの疲れの残る身体に、それはとても気持ちが良かった。

 背中から右手、左手、右足、左足、右太腿、左太腿、腰、そしてお尻。焼印の箇所を軽くなぞられると、それだけでジュンと秘所が潤ってしまう。

 うつぶせでのマッサージを終えると、ご主人様は私をあおむけにしてお腹に馬乗りになる。香油を乳房に垂らし、すでにビンビンに勃起している細長い乳首を指の間にはさむと、乳房全体を手のひらで包み込んで揉みほぐす。

 最初はやわやわと優しく。次にモミモミと軽く力を込めて。最後にはギュンギュンと力を込めて。もちろん全然痛くはなく、揉まれるたびに膣内が潤いを増し、口から熱い吐息が漏れてしまう。

 バストマッサージを終えると、お腹から下りて足元へ移動し私の脚を開かせて顔を股間に近づける。パチパチという焚き火の音に、ピチャピチャ、クチュクチュというクンニリングスの舌の音とアハンアハン、ウフンウフンという自分の嬌声が混じって聞こえる。夜空に瞬く無数の星を見てロマンチックな気分でいるせいなのか、今夜のクンニはいつも以上にすごく、すごく気持ちが良い。

 ご主人様が離れて水着を脱ぎ、私の脚の間に身体を挟みこんでくる。媚肉を押し分けて逞しい分身が体内に侵入してくる。深く入ったところでいったん動きが止まり、わたしは甘い溜息を漏らす。

 ご主人様の顔が接近してくる。すごくハンサムだと思う。南の島でのハネムーン補正がかかっているにちがいない。

 口を奪われ、舌を吸われ、差し込まれ、唾液を流し込まれる。腰がゆるゆると動かされると甘い痺れが下半身から湧いてくる。

 キスをしたまま正常位で犯されて、無我夢中でご主人様に両手両脚を絡めてしがみ付く。挿入されてまもないのに、すぐに絶頂してしまいそうだった。ご主人様はそんな私を焦らすようにいったん身体を離し、あおむけに横たわる。攻守交替。

 起き上がってご主人様に跨り、蜜壷にそそりたつ肉棒を受け入れる。
「ふっ、はっ、はふっ、ふぅーっ♡」
 イキそうなのを何とかやり過ごして根元まで咥えこんで安堵の溜息を吐いたところで、ご主人様が軽く腰を上下に動かした。

 グチュッグチュッ!
「あっ?いやん、いやっ、あん、あっ、ああん!♥」
 それだけで、電流が流れたように全身が痺れてガクガクと身体が揺れる。軽く絶頂してしまった。

 ご主人様はそんな私にほくそ笑んで、こうおっしゃる。
「軽くイったようだな?キュンキュン締め付けて気持ちが良かったぞ。最近は感度が随分上がってきているようだが、今日はなおさら敏感のようだな!一晩の経験と俺の真の妻になったことで、また一皮向けたね。」

 力が入らない私は上半身を支えていられなくて、肉棒を咥え込んだまま前のめりにご主人様の胸に倒れこんでしまう。ご主人様は私の唇を奪うと、背中に手を回して抱きしめながら腰を前後左右上下にグリグリと動かし無力な私を責め立てる。

 すぐにまた電流が流れたように全身が痺れてガクガクと身体が揺れる。2回目の軽い絶頂だ。ご主人様は上半身を私ごと起こして対面座位に移行すると、そのまま連続して腰を使う。全身をすぐに甘美な快感の電流が駆け巡り私を絶頂させる。

「あっ、はあーん!♡」
 絶頂の波がだんだんと大きくなっている。

 ご主人様が私を四つん這いにさせる。今度は後背位だ。一番好きな体位でぐしょ濡れのオマンコを突かれて、私はまたもすぐに軽く絶頂してしまった。けれどもここに至ってご主人様は軽く絶頂している私に遠慮をせずにGスポットを責め立て、私がさらに絶頂すると、休むことなくポルチオを責め立てる。

 グチュッ!グチュッ!グチュッ!
「アアッ!♥アアッ!♥アアッ!♥」
 ひと突きされるたびに軽く絶頂する私を、とうとう、何の予兆もなく巨大な絶頂の荒波が襲う。
「イイーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!♥」

 身体が勝手に弓なりに反って手脚が硬直する。空の星々に向かって快感を訴える。オマンコが勝手にヒクヒクと蠢き、わたしにとって何よりのご馳走である、ご主人様の濃厚ザーメンミルクを搾り取る。

―熱いっ!―
子宮に熱い欲望の証がビュクビュクと射出されるのを感じる。とても幸せ。

「ハァーーーン♡」
 甘い溜息が口をつく。

 星の灯りと波の音だけが聞こえる二人だけの海岸で、裸になってのハネムーンセックスは私を有頂天にさせる。

 ご主人様の射精が収まるまでの時間もいつもより長かった。ご主人様も同じ気持ちでわたしの身体を堪能しているのだ、嬉しい。

 肉棒を引き抜いたご主人様が隣にごろりとあおむけになる。はぁはぁと息を吐いているがお顔はとても満足そう。お掃除フェラをしようとする私を制止し、ぎゅっと抱きしめてこんなセリフで子宮をキュンとさせる。

「お前の使い心地は最高だな、悦楽の女神ヘドネー!」
 メスとして扱われているときに話すことは禁じられているから、私は嬉しさを身体で表現しようとご主人様に手足を絡ませてぎゅっと抱きつく。そのまま暫くじっとしていると、やがてご主人様がおっしゃった。
「夕食にしよう」


 夕食はバーベキュー。素材は分厚いステーキ肉、魚、エビ、イカ、貝類に野菜類、それにチーズもある。塩胡椒の下ごしらえがされていて焼くだけの状態だ。soy sause(醤油)もある。主食はパン。

 ご主人様が座ってビールを飲みながら焼き加減をみつつ、火の通ったものをものを砂地の上におかれた大きなお皿におく。私はそれを手を使わずに直接口でいただく。

 ビールを少し飲ませてもらう。ふだんはあまり好きではない味だが、今夜はとてもおいしく感じられる。そういえばご主人様もふだんビールはあまり飲まない。バーベキューならではのおいしさなのか。

 デザートのフルーツを食べおわったときは、食べ過ぎでお腹がはちきれそうだった。ご主人様が後片付けをするのをぼぉっと見ていたら、眠くなってきた。気がつくとご主人様に頭を撫でられている。どうやら、うとうとと眠ってしまっていたらしい。

 焚き火と残飯を燃やした火は消され、ゴミはまとめられ、残った食材はしまわれている。片付けは終わっていた。

 歯ブラシで歯を磨かれたあとに「House!」と命じられ、白亜の小屋に四つん這いで尻をフリフリ向かう。

 股間をトロリとした液体が垂れる感触。少し漏れ出してしまったようだ。後ろからついてくるご主人様はきっとお気づきになっただろう。恥ずかしい。でもお尻を振り、焼印を誇らしく見せ付けることはやめない。

 小屋についたが、強い尿意をもよおして、ドアの前でご主人様を振り返って眼で訴えかける。
「ああ、そうだな。俺もだ」
 そうおっしゃると小屋から少し離れた砂地にいって二人で放尿。ご主人様は立って。メスの獣の私は片足を上げて。
 
 すっきりして室内に入ると、思ったより涼しい。両側の窓が開いていて風通しがよいからだろう。しかし窓からの星明りだけでは作業するには暗いので、ご主人様が蝋燭を灯す。落ち着く香りが広がるのはアロマキャンドルということか。

 バケツに水をいれタオルを濡らして自分の体を拭いたあと、顔と身体を拭いてくださる。全開の窓を三分の二ほど閉める。私の髪をまとめていたゴムバンドを解く。蝋燭を吹き消す。寝る準備完了。もちろん、首輪は嵌められたままだ。

 ご主人様が部屋の中央にマットを並べて敷いて、枕を置いて、二人で横になってタオルケットをかけて寝る。

「これならベッドから落ちる心配はないな?」
 ご主人様がそう言ってニヤリと笑う。

 わたしはご主人様の腕を甘噛して抗議する。よしよし悪かったというようにご主人様が私の髪を梳き、身体中を優しくまさぐる。

「はあん♡」
 自然と甘い吐息が漏れる。
 でもご主人様はいじわるだ。おやすみのキスをするとまたこんなことを言う。
「おやすみ、ベス♪ あ、間違えた、女神ヘドネー様だったな?」

 横向きに寝てご主人様に胸を押し付けていた私は、再び抗議の意味でご主人様の腕から逃れて反対側を向く。背中からご主人様の手が伸びてきて胸をやわやわと揉まれる。ほんとはご主人様にベスと呼ばれても構わない、甘えているだけ。

―チャッピーはいやだけど・・・ミルクとか、もう少し可愛い名前がいいかなぁ・・・―
そんなことを考えながら眠りにおちていく。ご主人様の声が遠くなる。
「今日は俺もさすがに疲れた・・・明日の朝は暑くて自然と目が覚めると思うが・・・・起きないようならお前のフェラで起こしてくれ・・・・・頼んだぞ・・・・・・・」


 ごうごうという音で目が覚める。薄闇の広がる窓の外を見ると激しい雨が降っていて、空いている窓から雨が降りこんでいる。スコールだ。ご主人様は気がつかずにぐっすり眠っている。

 立ち上がって窓を閉める。裸だと少し肌寒さを感じる。厚手のタオルケットをご主人様にしっかりとかけ直して、私もしっかりとくるまって目を閉じる。

 二度目に目を覚ましたときには窓の外は明るく、雨は止んでいた。室内の気温も上がっている。喉の渇きをおぼえ、ペット用のウォーターサーバーからピチャピチャと水を舐めて飲む。戻って横になりご主人様に抱きついて目覚めを待つ。タオルケットはかけなくても十分に温かい。

 いつまで経っても目覚めそうにないご主人様にどうしようかと悩んでいると、眠りに落ちる直前のご命令を思い出す。

 ご主人様の脚のほうへ移動して腰のタオルケットを剥ぐと、すでに大きくなっている。
―これが朝立ちというやつね―

 顔を近づけて、「おはようございます、ご主人様♪」と囁いて、チュッと朝のごあいさつ。
 チュッチュッ、チュッチュッ。
 ペロッ、ペロッ。ペロリ、ペロリ。
 チュプッ、チュプッ、チュプッ。
 ジュボッ、ジュボッ、ジュボッ。
 ジュボジュボジュボッ!

 キスをして、舐めて、しゃぶっても全く起きる気配がないので、とうとうしっかり咥えこんで射精をうながすための激しいフェラに至ってしまう。

 口腔内に先走り液が広がり亀頭が膨張するような舌触りを感じる。射精が間近なことを感じて喉の角度を調整する。

 ビュッ、ビュッ、ビュッと喉に熱い奔流が叩きつけられる。どろりとした感触の甘苦い大人の味を好きになったのはいつの頃からだろうか。
 孝さんのモノは苦く辛いような不快な味で最後まで嫌いだったが、拓海ご主人様のものは最初から抵抗なく飲み込めた。

 それでも最初は命令されて、その次はお世辞で「おいしい」「好き」と言っていたはず。何度も絶頂を経験させられながら、何度も精飲させられているうちに大好物になっていた。そして今では・・・。

 ご主人様が目を開けて、淫らに紅潮した顔でビクビクと身体を震わせている私を見る。
「ありがとう、ヘドネー。おかげで気持ちの良い目覚めを迎えられたよ。」
 そして確認をとる。
「とうとう、フェラと精飲でイケるようになったんだね?」

 わたしはこくりとうなづく。そう、ご主人様に奉仕する悦びとフェラの興奮とザーメンミルクの味だけで、今ではとうとう軽い絶頂に達するようになっていた。

 ご主人様は嬉しそうに笑いながら起き上がる。
「さあ、朝の散歩に出かけよう!」


 起き上がったご主人様は、ペットボトルの生温かい水をごくごく飲むと、まず自分の顔を大量に置かれている日本風のおしぼりで拭き、Tシャツと短パンを履く。

 次にわたしの顔を別のおしぼりで拭き、簡単にメイクする。髪を二つのヘアバンドでおさげにまとめ、全身にサンオイルを塗る。肛門にイチジク浣腸を数本注入し、尻尾付きのアナルプラグを差し込む。赤い首輪に長いリードを装着する。

 リードを引っ張られて外へ。何時かわからないが、太陽は高く上っていてとてもまぶしい。あんな激しかった雨も、木々の中の茂みをのぞけば殆ど乾いてしまっている。ドラム缶と付近の貯水槽に溜まっている雨水をみて、ご主人様が嬉しそうに言う。
「あとで風呂に入ろうな♪」

 リードの先を持つご主人様のまわりをうろうろしつつ、四つん這いで島を一周する。5分とかからないのでもう1周。

 途中、ご主人様が四つん這いで砂浜を散歩するわたしの写真をパシャパシャ撮る。
「Pee!」
 片足をあげて放尿するわたしをパシャリ。
 砂浜に穴を掘って、アナルプラグを抜いて。
「Defecate!」と命じて撮影。
 浅瀬で事後のわたしの後始末。
 ご主人様も裸になって、そのまま二人で軽く水遊び。

 もどるとブランチの時間。お湯で温めたコーンスープとレトルトカレーとパックのご飯。レトルトごはんは偉大だ。無人島でも美味しい白米が食べられる。

 デザートにバナナとオレンジ。未開封だった二つ目のフリーザーボックス内のドリンクは、なんとかまだ冷たいといえる状態にあり、ご主人様はコーラを、私はウーロン茶で渇きを癒す。
 
 昼からは浜辺の屋根の下で一緒にお昼寝。静かな波音と心地良い風が眠気を誘い、二人とも熟睡してしまう。

 起きると昨日と同じくスノーケリング。魚影の濃いサンゴ礁の海中はいつまで見ていても飽きないが、疲労と喉の渇きには勝てずにいったん休憩。

 マスクだけ持って海に入る。白砂の海中を歩きまわり、腰をかがめて海中をのぞいては海ガメを探す。しかしこういうときはなかなか発見できない。それでも、明るい日差しに照らされて、細かな白砂の気持ちの良い足ざわりを感じながら、青緑にきらめく透明度の高い美しい海の浅瀬をご主人様と散歩するのは、とても楽しい。

「Come!」
 海の中を一心不乱に覗いていたらご主人様の声が少し遠くで聞こえた。慌てて顔を上げるとご主人様も海中を覗きながら、ゆっくりと横方向に歩いている。

 斜めに歩いてご主人様に追いついて海中を覗くと待望の海ガメが見えた。
 のんびりと泳いでいた海ガメは、ようやく来たか、待ちくたびれたゾ、と言わんばかりにわたしを一瞥すると、ヒレ足をスイスイと動かし速度を上げて姿を消した。

 ご主人様が海カメを見せてくださったことに嬉しくなって、顔を上げてご主人様に最大限の媚びを込めてニッコリと微笑む。まぶしそうに見返すご主人様。瞳の奥に情欲の炎を灯る。

「Cuddle and arouse!」
 ご命令にしたがい、ご主人様にぴたりと寄り添って、キスをして片手で乳首を弄り、もう片手でペニスを愛撫する。半勃起状態だった男根はすぐに固く屹立し、ご主人様に抱きかかえられたわたしの膣内に挿入される。

 午後の陽射しが降り注ぐ腰の深さの海中で駅弁ファックされて喘ぐわたしの嬌声は海に吸収されてしまう。

 ご主人様に犯される悦びをさきほどの海ガメさんにも伝えたくて、大声で啼きわめく。潤んだ瞳に海面から沈んでいく水中マスクが見える。

「あっ!」
 思わず声をあげて指差すと、ご主人様も気がつく。わたしを海に下ろして慌ててマスクを拾い、苦笑いを受かべてこう言った。
「つづきは浜辺でしような・・・」

 しかし、そのあと軽く泳いだり、浜で砂山を作って棒を立てて相手に倒させるゲームをしたり、ヤドカリにレースをさせたり、波打ち際に座って海を眺めたり、ウインドサーフィンに挑戦したりしているうちに、私たちのエッチな気分は吹き飛んでしまった。


 夕暮れになると、ご主人様が焚き火をおこし、ドラム缶の下にも火をおこし、夕食の準備を始める。今夜のメニューはビーフシチューもどき。ビーフの代わりにソーセージ、ハム、ベーコンが入っている。野菜はジャガイモ、ニンジン、キャベツ、ブロッコリー等々。干した貝柱とカツオブシが隠し味だ。

 鍋を火にかけて、先にお風呂タイム。ご主人様が湯加減をみてドラム缶の下の火を消し、私に入浴を勧める。久しぶりに浴槽に浸かれて気持ちがいい。頭までどっぷり浸かって髪の潮も落とす。ドラム缶は大きいからお湯がこぼれることはない。

 温くなるとご主人様がやかんで足し湯をする。十分に温まったところで交代。ご主人様も頭からどっぷり。足し湯をするときにご主人様に直接かけてしまい、怒られる。

 夕食を済ませ食後の紅茶をゆっくりいただいたあと、今日も二人だけの砂浜でセックス。たっぷり時間をかけた、人目を気にする必要のない、獣にかえっての交尾。

 南の島のきらめく星々の下、だれもいない砂浜でキスからフェラチオ、クンニ、シックスナイン。後背位から背面座位、対面座位、対面騎乗位、背面騎乗位、そしてまた後背位へ。それを膣性交と肛門性交で2回繰り返す。

「Say!」と命じられて、
「ご主人様のマゾ牝奴隷妻になれて幸せ♡」
「焼印を押された私の全てはご主人様のものですわ♡」
「いつでもどこでも、どんなものでも、ご主人様の性欲にお応えします♡」
などと海に向かって叫びながら、長時間にわたって犯される。

「ホオオーーーン!♥」
 1クール目のフィニッシュの後背位で膣内射精されて、夢のような絶頂に導かれる。

「ハオーーーーーン!♥」
 2クール目も最後の後背位で肛門内射精をされて、天国に一番近い島から意識だけ天国に連れて行かれると、夜の海に向かって2度目の獣の咆哮を放って失神してしまう。


 気がつくと翌朝で、小屋の中でタオルケットにくるまってマットの上で横になっていた。ご主人様が運んでくれたようだ。

 この日も昨日と同じように朝の散歩からブランチをとり、スノーケリングを楽しみ、昼過ぎに明るい海を眺めながらドラム缶風呂にもう一度入浴し、日がくれるまで海で魚達と戯れる。

 夕日が水平線に触れた頃に迎えの船が到着するエンジン音が聞こえ、私たちは帰りの服を着て本島に帰還した。

 今日セックスしなかった理由を尋ねたら「休養日だから」という返答。今日は9月6日の火曜日ということで、できれば昨日の月曜日をいつもどおり女性器の休養に当てたかったが、無人島での日程の都合上無理だったから今日にした、ということだ。


 その夜は、例の儀式に正式な参列者として“夫婦”で出席。主役はイギリス人のケンブリッジ大学卒業の才媛で、胸が大きなブロンドの美しい顔をした才色兼備のテアー(女神)候補だった。しかし途中から新郎のことを忘れて快感を貪り、最後には自分を犯す男の唇に自らむしゃぶりついては甘い嬌声を放っていた。

 結局、獲得できた1ペニー効果は67枚。
 80枚の合格ラインを下回ってヘタイラ(高級娼婦)認定され、黒い首輪を嵌められて悔しそうにしていた。しかし、隣の新郎が侮蔑の視線を向けて履き捨てるように一言囁くと、被虐と隷従の色を帯びたマゾ女特有の表情を見せる。表面を取り繕っても、この女の中身は男ならだれでもいい淫乱な牝のマゾ娼婦なのだと思う。

 それでもわたしは気が気でなかった。なぜなら、終盤に登壇した拓海ご主人様が正常位で犯しているときも、その女はご主人様にしがみ付いて夢中でキスをしていたから。

―ご主人様の気持ちが、ナターシャに似ているあの女に移っちゃうかも?―
 そんな焦りから、3分経過すると同時に階段の下に駆け寄って、ご主人様の手をとり砂浜に連れて行こうとする。乳房と股間が露出している白いミニドレス姿の私がたっぷり御奉仕して差し上げて、胸が大きいだけで貞操観念の低いあの女のことなどすぐにでも忘れさせないと!

 そんな意気込みをご主人様が打ち砕く。
「今日は休養日だろう、俺も我慢するさ」


 翌日はもう帰国日だ。午前中はのんびりと過ごしながら、エーリヒ&エウレイティア夫妻などの知り合った人たち、真理愛などのお世話になった人たちに帰国の挨拶をしてお昼にチェックアウト。

 高速船でマーレに移動して2時間ほどの市内観光を楽しんで、夜の便で帰国する。帰りも同じコロンボ航空だが、コロンボからはテアー特典でファーストクラスにグレードアップされていた。

 勿論ありがたいことではあったが、ひとつだけ困ったことがあった。昨日も今日もセックスしていない!

 だから、飛行機内で機会があればと思って、それに向いた服装をしていた。上は胸元が開いたゆったりめの白いカットソー。下は赤のフレアミニスカート。メイクも濃い目にばっちりと決め、脚にはご主人様の好きな黒いレース模様のニーハイストッキング。私の意図するところを洞察力に長けたご主人様が察していないわけがない。

 しかしエコノミーの席と違って、ファーストは一席ごとに大きな余裕を持って贅沢に配置されている。しかも席数が少なくフライトアテンダントの目が届きやすいから、灯りが消された睡眠タイムであっても行為に及ぶことは不可能だ。

 というわけでお手洗いでヤルしかなかったわけなのだが・・・。
 はたして、私たちが晴れて"Mile High Club" のメンバーに加わることができたのか?それは日本で“prudish”(お堅い、猫をかぶっている)と陰口を叩かれている乙女の秘密とさせていただくわ・・・でも、きっとあなたの想像が正解よ。
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