"Tacki" for prudish Meg

森斗メメ

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~interlude5~

通い妻奉仕

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 7月29(金)の午後から、拓海さんはナターシャと10日間の国内旅行に出かけてしまった。彼女が帰国する時にはそうする約束をずっと前から交わしていたそうだ。

 箱根の老舗温泉旅館に泊まり、京都の伏見稲荷神社を詣で、大阪のユニバーサルスタジオジャパンで遊び、広島の原爆ドームと厳島神社を詣で、沖縄の美ら海水族館を見学し、高級リゾートホテルに宿泊して美しいビーチで遊泳し、その夜に最後の熱い一夜を過ごす。
 翌朝、8月7日(日)に那覇空港でお別れ。ナターシャは中国経由でロシアに帰国し、拓海さんは帰京する。

 27(水)の夜、食事の後のお茶の準備の最中にそのことを聞かされた私は、思わずティーカップを落として割ってしまった。拓海さんとペアで使おうと自腹で購入したお気に入りのウェッジウッドの高級カップなのに。キツいどんでん返しを食らった気分だった。

 6(水)にオメガでナターシャの前で拓海さんに御奉仕して「お前が一番だよ」と言われた。彼女がこのまま静かに拓海さんの前から消えて私が拓海さんに尽くせば、彼女のことなんてすぐに忘れさせられると楽観していた。

 でも、世界に誇る日本の観光地のいくつもの場所で素敵な思い出を作って、真夏の沖縄のホテルで最後の熱い夜を過ごし、そのまま空港で恋愛映画のカップルのように格好良く別れられてしまったら、ナターシャは拓海さんの記憶の中で美化されて、永遠の憧れの女性になってしまうのではないだろうか。
 激しい嫉妬心にかられた私は泣きじゃくりながら、隣に立って食器を拭いている拓海さんに食ってかかった。

「行かないで!」
「ナターシャだけずるい、私も連れて行って!」
「そんな旅行にナターシャを連れて行くなんて、私より彼女のほうが大事なんだ!」
「こんな直前までどうして話してくれなかったの!」
「ほんとはそのままナターシャと一緒にロシアに行ってしまうんでしょう?」
「私なんて遊びだったんだ!」
「もういや、拓海さんなんて大嫌い!」


 拓海さんはそんな私を、ご主人様の立場から叱りつけたり我慢を命じたりすることはしないで、優しく穏やかにこう諭した。

「お前は俺に約束を守らない男になれというのかい、お前が約束を破られたらどう思うか考えてごらん?」
「旅行の内容は全てナターシャが決定し、俺は彼女が行きたいところに黙ってついていく、その代わり、費用も全額彼女が負担する約束なんだよ。だからお前は連れて行けない」
「スケジュールは俺もつい最近聞かされたばかりなんだ」
「お前をおいてそのままロシアには行ったりはしない、お前のことを大事に思っているからな」 

 言葉の内容もさることながら、私の目をしっかりと見つめて誠実に話す姿勢が、次第に私に落ち着きを取り戻させてくれた。割れた食器を片付けハーブティの用意をして二人でリビングのソファに隣同士で座る。

 拓海さんは風呂上りのいつものバスローブ姿。今日のわたしは胸元の開いたアメリカンスリーブの赤いスパンコール付きホルターブラに超ミニの赤いショートパンツを合わせたダンサー風の衣装。猛暑と拓海さんの好みを考慮して、露出を多くしてみた。


 お茶を数口飲み一息ついたところで、どうしたらいいかわからずに下を向いていた。すると拓海さんが私のあごに手を添えて顔を上げさせ、至近距離から目を真っ直ぐのぞきこんで、こんなことを言って私を驚かせた。

「言葉だけではない証拠をみせよう。お前が夏休みをとれるなら、9月上旬に8日間の海外旅行に連れて行きたい。行き先は沖縄よりも、もっと海がきれいな赤道近くの島だ。お前を驚かせようと少し前から準備していたんだが、ナターシャの帰国や俺の仕事、旅行の予約の目処がたつまでは言えなかった」

「えっ?!」
 驚いて目を見開くわたしに構わず、拓海さんはさらに驚くべきことを告げる。
「向こうに着いたらすぐに二人だけの結婚式をあげよう。そして1週間、南の島の楽園で“新婚夫婦”としてハネムーンを過ごすんだ」
 
「・・・・・え・・・・・」
 一瞬何を言われたのかわからずにきょとんとしてしまった。10秒ほど経ってその言葉の意味を脳が理解したとき、思わず素っ頓狂な声を出してしまう。
「ええええっ~、けっ・こん・しきーーーー?!」
「そう、結婚式」
「で、でもっ!そんな急に言われてもっ!」

―これってプロポーズってこと?―
―でも式の場所も日取りも決まってるなんて急すぎるわ!―
―パパにお嬢さんをください、みたいな挨拶するのはこれからってこと?―
―拓海さんのこと、パパとママにはどういう風に言えばいいのかな?―
―ウェディングドレスはどんなのにしよう?―
―誰を招待するかとか・・・って二人だけ?―
―ていうか、そもそもなぜわたしは承諾する前提で話をしているの?―

 脳内エラーで固まってしまったわたしを拓海さんの次の言葉が再稼動させる。あごから離れた彼の手が腰に回された。
「なに、難しく考える必要はない。お前との将来を真面目に考えている証拠を見せたいだけだ。だから入籍とか、ご家族への挨拶とかはいっさいなし。今回は本番前のリハーサルとでも思ってくれ。」

―なんだ、そういうことかぁ―
がっかりしているのは何故だろう?


「ウェディングドレスは着るの?」
「もちろんだ!俺がお前のウェディングドレス姿を早く見たくてやるようなものだからな。都内のお店で試着してもらうだけでは雰囲気がでないから、海外旅行を利用して、俺達以外だれもいない南の島の教会で、神父様の前で愛を誓うところまでしっかりやろうかと。それなら誰にも見られないし、家族や友人、仕事関係の人たちから奇異に思われることもないだろうから」

「そんなにわたしのウェディングドレス姿が見たいの?」
「ああそうだ。お前のウェディングドレス姿は、ナターシャのオメガでのドレス姿よりもずっとすばらしいだろうからな」

「そうかな?」
「そうさ。正直に言うが、ナターシャに未練がないわけではない。しかしそれではお前に申し訳ないから、この芽美との旅行で彼女のことをきっぱり忘れたいんだよ。だがナターシャとの旅行が10日間で、お前とが8日間だろう?だから、お前との旅行の内容をよりインパクトのある内容にしないと、記憶の上書きが完全にはできないかもしれないと思ってな」

「どうして私との旅行のほうが短いの?」
「費用、宿泊先の予約状況、俺の仕事の都合など色々な理由だが、一番大きいのはフライトスケジュールだな。日本から現地へ飛ぶ曜日が限られているんだ」

「そっかぁ。それなら仕方ないわね。それでどこへ連れて行ってもらえるの?」
「それは当日までのお楽しみ」

「ウェディングドレスはどうするの?」
「旅行から帰ってきたら一緒に見に行こう。先に一人で見に行っていても構わない」

「そう・・・それはいいけど、でも」
「まだ気になることがある?」
「気になることっていうか、結婚式って普通は一生に一度の大事なイベントだから、軽い気持ちでそんなことしちゃっていいのかな、って」

「一生に一度の大事なイベントだからこそ、失敗しないようにリハーサルしておく必要があるんじゃないか?それにお互いの実家が遠方の場合や、相手が外国人だった場合には、それぞれの地元で式をする、つまり2回することもあるようだから、2回やったらまずいというわけでもないしね」
「たしかにそんな話も聞くわ。すごく大変そうよね」

「ああ、それにだな。お前はリハーサルという軽い気持ちで体験してもらってかまわないが、俺のほうは本気だぞ。メグに考える時間を与えないのは卑怯だし、ご両親にきちんと挨拶をしないで進めるのも礼を失した行為だということはもちろんわかっている。今回の旅行内容は、ナターシャが自分の企画した旅行に俺を連れて行くように、俺が企画した旅行にお前を連れていって俺のワガママを押し付けようとしているだけだ。だから、おまえは旅行のあと、帰国してからじっくり自分の気持ちを整理すればいい」
「・・・うん、わかった♪」

「俺のわがままにつき合わせてしまってすまないな。さらに申し訳ないことに、“妻”となるお前にもう二つお願いがあるのだが、聞いてもらえるかな?」

「な、なにかな?」
 “妻”という単語に動揺するわたし。

「俺が旅行に言っている間、この事務所と住居の留守番を頼みたいんだ。郵便物や宅配便の受け取り、来客対応、留守番電話・メール対応。それに部屋の清掃と洗濯。それを信頼する“婚約者”に頼みたい」

 そういうと拓海さんは私の左手薬指に指輪を嵌めた。隷従の指輪に似ているが、大きく異なるのは鮮やかな金色の光を放つ小さな宝石がはめ込まれている点。

「えっと・・・これは?」
「お前の誕生石であるゴールデンサファイアを嵌め込んだ指輪だ。その宝石は、お前を明るく活発にし、輝くような魅力を引き出してくれる。それだけではない。その指輪を使えばお前は俺の住居のすべての部屋を自由に出入りできる」
「えっ?じゃあ私は『めぐの憩いの部屋』からに入るだけではなく、自由に出ることもできるってこと?」
 ムードのある話をしているときに、SM監禁調教部屋という言葉は使いにくい。

「その通りだ。お前への信頼の証と思ってくれ。婚約指輪と思ってくれてもいいぞ?」
「え?そ、そうなんだ?」
「頼まれてくれるね?」
「え、あ、うん・・・いいわよ・・・」

 ナターシャとの親密な旅行プランを聞かされてどん底の気分に落ち込まされた直後、
『二人だけの海外結婚式』『南の島でのハネムーン』『ウエディングドレス』『妻』といった女の子にとって魔法の言葉を唱えられ、さらに『婚約指輪』まで嵌められてしまった私は頭がぼぉっとする。

 その間に話の流れで、事務所と住居の留守番対応だけでなく、旅行と結婚式のことまで含めて承諾してしまった感じになった。


「それからもうひとつ」
「ああ、そうね、なに?」
 上の空で目の前に左手をかざしてニヤニヤしながら指輪を眺めていると、ふたたび顎をつかまれ拓海さんのほうを向かされる。

「明後日からのナターシャとの旅行中、あまり“そういう”気分にならないように、今から、たっぷり搾り取ってくれないか?」
 こう言われて唇を奪われた。

―あっ、そうね!それは重要だわ!―

 いそいそと拓海さんの膝に跨いで座り、首に両手を回して5分間ほどキスにしっかりと応えてから、はにかみながらこう返答する。

「はい、ご主人様、喜んで♡」
 そして媚びた流し目を送りながらこう続ける。

「マゾ牝奴隷の芽美が心を込めて御奉仕して、あの女との旅行中、いくら精力旺盛なご主人様といえどもエッチな気分にならないくらい、たっぷりと搾り取って差し上げますから、覚悟してくださいね、ご・しゅ・じ・ん・さ・ま♡」

 
 寝室で裸になり香油を塗り赤い首輪を装着し今日のプレイ衣装に着替えGymnopédie を流して準備完了。ご主人様をお呼びする。

「ほう!今日もまたセクシーだな、メグ!」
 ご主人様はわたしの姿をみて、嬉しい驚きに目を細めている。

 今日の私はキャットウーマン。ラバー調のストレッチ生地でできている黒いキャットスーツ姿だ。頭にネコ耳をつけているだけでなく、お尻の穴にも尻尾付きのアナルプラグを刺し込んでいる。胸も股間もダブルファスナーで開けることができるから、着たままのエッチが可能だ。

 その姿でご主人様のバスローブを脱がせて足元にしゃがみ込み、屹立している肉棒にむしゃぶりつき、激しい口淫でご主人様をイかせて1発目の欲望の証をお口で受け止め美味しそうに飲み干す。

 続いて、後背位でコンドームをつけてアナルセックスで2発目をお尻(ただしゴム内)でイっていただく。

 裸になって、ご主人様の休憩がてらシッスナインをたっぷり愉しむ。回復したご主人様の肉棒を対面座位で膣内に迎え入れ、抱きついてキスしたまま3発目を子宮で受け止める。

 挿入されたまま騎乗位に移行し、淫語の多用と甘い嬌声でご主人様の興奮を煽り、腰をTwerkダンサーのように激しく下品に振りまくって4発目を再度中出ししていただく。

 疲れた私は前に倒れこんで子宮内の温もりを感じながら、同じくお疲れのご主人様と抱き合ってピロートークを楽しみながらしばらく休憩。

 最後にお掃除フェラの名目で萎れた肉棒に舌を這わせ、元気になったところで猛攻をかけて5発目を顔にかけていただいてプレイ終了。

 東の空が明るくなってきたこの頃には、私の機嫌はすっかり回復していた。


 キャットスーツは好評だった。ネットで見ながら練習したTwerkダンスでイっていただくことにも成功した。ひさしぶりのシックスナインで、たっぷりクンニしていただいたことも嬉しかった。先回は失敗した“抜かずの2連発”にも成功していただいた。なにより、これまでで最高記録の5発も搾り取ることに成功したことが嬉しかった。
 アナルセックスがゴム付きだったのが少々残念だったけれど、衛生上の問題があるから仕方ない。

 この前は腰を激しく振るのをご主人様に見られるなんて死にたいほど恥ずかしかったのに、今日は平気だった。むしろ見られているのが快感だった。自分はTwerkダンサーだと思い込んだのが良かったのか、お尻まで捧げて自分の中で何かが変わったのか。

 28(木)の早朝、私はそんなことを考えながら、幸せな気持ちで出勤までの短い眠りに落ちた。



 でも拓海さんがナターシャと旅行に出かけている10日間は、やはり非常に辛かった。

 木曜日の夜に拓海さんから電話があり、やるべきことを伝えられた。

―事務所のほうは、3日に一度くらい顔を出して、郵便物や宅配便の受け取り、留守電と業務以来のメールチェック、簡単な清掃と空気の入れ替えをして欲しい―
―住居のほうは、31(日)に溜まっている洗濯と清掃、ふとん干しを。7(日)にはビル管理業者がきて点検をする予定なので、代理として立ち会って報告を聞いてほしい―
とのことだった。

 29(金)の旅行の出発日は拓海さんから連絡がいっさいこなかった。私も連絡はしなかった。

 30(土)は自動車運転免許の本試験で、無事に合格した。その喜びを伝えようと電話したら「電源が入っていないか、電波の届かない・・・」のメッセージが流れた。私は無言で電話を切った。

 31(日)は快晴の天気で、言われたとおり住居の掃除・洗濯・布団干しと事務所のほうの雑務と簡単な清掃をして帰宅した。なんだか「通い妻」みたいだと思った。

 1(月)は普通に仕事に行き帰宅して普通に過ごして寝た。寝る時悶々とした。

 2(火)は明け方に雨が降って出勤するのが不快だった。仕事が終わってなんとなく優斗君に電話して試験勉強中のところを無理やり呼び出し、居酒屋で飲んだ。かなり酔ってしまい自宅まで送ってもらう羽目になった。もちろん部屋には上げなかった。

 3(水)は仕事の後に事務所へ寄り、宅配便を受け取って帰宅した。留守電で緊急の要件があったので拓海さんに電話した。
 今回は繋がったが、周囲の音から、どうやらユニバーサルスタジオジャパンで二人で遊んでいるようだった。切なくなって報告を事務的に済ませて素早く電話を切った。

 帰宅して寝室に篭もり、裸になって赤い首輪をつけて、赤いピンヒールをはいて山の中の空き地でご主人様に犯されたときのことを思い出しながら、ご主人様の男根をかたどったディルドでひとり寂しく泣きながらオナニーにふけった。

 4(木)は快晴で33度の真夏の暑さだった。真っ直ぐ家に帰りたくなくて、千佳先輩や美咲、里奈をはじめ女友達に連絡しまくったが誰にも連絡がとれない。優斗君は一昨日迷惑をかけたばかりだ。

 仕方なく孝さんに連絡をとったらすぐに返事がきて久しぶりに飲むことになった。酔うと孝さんは以前と変わっていなかった。嫌いな私の前でタバコを吸い、上から目線で話し、暗に性的な奉仕を求めてきた。小一時間ほどで親から緊急の連絡がきたとウソをついて帰宅した。なんで連絡をとったのか自己嫌悪に襲われ、泣きながら寝た。

 5(金)はいったん帰宅し食事をすませ着替えてから事務所へ行った。特に何もなかった。今日も快晴で真夏の暑さだった。沖縄ではこの灼熱の太陽の下、きれいな海で水着姿のナターシャと戯れ、その肢体に興奮したご主人様が彼女と熱い夜を過ごすのかと思うと耐え難かった。

 「めぐの憩いの部屋」の中のペット用ウォータサーバーに水を補充し、入浴。裸に赤い首輪と誕生石付きの指輪だけを身につけた姿で菓子パンを幾つか持って戻ると、首輪に鎖をつないで檻の中に横たわる。そのままの姿勢で、この部屋でご主人様に調教された行為の数々を思い出しながらひたすらオナニーにふける。疲れたらウトウトして、目が覚めたらまたオナニー。喉が渇けばペット用ウォータサーバーの皿に舌を伸ばし、お腹が空けば菓子パンを手を使わずに食べ、尿意をもよおせばペット用トイレで済ます。そしてオナニー。



 それをひたすら繰り返して、もうそろそろかな、と思って部屋を出ると7(日)のお昼頃。度重なる調教の結果、身体が金曜夜から日曜昼までの時間を覚えてしまっている。

 シャワーを浴びて身だしなみを整えて、ビル管理業者の点検に立ち会う。今日も真夏の陽射しがかんかんと照りつけている。

 浴室と「めぐの憩いの部屋」の清掃をし、夕食の買い物へ出かける。

 腕によりをかけて、ご主人様好み、かつ暑さに配慮した涼しげでさっぱりした夕飯を用意する。

 もうすぐ午後8時。ご主人様がお戻りの時刻だ。ご主人様を迎えるにふさわしい格好になり、玄関へ移動し耳を澄ませてじっとお帰りを待つ。

 ガチャリ。コツ、コツ、コツ。
 事務所の扉が開閉し事務所内を歩いてご主人様が近づいてくる。廊下に正座して待機。

 カチリ。
 玄関のロックがはずれる音がしてドアが開く。

 私は三つ指をついて「おかえりなさいませ、ご主人様!」と満面の笑みを浮かべて明るい声で挨拶すると、立ち上がってご主人様にぎゅっと抱きつく。

 ご主人様は裸体に赤い首輪を嵌め、ゴールデンサファイアの新しい婚約指輪を左手薬指に光らせ、赤いピンヒールを履いて香油「Tacki for prudish Meg」を甘く匂わせているマゾ牝奴隷姿のわたしを力強く抱きしめて、耳元で優しく、ゾクゾクするダンディな低音の美声で、こうおっしゃる。

「帰ったよメグ。寂しくさせてすまなかった。今夜からはお前を“マゾ牝奴隷婚約者”としていっそう激しく可愛がってやるから、覚悟しておけよ?」

 わたしも負けじと、ご主人様の耳元で艶めく声でささやく。
「はい、ご主人様♡それではさっそくマゾ牝奴隷婚約者のおつとめを果たさせていただきますわ♡」

 ご主人様の足元に上品にひざまづくと、ズボンのジッパーを口にくわえて引き下げ、手を使わずにカチカチの肉棒を取り出し、亀頭の先端にチュッとキスのご挨拶。 

 ゆっくりと喉奥まで咥え込み、ナターシャの痕跡を1ピクセルたりとも残さぬよう、隅々まで舌を這わせていく。

―これからは、拓海ご主人様の全てはわたしのものよ―

 私の身体は、この想いだけでイってしまえそうなほどの歓喜に震えている。しかし、ご主人様が達しないうちに自分が先に達するなどあってはならないと、イクのを必死にこらえながらジュボジュボと懸命におしゃぶりに励む。

 するとご主人様がこう仰った。
「マゾ牝奴隷婚約者の吉野芽美に初めての命令だ、これを飲んで俺と一緒にイけ!」
 同時に、喉奥に大量の欲望の証がドクドクと注ぎ込まれる。

―かしこまりました!マゾ牝奴隷婚約者のわたしも一緒に絶頂いたします!♡―

 大好物のご主人様のザーメンミルクを飲みながら、自分の官能を解放する。

―ああん!、イクッ!!♥―
 この夜、私は、はじめて精飲しながら絶頂した。

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