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Discipline4 日常化する調教
第十話 4回目の週末調教
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生理後の20(金)~22(日)には4回目の週末調教が行なわれた。週末調教は概ね、このような流れで進行する。
芽美は夜、拓海の事務所に到着すると更衣室で裸になり、スレイブリングを左手薬指に嵌めナイトガウンを羽織る。髪をアップにして化粧を直す。裸を毎週見られるため、普段から肌に変な傷をつけたりしないよう気をつけ、手入れに力を入れている。
居住スペースの玄関のドアをリングで開ける。ナターシャの給仕のもと、彼女の作った夕食を拓海と一緒にとる。ナターシャの料理は美味しいだけでなく栄養バランスがとれていて見栄えもよい。料理の腕は彼女のほうが遥かに上だ。その劣等感を給仕される優越感で誤魔化す。
片づけをナターシャに全て任せ、二人で浴室に移動する。浴室では芽美はなにもする必要がない。拓海が小姓となって貴族の令嬢であるかのようにかしづく。化粧を落して顔を洗い、髪を洗い、全身を洗い、ムダ毛を剃り、陰部の毛を剃り、身体がしっかりと温まるまでお湯に浸からせる。その間に自分の体を洗うと芽美をお湯からあがらせ疲れをとるためのマッサージを入念におこなう。
芽美を再度お湯に浸からせると先に上がりナターシャを呼びながら自分の身支度をすませる。ナターシャが来ると芽美を上がらせて脱衣所を出る。芽美の濡れた髪と身体をナターシャが大きなバスタオルで拭き、髪をブローし、入念なメイクをする。メイクの方向性は日によって様々だ。可愛らしいときもあれば妖艶なときもある。メイクを終えるとナターシャは降りていきキッチンと事務所の片づけを済ませて帰る。
一人残される芽美は赤い首輪を嵌め、指輪と詠唱で寝室の扉を開け、天蓋付きベッドを横目に見ながら衣装タンスから写真撮影のときの衣装やアクセサリーを選ぶ。それを持って左奥の扉を開け、自分のために用意された監禁調教部屋「メグの憩いの部屋」に入る。自分では開けることのできないその扉を躊躇なく自分で閉める。
室内ではVネックTシャツとハーフパンツ姿の拓海が奥の赤いミニソファに座って芽美を待っている。上下とも七分丈で色は黒い。芽美が近づくと立ち上がり、中央のポールから伸びる長い鎖に芽美の首輪をつなぐ。拓海から甘くセクシーな香水の匂いがほのかに漂う。ディオールのファーレンハイト。ソファに座り直すと鎖を引っ張り芽美を呼び寄せる。芽美は足元に足をそろえて横に流して座り、頭を拓海の太腿に横向きに乗せる。
小さなサイドテーブルの上には一杯の「Between the sheets」。ブランデーとホワイトラム、コアントローを使った、まろやかで甘い口当たりの強めのショートカクテル。
拓海は一口自分で飲み、二口めを口に含むと芽美の鎖と引き口移しで飲ませる。3口めも同じようにしてグラスを空ける。
二人の唇の隙間からこぼれる雫を指ですくい取り、その指をしゃぶらせる。しゃぶらせながら、きれいにメイクされた芽美の顔をじっくり見て賞賛の言葉をかける。頭や首筋を撫でながら芽美と自分に心地良く酔うのを待つ。芽美の頬にほんのりと赤みが差すとBGMに「Gymnopédie (ジムノペディ)」をエンドレスで流し始める。
プレイ開始の合図だ。
芽美は正座をしてマゾ牝奴隷の口上を唱える。膝に乗りねっとりとキス。服を脱がせ乳首を軽くしゃぶる。半勃ちのペニスを完全に勃起するまで舐めしゃぶる。攻守交替。
拓海が芽美のためのオリジナル香油で性感開発マッサージをほどこす。マッサージを受けるごとに全身が敏感になっていくことに芽美は慄き甘い溜息をつく。
芽美のヴァギナが濃厚なメスの匂いを放つ蜜をたっぷりと溢れさせると写真撮影にうつる。芽美はガーターストッキングなどの小物を身につけて撮影に応じる。
最初のうちはヴァギナ中心に少数の写真を撮るだけの簡単な撮影会だったが、回を重ねるごとに内容が充実していった。今では小物だけでなく下着や衣装も身につけ、デザインも過激さと卑猥さを増している。ポーズも座ったものから立ち上がったり寝転んだり、壁や椅子や檻やポールを使ったりしたものへ。静止画だけから、無音声動画、音声入り動画も撮影されるようになった。
明るいストロボに照らされ、パシャパシャというシャッター音とご主人様が自分を乗せながらポーズを指示する声を耳にしご主人様の熱い視線を感じると、芽美はまるで自分が一流モデルや一流ダンサーになったような錯覚に陥る。
これまで見たファッションショーや、ベリーダンスやポールダンスのようなセクシー系のダンスの記憶を辿り真似て踊ってみる。それを見てご主人様が「いいぞ!セクシーだ!お前の卑猥なダンスとセリフで俺をイかせてみろ!」などと褒めて挑発する。お世辞とわかっていても、嬉しくてもっと応えようと卑猥なセリフを口にし淫らに踊る。
ご主人様の視線に燃え盛る獣欲の炎が、鏡壁に映る自身の卑猥な姿と勝手に口をつく卑猥なセリフが芽美の官能を限界まで高める。これまでと一線を画す命令を与えられても二つ返事で了承する。煌々と照らされる明るい光とスイッチが入ったビデオカメラの三脚の前で、カメラ目線でオナニーを開始。「ポルノスター♥Meg♥」の生誕だ。
オナニーしながらも、ご主人様のペニスでイかせて欲しくて、ビデオカメラの向こうのご主人様を様々な痴態で誘惑する。
ねっとりとした視線を向け、唇を舌でゆっくりと舐め、勃起した乳首を引っ張り、指をしゃぶり、股を開いてクリを撫でさすり、後ろをむいて四つん這いになり、アナルプラグの刺さった肛門とびしょ濡れのオマンコをカメラに見せつけて、指をズボズボして舌足らずな高い声で甘い嬌声を響かせる。
しかしご主人様は挑発に乗らず、興奮しながらも芽美の痴態を記録し続ける。とうとう芽美は泣きながら懇願する。
「拓海ご主人様!わたしを犯して!好きなように使って、ご主人様にお捧げした牝穴に気持ち良くたくさん射精して!ご主人様の熱い精液で、メグの子宮にマゾ牝奴隷の刻印を刻んでくださいませっ!」
ここまでが週末調教のときの様式美となっている。
真のマゾヒストは、支配者からのあらゆる刺激を性的快感に変える精神的メカニズムを有する罪深い存在だ。拓海は関係を持つ前から芽美がそれを有するとの仮説を立てていた。セックス合宿で検証し、それが間違いないこと、すなわち芽美が真のマゾヒストであるとの結論に達した。
しかし、それが存在する場所は、生真面目で、恥ずかしがりで、気弱な彼女の、堅固な障壁に閉ざされた心の深い奥底であった。
拓海はセックス合宿後の調教で、どのようにしたらそれを発動できるのか、それが発動したかどうかをどのように判断すればいいのかを試行錯誤した。そして3回目の週末調教でようやくそれらを発見した。
芽美にそれを発動させるには、このような手順を踏む必要がある。
①まず、ゆっくりと、時間をかけて、少しずつ性的快感を高めていく。
②快感の高まった芽美に淫乱さを何らかの方法で自覚させる。
③挿入可能な状態になっても快感を与え続けて、ただひたすら焦らす。
④芽美が自分から挿入を催促するセリフを放つ。
⑤その段階ですぐに絶頂させず、さらに焦らす。
そのセリフには必ず“牝奴隷の刻印”という言葉が含まれている。芽美にとって、この言葉が真のマゾヒストとしての“全刺激性感変換メカニズム”とでも表現できる心の機能を発動させるトリガーになっていた。気づくのに時間がかかったのは、芽美がこの言葉を発するときはいつも既に挿入中で、そのまま射精してしまっていてもう一段階焦らすステップに欠けていたためだ。
ここから先は拓海の独壇場だ。自分の歪んだ性的欲望のすべてをその時の気分にまかせてマゾ牝奴隷の吉野芽美にぶつける。
優しい言葉をかけて抱いたかと思えば、吊り下げてバラ鞭で打つ。
壁面に固定してローターやバイブで弄び、特大のシリンジを使って浣腸して目の前で排泄させる。
四つん這いで室内を首の鎖を持って連れまわし、隅のシャワーブースで足をあげて排尿させる。
鼻フックをつけて「お前は淫乱でど変態の牝豚だ!」と罵倒し身体にマジックで書き込み、芽美に鏡でその姿を見せながら復唱させる。
荒ぶる剛直をしゃぶらせながら妹の琴美に電話をかけて食事に誘い、ナターシャに電話して「愛してる」と言いながら芽美に挿入し、芽美がイきそうになると抜く。
芽美は酷いことをされて悲しみや苦痛の表情を浮かべ口ではやめてと言っても、秘裂から淫らな蜜をとめどなく流し、拓海が軽く愛撫するだけで発情しきった悦びの甘い嬌声をあげる。拓海の欲望の全てを受け止め、媚びた視線と態度でイかせて欲しいとねだる。
欲望を十二分に満たすと、芽美を拘束台に固定し本格的に挿入する。拘束台は気分で変えるが、一番のお気に入りは芽美の処女を奪ったときのものだ。
両脚を頭の脇で固定させら濡れ濡れのオマンコをさらけ出している芽美に黒いアイマスクをすると、ズブリと遠慮なく奥まで突き込む。膣内に溜まっていた温かな愛液が留まる場所を失って外に滲み出る。「アアン♡アアン♡」という情感の篭もった嬌声を聞きながら、キュウキュウと優しく締め付けてくる膣壁とゆるゆると蠢く膣襞の感触を愉しむ。
芽美を何回も絶頂させることもできるが、1日にいかせる回数は2回だけと決めている。契約のこともあるが、自分を愉しませてくれた芽美への感謝の気持ちとして、より激しく、より大きく、より素晴らしい絶頂のエクスタシーを味わわせたいからだ。
唯一自由になる首を大きく左右に振って、「イカせて」「もうだめ」「許して」「狂っちゃう」「死んじゃう」「おかしくなっちゃう」などと大声で叫ぶ芽美だが、それを無視し続けると拓海が声をかけても乳首を強くつねったりしても「アーン♡アーン、アーン♡アーン♡」という嬌声のトーンを若干変えるだけの反応しかしなくなる。それをもって、拓海は満を持して芽美を絶頂に導く。
「吉野芽美は、今から、愛する拓海ご主人様の熱い精液で、子宮にマゾ牝奴隷の刻印を刻まれて至福の絶頂を迎えるんだ。女の幸せを感じさせてくれる俺に感謝して、そんな素敵なご主人様に選ばれた優秀なマゾ牝奴隷であることを誇りに思いながらイキなさい、俺の可愛いマゾ牝奴隷メグ!」
ストロークを中断して耳元でこう囁くと、優しく頬を撫で慈しみを込めてキスをする。官能の昂ぶりに支配され淫魔と化した芽美は本能のままに情熱的なキスで応える。
淫魔が渇望していた最後の力強いストロークがついに始まる。
グシャッ!グシャッ!グシャッ!
グシャッ!グシャッ!グシャッ!
グシャッ!グシャッ!グシャッ!
硬く太い猛りきった剛直が芽美の子宮口(ポルチオ)に叩きつけられる。
「アーッ!アーッ!アーッ!」
芽美はその度に、頭を狂ったように激しく打ち振って、まるで巨大な痛みを感じているかのような大声を出す。
グシャァッ!!
芽美の身体を貫くような力の篭もった最後の一突き。
子宮が、傾けられた丸く底の浅いグラスのような精液を溜めやすい形に変わる。
愛液が大量に分泌される。
膣襞が激しく蠕動する。
膣壁が収縮しギュンギュンとペニスを強く締め付ける。
鈴口から芽美の子宮内めがけて、熱くたぎる白濁液がドクドクと噴出する。
「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ッ!!!♥」
若く愛らしい女の声とは思えぬ獣の咆哮を発して、拓海とほぼ同じタイミングで絶頂に達する芽美。
極上の快感をひとかけらも残さず味わおうと、二人の肉体が完全に静止する。絶頂の多幸感に包まれながら、芽美の心に拓海のマゾ牝奴隷であることの幸せが刷り込まれる。
「アアアアアァァァァァ・・・・・」
獣の咆哮はだんだんと小さくなり、BGMにまぎれて消え去る。
芽美の口が動く。声になっていないがその唇の動きは拓海にはこう言っているように見える。
―拓海ご主人様、ありがとうございました・・・好き・・・―
平和を取り戻した監禁調教部屋にGymnopédie の優しい音色が広がる。
演奏が終わる頃、その音にスーッ、スーッという芽美の穏やかな寝息が聞こえ始める。アイマスクをとると、芽美は満ち足りた天使の笑顔を浮かべている。
愛らしい寝顔を慈愛のこもった温かいまなざしで見つめる。しかし、Gymnopédieの2回めの演奏が終わると、厳しい表情を浮かべ「俺がお前の気持ちに応えることはない」、拓海はそう自分に言い聞かせるように呟く。
そう言いながらも、芽美を起こさぬようゆっくりとペニスを引き抜くと、拘束台から慎重に下ろす。
檻の中までお姫様だっこで運び、マットの上に静かに横たえる。
そのまま扉へ向かいかけてカクテルグラスと手をつけていないチェイサーのグラスを取りに戻る。
グラスの水を半分ほど飲むと、残る水を口移しで芽美に与える。芽美は寝ぼけながらもコクリ、コクリと飲み干し、喉の乾きも癒え深い眠りに落ちる。
その様子を見届けて部屋を去る。
ひと眠りした芽美が目を覚ますと、薄暗い監禁調教部屋の檻の中にひとりで横たわっている。慌てることなくじっとしていて、眠りに落ちる前のセックスの記憶を反芻する、他にやることがないから。
気持ちが昂ぶってきたら、軽い絶頂に達するまでオナニーに耽る。
喉が渇いたらペット用のウォーターサーバーまで四つん這いでのそのそ這っていき、皿に舌を伸ばしてピチャピチャと水を飲む。小用を足したくなったらペット用トイレに這っていきそこで用を足す。
檻の中に戻って、お腹がすいたなぁ、と思っていると、やがてご主人様が餌を持ってやってくる。大きめの犬猫用のボウルに盛られているのは炒飯や混ぜご飯の類。栄養バランスを考えているのか肉と野菜がたっぷり入っている。
芽美はそれを手を使わずに直接口で食べる。食べるのは「eat」の命令を聞いてから。ご主人様はその様子をしばらく観察してから去る。芽美がご主人様に話しかけることはない。だって芽美は理性ある人間の女ではなく、本能のままにまぐわう動物のメスなのだから。
お腹が一杯になると眠くなってまた眠る。浅い眠りのときにみる夢は、ご主人様とのセックスの夢。これまでのセックスがそのまま出てくることもあれば、やったことのないセックスの夢を見ることも。テーマパークでアナルセックスしている夢。南の島で様々な外国人男性集団に犯されている夢。ウェディングドレスを着て犯されている夢。赤ちゃんがいる大きなお腹で犯されている夢。母乳を噴出しながら犯されている夢。あまりにもはっきりとした具体的な夢なので、これらはみな正夢で、未来に必ず経験するのではないかと思える。
ご主人様に拘束されて犯されているところへ職場の先輩や両親や孝さんや男友達が入ってくる夢もみたが、前に同じような夢をみたときと違い、今回の夢の中の自分が「わたしは拓海ご主人様のマゾ牝奴隷なの」と誇らしげに言い放っていて痛快だった。
ごろごろしているとご主人様がやってくる。「come」と芽美に命じてシャワー&トイレブースに歩いていく。芽美はその後ろを四つん這いでついて行く。
ご主人様は芽美に浣腸をしてその場で排泄させる。排泄物をチェックし芽美の腸内が完全にきれいになるまで続けられる。ご主人様の前で排泄することはもうそれほど恥ずかしくはなかった。
芽美の下半身とブースをきれいに処理するとご主人様は芽美の鎖を引っ張り一緒に中央に移動する。「doggy style」と命じられて芽美は四つん這いのまま頭を下げ尻をかかげて後背位の姿勢になる。ご主人様は「look」と言うと芽美の尻穴を指でマッサージしたり中に指を入れたり、アナルパールやアナルローター、アナルバルーン、アナルバイブ等の色々な道具を使って拡張し性感開発する。
命令に従い芽美はその様子を鏡でずっと終わるまで見続ける。尻穴に尻尾のついた一回り大きなアナルプラグを押し込まれる。
「house」。芽美はお尻をくねらせて尻尾をふりふり檻の中へ這って戻る。肛門とその中を弄られるのは恥ずかしい。ご主人様が去る。芽美は再びうとうと浅く眠る。
それからも芽美は、時間のわからない薄暗い監禁調教部屋に時々現れる拓海の性欲のはけ口として使用され続ける。
「jill off」と命じられて檻の中でオナニーをお見せする。
「blow job 」と命じられて柵の間から突っ込まれたペニスをフェラチオし、「swallow」と命じられて口内の精液をゴックンする。
「pee」と命じられてペット用トイレに這っていき、片足をあげておしっこする。
「whipping」と宣言され嫌がるが、鎖を引っ張られて檻から出され、天井のフックから吊られて鞭打たれる。
「arouse」と命じられると、鼻を鳴らしながらご主人様にキスをしたり身体中をぺろぺろ舐めたりペニスに軽く触れたり乳首を押し付けたりする。
「anilingus 」を要求されご主人様の肛門を舐める。
「moan」と命じられ、ご主人様に犯されているときのことを思い出しながら淫らな喘ぎ声を上げる。
「copulation(交尾)」と宣言されると、わくわくしながら檻の中でメスの芽美にとってもっとも自然な体位である後背位の姿勢をとり、ご主人様のペニスが突き入れられるのを待つ。交尾を宣言されるだけでオマンコからじわりと蜜が溢れ出す。
「cowgirl position(騎乗位)」でご主人様に跨り、「missionary position(正常位)」であおむけになり、「doggy style」で後背位に戻る。「money shot(ぶっかけ)」と宣言され口をあーんと開けて顔への射精を受け止める。拓海はただ自分が気持ちよくなるためだけに芽美を犯す。
芽美のところへ拓海が訪れるタイミングは全くの不定期だ。短い間隔で3回、4回と訪れることもあるが、いくら待っても全然姿を現さないこともある。そうすると芽美の心にだんだんと自己否定の感情が湧いてくる。
ご主人様を怒らせたり呆れさせたりしてしまったの?自分はご主人様の役に立たないの?もう用済みなの?薄暗い部屋の中で1人でそんなことを考えていると、感極まってシクシク泣きだしてしまう。しかし、その直後にようやく現れたご主人様に様々に使われると、その反動なのか大きな幸せを感じてしまう。
そんなふうに「メグの憩いの部屋」で犬のような生活を強いられ、眠っては起こされ、ただの性処理道具として何度も何度も使われていくうちに、芽美の心にマゾ牝奴隷の自覚と歓びが幾重にも刷り込まれていく。
何度も何度も使われ、くたくたに疲れきった芽美が泥のように眠って目覚めるとご主人様がやってくる。
「今週もよく頑張ったね!」
そう言って芽美をねぎらうとお姫様だっこで浴室につれていき、小姓のようにかしづいて芽美の汚れた身体を洗い、疲れをとるためのマッサージを施す。芽美が時計をみると、日時は日曜の昼過ぎだ。
風呂から上がるとガウンを羽織ってご主人様と一緒にダイニングキッチンへ降りて行き、ナターシャが作ったボリューム満点で栄養たっぷりの食事をとる。食事の片付けを終えるとナターシャは帰宅する。芽美は上階へ戻り、寝室の天蓋付きベッドでご主人様に抱きついて90分間ぐっすりと眠る。
起きると1人で軽くシャワーを浴び髪を整えて化粧をする。その腕はナターシャにはまだ及ばないが彼女の技術を目で盗み独学でも学んでいるから、かなり上達している。
幾つかの有名な香水の中からその日の気分で選び、うなじ、手首の内側、太腿の裏側にかるく振りかける。リクエストされた下着や衣装を身につけて姿見でチェックする。
拓海ご主人様の待つ天蓋付きベッドに戻り、夕日が差し込む豪華な寝室で恋人のようにメイクラブ。芽美は甘く優しく愛撫され、声を殺して恥ずかしげに穏やかな絶頂を迎える。その後は、ご主人様の腕枕でイチャイチャとピロートークを楽しむ。
暗くなると二人で仲良くシャワーを浴びて身支度を整える。天気が悪ければ車で、良ければ徒歩40分程度の芽美のマンションに手をつないで歩く。
途中の小料理屋で軽く1杯飲みながら夕食をとる。
橋を渡り、隅田川沿いを歩き木陰でお別れのキス。いつまでも離れようとしない芽美は「三日後にまた会いに来るから」となだめられて、そこからひとりで渋々帰宅する。
翌月曜日の朝、すっきりとした気分で目覚めた芽美は、気力をみなぎらせて新たな仕事に臨む。
芽美は夜、拓海の事務所に到着すると更衣室で裸になり、スレイブリングを左手薬指に嵌めナイトガウンを羽織る。髪をアップにして化粧を直す。裸を毎週見られるため、普段から肌に変な傷をつけたりしないよう気をつけ、手入れに力を入れている。
居住スペースの玄関のドアをリングで開ける。ナターシャの給仕のもと、彼女の作った夕食を拓海と一緒にとる。ナターシャの料理は美味しいだけでなく栄養バランスがとれていて見栄えもよい。料理の腕は彼女のほうが遥かに上だ。その劣等感を給仕される優越感で誤魔化す。
片づけをナターシャに全て任せ、二人で浴室に移動する。浴室では芽美はなにもする必要がない。拓海が小姓となって貴族の令嬢であるかのようにかしづく。化粧を落して顔を洗い、髪を洗い、全身を洗い、ムダ毛を剃り、陰部の毛を剃り、身体がしっかりと温まるまでお湯に浸からせる。その間に自分の体を洗うと芽美をお湯からあがらせ疲れをとるためのマッサージを入念におこなう。
芽美を再度お湯に浸からせると先に上がりナターシャを呼びながら自分の身支度をすませる。ナターシャが来ると芽美を上がらせて脱衣所を出る。芽美の濡れた髪と身体をナターシャが大きなバスタオルで拭き、髪をブローし、入念なメイクをする。メイクの方向性は日によって様々だ。可愛らしいときもあれば妖艶なときもある。メイクを終えるとナターシャは降りていきキッチンと事務所の片づけを済ませて帰る。
一人残される芽美は赤い首輪を嵌め、指輪と詠唱で寝室の扉を開け、天蓋付きベッドを横目に見ながら衣装タンスから写真撮影のときの衣装やアクセサリーを選ぶ。それを持って左奥の扉を開け、自分のために用意された監禁調教部屋「メグの憩いの部屋」に入る。自分では開けることのできないその扉を躊躇なく自分で閉める。
室内ではVネックTシャツとハーフパンツ姿の拓海が奥の赤いミニソファに座って芽美を待っている。上下とも七分丈で色は黒い。芽美が近づくと立ち上がり、中央のポールから伸びる長い鎖に芽美の首輪をつなぐ。拓海から甘くセクシーな香水の匂いがほのかに漂う。ディオールのファーレンハイト。ソファに座り直すと鎖を引っ張り芽美を呼び寄せる。芽美は足元に足をそろえて横に流して座り、頭を拓海の太腿に横向きに乗せる。
小さなサイドテーブルの上には一杯の「Between the sheets」。ブランデーとホワイトラム、コアントローを使った、まろやかで甘い口当たりの強めのショートカクテル。
拓海は一口自分で飲み、二口めを口に含むと芽美の鎖と引き口移しで飲ませる。3口めも同じようにしてグラスを空ける。
二人の唇の隙間からこぼれる雫を指ですくい取り、その指をしゃぶらせる。しゃぶらせながら、きれいにメイクされた芽美の顔をじっくり見て賞賛の言葉をかける。頭や首筋を撫でながら芽美と自分に心地良く酔うのを待つ。芽美の頬にほんのりと赤みが差すとBGMに「Gymnopédie (ジムノペディ)」をエンドレスで流し始める。
プレイ開始の合図だ。
芽美は正座をしてマゾ牝奴隷の口上を唱える。膝に乗りねっとりとキス。服を脱がせ乳首を軽くしゃぶる。半勃ちのペニスを完全に勃起するまで舐めしゃぶる。攻守交替。
拓海が芽美のためのオリジナル香油で性感開発マッサージをほどこす。マッサージを受けるごとに全身が敏感になっていくことに芽美は慄き甘い溜息をつく。
芽美のヴァギナが濃厚なメスの匂いを放つ蜜をたっぷりと溢れさせると写真撮影にうつる。芽美はガーターストッキングなどの小物を身につけて撮影に応じる。
最初のうちはヴァギナ中心に少数の写真を撮るだけの簡単な撮影会だったが、回を重ねるごとに内容が充実していった。今では小物だけでなく下着や衣装も身につけ、デザインも過激さと卑猥さを増している。ポーズも座ったものから立ち上がったり寝転んだり、壁や椅子や檻やポールを使ったりしたものへ。静止画だけから、無音声動画、音声入り動画も撮影されるようになった。
明るいストロボに照らされ、パシャパシャというシャッター音とご主人様が自分を乗せながらポーズを指示する声を耳にしご主人様の熱い視線を感じると、芽美はまるで自分が一流モデルや一流ダンサーになったような錯覚に陥る。
これまで見たファッションショーや、ベリーダンスやポールダンスのようなセクシー系のダンスの記憶を辿り真似て踊ってみる。それを見てご主人様が「いいぞ!セクシーだ!お前の卑猥なダンスとセリフで俺をイかせてみろ!」などと褒めて挑発する。お世辞とわかっていても、嬉しくてもっと応えようと卑猥なセリフを口にし淫らに踊る。
ご主人様の視線に燃え盛る獣欲の炎が、鏡壁に映る自身の卑猥な姿と勝手に口をつく卑猥なセリフが芽美の官能を限界まで高める。これまでと一線を画す命令を与えられても二つ返事で了承する。煌々と照らされる明るい光とスイッチが入ったビデオカメラの三脚の前で、カメラ目線でオナニーを開始。「ポルノスター♥Meg♥」の生誕だ。
オナニーしながらも、ご主人様のペニスでイかせて欲しくて、ビデオカメラの向こうのご主人様を様々な痴態で誘惑する。
ねっとりとした視線を向け、唇を舌でゆっくりと舐め、勃起した乳首を引っ張り、指をしゃぶり、股を開いてクリを撫でさすり、後ろをむいて四つん這いになり、アナルプラグの刺さった肛門とびしょ濡れのオマンコをカメラに見せつけて、指をズボズボして舌足らずな高い声で甘い嬌声を響かせる。
しかしご主人様は挑発に乗らず、興奮しながらも芽美の痴態を記録し続ける。とうとう芽美は泣きながら懇願する。
「拓海ご主人様!わたしを犯して!好きなように使って、ご主人様にお捧げした牝穴に気持ち良くたくさん射精して!ご主人様の熱い精液で、メグの子宮にマゾ牝奴隷の刻印を刻んでくださいませっ!」
ここまでが週末調教のときの様式美となっている。
真のマゾヒストは、支配者からのあらゆる刺激を性的快感に変える精神的メカニズムを有する罪深い存在だ。拓海は関係を持つ前から芽美がそれを有するとの仮説を立てていた。セックス合宿で検証し、それが間違いないこと、すなわち芽美が真のマゾヒストであるとの結論に達した。
しかし、それが存在する場所は、生真面目で、恥ずかしがりで、気弱な彼女の、堅固な障壁に閉ざされた心の深い奥底であった。
拓海はセックス合宿後の調教で、どのようにしたらそれを発動できるのか、それが発動したかどうかをどのように判断すればいいのかを試行錯誤した。そして3回目の週末調教でようやくそれらを発見した。
芽美にそれを発動させるには、このような手順を踏む必要がある。
①まず、ゆっくりと、時間をかけて、少しずつ性的快感を高めていく。
②快感の高まった芽美に淫乱さを何らかの方法で自覚させる。
③挿入可能な状態になっても快感を与え続けて、ただひたすら焦らす。
④芽美が自分から挿入を催促するセリフを放つ。
⑤その段階ですぐに絶頂させず、さらに焦らす。
そのセリフには必ず“牝奴隷の刻印”という言葉が含まれている。芽美にとって、この言葉が真のマゾヒストとしての“全刺激性感変換メカニズム”とでも表現できる心の機能を発動させるトリガーになっていた。気づくのに時間がかかったのは、芽美がこの言葉を発するときはいつも既に挿入中で、そのまま射精してしまっていてもう一段階焦らすステップに欠けていたためだ。
ここから先は拓海の独壇場だ。自分の歪んだ性的欲望のすべてをその時の気分にまかせてマゾ牝奴隷の吉野芽美にぶつける。
優しい言葉をかけて抱いたかと思えば、吊り下げてバラ鞭で打つ。
壁面に固定してローターやバイブで弄び、特大のシリンジを使って浣腸して目の前で排泄させる。
四つん這いで室内を首の鎖を持って連れまわし、隅のシャワーブースで足をあげて排尿させる。
鼻フックをつけて「お前は淫乱でど変態の牝豚だ!」と罵倒し身体にマジックで書き込み、芽美に鏡でその姿を見せながら復唱させる。
荒ぶる剛直をしゃぶらせながら妹の琴美に電話をかけて食事に誘い、ナターシャに電話して「愛してる」と言いながら芽美に挿入し、芽美がイきそうになると抜く。
芽美は酷いことをされて悲しみや苦痛の表情を浮かべ口ではやめてと言っても、秘裂から淫らな蜜をとめどなく流し、拓海が軽く愛撫するだけで発情しきった悦びの甘い嬌声をあげる。拓海の欲望の全てを受け止め、媚びた視線と態度でイかせて欲しいとねだる。
欲望を十二分に満たすと、芽美を拘束台に固定し本格的に挿入する。拘束台は気分で変えるが、一番のお気に入りは芽美の処女を奪ったときのものだ。
両脚を頭の脇で固定させら濡れ濡れのオマンコをさらけ出している芽美に黒いアイマスクをすると、ズブリと遠慮なく奥まで突き込む。膣内に溜まっていた温かな愛液が留まる場所を失って外に滲み出る。「アアン♡アアン♡」という情感の篭もった嬌声を聞きながら、キュウキュウと優しく締め付けてくる膣壁とゆるゆると蠢く膣襞の感触を愉しむ。
芽美を何回も絶頂させることもできるが、1日にいかせる回数は2回だけと決めている。契約のこともあるが、自分を愉しませてくれた芽美への感謝の気持ちとして、より激しく、より大きく、より素晴らしい絶頂のエクスタシーを味わわせたいからだ。
唯一自由になる首を大きく左右に振って、「イカせて」「もうだめ」「許して」「狂っちゃう」「死んじゃう」「おかしくなっちゃう」などと大声で叫ぶ芽美だが、それを無視し続けると拓海が声をかけても乳首を強くつねったりしても「アーン♡アーン、アーン♡アーン♡」という嬌声のトーンを若干変えるだけの反応しかしなくなる。それをもって、拓海は満を持して芽美を絶頂に導く。
「吉野芽美は、今から、愛する拓海ご主人様の熱い精液で、子宮にマゾ牝奴隷の刻印を刻まれて至福の絶頂を迎えるんだ。女の幸せを感じさせてくれる俺に感謝して、そんな素敵なご主人様に選ばれた優秀なマゾ牝奴隷であることを誇りに思いながらイキなさい、俺の可愛いマゾ牝奴隷メグ!」
ストロークを中断して耳元でこう囁くと、優しく頬を撫で慈しみを込めてキスをする。官能の昂ぶりに支配され淫魔と化した芽美は本能のままに情熱的なキスで応える。
淫魔が渇望していた最後の力強いストロークがついに始まる。
グシャッ!グシャッ!グシャッ!
グシャッ!グシャッ!グシャッ!
グシャッ!グシャッ!グシャッ!
硬く太い猛りきった剛直が芽美の子宮口(ポルチオ)に叩きつけられる。
「アーッ!アーッ!アーッ!」
芽美はその度に、頭を狂ったように激しく打ち振って、まるで巨大な痛みを感じているかのような大声を出す。
グシャァッ!!
芽美の身体を貫くような力の篭もった最後の一突き。
子宮が、傾けられた丸く底の浅いグラスのような精液を溜めやすい形に変わる。
愛液が大量に分泌される。
膣襞が激しく蠕動する。
膣壁が収縮しギュンギュンとペニスを強く締め付ける。
鈴口から芽美の子宮内めがけて、熱くたぎる白濁液がドクドクと噴出する。
「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ッ!!!♥」
若く愛らしい女の声とは思えぬ獣の咆哮を発して、拓海とほぼ同じタイミングで絶頂に達する芽美。
極上の快感をひとかけらも残さず味わおうと、二人の肉体が完全に静止する。絶頂の多幸感に包まれながら、芽美の心に拓海のマゾ牝奴隷であることの幸せが刷り込まれる。
「アアアアアァァァァァ・・・・・」
獣の咆哮はだんだんと小さくなり、BGMにまぎれて消え去る。
芽美の口が動く。声になっていないがその唇の動きは拓海にはこう言っているように見える。
―拓海ご主人様、ありがとうございました・・・好き・・・―
平和を取り戻した監禁調教部屋にGymnopédie の優しい音色が広がる。
演奏が終わる頃、その音にスーッ、スーッという芽美の穏やかな寝息が聞こえ始める。アイマスクをとると、芽美は満ち足りた天使の笑顔を浮かべている。
愛らしい寝顔を慈愛のこもった温かいまなざしで見つめる。しかし、Gymnopédieの2回めの演奏が終わると、厳しい表情を浮かべ「俺がお前の気持ちに応えることはない」、拓海はそう自分に言い聞かせるように呟く。
そう言いながらも、芽美を起こさぬようゆっくりとペニスを引き抜くと、拘束台から慎重に下ろす。
檻の中までお姫様だっこで運び、マットの上に静かに横たえる。
そのまま扉へ向かいかけてカクテルグラスと手をつけていないチェイサーのグラスを取りに戻る。
グラスの水を半分ほど飲むと、残る水を口移しで芽美に与える。芽美は寝ぼけながらもコクリ、コクリと飲み干し、喉の乾きも癒え深い眠りに落ちる。
その様子を見届けて部屋を去る。
ひと眠りした芽美が目を覚ますと、薄暗い監禁調教部屋の檻の中にひとりで横たわっている。慌てることなくじっとしていて、眠りに落ちる前のセックスの記憶を反芻する、他にやることがないから。
気持ちが昂ぶってきたら、軽い絶頂に達するまでオナニーに耽る。
喉が渇いたらペット用のウォーターサーバーまで四つん這いでのそのそ這っていき、皿に舌を伸ばしてピチャピチャと水を飲む。小用を足したくなったらペット用トイレに這っていきそこで用を足す。
檻の中に戻って、お腹がすいたなぁ、と思っていると、やがてご主人様が餌を持ってやってくる。大きめの犬猫用のボウルに盛られているのは炒飯や混ぜご飯の類。栄養バランスを考えているのか肉と野菜がたっぷり入っている。
芽美はそれを手を使わずに直接口で食べる。食べるのは「eat」の命令を聞いてから。ご主人様はその様子をしばらく観察してから去る。芽美がご主人様に話しかけることはない。だって芽美は理性ある人間の女ではなく、本能のままにまぐわう動物のメスなのだから。
お腹が一杯になると眠くなってまた眠る。浅い眠りのときにみる夢は、ご主人様とのセックスの夢。これまでのセックスがそのまま出てくることもあれば、やったことのないセックスの夢を見ることも。テーマパークでアナルセックスしている夢。南の島で様々な外国人男性集団に犯されている夢。ウェディングドレスを着て犯されている夢。赤ちゃんがいる大きなお腹で犯されている夢。母乳を噴出しながら犯されている夢。あまりにもはっきりとした具体的な夢なので、これらはみな正夢で、未来に必ず経験するのではないかと思える。
ご主人様に拘束されて犯されているところへ職場の先輩や両親や孝さんや男友達が入ってくる夢もみたが、前に同じような夢をみたときと違い、今回の夢の中の自分が「わたしは拓海ご主人様のマゾ牝奴隷なの」と誇らしげに言い放っていて痛快だった。
ごろごろしているとご主人様がやってくる。「come」と芽美に命じてシャワー&トイレブースに歩いていく。芽美はその後ろを四つん這いでついて行く。
ご主人様は芽美に浣腸をしてその場で排泄させる。排泄物をチェックし芽美の腸内が完全にきれいになるまで続けられる。ご主人様の前で排泄することはもうそれほど恥ずかしくはなかった。
芽美の下半身とブースをきれいに処理するとご主人様は芽美の鎖を引っ張り一緒に中央に移動する。「doggy style」と命じられて芽美は四つん這いのまま頭を下げ尻をかかげて後背位の姿勢になる。ご主人様は「look」と言うと芽美の尻穴を指でマッサージしたり中に指を入れたり、アナルパールやアナルローター、アナルバルーン、アナルバイブ等の色々な道具を使って拡張し性感開発する。
命令に従い芽美はその様子を鏡でずっと終わるまで見続ける。尻穴に尻尾のついた一回り大きなアナルプラグを押し込まれる。
「house」。芽美はお尻をくねらせて尻尾をふりふり檻の中へ這って戻る。肛門とその中を弄られるのは恥ずかしい。ご主人様が去る。芽美は再びうとうと浅く眠る。
それからも芽美は、時間のわからない薄暗い監禁調教部屋に時々現れる拓海の性欲のはけ口として使用され続ける。
「jill off」と命じられて檻の中でオナニーをお見せする。
「blow job 」と命じられて柵の間から突っ込まれたペニスをフェラチオし、「swallow」と命じられて口内の精液をゴックンする。
「pee」と命じられてペット用トイレに這っていき、片足をあげておしっこする。
「whipping」と宣言され嫌がるが、鎖を引っ張られて檻から出され、天井のフックから吊られて鞭打たれる。
「arouse」と命じられると、鼻を鳴らしながらご主人様にキスをしたり身体中をぺろぺろ舐めたりペニスに軽く触れたり乳首を押し付けたりする。
「anilingus 」を要求されご主人様の肛門を舐める。
「moan」と命じられ、ご主人様に犯されているときのことを思い出しながら淫らな喘ぎ声を上げる。
「copulation(交尾)」と宣言されると、わくわくしながら檻の中でメスの芽美にとってもっとも自然な体位である後背位の姿勢をとり、ご主人様のペニスが突き入れられるのを待つ。交尾を宣言されるだけでオマンコからじわりと蜜が溢れ出す。
「cowgirl position(騎乗位)」でご主人様に跨り、「missionary position(正常位)」であおむけになり、「doggy style」で後背位に戻る。「money shot(ぶっかけ)」と宣言され口をあーんと開けて顔への射精を受け止める。拓海はただ自分が気持ちよくなるためだけに芽美を犯す。
芽美のところへ拓海が訪れるタイミングは全くの不定期だ。短い間隔で3回、4回と訪れることもあるが、いくら待っても全然姿を現さないこともある。そうすると芽美の心にだんだんと自己否定の感情が湧いてくる。
ご主人様を怒らせたり呆れさせたりしてしまったの?自分はご主人様の役に立たないの?もう用済みなの?薄暗い部屋の中で1人でそんなことを考えていると、感極まってシクシク泣きだしてしまう。しかし、その直後にようやく現れたご主人様に様々に使われると、その反動なのか大きな幸せを感じてしまう。
そんなふうに「メグの憩いの部屋」で犬のような生活を強いられ、眠っては起こされ、ただの性処理道具として何度も何度も使われていくうちに、芽美の心にマゾ牝奴隷の自覚と歓びが幾重にも刷り込まれていく。
何度も何度も使われ、くたくたに疲れきった芽美が泥のように眠って目覚めるとご主人様がやってくる。
「今週もよく頑張ったね!」
そう言って芽美をねぎらうとお姫様だっこで浴室につれていき、小姓のようにかしづいて芽美の汚れた身体を洗い、疲れをとるためのマッサージを施す。芽美が時計をみると、日時は日曜の昼過ぎだ。
風呂から上がるとガウンを羽織ってご主人様と一緒にダイニングキッチンへ降りて行き、ナターシャが作ったボリューム満点で栄養たっぷりの食事をとる。食事の片付けを終えるとナターシャは帰宅する。芽美は上階へ戻り、寝室の天蓋付きベッドでご主人様に抱きついて90分間ぐっすりと眠る。
起きると1人で軽くシャワーを浴び髪を整えて化粧をする。その腕はナターシャにはまだ及ばないが彼女の技術を目で盗み独学でも学んでいるから、かなり上達している。
幾つかの有名な香水の中からその日の気分で選び、うなじ、手首の内側、太腿の裏側にかるく振りかける。リクエストされた下着や衣装を身につけて姿見でチェックする。
拓海ご主人様の待つ天蓋付きベッドに戻り、夕日が差し込む豪華な寝室で恋人のようにメイクラブ。芽美は甘く優しく愛撫され、声を殺して恥ずかしげに穏やかな絶頂を迎える。その後は、ご主人様の腕枕でイチャイチャとピロートークを楽しむ。
暗くなると二人で仲良くシャワーを浴びて身支度を整える。天気が悪ければ車で、良ければ徒歩40分程度の芽美のマンションに手をつないで歩く。
途中の小料理屋で軽く1杯飲みながら夕食をとる。
橋を渡り、隅田川沿いを歩き木陰でお別れのキス。いつまでも離れようとしない芽美は「三日後にまた会いに来るから」となだめられて、そこからひとりで渋々帰宅する。
翌月曜日の朝、すっきりとした気分で目覚めた芽美は、気力をみなぎらせて新たな仕事に臨む。
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