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Discipline3:セックス合宿で教え込まれる性奴の作法と絶頂の至福
第一話 レイプ未遂事件
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「浮気相手の男と会って帰宅した直後にフェラのお勉強かよ。さすがビッチだな!」
男は恐怖ですくんでいる芽美の腕をつかみ、顔を近づけてキスしようとする。抵抗する芽美はイスごと絨毯に転がる。
「ちっ!」
イスがぶつかり不快な声をあげた男は転がった芽美に馬乗りになって押さえつける。
「イヤ、イヤッ、だれかたすけ・・・」
「黙れくそビッチ!」
バシッ!!男は芽美の頬を力任せにひっぱたくと、芽美の口を左手で塞ぐ。
「大声を出すな!出したら殺すぞ!」
そう言って男は右手に持ったナイフを芽美の目の前でちらつかせる。芽美はショックと痛みで言葉が出なくなり、恐怖にただ身体を震わせる。
―怖い、コワイ、こわいよ―
「お前のオマンコを少し使うだけだ。どうせ何人もの男に使わせてるんだから、俺ひとりくらい使用者が増えたってどうってことないだろ?このビッチが!」
男はそう言いながらナイフを使って芽美のニットを切り裂きブラをあらわにする。
「ふん、なんだよこのいやらしいブラは?さすがビッチだな!」
「ちがいます、私はビッチなんかじゃない・・・」
芽美は震える声で反論しようとする。
「ウソをつくな!去年俺に散々色目を使ってきたと思ったら、いつのまにか男作ってやがって・・・しかも最近は二股かけはじめただろうが!」
「二股なんて、そんなことしてません!」
「ふん、先週二日つづけて違う男とデートしてただろうが、しかも俺に見せ付けるように車の中でキスしてやがっただろうが!これ以上俺を馬鹿にするな!!」
怒りのあまり男はブラをナイフで切り裂き、芽美の美乳をむき出しにする。芽美は羞恥のあまり手足をじたばたさせるが、男は芽美の髪を左手でわしづかみにして頭を強引に引っ張り上げると、芽美の鼻先にナイフをあてて恫喝する。
「じたばたするな!死にたいのか!」
―ヒィッ、ころされるっ!―
恐怖のあまり失禁する芽美。小便のアンモニア臭が室内に漂う。
「くせえな!いい年してお漏らしかよ?ははっ!」
男は興奮したのか、ナイフを置くと髪をさらに引っ張り唇を強引に奪おうとする。
―こんなの、いやぁ―
首を左右に動かして抵抗する芽美。
「まあ、いくら暴れて声をあげても、上の階も下の階も夜の仕事だから誰もいないぞ?お前の部屋は角部屋で隣は俺の部屋だから、あきらめて大人しく俺の童貞卒業の相手をすればいいんだよ、お前は!」
それを聞いて抵抗しようとする芽美の気力は完全に萎える。男は絶望に染まる女の顔を見て下卑た表情を浮かべると、諦めてなすがままの女のこわばった唇に自分の唇を押し当てる。
男の吐く息は臭く、唇は冷たくねっとりとしていて、なめくじを想起させる。
―いやぁ~、気持ちわるい、吐きそう―
芽美の目から涙がこぼれる。
―どうして私がこんな目にあうの、こんなやつに犯されるなんていやよう―
泣き出した芽美をニヤニヤしながら眺めたあと、男は体勢を変えて小便で生暖かく湿っているミニスカートの中に手を伸ばす。
「ん?なんだこれ?」
予想と違う金属の手触りに怪訝な表情を浮かべるレイプ男を見て芽美は思い出す、自分が拓海さんによって貞操帯を装着させられていたことを。あまりの衝撃で今の今まで忘れていたのだ。
男はスカートを剥がしとって貞操帯をあらわにすると、再度芽美にたずねる。
「おい、いったいこれはなんなんだよ!?」
「・・・ていそう、たい、よ・・・」
「なんだそりゃ?それよりどうやってはずすんだよ?セックスできないだろうが!?」
「・・・鍵がかかってるからはずせないわ・・・」
―そうだ、この男がいくらがんばっても私を陵辱することはできないんだわ―
そのことに気づくと芽美に勇気が湧いてくる。
「どうしてこんなものつけてるんだよ!いや、鍵はどこだ!?」
「あんたみたいな男に襲われても大丈夫なように彼がつけてくれたの!鍵は彼が持ってるわ!」
「彼だと?いったいどっちの男のことだよ?!」
「拓海さんよ!」
「さっきお前をクルマで送ってきた男か?あんな年上のおっさんがお前の恋人?そんなわけあるか!遊ばれてるんだよ、お前は!」
「違うわ!あの人は私をとても大切にしてくれてるもの!」
「ふん、笑わせるなよ!大切な女にこんなもの付けさせる男がいるか!お前は変態男に調教されてるだけじゃないのか?現実みろよ!」
「拓海さんはれっきとした私の恋人よ!」
男に拓海さんと自分の関係を知られるわけにはいかず、つい恋人と言ってしまう。
「それに現実を見るのはあなたのほうでしょ?彼が心配して付けてくれた貞操帯で実際に私の操が護られてるんだから。さあ、犯せるものなら犯してみなさいよ!この犯罪者!」
「くそっ!てめえぶっ殺してやる!」
数秒前まで怯えて泣いていた女に挑発されて頭に血が上った男は、絨毯の上のナイフに手を伸ばす。
―まずい、ほんとうに殺されるかも―
刺されることを覚悟してぎゅっと目を瞑る芽美。
「俺の女になにやってんだ!」
その時、こんなセリフとともに誰かが部屋に飛び込んできた。目を開けると拓海さんがレイプ男の後頭部を後ろから金属製のなにかで殴りつけるのが見えた。
「芽美!大丈夫か?!」
「拓海さん!」
拓海は昏倒した男にさらにスプレーを吹きかける。すると男は激しく咳き込みだした。
「芽美!はやく警察に電話するんだ!」
「はい!」
拓海さん、助けにきてくれたんだ・・・貞操帯のことを思い出した時から何となくそんな予感がしていた、だから強気になれた、でも本当に来てくれるとは・・・返事をしたあとも、拓海を見上げながら芽美はついぼんやりとしてしまう。胸が早鐘を打つのを止められなかった。
「男は俺が取り押さえる!催涙スプレーを吹きかけたから大したことはできないはずだが、早く!」
「は、はいっ!」
彼が床でのた打ち回っている男の腹に蹴りを入れているのを横目に、芽美は慌ててスマホに手を伸ばし110番する。
「強姦未遂です!早く来てください、おまわりさん!」
電話にでた警察官の質問に答えながらも、芽美の頭の中では拓海の先ほどのセリフが響いていた。俺の女・・・彼にとって私はもう自分のものなのね・・・私は拓海さんの女・・・。その認識は不快ではなく、むしろ芽美に安心感をもたらすのだった。
男はすぐにパトカーで駆けつけた警察官に連行されていった。その後の警察の現場検証とF市警察署での調書作成は深夜に及んだ。動揺が収まらない芽美を拓海は優しい言葉で落ち着かせ、弁護士を手配しててきぱきと事後処理を行なう。
芽美は弁護士のアドバイスに従い、告訴はせず示談の方向で進めたらどうかとの拓海の意見に同意した。
犯人の家族と電話で話した弁護士によれば、男の実家は地方の名家であり息子が前科者になるのを避けるためになら大概の条件は飲むだろうという見解だった。それに何より、法廷で恥ずかしい証言、特に自分が貞操帯を付けていたことを赤裸々に語ることはどうしても避けたかった。
夜明け前、襲われた部屋に戻るのはイヤだったし、また両親に心配をかけたくなかった芽美は、悩んだあげく妹の琴美に連絡をとり泊めてもらおうとした。悩んだのは琴美を拓海と合わせることに不安があったからだが、背に腹は変えられなかった。
すぐに留守電になってしまう携帯電話に何度もかけ直してやっと出た琴美は最初は眠くて不機嫌そうだった。しかし芽美が男に襲われて警察にいると言った途端、しゃきっとした声で「わかった、すぐ行くから詳しい話は会ってから!」と言って電話を切ると、寝癖のついた髪のままタクシーで急いで駆けつけてきた。
「お姉ちゃん!」
「琴美!」
「襲われたってことだけど・・・えっと、大丈夫だったの?」
琴美は芽美が心配だったが、隣にいる拓海を気にして言葉を濁す。
「ありがとう、大丈夫よ。心配かけてごめん。それにこんな時間に呼び出しちゃって」
「よかった!何言ってるのよ。私のほうこそ電話になかなか出なくてごめん。それで、その、この方は?」
拓海のほうへチラチラと不振な視線を向ける琴美。
「えっと、なんというか、その、私を助けてくれた人?」
琴美が拓海とあまり仲良くなって欲しくない芽美は最小限の情報だけを伝える。
「えっ、そうなんだ!?ありがとうございます!」
予想と違う答えに驚いた声を上げた琴美は体を拓海のほうへ向けて深々とお辞儀をしてお礼を言うと、体の向きを芽美のほうへもどし、さらに小声で問う。
「それで?どういう関係なの?お姉ちゃん?」
「えっと・・・仕事関係で知り合った・・・その・・・」
拓海さんに調教されている自分を思い起こして赤面しながら芽美がなんと言おうか悩んでいると、その様子に目ざとく気づく琴美。
「もしかして・・・お姉ちゃんの初めてのかれ・・・」
心なし口元がにやけている。どんな関係なのか想像ついてるわよ、そんな感じだ。
しかし琴美が最後まで言い終わる前に、拓海が突然口を開く。
「はじめまして、琴美さん。私は桐原拓海と申します。芽美さんとはこの冬から結婚を意識した真面目なお付き合いをさせていただいています」
「へ~、そうなんですかぁ・・・って、えええっ?!けっ、こーん~??」
「琴美っ、静かにしなさい!」
想像を超えた拓海の返答に深夜の警察署内に響き渡る驚愕の声をあげる琴美をたしなめることに必死になって否定が遅れる芽美。その隙をついて拓海が一歩前へ出て続ける。
「芽美はあの部屋には戻りたくないようで、しばらく琴美さんの所へ泊まらせてもらおうと考えているようです。しかし今回、大事なお姉さんを守れなかったのは恋人である私の責任です。だから、芽美が落ち着くまで面倒をみさせてください。芽美の新しい住居も私が責任をもって安全な所を探します。誠に申し訳ありませんでした」
「顔をあげてください。今回の件は拓海さんのせいじゃありませんから。ドアに鍵をかけ忘れたお姉ちゃんがいけないんですから」
言い終わって自分に平身低頭し続ける拓海にうろたえる琴美。
「でも、面倒をみるっていうのは、一緒に住むっていうことですか?」
「はい。現状私となるべく一緒にいるのが安全ですから・・・それに正直なところ、私の目の届かないところでまた芽美に何かあったらと思うと怖いのですよ」
「それは・・・そうですよね・・・」
「ただ、このことは事件のことも含めてご両親には内緒にしていただけませんか?娘が男に襲われたと聞いたら大変心配なさるでしょうし、結婚前の男女が一緒に住むことも良くは思われないでしょうから」
琴美は考える。
ー親に話したらびっくりしちゃうから言う必要はないけど・・・初対面の男性にいきなり姉と同棲するって言われて私が許可するのもねえ・・・できればお姉ちゃんを預かりたいけど、私の部屋は狭いし彼も時々来るし・・・どうしよう?ー
そんな琴美の心を見透かしたかのように拓海が名刺を差し出す。
「では、こういうのはいかがでしょうか?私は企画会社の代表をしています。その仕事を手伝っていただいている女性が芽美とも親しいので、彼女と同じマンションに住んでもらうというのは。彼女の所はセキュリティもしっかりしていますし、私の住居からも二駅と近いのですよ」
「えっ、点睛企画?この会社、大学のサークルがイベントでよくお世話になってます!ということは・・・女性ってナターシャさん?」
「ええ、よくご存知ですね。実は琴美さんのことはキャンパス内で何度かお見かけしたことがあるのですが、お会いしてお話をするのはいつも部長さんだったり会計の方だったりしたものですから。ナターシャとは会ったことがおありのようですね?」
「はい!外国人だけど、日本語が上手でとっても気さくな方です!」
「なら、そういうことでいいかな?」
「はい、よろしくお願いします!お姉ちゃんのこと大事にしてくださいね!」
大学を卒業したばかりの琴美だが、建前やら体裁やらの重要性はわきまえていた。身内として結婚前の同棲には反対したし、お姉ちゃんがセキュリティのしっかりしたマンションに住むという体裁が整っていれば、実際には拓海さんと同棲しようと、お姉ちゃんもいい大人なんだから別に・・・それに私だって・・・。
「琴美!私は琴美のところのほうが・・・」
口を挟もうとするたびに拓海に視線や体で制されていた芽美がようやく反論しようとしたときにはもう遅かった。
「ごめん、お姉ちゃん!私も彼と半同棲してるようなものだから!お互い親には秘密ってことで!」
そう言って自分に手を合わせてくる妹に芽美は何も言えなくなってしまった。
「芽美はしばらく仕事を休んだほうがいいと思うけど、琴美ちゃんはどう思う?」
「うん、そうだよ、せっかく公務員になったんだから、こういうときこそ特権を使わないと!有給たくさんあるんでしょう?落ち着いて仕事ができるようになるまでしばらく休んだほうがいいよ」
「そんな・・・無理よ。私いちばん下っ端だし・・・」
「え~、女性なら同情してくれると思うよ?お姉ちゃん働きすぎで疲れてるから1週間くらい休んじゃいなよ!」
「そうだね。今日明日の木曜金曜は精神的にも疲れていて仕事にならないと思うよ。週明けは警察の呼び出しや弁護士との相談なんかで数日はバタバタするかもしれないし、出勤は来週の水曜日にしたらいいんじゃないかな。知り合いの医師に頼んで、精神的ショックにより1週間の自宅療養を要するという趣旨の診断書を書いてもらえば大丈夫。いずれ、ご両親にも職場の上司にも事情を話さざるを得ないだろうから、その間になんていうか考えをまとめよう。琴美ちゃん、ご両親へのフォローよろしくね」
「拓海さんこそ、お姉ちゃんのこと、しっかり癒してあげてくださいよ~、恋人として」
「ああ、もちろんさ!」
「ところで結婚を意識というのは?」
「僕はそのつもりなんだけど、芽美のほうはそんな気がないみたいでさ・・・」
「きゃー、そうなんですか?お姉ちゃんはツンデレですからね~。でもガンガン攻められるのに弱いから、この機会に是非可愛い女の子に躾けちゃってくださいよ」
「そうだね、たっぷり躾けさせてもらうとしよう」
「あ~、拓海さん悪い顔してる~」
「僕は女の子を躾けるのが好きな悪い男だからね。琴美ちゃんも躾けて欲しいのかな?」
「きゃー、お姉ちゃんには何をしてもいいですから、私は勘弁してくださーい」
「妹さんの許可をいただけたところで帰るとしようか芽美?さて今晩はどんな風に躾けてあげようか、ふふふ。」
「わわっつ、もしかしてほんとにそういう関係だったりします?」
「エスの僕とエムの芽美の相性はぴったりだからね、特に身体の。なぁ芽美?」
「そ、そんなことありません!琴美、お願いだからしばらく泊めてちょうだい!」
「お姉ちゃん、顔が真っ赤だよ?その通りって言ってるようなもんじゃない。いつもそうやって大事なところで変な意地張ってきたから25歳になっても処女なんだよ・・・ってもう処女じゃないのかな~?」
琴美はニヤニヤしながらそう言うと、ますます顔を紅潮させ俯いてしまった姉の顔をのぞきこむ。
「こらこら、僕の大事な芽美をこれ以上からかわないてくれよ。あんなことがあって疲れているんだからさ。琴美ちゃんも明日は入社式だろう?芽美のことは僕に任せてもう帰りなさい。今日はどうもありがとう」
拓海は琴美にタクシー代として1万円札を強引に握らせる。
「うん、今日までは学生だから、この1万円ありがたくもらっておくね。その代わり親へのフォローは任せてください。それでは拓海さん、お姉ちゃんのこと、よろしくお願いします」
「待ってよ、琴美!」
「お姉ちゃん、素直になって。拓海さんに迷惑かけないようにね」
琴美は引きとめようとする芽美を無視して、真面目な表情を拓海に向けてきれいなお辞儀をすると、後ろを向いて警察署のドアへ向かって歩いていく。芽美はそんな妹を呼び止めることができなかった。なぜなら拓海が芽美の手を握りしめ、眼前にスマートフォンの画面をちらつかせていたから。そこには、琴美と元彼のあられもない写真が表示されていた。
「さぁ芽美、送っていってあげよう」
「え?送っていくって?」
拓海の家へ連れて行かれるものと思っていた芽美は予想外のセリフに戸惑う。
「もちろん『めぐの憩いの部屋』だよ。あの場所は芽美のものだからね。だから『送っていく』さ」
「結構です。私の部屋へ帰ります!」
「だから『めぐの憩いの部屋』が『私の部屋』だろう。襲われたあの部屋は現場検証が終わるまで使えないよ。それに襲われた場所でちゃんと休めるわけないだろ?セキュリティに問題ありすぎる」
「・・・だったら実家へ帰ります!」
「さっき弁護士さんと妹さんとも話したじゃないか。ご両親には一段落したら、まずは妹さんから話してもらおうって。こんな夜明けにご両親を驚かせるつもりかい?」
「ならホテルに泊まります!」
「強情だなぁ、芽美ちゃんは。そんなお金あるのかい?貴重品はぜんぶ僕が預からせてもらってるよ」
芽美ははっとしてかばんの中をまさぐるが財布が見当たらない。拓海のほうを見ると、その手には芽美の財布が握られている。
「私のお財布返してください!」
「仕方ないなぁ。ほら、手をだして」
空いている左手を差し出す芽美。しかし拓海は財布をわたすふりをして、芽美の薬指に金属製の指輪を嵌めた。『Вечная секс-рабыня для Такуми』( タクミの永遠のセックス奴隷)と刻まれた、メグの憩いの部屋への鍵となる指輪だった。
指輪によって淫靡な記憶を呼び起こされる芽美の耳元で拓海が囁く。
「芽美、わかっているのかな?あの部屋は、この指輪を持つ俺のマゾ牝奴隷のお前とお前のご主人様である俺しか入れないんだ。だからあの部屋はお前が今一番安心できる部屋ということになる。今日はなにもしないから、早く帰って休むといい」
「・・・ほんとになにもしない?」
「ああ、今日のところは、な」
含みのある拓海の言い方が気になる芽美。
「じゃあ、明日からはなにかするのね?」
「もちろんさ。他の男に穢されたお前を私の色に染め直さなければならないからな。それに早くお前に絶頂の悦びを味あわせてやりたい。良い機会だから、明日から1週間、お前を徹底的に調教することにする。食事と睡眠のほかは俺に犯されるだけの『セックス合宿』をしよう。楽しみだな、メグ」
そう言って自分の手をとって引っ張る拓海。芽美は仕方なく歩き出す。レイプから助けてくれたことに感謝しながらも、状況はむしろ悪化しているようにも思え、戸惑いと不安を感じながら無言のまま下を向いてついていく芽美。
しかし、その表情は赤く染まっている。心の奥底に『セックス合宿』への淫靡な期待があるのだ。最初は重かった足取りも、警察署を出る頃には軽やかになっていることに芽美自身、気づかなかった。
男は恐怖ですくんでいる芽美の腕をつかみ、顔を近づけてキスしようとする。抵抗する芽美はイスごと絨毯に転がる。
「ちっ!」
イスがぶつかり不快な声をあげた男は転がった芽美に馬乗りになって押さえつける。
「イヤ、イヤッ、だれかたすけ・・・」
「黙れくそビッチ!」
バシッ!!男は芽美の頬を力任せにひっぱたくと、芽美の口を左手で塞ぐ。
「大声を出すな!出したら殺すぞ!」
そう言って男は右手に持ったナイフを芽美の目の前でちらつかせる。芽美はショックと痛みで言葉が出なくなり、恐怖にただ身体を震わせる。
―怖い、コワイ、こわいよ―
「お前のオマンコを少し使うだけだ。どうせ何人もの男に使わせてるんだから、俺ひとりくらい使用者が増えたってどうってことないだろ?このビッチが!」
男はそう言いながらナイフを使って芽美のニットを切り裂きブラをあらわにする。
「ふん、なんだよこのいやらしいブラは?さすがビッチだな!」
「ちがいます、私はビッチなんかじゃない・・・」
芽美は震える声で反論しようとする。
「ウソをつくな!去年俺に散々色目を使ってきたと思ったら、いつのまにか男作ってやがって・・・しかも最近は二股かけはじめただろうが!」
「二股なんて、そんなことしてません!」
「ふん、先週二日つづけて違う男とデートしてただろうが、しかも俺に見せ付けるように車の中でキスしてやがっただろうが!これ以上俺を馬鹿にするな!!」
怒りのあまり男はブラをナイフで切り裂き、芽美の美乳をむき出しにする。芽美は羞恥のあまり手足をじたばたさせるが、男は芽美の髪を左手でわしづかみにして頭を強引に引っ張り上げると、芽美の鼻先にナイフをあてて恫喝する。
「じたばたするな!死にたいのか!」
―ヒィッ、ころされるっ!―
恐怖のあまり失禁する芽美。小便のアンモニア臭が室内に漂う。
「くせえな!いい年してお漏らしかよ?ははっ!」
男は興奮したのか、ナイフを置くと髪をさらに引っ張り唇を強引に奪おうとする。
―こんなの、いやぁ―
首を左右に動かして抵抗する芽美。
「まあ、いくら暴れて声をあげても、上の階も下の階も夜の仕事だから誰もいないぞ?お前の部屋は角部屋で隣は俺の部屋だから、あきらめて大人しく俺の童貞卒業の相手をすればいいんだよ、お前は!」
それを聞いて抵抗しようとする芽美の気力は完全に萎える。男は絶望に染まる女の顔を見て下卑た表情を浮かべると、諦めてなすがままの女のこわばった唇に自分の唇を押し当てる。
男の吐く息は臭く、唇は冷たくねっとりとしていて、なめくじを想起させる。
―いやぁ~、気持ちわるい、吐きそう―
芽美の目から涙がこぼれる。
―どうして私がこんな目にあうの、こんなやつに犯されるなんていやよう―
泣き出した芽美をニヤニヤしながら眺めたあと、男は体勢を変えて小便で生暖かく湿っているミニスカートの中に手を伸ばす。
「ん?なんだこれ?」
予想と違う金属の手触りに怪訝な表情を浮かべるレイプ男を見て芽美は思い出す、自分が拓海さんによって貞操帯を装着させられていたことを。あまりの衝撃で今の今まで忘れていたのだ。
男はスカートを剥がしとって貞操帯をあらわにすると、再度芽美にたずねる。
「おい、いったいこれはなんなんだよ!?」
「・・・ていそう、たい、よ・・・」
「なんだそりゃ?それよりどうやってはずすんだよ?セックスできないだろうが!?」
「・・・鍵がかかってるからはずせないわ・・・」
―そうだ、この男がいくらがんばっても私を陵辱することはできないんだわ―
そのことに気づくと芽美に勇気が湧いてくる。
「どうしてこんなものつけてるんだよ!いや、鍵はどこだ!?」
「あんたみたいな男に襲われても大丈夫なように彼がつけてくれたの!鍵は彼が持ってるわ!」
「彼だと?いったいどっちの男のことだよ?!」
「拓海さんよ!」
「さっきお前をクルマで送ってきた男か?あんな年上のおっさんがお前の恋人?そんなわけあるか!遊ばれてるんだよ、お前は!」
「違うわ!あの人は私をとても大切にしてくれてるもの!」
「ふん、笑わせるなよ!大切な女にこんなもの付けさせる男がいるか!お前は変態男に調教されてるだけじゃないのか?現実みろよ!」
「拓海さんはれっきとした私の恋人よ!」
男に拓海さんと自分の関係を知られるわけにはいかず、つい恋人と言ってしまう。
「それに現実を見るのはあなたのほうでしょ?彼が心配して付けてくれた貞操帯で実際に私の操が護られてるんだから。さあ、犯せるものなら犯してみなさいよ!この犯罪者!」
「くそっ!てめえぶっ殺してやる!」
数秒前まで怯えて泣いていた女に挑発されて頭に血が上った男は、絨毯の上のナイフに手を伸ばす。
―まずい、ほんとうに殺されるかも―
刺されることを覚悟してぎゅっと目を瞑る芽美。
「俺の女になにやってんだ!」
その時、こんなセリフとともに誰かが部屋に飛び込んできた。目を開けると拓海さんがレイプ男の後頭部を後ろから金属製のなにかで殴りつけるのが見えた。
「芽美!大丈夫か?!」
「拓海さん!」
拓海は昏倒した男にさらにスプレーを吹きかける。すると男は激しく咳き込みだした。
「芽美!はやく警察に電話するんだ!」
「はい!」
拓海さん、助けにきてくれたんだ・・・貞操帯のことを思い出した時から何となくそんな予感がしていた、だから強気になれた、でも本当に来てくれるとは・・・返事をしたあとも、拓海を見上げながら芽美はついぼんやりとしてしまう。胸が早鐘を打つのを止められなかった。
「男は俺が取り押さえる!催涙スプレーを吹きかけたから大したことはできないはずだが、早く!」
「は、はいっ!」
彼が床でのた打ち回っている男の腹に蹴りを入れているのを横目に、芽美は慌ててスマホに手を伸ばし110番する。
「強姦未遂です!早く来てください、おまわりさん!」
電話にでた警察官の質問に答えながらも、芽美の頭の中では拓海の先ほどのセリフが響いていた。俺の女・・・彼にとって私はもう自分のものなのね・・・私は拓海さんの女・・・。その認識は不快ではなく、むしろ芽美に安心感をもたらすのだった。
男はすぐにパトカーで駆けつけた警察官に連行されていった。その後の警察の現場検証とF市警察署での調書作成は深夜に及んだ。動揺が収まらない芽美を拓海は優しい言葉で落ち着かせ、弁護士を手配しててきぱきと事後処理を行なう。
芽美は弁護士のアドバイスに従い、告訴はせず示談の方向で進めたらどうかとの拓海の意見に同意した。
犯人の家族と電話で話した弁護士によれば、男の実家は地方の名家であり息子が前科者になるのを避けるためになら大概の条件は飲むだろうという見解だった。それに何より、法廷で恥ずかしい証言、特に自分が貞操帯を付けていたことを赤裸々に語ることはどうしても避けたかった。
夜明け前、襲われた部屋に戻るのはイヤだったし、また両親に心配をかけたくなかった芽美は、悩んだあげく妹の琴美に連絡をとり泊めてもらおうとした。悩んだのは琴美を拓海と合わせることに不安があったからだが、背に腹は変えられなかった。
すぐに留守電になってしまう携帯電話に何度もかけ直してやっと出た琴美は最初は眠くて不機嫌そうだった。しかし芽美が男に襲われて警察にいると言った途端、しゃきっとした声で「わかった、すぐ行くから詳しい話は会ってから!」と言って電話を切ると、寝癖のついた髪のままタクシーで急いで駆けつけてきた。
「お姉ちゃん!」
「琴美!」
「襲われたってことだけど・・・えっと、大丈夫だったの?」
琴美は芽美が心配だったが、隣にいる拓海を気にして言葉を濁す。
「ありがとう、大丈夫よ。心配かけてごめん。それにこんな時間に呼び出しちゃって」
「よかった!何言ってるのよ。私のほうこそ電話になかなか出なくてごめん。それで、その、この方は?」
拓海のほうへチラチラと不振な視線を向ける琴美。
「えっと、なんというか、その、私を助けてくれた人?」
琴美が拓海とあまり仲良くなって欲しくない芽美は最小限の情報だけを伝える。
「えっ、そうなんだ!?ありがとうございます!」
予想と違う答えに驚いた声を上げた琴美は体を拓海のほうへ向けて深々とお辞儀をしてお礼を言うと、体の向きを芽美のほうへもどし、さらに小声で問う。
「それで?どういう関係なの?お姉ちゃん?」
「えっと・・・仕事関係で知り合った・・・その・・・」
拓海さんに調教されている自分を思い起こして赤面しながら芽美がなんと言おうか悩んでいると、その様子に目ざとく気づく琴美。
「もしかして・・・お姉ちゃんの初めてのかれ・・・」
心なし口元がにやけている。どんな関係なのか想像ついてるわよ、そんな感じだ。
しかし琴美が最後まで言い終わる前に、拓海が突然口を開く。
「はじめまして、琴美さん。私は桐原拓海と申します。芽美さんとはこの冬から結婚を意識した真面目なお付き合いをさせていただいています」
「へ~、そうなんですかぁ・・・って、えええっ?!けっ、こーん~??」
「琴美っ、静かにしなさい!」
想像を超えた拓海の返答に深夜の警察署内に響き渡る驚愕の声をあげる琴美をたしなめることに必死になって否定が遅れる芽美。その隙をついて拓海が一歩前へ出て続ける。
「芽美はあの部屋には戻りたくないようで、しばらく琴美さんの所へ泊まらせてもらおうと考えているようです。しかし今回、大事なお姉さんを守れなかったのは恋人である私の責任です。だから、芽美が落ち着くまで面倒をみさせてください。芽美の新しい住居も私が責任をもって安全な所を探します。誠に申し訳ありませんでした」
「顔をあげてください。今回の件は拓海さんのせいじゃありませんから。ドアに鍵をかけ忘れたお姉ちゃんがいけないんですから」
言い終わって自分に平身低頭し続ける拓海にうろたえる琴美。
「でも、面倒をみるっていうのは、一緒に住むっていうことですか?」
「はい。現状私となるべく一緒にいるのが安全ですから・・・それに正直なところ、私の目の届かないところでまた芽美に何かあったらと思うと怖いのですよ」
「それは・・・そうですよね・・・」
「ただ、このことは事件のことも含めてご両親には内緒にしていただけませんか?娘が男に襲われたと聞いたら大変心配なさるでしょうし、結婚前の男女が一緒に住むことも良くは思われないでしょうから」
琴美は考える。
ー親に話したらびっくりしちゃうから言う必要はないけど・・・初対面の男性にいきなり姉と同棲するって言われて私が許可するのもねえ・・・できればお姉ちゃんを預かりたいけど、私の部屋は狭いし彼も時々来るし・・・どうしよう?ー
そんな琴美の心を見透かしたかのように拓海が名刺を差し出す。
「では、こういうのはいかがでしょうか?私は企画会社の代表をしています。その仕事を手伝っていただいている女性が芽美とも親しいので、彼女と同じマンションに住んでもらうというのは。彼女の所はセキュリティもしっかりしていますし、私の住居からも二駅と近いのですよ」
「えっ、点睛企画?この会社、大学のサークルがイベントでよくお世話になってます!ということは・・・女性ってナターシャさん?」
「ええ、よくご存知ですね。実は琴美さんのことはキャンパス内で何度かお見かけしたことがあるのですが、お会いしてお話をするのはいつも部長さんだったり会計の方だったりしたものですから。ナターシャとは会ったことがおありのようですね?」
「はい!外国人だけど、日本語が上手でとっても気さくな方です!」
「なら、そういうことでいいかな?」
「はい、よろしくお願いします!お姉ちゃんのこと大事にしてくださいね!」
大学を卒業したばかりの琴美だが、建前やら体裁やらの重要性はわきまえていた。身内として結婚前の同棲には反対したし、お姉ちゃんがセキュリティのしっかりしたマンションに住むという体裁が整っていれば、実際には拓海さんと同棲しようと、お姉ちゃんもいい大人なんだから別に・・・それに私だって・・・。
「琴美!私は琴美のところのほうが・・・」
口を挟もうとするたびに拓海に視線や体で制されていた芽美がようやく反論しようとしたときにはもう遅かった。
「ごめん、お姉ちゃん!私も彼と半同棲してるようなものだから!お互い親には秘密ってことで!」
そう言って自分に手を合わせてくる妹に芽美は何も言えなくなってしまった。
「芽美はしばらく仕事を休んだほうがいいと思うけど、琴美ちゃんはどう思う?」
「うん、そうだよ、せっかく公務員になったんだから、こういうときこそ特権を使わないと!有給たくさんあるんでしょう?落ち着いて仕事ができるようになるまでしばらく休んだほうがいいよ」
「そんな・・・無理よ。私いちばん下っ端だし・・・」
「え~、女性なら同情してくれると思うよ?お姉ちゃん働きすぎで疲れてるから1週間くらい休んじゃいなよ!」
「そうだね。今日明日の木曜金曜は精神的にも疲れていて仕事にならないと思うよ。週明けは警察の呼び出しや弁護士との相談なんかで数日はバタバタするかもしれないし、出勤は来週の水曜日にしたらいいんじゃないかな。知り合いの医師に頼んで、精神的ショックにより1週間の自宅療養を要するという趣旨の診断書を書いてもらえば大丈夫。いずれ、ご両親にも職場の上司にも事情を話さざるを得ないだろうから、その間になんていうか考えをまとめよう。琴美ちゃん、ご両親へのフォローよろしくね」
「拓海さんこそ、お姉ちゃんのこと、しっかり癒してあげてくださいよ~、恋人として」
「ああ、もちろんさ!」
「ところで結婚を意識というのは?」
「僕はそのつもりなんだけど、芽美のほうはそんな気がないみたいでさ・・・」
「きゃー、そうなんですか?お姉ちゃんはツンデレですからね~。でもガンガン攻められるのに弱いから、この機会に是非可愛い女の子に躾けちゃってくださいよ」
「そうだね、たっぷり躾けさせてもらうとしよう」
「あ~、拓海さん悪い顔してる~」
「僕は女の子を躾けるのが好きな悪い男だからね。琴美ちゃんも躾けて欲しいのかな?」
「きゃー、お姉ちゃんには何をしてもいいですから、私は勘弁してくださーい」
「妹さんの許可をいただけたところで帰るとしようか芽美?さて今晩はどんな風に躾けてあげようか、ふふふ。」
「わわっつ、もしかしてほんとにそういう関係だったりします?」
「エスの僕とエムの芽美の相性はぴったりだからね、特に身体の。なぁ芽美?」
「そ、そんなことありません!琴美、お願いだからしばらく泊めてちょうだい!」
「お姉ちゃん、顔が真っ赤だよ?その通りって言ってるようなもんじゃない。いつもそうやって大事なところで変な意地張ってきたから25歳になっても処女なんだよ・・・ってもう処女じゃないのかな~?」
琴美はニヤニヤしながらそう言うと、ますます顔を紅潮させ俯いてしまった姉の顔をのぞきこむ。
「こらこら、僕の大事な芽美をこれ以上からかわないてくれよ。あんなことがあって疲れているんだからさ。琴美ちゃんも明日は入社式だろう?芽美のことは僕に任せてもう帰りなさい。今日はどうもありがとう」
拓海は琴美にタクシー代として1万円札を強引に握らせる。
「うん、今日までは学生だから、この1万円ありがたくもらっておくね。その代わり親へのフォローは任せてください。それでは拓海さん、お姉ちゃんのこと、よろしくお願いします」
「待ってよ、琴美!」
「お姉ちゃん、素直になって。拓海さんに迷惑かけないようにね」
琴美は引きとめようとする芽美を無視して、真面目な表情を拓海に向けてきれいなお辞儀をすると、後ろを向いて警察署のドアへ向かって歩いていく。芽美はそんな妹を呼び止めることができなかった。なぜなら拓海が芽美の手を握りしめ、眼前にスマートフォンの画面をちらつかせていたから。そこには、琴美と元彼のあられもない写真が表示されていた。
「さぁ芽美、送っていってあげよう」
「え?送っていくって?」
拓海の家へ連れて行かれるものと思っていた芽美は予想外のセリフに戸惑う。
「もちろん『めぐの憩いの部屋』だよ。あの場所は芽美のものだからね。だから『送っていく』さ」
「結構です。私の部屋へ帰ります!」
「だから『めぐの憩いの部屋』が『私の部屋』だろう。襲われたあの部屋は現場検証が終わるまで使えないよ。それに襲われた場所でちゃんと休めるわけないだろ?セキュリティに問題ありすぎる」
「・・・だったら実家へ帰ります!」
「さっき弁護士さんと妹さんとも話したじゃないか。ご両親には一段落したら、まずは妹さんから話してもらおうって。こんな夜明けにご両親を驚かせるつもりかい?」
「ならホテルに泊まります!」
「強情だなぁ、芽美ちゃんは。そんなお金あるのかい?貴重品はぜんぶ僕が預からせてもらってるよ」
芽美ははっとしてかばんの中をまさぐるが財布が見当たらない。拓海のほうを見ると、その手には芽美の財布が握られている。
「私のお財布返してください!」
「仕方ないなぁ。ほら、手をだして」
空いている左手を差し出す芽美。しかし拓海は財布をわたすふりをして、芽美の薬指に金属製の指輪を嵌めた。『Вечная секс-рабыня для Такуми』( タクミの永遠のセックス奴隷)と刻まれた、メグの憩いの部屋への鍵となる指輪だった。
指輪によって淫靡な記憶を呼び起こされる芽美の耳元で拓海が囁く。
「芽美、わかっているのかな?あの部屋は、この指輪を持つ俺のマゾ牝奴隷のお前とお前のご主人様である俺しか入れないんだ。だからあの部屋はお前が今一番安心できる部屋ということになる。今日はなにもしないから、早く帰って休むといい」
「・・・ほんとになにもしない?」
「ああ、今日のところは、な」
含みのある拓海の言い方が気になる芽美。
「じゃあ、明日からはなにかするのね?」
「もちろんさ。他の男に穢されたお前を私の色に染め直さなければならないからな。それに早くお前に絶頂の悦びを味あわせてやりたい。良い機会だから、明日から1週間、お前を徹底的に調教することにする。食事と睡眠のほかは俺に犯されるだけの『セックス合宿』をしよう。楽しみだな、メグ」
そう言って自分の手をとって引っ張る拓海。芽美は仕方なく歩き出す。レイプから助けてくれたことに感謝しながらも、状況はむしろ悪化しているようにも思え、戸惑いと不安を感じながら無言のまま下を向いてついていく芽美。
しかし、その表情は赤く染まっている。心の奥底に『セックス合宿』への淫靡な期待があるのだ。最初は重かった足取りも、警察署を出る頃には軽やかになっていることに芽美自身、気づかなかった。
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