"Tacki" for prudish Meg

森斗メメ

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Discipline2:躾けられはじめた女

第六話 飲まれる女

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 芽美が再び目を覚ますと、先ほどと同じように暗くて何も見えなかった。しかし目隠しはされておらず、上半身を起き上がらせると薄明かりが灯り周囲の様子が窺える。

 芽美は先ほど目を覚ましたのと全く同じ場所に同じ状態でいた。つまり、裸で、赤い首輪をはめられて鎖に繋がれ、両手を腰の後ろで手錠で拘束されたまま、拓海のいう『メグの憩いの部屋』の檻の中に横たえられていた。
 外は全く見えず音も微かな機械音以外何も聴こえない。今何時なのか見当がつかない。数時間は寝たように思えるが、セックスの時に無理な姿勢をとらされたせいで身体のあちこちが痛い・・・女性器もだ。

 喉が渇き、トイレにも行きたい。水を飲みトイレで用を足そうと、檻の外へ這い出し立ち上がって洗面所へ行こうとするが、あと少しで利用できるという所で首が締まる。鎖が短くてわずかに届かない。どうしようかと室内を見回すと、右側の鏡面壁そばの床にペット用の給水器と砂の入った箱が目に映った。

ーこれを使えっていうことなのねー
 先回いつ小用を済ませたのか思い出せない。水はパエリヤと一緒に飲んだ記憶があるが、暖かい部屋で寝ていて起きたばかりだ。尿意も喉の乾きも限界に近い。それに、あいかわらず室内に裸で監禁されたままだ。本当に帰してもらえるのだろうか・・・そもそも、どうして私がこんな仕打ちを受けなければいけないのか・・・。
 苛立ち、不安、孤独、寂しさ、恐怖、怒り・・・。さまざまな感情に襲われ、平静でいられなくなった芽美は、思わず大声で叫び声を上げる。

「出して!早くここから出してよ!」
「私はペットじゃないわ!」
「どうしてこんな仕打ちを受けなきゃいけないの!」
「誰か助けて!」
「お父さん!お母さん!千佳先輩!孝さん!」
「拓海さん!ナターシャさん!聞こえてるんでしょ?早く来て!」
「だれかっ!だれかいないのっ?」
「もういやっ、私このままどうなっちゃうの?・・・怖い・・・、寂しい・・・」
「お願い、だれか来てください・・・・お願いします・・・」
「うっうっうっ・・・・」

 そうやって長い間いくら叫んでも何の変化もなかった。はじめのうちは立ったまま威勢よく怒りの声を張り上げていた芽美だが、その声は次第に恐怖や不安が強いものへ、続いて弱気で低姿勢な哀願へと変わっていき、とうとう床に座り込んでうつむきながらシクシクと泣くだけになる。

 そうして、叫び疲れ、怒り疲れ、泣き疲れてやや落ち着きを取り戻した芽美は、ノロノロと顔をおこし、今の自分はどうなっているのだろうかと、近くの鏡面にゆっくりと視線を向ける。
 全裸で両手を後ろに手錠で拘束され、赤い首輪をはめられ鎖につながれた若い女がいる。視線はうつろで、顔は涙と鼻水で酷いありさまだ。これが奴隷の私・・・。
 こんな姿を家族や友人や同僚達が見たらどう思うだろうか?そう思うとまた涙がこぼれそうになり、鏡の中の自分から視線をそらす。

 と、そこにB5サイズくらいの紙が貼ってあることに気づいた。そこにはこう書かれていた。

<「メグの憩いの部屋」生活ルール>
1.吉野芽美はここで『タクミご主人様の専用マゾ牝奴隷メグ』になりきって、ご主人様とのSM調教セックスを愉しむことのみを思いながら生活すること。
2.服装は、ご主人様の指示がない限り、裸に首輪をつけた姿で生活すること。
3.ご主人様の命令に従い、セックスにはいつでも必ず応じること。空いた時間は書籍や映像素材、道具等を用いて性技の向上に務めること。
4.移動するときは四つんばいで、水を飲むときは給水器を、小用を足すときはペット用トイレを、寝るときは檻を利用すること。
5.食事、ボディケア、メイクはナターシャかご主人様に任せること。
6.調教時以外、許可なく発声しないこと。ただし緊急には中央杭のマイクでご主人様を呼ぶこと。

 一読後、芽美はすぐに部屋中央杭へ近づくと、膝立ちになって、マイクに向かって大声を上げる。
「拓海さん!」
「ご主人様!」
「拓海ご主人様!」

 拓海が聞き漏らしのないよう何度も繰り返し、現れない場合は再度呼ぼうとその場に膝立ちで留まったまま、首を扉のほうに向け、些細な変化も見過ごすまいと目と耳に集中してじっと待つ。

 体感時間で5分経過し、再度マイクへ声を張り上げようとしたところで、カチリと扉が開く小さな音が聴こえた。喜色を浮かべ扉のほうへ駆け寄ろうとする芽美。
 しかし生活ルールを思い出し四つん這いになろうとする。両手が手錠で使えないことを思い出し両膝と顎を床につけて、一所懸命ご主人様に近づこうとする。その姿は従順な奴隷そのものだ。
 
 そんな芽美を見て微笑を浮かべた拓海は、回り込んで後ろから抱え起こすと、床に尻をつけて脚を開いて座り、芽美の背中を自分に寄りかからせてその間に座らせる。左手を芽美の左胸に、右手をツルツルの股間に忍ばせ、やわやわと愛撫しながら耳元で甘く囁く。

「どうしたんだい、メグ?そんなに泣きはらして?」
「だって、こんな場所にずっとひとりで・・・寂しくて・・・グスッ」
 当初の威勢はどこへやら、子供のような甘え声で繰言を漏らす愛らしいマゾ牝奴隷。

「よしよし、ほらキスしてあげるから、機嫌を直そうね」
 拓海は駄々をこねる子供をあやすように言うと、唇を芽美のそれに近づける。しかし芽美はいやいやをして下を向いてなかなか応じようとしない。耳たぶを甘噛みされ、髪にキスされ、胸と秘所を丹念に愛撫されると、ハァと熱い屈服の溜息を吐いて、ようやく自分の身体をご主人様に委ねる。

 目を瞑ってぽってりとした唇を薄く開き、重ね合わされる拓海の唇と侵入してくる舌に口腔を蹂躙されて気持ちよさそうにうっとりとする。触られているのは左の胸だけだったが、右の乳首もそそり立っている。さらさらしていた股間の感触も、湿り気を帯びたものに変わり濃厚な牝の匂いを放ち始めている。

 吉野芽美はどうして自分がこんな男に甘えた態度を示してしまうのかわからない。しかし彼女は本来気弱で寂しがりな性格である。そんな女に対して放置プレイは実に効果的だ。一人の恐怖と寂しさを味わいたくないがために、男に媚びる態度を示してしまうのだ。ご主人様の優しい言葉と愛撫にうっとりとしながら、弱々しく問いかける。

「どうしてこんなふうに私をいじめるの?」
「苛めているわけではないよ、お前がとても魅力的だから、一緒に気持ちよくなりたいだけさ」

「そんなの嘘よ。私なんて、顔は不細工だし、スタイルだって良くないし、性格だって可愛くないし。」
「そんなことはない。お前はきれいな目をしているし、ぽってりとした唇やむっちりとした太腿がセクシーだし、情が深くて優しいし。そんなお前に惚れているのさ」

「そんなお世辞を言われても…そもそも好きな女の子をこんな風に扱うなんて、変態の犯罪者だわ」
「お世辞なんかじゃないさ。確かに今のお前を魅力的と思う同世代の男は多くはないかもしれない。だが年上で女性経験も相応にある俺にはお前の良さがわかる。お前は磨けば光る原石だよ。俺がお前を磨き上げて、誰もが羨む魅力的な女にしてみせる。だから俺の言うことに従うんだ、いいね…」

 芽美は身体を愛撫されながら、耳元でそんな風に囁かれてぼぉっとする頭を振りながら反論する。
「そんなこと言って…わたしをあなたの言う『マゾ牝奴隷』にしたいだけでしょう…?」
「それは芽美が『マゾ牝奴隷』としての類まれなる素質を持っているから、それを開花させてオンナの悦びを満喫させてあげたいなって。惚れた女を幸せにしたいだけだよ」

「そんなのっ、詭弁よ。そもそも、そんな、あっ、素質なんて持ってないものっ」
「いいや、吉野芽美、お前の本性は男にセックス奴隷として好きなように犯され男の望むままに性奉仕することに至上の悦びを感じるマゾなんだよ」

「そんな、ことない・・・そんなんっ、じゃないわ・・・・あんっ」
「お前のために俺が用意したこの『メグの憩いの部屋』で『マゾ牝奴隷』として調教されることがお前の幸せになるんだよ、芽美。」
「ああんっ、そんなことっ、ありませんっ、からっ」

 会話の間もずっと拓海の愛撫は続けられており、会話が進むにつれて激しさを増していた。快感に麻痺する芽美の心に、拓海の説得が理性の障壁を越えて染み込んでいく。思考による抵抗が、快感が深まるたびに突破され、清純な心が淫ら色に染まる。

「そうさ。ほら、現に今だって芽美は、俺にマゾ牝奴隷として扱われて気持ちよくなってしまってるじゃないか?」
「う、うんっ。そうだけどっ・・・『憩いの部屋』なんて悪趣味な名前だわっ」

「違うな、悪趣味な名前っていうのは『SM調教部屋』みたいなものを言うんだよ。芽美が今ここで実際に気持ちよくなって安らぎを感じているんだから、『憩いの部屋』で正しいし、直接的で下品な名称より、おしゃれな名称のほうが遥かに素敵じゃないか」

「・・・わたしは『牝』じゃないわ」
 話題を転換して必死に抵抗を続ける芽美。

「それはね、こういう意味だよ。芽美は転職して慣れない仕事で疲れているよね?」
「・・・うん」
「女社会の理不尽さに振り回されてイラついたり落ち込んだりしてるよね?」
「・・・うん」
「恋愛がうまくいかなくて悩んでるよね?」
「・・・うん」
「・・・そのせいで欲求不満だったりするよね?」
「・・・うん」
「睡眠も不足気味だよね?」
「・・・うん」
「ご飯もちゃんと食べられないときあるよね?」
「・・・うん」
「だから、そういう疲れる仕事や、ややこしい人間関係から解放されて、そういう欲求が満たされたら、きっと幸せだよね?」
「・・・・・・・・それは、そうかもっ、しれないけどっ!」

 この間も、拓海の右手の指が芽美の蜜壷内をグチョグチョと音を立ててかき回し、左手が乳房を荒々しく揉みしだいたり乳首をコリコリと摘んだりして芽美の官能を燃え上がらせている。

「だから芽美には、この『メグの憩いの部屋』で俗世間のしがらみから離れて、食欲・睡眠欲・性欲を本能のままに貪るだけのストレスフリーの生活を体験してみて欲しいんだ。そんな夢のような幸せを味わってみたいと思わないかい?」
「・・・そんなのわかんないもん!時間もないしっ!」

―わからないとは、頭を使うのもぼちぼち限界のようだな―
 ほくそ笑む拓海は追い込みをかける。芽美の身体をあおむけに横たえ、股間に吸い付き両手を両胸に伸ばすと、クリトリスと二つの乳首への集中三点責めを開始する。愛撫しながらではなく、愛撫で十分気持ちよくなった時に問いかける方式への変更だ。

 芽美は最も敏感な箇所を責められ、まともな思考が不可能な状態に陥る。3点責めの最中はアンアンというよがり声を抑えることができなくなり、拓海が話すため、または芽美に話させるために敏感な肉芽から口を離すと、催促するかのように卑猥に腰を揺らす。

「時間が足りないってどういうこと?」
「アンアンアンッ・・・・残業だって、あるしっ。仕事持ち帰るっ、ことだってあるしっ。アッアッツアッアッ・・・家族とご飯食べに行ったりっ、友だちと飲みにいったりもっ・・・アンッ」

「大丈夫さ。仕事は俺が手伝ってやるし、用事があるときはそれを優先させてやる。金曜日の夜は来るのがいくら遅くなってもかなわないし、日曜日の夜は遅くならない時間に送っていくから」
「アンっ・・・それは・・・でもっ・・・アンッ」

 拓海は言葉に詰まってしまった芽美を無言で愛撫し続けると、うっとりとしている芽美に優しくこう命じる。
「Watch・・・鏡に映る淫らな自分を見てごらん・・・なにが見える・・・?」
 命令に従い、鏡を見る芽美。そして赤い顔をさらに羞恥に染めながら言う。
「赤い首輪で鎖に繋がれて男に激しくクンニリングスされながら両乳首責めを受けて悶えている淫らな女がいます・・・すごくいやらしいです・・・それに気持ちよさそう・・・ああん♡」
 鏡の中の自分の姿に芽美は倒錯した性的興奮をかきたてられる。

「・・・Say・・・今の気持ちよさを口にだしてごらん・・・」
「ああっ!気持ちいいっ!・・・芽美、とっても気持ちがイイのっ・・・・どうしてこんなに気持ちがイイの~っ?」
「それはお前だってもうわかってるだろう?お前の本性がマゾ牝奴隷だからだよ、芽美」
「・・・・ああんっ!そんなこと・・・・・わからないもんっ・・・・・」

 まだ認めないのか、意外と強情なやつだな?なにか引っかかることでもあるのか?ならこう誘導してやろう。拓海は芽美の意外な抵抗を疑問に思いながらこんな提案をする。

「そうだな、確かにまだお前がマゾ牝奴隷の素質があると明らかになったわけじゃない。でも芽美だって、これからも毎日上品ぶって、堅物のふりして真面目に仕事をするだけの満たされない生活を続けたくはないだろう?だから、こうしてみたらどうだ?契約期間の3ヶ月間だけ、自分にそういう素質があるフリを、いわば俺の書いた脚本の女優となって『マゾ牝奴隷メグ』の役割を演じてみるんだ。感じてなくても感じてるフリをしてみたりして。3ヶ月もすれば、芽美にそんな素質が本島にあるのかわかるだろうさ。」
「・・・・うんっ・・・・それなら・・・・・」

「じゃあ、さっそく練習してみようか。『マゾ牝奴隷メグ』になりきって、今の自分の気持ちをもう一度表現してごらん。Say!」
「うんっ・・・わかったぁ・・・・。タクミご主人様の専用マゾ牝奴隷のメグわぁ、 ご主人様に乳首を苛められてぇ、クリを激しく舐められてぇ、すごく感じちゃってるのぉ・・・。アアンッ、でもメグぅ、タクミご主人様のマゾ牝奴隷になりきる前に、ひとつだけ大切なお願いがあるの・・・」

―うん?どういうことだ?―
 目論み通りの流れの中で急に真剣になった芽美の様子に、拓海は愛撫を中断する。

「なんだい、俺の可愛いマゾ牝奴隷のメグ?」
「近いうちに一度、メグを抱き直して欲しいの・・・だって、1回目の処女卒業は失敗で、2回目は夢うつつで・・・・できればロマンチックなムードのある場所で、意識をしっかりと保った状態で、きちんと処女を卒業したいの・・・そうしたら・・・・・」

―なるほど、引っかかっていたのはこういうことか―

「わかったよ、メグ。できるだけのことはしてあげよう。そうしたら、なにかな?」
「うん・・・そうしていただけたら・・・わたしは・・・3ヶ月のあいだ・・・『マゾ牝奴隷メグ』の役をちゃんと演じます・・・・え、えっとっ、それからっ!」
「うん?お願いは一つではなかったのかい?」
 急に焦り出した芽美の様子に戸惑う拓海。

「これはお願いじゃなくてっ!もう、もうっ我慢の限界ですっ!」
「だからなにがだ?」
「・・・・・あの、そのっ・・・・・おしっこですっ!!」

 ああ、そういえばそんな感じだったな。芽美が目を覚ました後の行動を拓海は監視モニターでずっと見ていた。芽美の行動から推測はしていたが、拓海が登場してから芽美がそんな言動を一切見せなかったので、この瞬間まですっかり忘れていたのだ。

―芽美にもうひとつ『貸し』を作るために、ここはひとつサービスしてやるか、芽美の反応も見ものだろうしな―
 そんな思惑と茶目っ気のもと、顔を上げた拓海は芽美に向かってニヤニヤしながらこんなことを言うのだった。
「この体勢のまま漏らせ!俺が飲んでやるから!」

「えっ・・・・ええっ!?」
 芽美は最初、拓海が何を言っているのかわからなかった。え、飲む?なにを?私の愛液?でももう一杯漏らしているよね?もうたくさん味わってるよね?・・・え、もしかして私のおしっこ??えええっ!!

「なにそれっ、そんな、そんなことっ!!・・・・むりむりむりっ、ダメっ!やめてくださいっ!」
「いいから、可愛いマゾ牝奴隷への俺からのサービスだよ」
「そんな変態的なサービスは入りません!そんなことしたら病気になりますから!」

 芽美は快感でだらしなく開いていた両脚に力を込め閉じようとして拓海の頭をはさみこむ。両手が自由なら羞恥と動揺のあまり顔にあてて、赤らむ顔を隠していただろう。しかし、拘束されていてはいかんともしがたく、ただ必死に顔を左右に振る。

「変態的?そんなことはない。シベリアの先住民族や一部のヒンドゥー教徒は儀式中に飲むし、冒険家や登山家達が遭難時に水分補給として飲むこともある。日本でも昔から飲尿療法という健康法があるじゃないか」
「で、でもでもっ!」

「そもそも健康な人間の膀胱内での尿は無菌状態だし、数種のミネラルや酵素ウロキナーゼ、エリスロポエチンといった健康成分も含んでるんだ。だからこうやってメグの尿道口から直接飲めば全く問題ない。それに性的好奇心旺盛なメグなら知っているとおり、飲尿プレイはSM愛好家の中では比較的ポピュラーな行為じゃないか」
「そんなの知りませんっ!ご主人様と違ってそんなプレイ好きじゃありませんからっ!」

「俺もべつに好きじゃないぞ。そもそもやったこともない。ただ愛好者にとっては相手自身を全面的に受け入れ、相手のすべてをあらゆる感覚で感じられる最高の行為らしいんだよ。谷崎潤一郎の『痴人の愛』にも描かれていたりするように。いい機会だから、俺も大切な存在であるメグを、そんな風に受け入れてみたいと思っただけなんだ」
「・・・そんなこと言われても困る・・・・・やっぱりムリですっ!そこのお砂場にしますからっ!イヌやネコみたいにっ!ご主人様が見てる前でっ!もう漏れちゃうからっ!」

 もう一押しだが時間切れになりそうだな、やはりマゾには強引に迫ることにするか。拓海はそうひとりごちると芽美にこう質問する。
「メグ、オシ××するって英語でなんていうか知ってるか?」
「そんなの知らないですっ!」
「peeというのさ。これを新しい調教コマンドにしよう」
「そんなのダメですっ!」
「それから、ご主人様に自分のおしっこを飲ませるようないけないマゾ牝奴隷には罰を与えよう。調教が進んだ頃に俺のおしっこを飲んでもらうから今から愉しみにしておけ!」

「・・・・・そんなこと絶対ムリ!絶対できません!」
「返答に間があったのはどうしてだ?マゾのメグは俺のおしっこを飲まされる自分を想像して陶酔しかけたんじゃないのか?」
「違います!ゾッとして気持ち悪くなったんです!」
「ふふ、今はそういうことにしておくさ。さて準備が整ったところでいくぞメグ、脚を開け!」

 突然大声を張り上げた拓海に驚き、芽美は命令に従って股を開いてしまう。
「Pee!」

 拓海は矢継ぎ早に次の命令をすると、芽美の陰核と膣口の間の尿道口に口をぴたりとあてて強く吸引すると同時に芽美の両乳首を、強い痛みを感じる強さでギュッと抓る。
「痛いっ!え?あっあっあっ・・・・もうだめっ!メグもう我慢できないっ、むりむりっ、漏らしちゃうっ!ごめんなさいっ、ごしゅじんさまごめんなさいっ!・・・・いやああああああああああんっっ!」

 ご主人様の命令に従わないといけないけれど、こんな命令には従えない、従ったら大変なことになる、どうしよう。そんな風に葛藤している最中に与えられた鋭い痛みと甘い刺激が、芽美の堤防を決壊させる。

 脳内では、排泄の快感、お漏らしの羞恥、拓海に飲まれることの倒錯した悦び、それによって生み出された信頼と隷従心、将来の罰への被虐的な期待、等々の感情が渦を巻き、長めの放尿を終えるまで、芽美はずっと支離滅裂なセリフを叫び続けていた。


 拓海が顔を上げるのが見えて、コトが終わっていたことに気づいた芽美は、弛緩した肢体に呆けた表情を浮かべている、天井鏡に映る自分の姿をぼんやりと眺めながらこんなふうに思う。

―この人に昨晩処女を捧げた・・・今また、処女以上に大切なもの・・・人間の尊厳とか・・・そういったようなものを奪われてしまった気がする・・・もうこの人に『牝』として飼われても仕方ないのかもしれないわ・・・―

 立ち上がって抱き起こそうと近づいてくる拓海を目で制すると、膝立ちになってペット用給水器の所へ移動し、頭を地面に近づけて水を舐めて、喉の渇きを癒す。そして男のもとへ戻ると、頭を下げて、舌を伸ばして男の足の指をペロペロと舐め、『牝』として隷従する姿勢を示す。

 芽美の一連の動作に満足した拓海は「よしよし」と芽美の頭を優しく撫でる。褒められて嬉しかったのか、牝は尻を高く持ち上げて左右に振る。まるで無い尻尾をパタパタとさせるかのように。

「そんなに尻尾が欲しいなら、アナル開発の時にでも尻尾をつけてやるからな、ふふふ」
 芽美は新たな調教への期待に染まる頬を隠すかのように、下を向いてご主人様の足を丁寧に舐め続けるのだった。

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