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十六話
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あの後、沙希と沙蘭は泣き疲れてしまったのか、蘇らせたばかりだからか分からないが、スキルでベッドを創ったらすぐに寝てしまった。
「なぁメーティス教えてくれよ」
『何でしょうか、マスター?』
「正直に答えてくれよ。俺は···今のままの俺で、神に勝てると思うか?」
『マスターに対する答えですが、ハッキリ言って神相手に勝つことは、今の段階では無理でしょう、ですが勝率が零では無いでしょう、しかし一%も無く、良くて神獣を倒せる位でしょう』
「そうか。そうだよな。今のままだったら勝てないよな···。よしっ!次の目標が見つかったな。悪いがメーティスまだ力を貸してもらうぞ」
『はい、マスター。私はマスターが何処に行こうとも、何をしようとも、私は全力でサポートをするまでです』
俺は心の中で感謝をしつつ、これからどうしたらいいかを考えていた。メーティスによるといい案は誰かの家に居候させるか、新しい家を沙希と沙蘭に建ててやるか、前に見たダンジョンを創るかのどれからしい。
この中でも、とても魅力的なのがダンジョンを創るという案だった。
ダンジョンマスターを現役でしているレビィを見ていてもとても楽しそうだった。本人は疲れるなど弱音を吐いているが、俺からしたらとても楽しそうだ。
「じゃあ、決まりだな。メーティス、ダンジョンを創る方法を詳しく教えてくれ」
『分かりました。それでは創りながら詳しく教えていこうと思います』
「あぁ、それで頼むよ、メーティス」
そして暫く経った頃に、沙希と沙蘭が起き出して、これからダンジョンを創る事を伝えた。
それにもう日が暮れ始めているので、悪いが二人には俺が今から創る家に一晩寝てもらうことを伝える。それに二人のご飯の用意もしないといけなかったから、俺は最大限の速さでご飯を作ることにする。
「さすが···というしかない有様ですね。これは」
「うん。日本にいた時も両親が居ない時夜ご飯を作ってくれたりしたけど、比べ物にもならないね」
そう、俺は二人の両親が居ない時ご飯を作ったことがよくあった。しかも両親が居る時でも一家全員にお願いされるぐらいには上手かったと思っている。それがここに来て料理スキルを手に入れたことでもっと上手くなり、思わず頬がとろけ落ちそうな感じする程だ。
それから夜ご飯も食べ終わり、次は木で出来た家を創り、俺は家に帰った。沙希と沙蘭は俺が帰る時、少し寂しそうにした顔を見て、遠距離でも通話ができるし、ゲームが出来る機会──所謂、タブレットを創り二人にそれぞれ渡して帰って行った。
やはり俺が帰った時も俺の両親は笑顔で俺を迎えてくれて、皆で夜ご飯を食べた。
「なぁメーティス教えてくれよ」
『何でしょうか、マスター?』
「正直に答えてくれよ。俺は···今のままの俺で、神に勝てると思うか?」
『マスターに対する答えですが、ハッキリ言って神相手に勝つことは、今の段階では無理でしょう、ですが勝率が零では無いでしょう、しかし一%も無く、良くて神獣を倒せる位でしょう』
「そうか。そうだよな。今のままだったら勝てないよな···。よしっ!次の目標が見つかったな。悪いがメーティスまだ力を貸してもらうぞ」
『はい、マスター。私はマスターが何処に行こうとも、何をしようとも、私は全力でサポートをするまでです』
俺は心の中で感謝をしつつ、これからどうしたらいいかを考えていた。メーティスによるといい案は誰かの家に居候させるか、新しい家を沙希と沙蘭に建ててやるか、前に見たダンジョンを創るかのどれからしい。
この中でも、とても魅力的なのがダンジョンを創るという案だった。
ダンジョンマスターを現役でしているレビィを見ていてもとても楽しそうだった。本人は疲れるなど弱音を吐いているが、俺からしたらとても楽しそうだ。
「じゃあ、決まりだな。メーティス、ダンジョンを創る方法を詳しく教えてくれ」
『分かりました。それでは創りながら詳しく教えていこうと思います』
「あぁ、それで頼むよ、メーティス」
そして暫く経った頃に、沙希と沙蘭が起き出して、これからダンジョンを創る事を伝えた。
それにもう日が暮れ始めているので、悪いが二人には俺が今から創る家に一晩寝てもらうことを伝える。それに二人のご飯の用意もしないといけなかったから、俺は最大限の速さでご飯を作ることにする。
「さすが···というしかない有様ですね。これは」
「うん。日本にいた時も両親が居ない時夜ご飯を作ってくれたりしたけど、比べ物にもならないね」
そう、俺は二人の両親が居ない時ご飯を作ったことがよくあった。しかも両親が居る時でも一家全員にお願いされるぐらいには上手かったと思っている。それがここに来て料理スキルを手に入れたことでもっと上手くなり、思わず頬がとろけ落ちそうな感じする程だ。
それから夜ご飯も食べ終わり、次は木で出来た家を創り、俺は家に帰った。沙希と沙蘭は俺が帰る時、少し寂しそうにした顔を見て、遠距離でも通話ができるし、ゲームが出来る機会──所謂、タブレットを創り二人にそれぞれ渡して帰って行った。
やはり俺が帰った時も俺の両親は笑顔で俺を迎えてくれて、皆で夜ご飯を食べた。
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更新頑張ってください❗
サボってしまってホントにすいませんm(_ _)mもうすぐで更新するのでそれまで待ってくれたら嬉しいです。
応援しますんで頑張ってください!
はい!ありがとうございます^^*まだ満足いく作品にはなっていないので、これからも満足いく様に頑張りたいと思います!応援ありがとうございました<(_ _)>
更新お疲れ様です!
タイトルで4話のところが3話になってますよ!
応援してます。頑張ってください!
ありがとうございます。今すぐ対応致します。これからも頑張りますので、これからも応援宜しくお願いします<(_ _)>