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第八話

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  俺は二人にレベリングをする事を話し、先に進み出した。

  これからの階層はフロアボスだけになっている。四十階までの敵は色々な種類の魔物が居たが、四十階を越した時からフロアボスの一体になり、フロアの範囲も縮まったが、その分敵の強さも強くなっていく。まぁ俺には関係ないがな。

「ふーん、四十階はオーガキングねぇ。ま、余裕だな」

  ニーナやキースは、ここまでのダンジョン攻略では、有り得ないぐらいの強さは示しているので、俺が余裕ぶっこいても何も驚くことなく、俺の後ろで立っている。

  いやいや、君たち順応するの速すぎ!せめてオーガキングが出てきた事ぐらいには驚いてよ!?

「はぁ、まぁいいや。取り敢えず、これからの階層のために、お前には俺の準備運動相手になってもらおうか?」

「ガアアァァァ!!」

  オーガキングは俺の言葉を理解しているのか、俺に突進をしてくる。

  はぁ、俺にとっては少し期待外れかな。キングと言うぐらいだからもっと強いと思っていたんだがな。ま、こいつの他にもまだ九体居るんだ。許してやろう。

  俺は持っている刀でオーガキングの突進を受け流した。そしたらオーガキングは勢いを殺せず、壁にぶつかった。しかもその壁はかなり硬いせいなのか、オーガキングが壁にぶつかっても、壁にはひび一つも入っていない。

  頭蓋骨でも割ったのか、頭から大量の血が流れ、オーガキングはうとうとしながらこちらに向かっている。

  おいおい!まさか!本当にか!?

  やはり俺の予想通り、俺の少し前でオーガキングは倒れ、数十秒後には、黒い塵となって消えていき、それと同時に宝箱も出てきた。

  はぁ、そんなの有りかよ。せっかく準備運動相手になってくれると思ったのに、俺が受け流ししただけで呆気なく死んでしまうとか、このダンジョンが正常なのかが、気になるところだ。

  さすがに受け流ししただけで終わってしまうとは思ってもいなかった二人が、口を開いてこっちを見ていた。

  まぁ俺も油断してはいけないと分かっているから大丈夫だが、村とかだったら俺も同じ反応をしていたと思う。

「はぁ、まぁ終わってしまった事を言ったって何も変わらないか·····。じゃ、二人とも先に進もうか」

  二人は頷き俺の後ろをついてきた。そして着いたのはさっきと同じようなフロアだった。しかもそこにいたのもさっきと同じようなポンコツっぽい感じがするんだが気のせいか?

  こうして俺の四十階層を呆気なくクリアしたのだった。
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