7 / 17
第六話
しおりを挟む
入ってから三時間ぐらいが経ったと思う。ダンジョンに入ったのが、午前九時ぐらいだったからもう十二時か。そして今俺たちは半分の地下二十五階にまで達しっていた。
「はぁ、驚いた。ダンジョンで滅茶苦茶経験値が入ることも驚いたが、何よりこんな短時間で半分まで来てしまうとは···。しかし、ダンジョンに入る前はレベルが六だったのに今では二十四になってるし」
「たしかに、このスピードは予想外でしたね。この短時間でここまで来るのは中々の冒険者じゃないと無理でしょうね。しかも各フロアも魔物も広範囲だったり高レベルだったりして、もうゴールドランクでも死んでしまうのでは無いでしょうか」
「ははは、ニーナ確かに並の冒険者じゃ無理だろうけど、ゴールドランク位なら十八階、プラチナランクなら二十階ってところかな?あ、それじゃぁ俺はプラチナランクを越してしまったってこと?てか、ゴールドランクの人や、ましてプラチナランクの人なんて見たこと無いが」
今俺が言ったゴールドランクやプラチナランクとは、冒険者のことをいう。冒険者にはランク制にする制度があって、どんどん上がっていく人が強いと思われている。これはブロンズ<シルバー<ゴールド<プラチナ<ブラック<ホワイトと、ある。実質ホワイトとはお伽噺に出てくる架空のランクだと言われているがメーティスは、確かに居たということだ。今は居ないらしいが。そしてブラックは、今の所、片手で数えれる程しかいない。そして大体の人は隠居など、人間には無理だと思った時に動くだけだという。ゴールドは思っていたよりは居るらしいが、冒険者全体で見たら少ないが···冒険者が総合約八十万人いて、その約三%がゴールドらしいので、約二万四千人いると思ってくれたら大丈夫だ。そして、ゴールドは人数はまぁまぁだし、ちょっとした才能があれば行けるとか思っていたらシルバー止まりになってしまう。そうやって慢心しながらやって行くと、最後には心が折れて冒険者をやめてしまう人が結構いるらしい。
「よいしょ、もう昼だし昼ごはんにしようか。二人ともちょっと手伝ってくれ」
二人は涎を垂らしそうなぐらいぐらい開けて、大袈裟に頭を縦に振った。食べ物に釣られてしまうって、少しどうかと思うが、今のうちは大丈夫だろう。
そしてみんなで協力して、直ぐに昼ごはん、バーベキューの準備が整った。
「「「いただきます!!」」」
やはりテンプレと言うのか、この世界にはいただきますなどと言う習慣がないので、俺が自力で村のみんなに広めて行った。そして結果は実り、今では村の全員がいただきます等を言うようになった。
「んんー!やっぱりレインの料理は最高だな!これだったら将来、否、今からでも店を開けると思うぞ」
「もしお店を出すとしたら、真っ先に私に教えてください。開店直後に全て買いに行きますので」
「はは、ありがと。でも、俺はこの村で一生を過ごそうと思っているから、心配は要らないぞ」
すると、二人は少しショックそうな顔をしたが、直ぐに笑顔を取り戻し、賛成してくれた。
「やっぱりバーベキューの匂いに釣られて魔物が来ると思って結界を張っていて正解だったな。この結界は特殊で結界に触れたら、そいつが結界が掛けられるようになっている」
俺がそう言うと、二人は周りを気にしながら、焼けている肉を取り始めた。
こうして、俺のダンジョン攻略が再開されるのだった。
「はぁ、驚いた。ダンジョンで滅茶苦茶経験値が入ることも驚いたが、何よりこんな短時間で半分まで来てしまうとは···。しかし、ダンジョンに入る前はレベルが六だったのに今では二十四になってるし」
「たしかに、このスピードは予想外でしたね。この短時間でここまで来るのは中々の冒険者じゃないと無理でしょうね。しかも各フロアも魔物も広範囲だったり高レベルだったりして、もうゴールドランクでも死んでしまうのでは無いでしょうか」
「ははは、ニーナ確かに並の冒険者じゃ無理だろうけど、ゴールドランク位なら十八階、プラチナランクなら二十階ってところかな?あ、それじゃぁ俺はプラチナランクを越してしまったってこと?てか、ゴールドランクの人や、ましてプラチナランクの人なんて見たこと無いが」
今俺が言ったゴールドランクやプラチナランクとは、冒険者のことをいう。冒険者にはランク制にする制度があって、どんどん上がっていく人が強いと思われている。これはブロンズ<シルバー<ゴールド<プラチナ<ブラック<ホワイトと、ある。実質ホワイトとはお伽噺に出てくる架空のランクだと言われているがメーティスは、確かに居たということだ。今は居ないらしいが。そしてブラックは、今の所、片手で数えれる程しかいない。そして大体の人は隠居など、人間には無理だと思った時に動くだけだという。ゴールドは思っていたよりは居るらしいが、冒険者全体で見たら少ないが···冒険者が総合約八十万人いて、その約三%がゴールドらしいので、約二万四千人いると思ってくれたら大丈夫だ。そして、ゴールドは人数はまぁまぁだし、ちょっとした才能があれば行けるとか思っていたらシルバー止まりになってしまう。そうやって慢心しながらやって行くと、最後には心が折れて冒険者をやめてしまう人が結構いるらしい。
「よいしょ、もう昼だし昼ごはんにしようか。二人ともちょっと手伝ってくれ」
二人は涎を垂らしそうなぐらいぐらい開けて、大袈裟に頭を縦に振った。食べ物に釣られてしまうって、少しどうかと思うが、今のうちは大丈夫だろう。
そしてみんなで協力して、直ぐに昼ごはん、バーベキューの準備が整った。
「「「いただきます!!」」」
やはりテンプレと言うのか、この世界にはいただきますなどと言う習慣がないので、俺が自力で村のみんなに広めて行った。そして結果は実り、今では村の全員がいただきます等を言うようになった。
「んんー!やっぱりレインの料理は最高だな!これだったら将来、否、今からでも店を開けると思うぞ」
「もしお店を出すとしたら、真っ先に私に教えてください。開店直後に全て買いに行きますので」
「はは、ありがと。でも、俺はこの村で一生を過ごそうと思っているから、心配は要らないぞ」
すると、二人は少しショックそうな顔をしたが、直ぐに笑顔を取り戻し、賛成してくれた。
「やっぱりバーベキューの匂いに釣られて魔物が来ると思って結界を張っていて正解だったな。この結界は特殊で結界に触れたら、そいつが結界が掛けられるようになっている」
俺がそう言うと、二人は周りを気にしながら、焼けている肉を取り始めた。
こうして、俺のダンジョン攻略が再開されるのだった。
0
お気に入りに追加
46
あなたにおすすめの小説
悪徳貴族の、イメージ改善、慈善事業
ウィリアム・ブロック
ファンタジー
現代日本から死亡したラスティは貴族に転生する。しかしその世界では貴族はあんまり良く思われていなかった。なのでノブリス・オブリージュを徹底させて、貴族のイメージ改善を目指すのだった。
放逐された転生貴族は、自由にやらせてもらいます
長尾 隆生
ファンタジー
旧題:放逐された転生貴族は冒険者として生きることにしました
★第2回次世代ファンタジーカップ『痛快大逆転賞』受賞★
★現在三巻まで絶賛発売中!★
「穀潰しをこのまま養う気は無い。お前には家名も名乗らせるつもりはない。とっとと出て行け!」
苦労の末、突然死の果てに異世界の貴族家に転生した山崎翔亜は、そこでも危険な辺境へ幼くして送られてしまう。それから十年。久しぶりに会った兄に貴族家を放逐されたトーアだったが、十年間の命をかけた修行によって誰にも負けない最強の力を手に入れていた。
トーアは貴族家に自分から三行半を突きつけると憧れの冒険者になるためギルドへ向かう。しかしそこで待ち受けていたのはギルドに潜む暗殺者たちだった。かるく暗殺者を一蹴したトーアは、その裏事情を知り更に貴族社会への失望を覚えることになる。そんな彼の前に冒険者ギルド会員試験の前に出会った少女ニッカが現れ、成り行きで彼女の親友を助けに新しく発見されたというダンジョンに向かうことになったのだが――
俺に暗殺者なんて送っても意味ないよ?
※22/02/21 ファンタジーランキング1位 HOTランキング1位 ありがとうございます!
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
唯一平民の悪役令嬢は吸血鬼な従者がお気に入りなのである。
彩世幻夜
ファンタジー
※ 2019年ファンタジー小説大賞 148 位! 読者の皆様、ありがとうございました!
裕福な商家の生まれながら身分は平民の悪役令嬢に転生したアンリが、ユニークスキル「クリエイト」を駆使してシナリオ改変に挑む、恋と冒険から始まる成り上がりの物語。
※2019年10月23日 完結
社畜のおじさん過労で死に、異世界でダンジョンマスターと なり自由に行動し、それを脅かす人間には容赦しません。
本条蒼依
ファンタジー
山本優(やまもとまさる)45歳はブラック企業に勤め、
残業、休日出勤は当たり前で、連続出勤30日目にして
遂に過労死をしてしまい、女神に異世界転移をはたす。
そして、あまりな強大な力を得て、貴族達にその身柄を
拘束させられ、地球のように束縛をされそうになり、
町から逃げ出すところから始まる。
忘却の思い込み追放勇者 ずっと放置され続けたので追放されたと思ったのだけど違うんですか!?
カズサノスケ
ファンタジー
「俺は追放されたのだ……」
その者はそう思い込んでしまった。魔王復活に備えて時の止まる異空間へ修行に出されたまま1000年間も放置されてしまったのだから……。
魔王が勇者に討たれた時、必ず復活して復讐を果たすと言い残した。後に王となった元勇者は自身の息子を復活した魔王との戦いの切り札として育成するべく時の止まった異空間へ修行に向かわせる。その者、初代バルディア国王の第1王子にして次期勇者候補クミン・バルディア16歳。
魔王戦に備えて鍛え続けるクミンだが、復活の兆しがなく100年後も200年後も呼び戻される事はなかった。平和過ぎる悠久の時が流れて500年……、世の人々はもちろんの事、王家の者まで先の時代に起きた魔王との戦いを忘れてしまっていた。それはクミンの存在も忘却の彼方へと追いやられ放置状態となった事を意味する。父親との確執があったクミンは思い込む、「実は俺に王位を継承させない為の追放だったのではないか?」
1000年経った頃。偶然にも発見され呼び戻される事となった。1000年も鍛え続けたお陰で破格の強さを身に着けたのだが、肝心の魔王が復活していないのでそれをぶつける相手もいない。追放されたと思い込んだ卑屈な勇者候補の捻じれた冒険が幕を開ける!
私はただ、憧れのテントでゴロゴロしたいだけ。
もりのたぬき
ファンタジー
ある日、樹は残業続きでヘロヘロになりながら人通りの少ない真夜中の大通りを歩いていると、足元が突然光だし訳も分からないうちに真っ白な空間にへたりこんでいた。
「ここは何処…」
「ここは世界と世界の狭間じゃよ」
樹のつぶやきに答えた声の方を振り向くと、そこには真っ白な髭をたくわえた老人と、やけにお色気ムンムンの女性が居た。
なんだか知らないけど、異世界に召喚されてしまったらしい主人公、山野 樹(やまの いつき)
とりあえず安全な所に引きこもって、憧れのテントでゴロゴロしたい。ただそれだけの為に、異世界で生活を始める。
どんな物語になるか、作者もわかりません。
※小説家になろうにも投稿しています。
向こうの方がストーリーが先行していますので早く読みたい方はそちらをどうぞ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる