死神に咲花を

人ならざる『モノ』たちが見える少女は、ある綺麗な月の夜、一柱(ひとり)の美しい死神と出会った───。

『妖精』や『妖怪』や『幽霊』に『天使』や『悪魔』、そして『精霊』とはたまた『神様』まで!?

そんな、様々な『モノ』たちが暮している世の中。

でも、『彼ら』は昔から、例え姿は見えなくとも、声は聞こえなくとも、いつも人々の傍らで共に過ごしてきた。


──これは、『彼ら』に好かれ、その姿を見て声を聞き、触れ合うことの出来る少女と、いつも笑っている死神の物語。


少女は数々の出会いを経て、いったい何を思うのだろう。

死神の止まってしまった時間は、再び動き始めるのか?


『ねぇ、__。この世で一番素敵な花が何か、知ってる?』


そしてある異端は、唯一の花を手に入れることは出来るのか?




───全ての始まりは、遠い遠い昔の、赤い月夜の出会いから。


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