悪役令嬢ですが最強ですよ??

鈴の音

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6歳

我慢しよう

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「お待たせしました。陛下、リリア参りました。」

「そんなに肩苦しくしなくていい。
顔を上げよ。」

もう一度礼をしてから顔をあげる。
この頃城に来ていなかったから王様の顔を見るの久しぶりですね…。
ちょっと太りました?

「今日呼び出したのは他でもない、大会にでた魔物の話だ。」

「はい」

そうでしょうね!
薄々思ってましたよ!タイミング的にそれしかありえないからね。

「あの魔物との戦いで他の国がリリアに目をつけたかもしれない、だからリリアには申し訳ないが1ヶ月様子を見るために城にいてもらうことになった。」

な、な、なんですと!?
いやだ、いやだ!!城って言ったら他人の目があるからお嬢様らしくしないといけないじゃん!!

チラッ
お父様を横目でみます、とても疲れているようだ。
なになに目が『あきらめてくれ』だって?!
無理ーー!!!
お父様だけは守ってくれると思ったのに!!

「あの、陛下家ではダメなのですか?」

「なにかあった時にすぐ駆けつけることができないからな。1ヶ月我慢してくれ」

大丈夫ですよ!!
うちにはとても強い兄様とお父様とお母様がいるのですよ?

そこらへんの人に助けられるより安心できますわ!!

「これは王命だ。」

「…。わかりました。」

「すまんな、私の国も君がいなくなったら困るんだ。」

「?なぜですか?」

「宰相が怒って仕事にならなそうだし、挙句の果てには家族みんなでどこかに行きそうだからな。」

た、たしかに…。
お父様達ならやりかねない。

しょうがない。
1ヶ月我慢すればいい!
おいしいご飯が食べれると思って我慢してあげよう!!

寂しくなったら、皇牙と雪達を呼ぼう。

でも、お兄様達と離れたくないなぁ。

くそー!
加減して戦えばよかったんだなぁ!!!
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