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5歳

好みでは無くて。

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ことのはじまりはお母様の誕生日の日の朝でした。

お母様にバレたくないからお父様と2人でちょっと出かけてもらいました。
お母様はいつも通りニコニコしてるだけなので気づいてるかわからないのでハラハラします。

急いで準備に取り掛かろうとした時にその人は現れた。

「ヒューちょっとおじゃまするよ。」

本当に邪魔だよ!
なんでよりにもよって今日来るんだよ!!
思っても言いませんよ。
スルーです、スルー。変に関わるとめんどくさそうな相手ですから、私の勘がそう言ってる!

「チッ!カインなにしに来た」

うわ、お兄様が露骨に不機嫌になるとかこの人ある意味大物だよ。

「近くを通ったから寄ってみたんだ。」

そんなくらいでよるなよ!
やばい、ツッコミ過ぎて疲れる。
もうなにを聞いても無心でいよう、そういえば今日は何人くらいの人が参加するんだ?

「ヒュー兄様今日って何人くらいおいでになるのですか?」

「えっとね、おじさんとおばあ様2人と、おじい様が2人の5人じゃなかったかな。」

「ありがとうございます」

「リリー、一応この人に挨拶しておいてこんな奴だけど貴族だから。」

「わかりました。私はリリア・ネリシャ・ハイナと申します。」

普通の挨拶はこの後に「以後お見知りおきを」と言うのだが私はおぼえてて欲しくない!
という事でいいません。
お兄様は理解出来たのかニコニコして頭撫でてくれました。
気持ちいいです。

「俺は、カイン・ヒルネス・タニラだ。よろしくな」

曖昧に微笑んでおく。

「ほらリリー、ルークとお皿の用意してきなよ。」

「!はい。」

お兄様何その回避の仕方かっこいい!
将来結婚するならお兄様みたいな人がいいですね。

「ルークあっちの机にこのお皿並べてきて。」

「あい!」

あぁー癒される!
私はイケメンより癒しを求めてるんだ!
カインだっけな、あの人は顔はまぁいいけどすべてが好みじゃないんだよね。

私の好み?癒しもいいけど結婚するならやっぱりお兄様みたいな人よ。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

「ただいま。」

お母様と、お父様が帰ってきた!

「せーの、誕生日おめでとう!!!」

この世界にはクラッカーというものがないので私が光と水魔法を使ってキラキラを作りました!

「お母様!これプレゼントです!私が自分で作りました。」

「まぁ、綺麗!ありがとう。」

「はいっ!」

喜んで貰えてよかった!
おじさん、私頑張ってよかったよ!

「お母様、僕からはこれを。」

「これは今女性に人気のカバンだわ!
ありがとう」

「おかあしゃまぼくはねーこれあげゆ」

「まぁ~四葉のクローバーじゃないの!ありがとう」

ルーク昨日庭でなにかやってると思ったらめっちゃ可愛い事してるじゃん!

「突然おじゃましてすいません。私からはこれを」

「まぁ、ありがとう家族だけでやると思ってたから小さいパーティーだけど楽しんでね」

「はい。ありがとうございます。」

えっだれ?!
さっきまで俺呼びだったのにいきなり私とか言い始めたんだけど。

「あともう一ついいですか?」

「何かしら?」

「リリアさんに一目惚れしました。婚約者にしてもらえませんか?」

さっきまでポカポカしてた空気が一瞬で凍ったきがした。

今日はお母様の誕生日会だから楽しんでもらおうと思ったのにこいつのせいで、空気よめよ!

ここから事件がはじまった。
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