私がエロ小説を書き始めるようになった理由

写真家

　ヌードに限った話ではないが、写真家というのは写真を撮影して収入を得る職業であるから、撮影することはプライベートでない限り報酬が発生するということである。

　ヌードの場合、モデルになる人物が写真家に依頼する場合はモデルになる人物が支払うことになるし、出版社が依頼する場合は出版社が支払うことになる。写真家が企画した場合は自分で売り込むことになるが、よほどの有名写真家でない限り出版社や書店が応じる可能性は低いだろうから割合としては多くは無い。写真家の立場からすれば、どこかに売らなければ収入に結び付かないわけだから、モデルからの依頼であればモデル自身が報酬を支払う契約でなければ、「公開する価値があるか」という判断の元に依頼を受けるか決めることになる。

　有名写真家には依頼するモデルが引きを切らない場合も多いそうだが、中にはこんなことも分かっていない（ほぼ素人であろう）も多いらしい。

　当然のことながら撮影というのは経費が掛かる。写真家本人以外にも撮影スタッフがいればその人件費、時にはロケ費用などバカにならないはず。何より写真家本人が撮影のために時間を費やしているわけだから、他に金になる仕事を受けていればそれだけの収入があったはずで、それが得られない損失は大きい。

　だから、素人モデルなどで「迷っている」気配を感じたら受けないのだそうである。いくら無名でもヌードを公開してしまったら戻せないわけだから、モデルにとってもその方がいい。公開しないヌード写真が欲しければプライベートで撮影するか、写真家に金を払って撮影してもらえばいいのである。

　これは芸能人でも同様である。撮影後に大騒ぎをして「封印作品」にされたら写真家、出版社にとっても大損害である。モデルになった芸能人が弁償したという話は聞かないので、ほとんどの場合やっていないのであろう。芸能事務所の都合で封印したのであれば事務所が支払った、もしくは権利を買い取って封印したということもあろうが。　

　封印していなくても「黒歴史」みたいにプロフィールから削除したり触れないようにしているのであれば大して変わりはない。この手の芸能人は顔はともかく、プロポーションは大したことが無い場合が多いように思えるのは私の偏見だろうか。

　やはり、ヌードになったことを隠すことなく平気で語れるようでなければ、覚悟が足りなかったと思われても仕方がないと思う。今は脱がなくなっていても以前ヌードになったことをトーク番組などであっけらかんと話すのを聞いていると好感が持てる。