性教育(学校編)

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ある私立小学校で

結婚とは

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 「これから「性教育」の授業を始めます。皆さん、聞いてください」

  授業前でおしゃべりをしていた子供たちは、静かになった。

 「3組の松浦先生が結婚されました。ここで、「結婚」について考えてみましょう。皆さんは、どういうものだと思いますか」

 女の子が手を挙げた。

 「親戚や友達を呼んで、結婚式をして、二人で暮らし始めるの」

 「それも一つですが、ごく一部です。結婚式をしない夫婦も珍しくないし、「単身赴任」という言葉、知りませんか。結婚しても一緒に住んでいるとは限らないわけです。つまり、本質ではありません。それでは、本当の意味は何でしょうか」

 手を挙げる子はいなかった。

 「皆さんのお父さんとお母さん、一緒のベッドや布団で寝ていますか。それとも別々ですか」

 「一緒」「別々」「別の部屋」様々な声が飛び交う。

 「別々のベッドや布団で寝ていたり、別の部屋で寝ている場合でも、普通の夫婦なら定期的にやっていることがあります。それが「セックス」です。意味を知っている人、いますか」

 数人が手を挙げた。

 「パパとママがね、裸になって触りっこするの」

 「パパがママのおっぱい、吸ってた」

 「裸になったパパがママの上に乗って腰を動かしてた」

 「パパとママはセックスをしていたのね。皆さんが見たのはその一部だけです。3番目の答えが本当の意味でのセックスで、初めの二つは「前儀」といいます。簡単に言うと、子供を作るためや仲良くするために男の人がおちんちんをおんなの人の股の間の割れ目の中にある、「膣」という穴に挿し込んで精子を出すことを言います。その準備にお互いの気分を盛り上げるするのが前儀です。体育の授業の「準備体操」のようなものだと思ってください。子供ができたらまずい場合は「コンドーム」という袋をおちんちんの先にかぶせることもあります。「私たちはこういうことを今後ずっとやる関係になりますよ」と周りに公表するのが結婚です。
 「膣」は赤ちゃんが生まれてくるときにも使われます。その時には「産道」と呼ばれることもあります。それについてはまた別の日に勉強します」

 子供たちは真剣な目をして聞いている。

 先生は、最前列の男女を一人ずつ指名し、前に立たせた。自分も女の子の隣に立つ。

 「大人の男の人も連れてきてもいいのですが、男の人は子供と大人でそれほど変化がないので、今日はやりません。ここで質問です。男の子と女の子、女の子と先生のような大人の女の人のからだの違いは何でしょうか」

 「男の子はおちんちんがある」「女の子はおまんこ」「女の子は割れ目がある」「大人の女の人はおっぱいが大きい」「大人は股の間にもじゃもじゃ毛が生えている」

 様々な声が飛び交った。

 「みんなの言ったことは正しいです。ここで、教えておきたいと思います。「おちんちん」「おまんこ」「割れ目」「おっぱい」というのは子供の言葉で、正しい呼び方ではありません。大人でも普通に使っていますけどね。
 男の子の「おちんちん」は、正式には「陰茎」「陰嚢」「睾丸」に分かれます。多分聞いたことが無いと思いますので、説明しますね。

 「陰茎」は、棒みたいになっている部分。男の子がおしっこをするときに持つところです。今はおしっこをするための機能しかありませんが、中学生くらいになると、「精子」を出すことができるようになります。精子を女性の「膣」に挿し込むために棒みたいな形である必要があるのです。中には「海綿体」というものが入っていて、男の人が挿し込むときにそこに血が送り込まれて固くなります。

 「睾丸」というのは、皆さんが「キンタマ」と呼んでいる物。女の子は知らないかもしれませんが、二つあってそこでさっき話した精子をつくります。「陰嚢」は睾丸が入っている袋のことです。この三つを合わせて皆さんは「おちんちん」と呼んでいたわけです。「陰茎」は「ペニス」と呼ぶこともあります。

 女の子には、見える場所にそういった物はありません。「おまんこ」「割れ目」というのは、大事な部分の出入り口である隙間のことです。正式には「陰裂」といいます。陰裂の両側の部分を「大陰唇」といいます。「陰」というのは、さっき話した男の子の「陰茎」と共通する意味で、簡単に言うと股の間のこと。「唇」は唇のことで、「股の間の大きな唇」という意味になります。つまり、隙間を「口」に例えているわけです。女性には下半身にもう一つの口があると考えてもいいでしょう。先ほど教えた「膣」や、おしっこが出る「尿道」は、この中に納まっていて、開いて見ない限り外からは見えません。それから、これを見てください。小さいので、直接手に持ってみてください。みんなに回して」

 取り出したのは、貝殻。中央に細い穴が開いている、不思議な形をしている貝。子供たちは目を輝かせて手に取っている。

 「何かに似ていませんか」

 「女の子の陰裂と大陰唇!」 

 教わったばかりの言葉がすぐ飛び交う。教わる前だったら

 「おまんこ!割れ目!」

という言葉が飛んでいただろう。

 「その通りです。これは、「タカラガイ」、昔は「子安貝」と呼ばれていました。陰裂の間から赤ちゃんが生まれてくるので、その場所に例えて、「子供が生まれてくるところに似た貝」という意味です。昔は子供を産むというのは命に関わることだったので、「安らかに生まれてくるように」と願う気持ちが込められていたのでしょうね」

 次に、先生の股を見てください。先生は女ですので、基本的には女の子と同じですが、大人なので毛が生えていて「陰裂」は見えません。掻き分けて見せるので、女の子と同じようにあることを確認してください」

 先生は、恥ずかしがることも無く自分の股を開いて茂みの中を子供たちに見せる。この学校に教師として勤めているからには、それくらいやるのは当然だと思っている。

 「股の間の毛、これは男の人にも女の人にもあります。正式には「陰毛」と言います。つまり、「股に生えている毛」という意味です。人によっては剃っている人もいますが、そうでない限りは小学校高学年くらいから生え始めて、大人であればほとんどの人には生えています」

 「「おっぱい」は「ちぶさ」または「にゅうぼう」と呼ぶのが正式な言い方です。個人差がありますが、早い女の子だと小学3年生くらいからふくらんできます。大人になっても個人差が大きくて、お皿を伏せたくらいしかない人もいれば、揺さぶって歩くくらい大きくなる人もいます。ただ、本来の機能である、「子供にお乳をやる」という意味では大きさはほとんど関係がありません。犬や猫を見ても分かりますが、人間みたいに大きくなる、「お乳をあげて子供を育てる動物」は他にいません。大きくなった理由は様々な説がありますが、それについてはまた日を改めて説明します」

 「女性の陰裂の中にあるものについては、先ほど簡単にお話ししました学年合同授業の中で詳しくやります。3組の松浦先生が自分の陰裂にカメラを入れて見せてくれるそうですので、しっかりと見るようにしてください。今日の「性教育」の授業を終わります」


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