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仲間が増えた生活
好きな時間
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「はぁ、はぁ、はぁ……。も、もう、脚が動きません……。こんなの毎日続けていたら体が壊れてしまいますよ」
「体が壊れたらプルスが治してくれるから安心して鍛錬に打ち込めばいい。体が壊れたからと言って死ぬわけじゃない。だから、そこからもう一本走ってみよう。成長は限界の先にある」
「はぁ、はぁ、はぁ……。は、はい……」
ミアはフラフラになりながら、走った。限界を確実に超え、走っている。これでミアは昨日の自分を越えたわけだ。毎日越え続けたら、一年後のミアは見違えているだろう。
僕とルパは戦いの勘、体の鉛を取るために基礎練習を繰り返した。剣を振り、走り、筋肉をつける運動を何度も何度も行う。
昼頃になると、皆ヘトヘトになっていた。立って歩くのすら困難と言う状況にまで陥っており、お腹が空きすぎて腹の虫がずっと鳴いている。
僕達は家に帰り、保存食の干し肉でお腹を満たす。疲労した筋肉に肉のうまみがしみこんでいく感じがたまらなく心地いい。
「はわわ……、肉、うまぁ……。干し肉、うまぁ……」
ルパは泣きながら干し肉をむしゃむしゃ食べていた。
「はむ……、はむ……。あぁ……、噛む力も入りません……」
ミアは走りすぎて、噛むことも難しいようだ。しゃぶってもらい、ふやかしてから咀嚼してもらう。すると、目尻から涙を流し、干し肉を得ていた。
「いやぁ……。沁みるね……。少し鍛錬しすぎたみたいだ。昼からは各自ですることを決める自由時間にしよう」
「賛成……」
「は、はい……」
体力があるルパでさえ疲れ果てており、午後は自由行動になった。僕は鍛錬を続け、ルパは疲労回復のためにミアと焚火の周りで昼寝をしていた。体を回復させるのも立派な鍛錬だ。強くなっても鍛錬が嫌いになったら意味がない。しっかりと休めるのも大切な力だ。
僕も午後三時には鍛錬を終了し、おやつの時間として砂糖菓子をみんなで食べる。
「うぅぅ……。うぅぅ……。おいひいれすぅ……」
ミアは何を食べても泣き、嬉しそうに尻尾を振った。
「ニクス~、カステラ、もっと食べたい~。良いでしょ~」
ルパはお菓子欲しさに、いつも以上に甘えて来た。自分の可愛さを最大限に活用し、辱めを受けても砂糖菓子が食べたいらしい。
「食べ過ぎたら太るよ」
「う……。わ、私は動きまくってるから、太らないよ」
「そうやって自分に甘いと、どんどん太って行っちゃうよ。お菓子を食べるのは午後三時の一回だけ。そう決めておけば、毎日食べられるし、太らない。食べ過ぎは毒だからね」
「うぅ……。正論すぎてつまらない」
「全く……。じゃあ、干し肉でも食べる?」
「……食べる」
ルパは僕の膝の上に座り、干し肉を受け取った後、モグモグと食べだした。肌寒いなか、ルパをぎゅっと抱きしめると、焚火の熱がこもっておりとても暖かい。
「もぅ、ニクス。抱き着くのは夜だけって約束でしょ」
「ごめんごめん。あまりにも抱き着きやすい位置にいたからつい……」
「ま、まあ……、暖かかったからいいけど」
ルパの了承を得て、僕は背後から彼女に抱き着く。汗と煙、干し肉のにおいが混ざり、とても女の子っぽくはないが、安心する匂いで暖かい。腕を胸の下あたりで組んでいるのだが、思ったよりも成長しており、腕に当たる。
「ルパ……、いつの間に」
「え? ああ……、なんかちょっと大きくなったかも。ミアほどじゃないけど、体も成長してるっぽい」
「そうなんだ。ガリガリだったルパが、食事を改善してよく眠り、運動するようになって健康的になったんだね。よかったよかった」
「もぅ、親みたいなこと言わないでよ。ニクスもあった時より背が大きくなってるし、時間の流れを感じる。まあ、プルスは全く変わってないけど」
ルパは焚火の中で燃えているプルスを見て呟いた。プルスの成長はあまりに遅く、成長するのかすら謎だった。
三時のおやつを得た後、僕は今朝まで行っていた石磨きを行う。
ルパは釣り、ミアは洗濯と言う具合に、それぞれがしたいことをする。これだけでも十分まったりした時間を過ごせた。やはり実家のような安心感があり、僕とルパは旅の途中よりも完全に心が解放されている。
ミアはまだ来て間もないので、戸惑う点も多いと思うが、笑顔が以前より増えてくれればいいなと思う限りだ。
辺りが暗くなり始めた午後五時頃。ルパが海の方から戻って来た。生きている魚が海水に浸かった状態で、籠の中に数十匹入っていた。
「大漁だね。今日は魚、食べ放題だ」
「いっぱい釣れて良い気分。一人で食べてもいいけど、気分が良いからニクス達にも分けてあげる」
ルパは少々勝気に話し、あくまで、自分の魚だと主張していた。魚たちは産卵の時期だったのか、お腹が膨れ、脂身が乗っていた。きっとおいしいだろう。
「ふぅ~、ニクスさん、家の中の掃除が終わりました。二カ月も放置しておくと、やっぱり埃が溜まりますね。でも、掃き掃除と拭き掃除を行ったら、綺麗になりましたよ」
ミアは家の中から出てきて、乾いた布で額の汗をぬぐう。
「ありがとう、ミア。自由時間だったのに、掃除をしてもらってよかったの?」
「はい。私、掃除が好きなので、全然苦じゃありませんでした」
「そうなんだ。改めてありがとう。僕達、掃除をするよりも自分の好きなことに時間を使っちゃうから、結構汚れてたんだよね。ミアが来てくれて助かったよ」
「えへへ。掃除をしただけでそんなに褒められるなんて、感激です。ありがとうございます」
ミアは頭をペコリと下げ、微笑んだ。
「じゃあ、皆で魚を料理しよう。何がいいかな……。とりあえず、魚をさばかないと意味がない。ミアはさばける?」
「はい、さばけます」
僕達はルパの釣った大きな魚をさばいた。一人一匹食べても余裕であまる。まあ、ルパとミアがいれば、用意に食べきれるだろう。
「体が壊れたらプルスが治してくれるから安心して鍛錬に打ち込めばいい。体が壊れたからと言って死ぬわけじゃない。だから、そこからもう一本走ってみよう。成長は限界の先にある」
「はぁ、はぁ、はぁ……。は、はい……」
ミアはフラフラになりながら、走った。限界を確実に超え、走っている。これでミアは昨日の自分を越えたわけだ。毎日越え続けたら、一年後のミアは見違えているだろう。
僕とルパは戦いの勘、体の鉛を取るために基礎練習を繰り返した。剣を振り、走り、筋肉をつける運動を何度も何度も行う。
昼頃になると、皆ヘトヘトになっていた。立って歩くのすら困難と言う状況にまで陥っており、お腹が空きすぎて腹の虫がずっと鳴いている。
僕達は家に帰り、保存食の干し肉でお腹を満たす。疲労した筋肉に肉のうまみがしみこんでいく感じがたまらなく心地いい。
「はわわ……、肉、うまぁ……。干し肉、うまぁ……」
ルパは泣きながら干し肉をむしゃむしゃ食べていた。
「はむ……、はむ……。あぁ……、噛む力も入りません……」
ミアは走りすぎて、噛むことも難しいようだ。しゃぶってもらい、ふやかしてから咀嚼してもらう。すると、目尻から涙を流し、干し肉を得ていた。
「いやぁ……。沁みるね……。少し鍛錬しすぎたみたいだ。昼からは各自ですることを決める自由時間にしよう」
「賛成……」
「は、はい……」
体力があるルパでさえ疲れ果てており、午後は自由行動になった。僕は鍛錬を続け、ルパは疲労回復のためにミアと焚火の周りで昼寝をしていた。体を回復させるのも立派な鍛錬だ。強くなっても鍛錬が嫌いになったら意味がない。しっかりと休めるのも大切な力だ。
僕も午後三時には鍛錬を終了し、おやつの時間として砂糖菓子をみんなで食べる。
「うぅぅ……。うぅぅ……。おいひいれすぅ……」
ミアは何を食べても泣き、嬉しそうに尻尾を振った。
「ニクス~、カステラ、もっと食べたい~。良いでしょ~」
ルパはお菓子欲しさに、いつも以上に甘えて来た。自分の可愛さを最大限に活用し、辱めを受けても砂糖菓子が食べたいらしい。
「食べ過ぎたら太るよ」
「う……。わ、私は動きまくってるから、太らないよ」
「そうやって自分に甘いと、どんどん太って行っちゃうよ。お菓子を食べるのは午後三時の一回だけ。そう決めておけば、毎日食べられるし、太らない。食べ過ぎは毒だからね」
「うぅ……。正論すぎてつまらない」
「全く……。じゃあ、干し肉でも食べる?」
「……食べる」
ルパは僕の膝の上に座り、干し肉を受け取った後、モグモグと食べだした。肌寒いなか、ルパをぎゅっと抱きしめると、焚火の熱がこもっておりとても暖かい。
「もぅ、ニクス。抱き着くのは夜だけって約束でしょ」
「ごめんごめん。あまりにも抱き着きやすい位置にいたからつい……」
「ま、まあ……、暖かかったからいいけど」
ルパの了承を得て、僕は背後から彼女に抱き着く。汗と煙、干し肉のにおいが混ざり、とても女の子っぽくはないが、安心する匂いで暖かい。腕を胸の下あたりで組んでいるのだが、思ったよりも成長しており、腕に当たる。
「ルパ……、いつの間に」
「え? ああ……、なんかちょっと大きくなったかも。ミアほどじゃないけど、体も成長してるっぽい」
「そうなんだ。ガリガリだったルパが、食事を改善してよく眠り、運動するようになって健康的になったんだね。よかったよかった」
「もぅ、親みたいなこと言わないでよ。ニクスもあった時より背が大きくなってるし、時間の流れを感じる。まあ、プルスは全く変わってないけど」
ルパは焚火の中で燃えているプルスを見て呟いた。プルスの成長はあまりに遅く、成長するのかすら謎だった。
三時のおやつを得た後、僕は今朝まで行っていた石磨きを行う。
ルパは釣り、ミアは洗濯と言う具合に、それぞれがしたいことをする。これだけでも十分まったりした時間を過ごせた。やはり実家のような安心感があり、僕とルパは旅の途中よりも完全に心が解放されている。
ミアはまだ来て間もないので、戸惑う点も多いと思うが、笑顔が以前より増えてくれればいいなと思う限りだ。
辺りが暗くなり始めた午後五時頃。ルパが海の方から戻って来た。生きている魚が海水に浸かった状態で、籠の中に数十匹入っていた。
「大漁だね。今日は魚、食べ放題だ」
「いっぱい釣れて良い気分。一人で食べてもいいけど、気分が良いからニクス達にも分けてあげる」
ルパは少々勝気に話し、あくまで、自分の魚だと主張していた。魚たちは産卵の時期だったのか、お腹が膨れ、脂身が乗っていた。きっとおいしいだろう。
「ふぅ~、ニクスさん、家の中の掃除が終わりました。二カ月も放置しておくと、やっぱり埃が溜まりますね。でも、掃き掃除と拭き掃除を行ったら、綺麗になりましたよ」
ミアは家の中から出てきて、乾いた布で額の汗をぬぐう。
「ありがとう、ミア。自由時間だったのに、掃除をしてもらってよかったの?」
「はい。私、掃除が好きなので、全然苦じゃありませんでした」
「そうなんだ。改めてありがとう。僕達、掃除をするよりも自分の好きなことに時間を使っちゃうから、結構汚れてたんだよね。ミアが来てくれて助かったよ」
「えへへ。掃除をしただけでそんなに褒められるなんて、感激です。ありがとうございます」
ミアは頭をペコリと下げ、微笑んだ。
「じゃあ、皆で魚を料理しよう。何がいいかな……。とりあえず、魚をさばかないと意味がない。ミアはさばける?」
「はい、さばけます」
僕達はルパの釣った大きな魚をさばいた。一人一匹食べても余裕であまる。まあ、ルパとミアがいれば、用意に食べきれるだろう。
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