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実家に向かう
辛い気持ち
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「うぅ……。母さん……」
「よしよし。ニクスさんはいい子いい子……」
ミアは僕の情けない姿を見ても優しく頭を撫でてくれた。
胸の中で泣くのはどうも気分がスッキリする。母さんの胸の中で昔からよく泣いていたからか、心のつまりが少し取れた気がした。
そんなふうに僕がミアに泣かせてもらっていると、反対側からルパが抱き着いてきてミアから僕を引きはがす。そのまま小さな胸に僕の顔を埋め、強めに抱き着いてきた。
「る、ルパ……、いったいどうしたの?」
「ニクスが泣いていいのは私の腕の中だけなの……。これはミアに譲れない……」
「はは~ん、ルパちゃん……。そう言うこと~。ならなら」
ミアは僕の頭を挟むようにして抱き着いてくる。二人の女性に挟まれる時が来るとは思わなかった。どちらの胸も甲乙つけがたく、いい。
「ミア、何でニクスに抱き着いてたの?」
「ん~、流れ的にかな」
「む……。流れってどういう意味……。ニクスを取る気なの」
「違う違う。互いを知り合って仲を深めていただけだよ。ルパちゃんはニクスさんの過去を知ってるの?」
「……ちょっとだけしか知らない」
「でしょ。その話をして私の過去の話もしていたんだよ。逆にルパちゃんはニクスさんにどこまで深い話しをしたの?」
「ニクスとは話してない。思い出せない部分もあるし、奴隷のころの話なんてしたくない。知ってほしくない……」
「でも、話したら楽になるかもしれないし、今よりも深い関係になれるかもしれないよ」
ミアはルパに自分を語るように誘導していた。そんな必要があるのかわからないが、僕がルパの知っている過去なんて人族に村を襲われたくらいだ。それ以外は八年間奴隷の仕事をしていたとしか知らない。
ルパとミアは僕から離れる。ルパが何かを言おうとしているのか、口を動かそうともごもごしている。でも、声が出せないのか、泣きそうな表情をしていた。
僕はルパを抱き寄せて唇を奪う……なんて、大胆な行動に出たかったが、抱き寄せるだけで我慢した。
「に、ニクス……」
「ルパ、話したくないなら話さないでいい。無理に話しをしてルパが辛くなったら僕は嫌だ」
「うぅ。奴隷の時、ずっとずっと辛くて人を殺しまくって自分も早く死にたいと思ってた。でも最近、ニクスといるのが幸せ過ぎて、村の皆に何でお前だけって言われてるような気がして苦しいの。八年間以上、人を憎んできたのに……、その気持ちがニクスのせいで消えて無くなったら、何のために生きてたのかわからなくて……、話すことがないの」
ルパは今の心境と昔の心境をいっぺんに話した。今は幸せなのが辛いと、奴隷のころは話すことが無いから何も話せないと……。
自分の過去がすっぽ抜けているせいで、心に穴が開いていた。
ルパは一四歳だ。そのうち、半分以上の記憶が欠如している。なんせ奴隷の時は人を殺して自分も死ぬとしか思っていなかったのだ。ただ、断片的な記憶はあり、ミアと遊んだ経験などははっきりと覚えていた。だが、楽しかったかどうかはわからないと言う。
「ひっぐ……。ひっぐ……。ニクス……、私、また奴隷になったら生きていけない気がする……。もう、ニクスとの生活を知ってしまったから、昔みたいに生き残れない……。ニクスと離れ離れになったらと思うと怖くて怖くて仕方ないの」
ルパは泣きながら抱き着いてくる。慕ってくれているのか、依存されているのかわからないが、少なからずルパにとって僕は必要不可欠な人間なようだ。
僕はルパの頭を撫でながら優しく呟く。
「ルパ、安心して。ルパは強い。なんせ、ルパの心や体は誇り高き獣族なんだ。辛い感情なんて強靭な肉体と精神の前に無力。ルパと初めて会った時、獣族の誇りは奴隷になってしまったら廃れるなんて言っていたけど、誇りを捨てなかったからルパは、生き残れたんだよ」
「獣族の誇り……」
「うん。誇りがあったから、人や死からも抗った。今だって幼少期に叩き込まれた獣族の誇りがルパの胸の中にある。誇りはルパのお父さんやお母さん、お兄さんから教えてもらった生きるための支えだ。言わば、家族の愛が簡単に消えるなんてありえない」
「な、何が言いたいの……?」
「えっと……。ルパは一人じゃない。今は亡き者とも心で繋がっている。例え僕が死んだとしても、ルパは絶対に抗える。辛いと感じるのは、ルパが弱くなったんじゃなくて、心が成長しただけだ。相手の気持ちを感じ取れるようになって、もっと深くまで知ろうと思えるようになっただけ。何も怖がる必要ないよ。それが普通なんだ」
「じゃ、じゃあ。幸せが辛いって、思うのは悪くないの?」
「全然悪くないよ。村の皆が殺されたのに、自分だけ生き残って嬉しいと思う子の方が少ないさ。ルパが辛いと感じるのは当たり前。村の皆が襲われている時、誰かがルパにお前だけズルいなんて言葉を言ったの?」
「う、ううん……。皆、お前だけでも生きろって……言ってた。気がする……」
「そうなんだ。例え言っていなくても、ルパがこうして生き残っていてくれているだけで、皆は嬉しいと思うよ。幸せが辛いと感じるなら、辛いことを僕にもっと話して。そうすれば少しでも辛さが無くなると思う。もっと具体的に考えるんだ」
「辛いこと……。一番辛いのはニクスがいなくなること……。大地震の時、ニクスが死にそうになった時があった。その時……目の前が真っ暗になってニクスとの思い出が瞬いた。死んでほしくないって心の底から思った。こんな不愉快な気持ち、知りたくなかった……」
「ルパは僕にどんな感情を抱いているのか、わからない。でも、嫌いではなくなった。一緒にいると楽しくて昔の感情を忘れてしまう。だから幸せ過ぎて辛い。ということだ。もう、得体がしれない感情じゃないよ。僕たちと生活をしていて辛いと思ったら、今は幸せを感じているんだと見つめ直せばいい。辛さは幸せを最大限に高めてくれる」
「そんな考え方……変だよ。辛かったら幸せなんてどう考えてもおかしい」
「ルパがそう思うのなら、自分で新しく考えればいい。考えて考えて何度も自分の心と声を通わせる。すると自分の声と心の声が合わさる時が来る。その時が来るまで考え続けるんだ」
「そうなのかな……」
「よしよし。ニクスさんはいい子いい子……」
ミアは僕の情けない姿を見ても優しく頭を撫でてくれた。
胸の中で泣くのはどうも気分がスッキリする。母さんの胸の中で昔からよく泣いていたからか、心のつまりが少し取れた気がした。
そんなふうに僕がミアに泣かせてもらっていると、反対側からルパが抱き着いてきてミアから僕を引きはがす。そのまま小さな胸に僕の顔を埋め、強めに抱き着いてきた。
「る、ルパ……、いったいどうしたの?」
「ニクスが泣いていいのは私の腕の中だけなの……。これはミアに譲れない……」
「はは~ん、ルパちゃん……。そう言うこと~。ならなら」
ミアは僕の頭を挟むようにして抱き着いてくる。二人の女性に挟まれる時が来るとは思わなかった。どちらの胸も甲乙つけがたく、いい。
「ミア、何でニクスに抱き着いてたの?」
「ん~、流れ的にかな」
「む……。流れってどういう意味……。ニクスを取る気なの」
「違う違う。互いを知り合って仲を深めていただけだよ。ルパちゃんはニクスさんの過去を知ってるの?」
「……ちょっとだけしか知らない」
「でしょ。その話をして私の過去の話もしていたんだよ。逆にルパちゃんはニクスさんにどこまで深い話しをしたの?」
「ニクスとは話してない。思い出せない部分もあるし、奴隷のころの話なんてしたくない。知ってほしくない……」
「でも、話したら楽になるかもしれないし、今よりも深い関係になれるかもしれないよ」
ミアはルパに自分を語るように誘導していた。そんな必要があるのかわからないが、僕がルパの知っている過去なんて人族に村を襲われたくらいだ。それ以外は八年間奴隷の仕事をしていたとしか知らない。
ルパとミアは僕から離れる。ルパが何かを言おうとしているのか、口を動かそうともごもごしている。でも、声が出せないのか、泣きそうな表情をしていた。
僕はルパを抱き寄せて唇を奪う……なんて、大胆な行動に出たかったが、抱き寄せるだけで我慢した。
「に、ニクス……」
「ルパ、話したくないなら話さないでいい。無理に話しをしてルパが辛くなったら僕は嫌だ」
「うぅ。奴隷の時、ずっとずっと辛くて人を殺しまくって自分も早く死にたいと思ってた。でも最近、ニクスといるのが幸せ過ぎて、村の皆に何でお前だけって言われてるような気がして苦しいの。八年間以上、人を憎んできたのに……、その気持ちがニクスのせいで消えて無くなったら、何のために生きてたのかわからなくて……、話すことがないの」
ルパは今の心境と昔の心境をいっぺんに話した。今は幸せなのが辛いと、奴隷のころは話すことが無いから何も話せないと……。
自分の過去がすっぽ抜けているせいで、心に穴が開いていた。
ルパは一四歳だ。そのうち、半分以上の記憶が欠如している。なんせ奴隷の時は人を殺して自分も死ぬとしか思っていなかったのだ。ただ、断片的な記憶はあり、ミアと遊んだ経験などははっきりと覚えていた。だが、楽しかったかどうかはわからないと言う。
「ひっぐ……。ひっぐ……。ニクス……、私、また奴隷になったら生きていけない気がする……。もう、ニクスとの生活を知ってしまったから、昔みたいに生き残れない……。ニクスと離れ離れになったらと思うと怖くて怖くて仕方ないの」
ルパは泣きながら抱き着いてくる。慕ってくれているのか、依存されているのかわからないが、少なからずルパにとって僕は必要不可欠な人間なようだ。
僕はルパの頭を撫でながら優しく呟く。
「ルパ、安心して。ルパは強い。なんせ、ルパの心や体は誇り高き獣族なんだ。辛い感情なんて強靭な肉体と精神の前に無力。ルパと初めて会った時、獣族の誇りは奴隷になってしまったら廃れるなんて言っていたけど、誇りを捨てなかったからルパは、生き残れたんだよ」
「獣族の誇り……」
「うん。誇りがあったから、人や死からも抗った。今だって幼少期に叩き込まれた獣族の誇りがルパの胸の中にある。誇りはルパのお父さんやお母さん、お兄さんから教えてもらった生きるための支えだ。言わば、家族の愛が簡単に消えるなんてありえない」
「な、何が言いたいの……?」
「えっと……。ルパは一人じゃない。今は亡き者とも心で繋がっている。例え僕が死んだとしても、ルパは絶対に抗える。辛いと感じるのは、ルパが弱くなったんじゃなくて、心が成長しただけだ。相手の気持ちを感じ取れるようになって、もっと深くまで知ろうと思えるようになっただけ。何も怖がる必要ないよ。それが普通なんだ」
「じゃ、じゃあ。幸せが辛いって、思うのは悪くないの?」
「全然悪くないよ。村の皆が殺されたのに、自分だけ生き残って嬉しいと思う子の方が少ないさ。ルパが辛いと感じるのは当たり前。村の皆が襲われている時、誰かがルパにお前だけズルいなんて言葉を言ったの?」
「う、ううん……。皆、お前だけでも生きろって……言ってた。気がする……」
「そうなんだ。例え言っていなくても、ルパがこうして生き残っていてくれているだけで、皆は嬉しいと思うよ。幸せが辛いと感じるなら、辛いことを僕にもっと話して。そうすれば少しでも辛さが無くなると思う。もっと具体的に考えるんだ」
「辛いこと……。一番辛いのはニクスがいなくなること……。大地震の時、ニクスが死にそうになった時があった。その時……目の前が真っ暗になってニクスとの思い出が瞬いた。死んでほしくないって心の底から思った。こんな不愉快な気持ち、知りたくなかった……」
「ルパは僕にどんな感情を抱いているのか、わからない。でも、嫌いではなくなった。一緒にいると楽しくて昔の感情を忘れてしまう。だから幸せ過ぎて辛い。ということだ。もう、得体がしれない感情じゃないよ。僕たちと生活をしていて辛いと思ったら、今は幸せを感じているんだと見つめ直せばいい。辛さは幸せを最大限に高めてくれる」
「そんな考え方……変だよ。辛かったら幸せなんてどう考えてもおかしい」
「ルパがそう思うのなら、自分で新しく考えればいい。考えて考えて何度も自分の心と声を通わせる。すると自分の声と心の声が合わさる時が来る。その時が来るまで考え続けるんだ」
「そうなのかな……」
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