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鶏を買ったら……知り合いが増えた。
知り合いから友達に昇格
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「これ、どっちが勝ちなのかな?」
「下の方が大きいから割れずに残っているんだよ。だから、私の勝ち!」
ルパは勝ち誇った表情で僕の方を見てきた。いったい何をお願いしてくるのだろうか。このままだと、僕は食い殺される可能性すらある。どうか穏便なお願いであってほしい。そう願はずにはいられなかった。
「んっとね~、んっとね~。えへへ~、なににしよっかな~」
ルパは悪いことでも考えているのかいたずらっ子のような表情で僕を見て吟味している。そうしている内に、雪の塔に異変が起こる。ルパの作った雪玉に亀裂が入り、二つに割れ、僕の作った雪玉が地面に落ちた
「あ……」
「あらら、僕の作った雪玉の方が大きくなっちゃったね~。ルパに何してもらおうかな~」
「わ、私が勝ったって認めてたでしょ! 今の動きは勝負が終わったあとに起こった出来事だから関係なし!」
「いやいや、最後に残っていた方が勝ちでしょ。ルパの雪玉が小さかったから僕の雪玉に押しつぶされたんだよ。つまり、初めから僕の雪玉の方が大きかったんだよ」
「うぅ……。でも、時間制限は一時間でしょ。一時間過ぎた後に勝敗が変わっても意味ないはずだよ。ニクスは負けを認めたんだから私の勝ち!」
「いや、僕の勝ちだよ。僕の方が絶対大きかった」
「いや、私の勝ちだよ。私の方が絶対大きかった」
僕とルパは言いあいになり、取っ組み合いになる。取っ組み合いになったのち、ルパが投げ飛ばしたきたので、僕もルパを投げ飛ばす。僕の作った雪玉にルパの体の形が作られた。ルパは雪玉の中から出てきて、周りにある雪を手で掴み握る。石のように硬くなった雪を僕目掛けて投げ込んできた。
「オラオラオラオラ!」
「ちょ、ルパ! その雪玉、当たると結構痛いから、止めて!」
「問答無用! オラオラオラオラオラオラ!」
ルパは大量の小さな雪玉を作り、僕に投げてくる。もう、なにかの魔物かと思うほどの攻撃だったので、僕は自分の身を守るために持っていた剣を使って雪玉を切り裂いていく。
「あれ? これは結構いい鍛錬になるのでは……」
無数に飛んでくる雪玉を僕は綺麗に切り裂いていった。ルパの猛攻が止まり、息が上がっているのを見ると相当疲れたらしい。ならば、僕の方からやり返してやらなければ。
僕は近くに積もっている雪を集め、手のひらほどの大きさに丸め硬くしてから、ルパに投げた。
「へぶっ!」
僕の投げた雪玉はルパの画面に当たってしまい、ルパはひっくり返る。
「あっ。やってしまった」
僕はルパに謝るため、大きな雪玉のもとに向った。
「ご、ごめんルパ。顔に当てるつもりじゃなかったんだ。許して」
「ぐぬぬぬ……」
「許してくれそうにないね」
「ウォオオオ! もう怒った! ニクスの顔面を絶対に殴る!」
ルパは立ち上がり、僕の顔面目掛けて拳を引いていた。彼女が思いっきり何かを殴れば、大岩くらい簡単に砕ける。それほどの威力がルパの拳にはあるのだ。僕の顔面がそんな攻撃を受けたらひとたまりもない。
「おらああっ!」
ルパは渾身の拳を僕に打ち込んできた。怒りの鉄拳は僕の顔面に一直線に向かってくる。
僕は咄嗟に前に出て拳を回避し、ルパに抱き着いた。逃げれば逃げるだけルパは追いかけてくる。殴り殴られは続き、いつ終わるかもわからない。そうなる前に、ルパに抱き着いて動きを止め、誠心誠意謝らなければならない。
だが、抱き着く勢いが強かったのか、ルパは後ろに倒れ、僕は前に倒れ込んだ。
ルパの背中が雪に埋もれる。彼女の頭が地面に当たらないよう、手で庇っているので怪我はしていないはずだ。
「も、もぅ! いきなり抱き着くなって言ったのに! 早く退いて!」
「ルパごめん! 僕が悪かった。雪玉が顔に当たったのは僕の不注意だった。だから謝る」
「うぅ……。仕方ないなぁ……、しょうがないから許してあげる」
「ほんと! 良かった……。また、嫌われたかと思ったよ」
「普通に嫌ってるから、その考えは合ってるよ」
「え、僕嫌われてたの……。どうやって解消すればいい?」
「じゃあ、さっきの勝負は私の勝ちでいい?」
「そ、それは……。譲れない」
ルパがここを出ていくなんてお願いをされたら終わりだ。どうしても勝ちは譲れない。僕がルパより強くないとルパが去ってしまう。
「じゃあ、私の負けでいいからお願いを一つ聞いて」
「な、なに? どんなお願いごとなの。お願いごとによって決めるから言ってくれる?」
「わ、私の……、その、えっと、あの……、お、お、と、と……、友達になって」
ルパは頬を赤く染めて言った。僕の好感度が知り合いから友達へと進化したらしい。
「うぅ……。もちろんだよ~! ルパ~! むぎゅ~!」
僕はルパの体に抱き着き、体の小ささとスベスベの肌感を受取る。
「ちょ! 抱き着くのはなしだってば! 友達だからって抱き着くのは禁止!」
ルパは決死に抵抗する。僕は仕方がなく彼女から離れた。本当はもっと抱き着いていたかったが、これ以上やるとルパに嫌われてしまうので、止めておいた。
僕とルパは大きな雪玉の中身を掻きだして簡単な雪の家を作って中に入り、焚火をしながら話していた。雪の中にいるのに結構温かい。
「はぁ~。でもまさか、ルパが僕と友達になりたいなんて思わなかったな~。ここまで頑張って来たかいがあったよ。ルパは何で僕と友達になろうと思ったの?」
「な、何となく……」
ルパは小山座りをしており、僕から視線を逸らす。
「しいて言うなら?」
「し、強いて言うなら……。裸で一緒に水浴びするなんて家族か友達くらいでしょ。知り合いというだけなら、そんなことしない」
「じゃあ、ルパは僕と裸で水浴びしてもいいかなと思えるから友達に昇格したという解釈でいいのかな?」
「ま、まぁ。そう言うことかな」
「いやぁ~、泣きそう……。ルパと友達になってしまった。でもその考え方だと、家族でもよかったんじゃないの?」
「ニクスと家族になるなんて絶対にいや。お父さんにもなってほしくないし、お兄ちゃんにもなってほしくない」
「酷い言われようだ。そんなに言わなくてもいいのにぃ。ぐすん」
僕はちょっとした泣きまねをしてルパに気持ち悪がられた後、さっきの雪玉を投げ合うのが面白かったらしく、もう一度遊んだ。
何個も大きな雪玉を作っては大きさを競い、僕が買ったらルパの敏感な部分である耳と尻尾を触る。ルパが勝ったら、金平糖を一粒食べると言う勝負を何度も行い、平原には無数の巨大な雪玉が作られた。
午前中に目一杯勉強し、午後に目一杯遊んだ。
「下の方が大きいから割れずに残っているんだよ。だから、私の勝ち!」
ルパは勝ち誇った表情で僕の方を見てきた。いったい何をお願いしてくるのだろうか。このままだと、僕は食い殺される可能性すらある。どうか穏便なお願いであってほしい。そう願はずにはいられなかった。
「んっとね~、んっとね~。えへへ~、なににしよっかな~」
ルパは悪いことでも考えているのかいたずらっ子のような表情で僕を見て吟味している。そうしている内に、雪の塔に異変が起こる。ルパの作った雪玉に亀裂が入り、二つに割れ、僕の作った雪玉が地面に落ちた
「あ……」
「あらら、僕の作った雪玉の方が大きくなっちゃったね~。ルパに何してもらおうかな~」
「わ、私が勝ったって認めてたでしょ! 今の動きは勝負が終わったあとに起こった出来事だから関係なし!」
「いやいや、最後に残っていた方が勝ちでしょ。ルパの雪玉が小さかったから僕の雪玉に押しつぶされたんだよ。つまり、初めから僕の雪玉の方が大きかったんだよ」
「うぅ……。でも、時間制限は一時間でしょ。一時間過ぎた後に勝敗が変わっても意味ないはずだよ。ニクスは負けを認めたんだから私の勝ち!」
「いや、僕の勝ちだよ。僕の方が絶対大きかった」
「いや、私の勝ちだよ。私の方が絶対大きかった」
僕とルパは言いあいになり、取っ組み合いになる。取っ組み合いになったのち、ルパが投げ飛ばしたきたので、僕もルパを投げ飛ばす。僕の作った雪玉にルパの体の形が作られた。ルパは雪玉の中から出てきて、周りにある雪を手で掴み握る。石のように硬くなった雪を僕目掛けて投げ込んできた。
「オラオラオラオラ!」
「ちょ、ルパ! その雪玉、当たると結構痛いから、止めて!」
「問答無用! オラオラオラオラオラオラ!」
ルパは大量の小さな雪玉を作り、僕に投げてくる。もう、なにかの魔物かと思うほどの攻撃だったので、僕は自分の身を守るために持っていた剣を使って雪玉を切り裂いていく。
「あれ? これは結構いい鍛錬になるのでは……」
無数に飛んでくる雪玉を僕は綺麗に切り裂いていった。ルパの猛攻が止まり、息が上がっているのを見ると相当疲れたらしい。ならば、僕の方からやり返してやらなければ。
僕は近くに積もっている雪を集め、手のひらほどの大きさに丸め硬くしてから、ルパに投げた。
「へぶっ!」
僕の投げた雪玉はルパの画面に当たってしまい、ルパはひっくり返る。
「あっ。やってしまった」
僕はルパに謝るため、大きな雪玉のもとに向った。
「ご、ごめんルパ。顔に当てるつもりじゃなかったんだ。許して」
「ぐぬぬぬ……」
「許してくれそうにないね」
「ウォオオオ! もう怒った! ニクスの顔面を絶対に殴る!」
ルパは立ち上がり、僕の顔面目掛けて拳を引いていた。彼女が思いっきり何かを殴れば、大岩くらい簡単に砕ける。それほどの威力がルパの拳にはあるのだ。僕の顔面がそんな攻撃を受けたらひとたまりもない。
「おらああっ!」
ルパは渾身の拳を僕に打ち込んできた。怒りの鉄拳は僕の顔面に一直線に向かってくる。
僕は咄嗟に前に出て拳を回避し、ルパに抱き着いた。逃げれば逃げるだけルパは追いかけてくる。殴り殴られは続き、いつ終わるかもわからない。そうなる前に、ルパに抱き着いて動きを止め、誠心誠意謝らなければならない。
だが、抱き着く勢いが強かったのか、ルパは後ろに倒れ、僕は前に倒れ込んだ。
ルパの背中が雪に埋もれる。彼女の頭が地面に当たらないよう、手で庇っているので怪我はしていないはずだ。
「も、もぅ! いきなり抱き着くなって言ったのに! 早く退いて!」
「ルパごめん! 僕が悪かった。雪玉が顔に当たったのは僕の不注意だった。だから謝る」
「うぅ……。仕方ないなぁ……、しょうがないから許してあげる」
「ほんと! 良かった……。また、嫌われたかと思ったよ」
「普通に嫌ってるから、その考えは合ってるよ」
「え、僕嫌われてたの……。どうやって解消すればいい?」
「じゃあ、さっきの勝負は私の勝ちでいい?」
「そ、それは……。譲れない」
ルパがここを出ていくなんてお願いをされたら終わりだ。どうしても勝ちは譲れない。僕がルパより強くないとルパが去ってしまう。
「じゃあ、私の負けでいいからお願いを一つ聞いて」
「な、なに? どんなお願いごとなの。お願いごとによって決めるから言ってくれる?」
「わ、私の……、その、えっと、あの……、お、お、と、と……、友達になって」
ルパは頬を赤く染めて言った。僕の好感度が知り合いから友達へと進化したらしい。
「うぅ……。もちろんだよ~! ルパ~! むぎゅ~!」
僕はルパの体に抱き着き、体の小ささとスベスベの肌感を受取る。
「ちょ! 抱き着くのはなしだってば! 友達だからって抱き着くのは禁止!」
ルパは決死に抵抗する。僕は仕方がなく彼女から離れた。本当はもっと抱き着いていたかったが、これ以上やるとルパに嫌われてしまうので、止めておいた。
僕とルパは大きな雪玉の中身を掻きだして簡単な雪の家を作って中に入り、焚火をしながら話していた。雪の中にいるのに結構温かい。
「はぁ~。でもまさか、ルパが僕と友達になりたいなんて思わなかったな~。ここまで頑張って来たかいがあったよ。ルパは何で僕と友達になろうと思ったの?」
「な、何となく……」
ルパは小山座りをしており、僕から視線を逸らす。
「しいて言うなら?」
「し、強いて言うなら……。裸で一緒に水浴びするなんて家族か友達くらいでしょ。知り合いというだけなら、そんなことしない」
「じゃあ、ルパは僕と裸で水浴びしてもいいかなと思えるから友達に昇格したという解釈でいいのかな?」
「ま、まぁ。そう言うことかな」
「いやぁ~、泣きそう……。ルパと友達になってしまった。でもその考え方だと、家族でもよかったんじゃないの?」
「ニクスと家族になるなんて絶対にいや。お父さんにもなってほしくないし、お兄ちゃんにもなってほしくない」
「酷い言われようだ。そんなに言わなくてもいいのにぃ。ぐすん」
僕はちょっとした泣きまねをしてルパに気持ち悪がられた後、さっきの雪玉を投げ合うのが面白かったらしく、もう一度遊んだ。
何個も大きな雪玉を作っては大きさを競い、僕が買ったらルパの敏感な部分である耳と尻尾を触る。ルパが勝ったら、金平糖を一粒食べると言う勝負を何度も行い、平原には無数の巨大な雪玉が作られた。
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