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鶏を買ったら……知り合いが増えた。
獣族の少女の名前
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「あれ……。縄で手足を縛っていたはずなのに、何で解けてるの?」
「燃やした……」
少女の手首には火傷の跡があり、僕は縄を焼き切ったと解釈した。
――手首を縛っていた縄を燃やした後、足首の縄は自分の爪で切ったのか。
「君、ルークス語が喋れたんだね」
「ちょっとだけ……」
獣族の少女は焚火の方を見ながら喋る。
「そうなんだ。でも、僕の言葉は理解できるんだね」
少女は首を縦に一度振る。
僕は皮と内臓をとった角ウサギの肉に木の枝を差し込み、遠火でふっくらと焼いていく。
「はい、プルスの分」
プルスの前に生の角ウサギの肉を一羽丸まる置いた。
「ぴよ~。いただきま~す」
プルスはいつも通り、口から吐いた炎で肉をあぶって灰にしてから、くちばしで突くように食べている。
「君はなんで逃げなかったの? 縛られていなかったらここから逃げられたでしょ」
僕は焚火を見ている獣族の少女に話しかけた。
「お腹減った……。行く場所ない……」
少女は両脚を抱えながら呟く。
「名前は?」
「一九番……」
「それは奴隷の番号か何かかな。自分の名前はないの? 奴隷になる前の呼び名とか、親から着けてもらった名前とか」
獣族の少女は少しの間をおき、思い出したかのように言葉をこぼす。
「……ルパ」
「ルパか。いい名前だね。僕はニクス・フレイズ。まぁ、好きに呼んでよ」
「ニクス……。何で私は死んでないの。病気、だったはず……」
ルパは膝を抱えてぎゅっと丸くなっている。自分の肌に黒い斑点が無くなっているのを見てほっとしているのかもしれない。
「ルパの体を蝕んでいたのは黒死病だったから、僕が治した」
「治した……? もう、治らないって言われたのに。まず、何で治したの?」
「なんでって言われても……。僕の腕の中で死なれても困る。ルパはまだ幼いのに、死んでほしくなかっただけだよ。それ以外に特に理由はない。だから、気にしないで」
「私……死ぬと思ってた。なのに、生きてる。変な感じ……」
ルパは膝を抱えながら頭をお腹と膝の間に隠す。
『ぐるるるるる~』
ルパのお腹から大きな音が鳴った。
「お腹……空いた」
「生きてるからお腹が空くんだよ。もう少し待ってて。よく焼かないとお腹壊しちゃうから」
「肉なら生でも、腐っていても、食べられるのに……何で焼くの?」
「なんでって……焼いたほうが美味しいから、かな」
「昨日の肉も、焼いていたの?」
「そうだよ。ただ焼いただけだから味は付いていなかったけど、焼くだけでも食べられるようになってたでしょ」
「あれ、美味しかった」
「そう。よかった。ルパの為に10羽とってきたから、朝から肉を食べ放題だよ。好きなだけ食べていいからね」
食べ放題と聞いてルパは僕の方をようやく見た。大きな目を見開いており、少々驚いているようだ。
「いいの……?」
「もちろん。好きなだけ食べなよ」
「…………」
ルパは両膝を抱え、さらに縮こまった。
「ねぇ、何で昨日は話してくれなかったの?」
「敵だと思った。今も、敵だと思ってる……」
ルパは僕に睨みつけてきた。
「僕は敵じゃないんだけどな。まぁ、敵の疑いが晴れるまで仲良くしていこうよ」
「仲良く……。ってなに?」
「難しい質問だな。まぁ、僕はルパの仲間だから、安心してって意味かな」
「安心……。ってなに?」
「安らかな心になっても大丈夫って意味だよ」
「大丈夫……ってなに?」
「……これ、一生続く気がする」
僕は一〇羽の角ウサギを焼き上げ、ルパに渡す。
「どうぞ。お腹いっぱいになるまで食べていいからね」
「お腹……いっぱい?」
「まぁ、食べられるだけ食べたらいいよ」
ルパは角ウサギが刺さってる木の枝を持ち、肉に噛り付いた。
「肉……。美味しい……」
ルパは終始無表情だが先ほどよりは気持ちが明るくなっていると尻尾を見ればわかる。尻尾が少し揺れ動いていたのだ。
「そう、よかった。味が付いてたらもっと美味しいんだけど、調味料がないし僕が料理できないからほぼ毎日、肉の丸焼きになるかも」
「肉、毎日食べれるの?」
「ここら辺は角ウサギが沢山いるから、ほぼ毎日食べられるよ。ルパも自分で捕れるようになれば、肉を常に食べ放題」
「肉、食べ放題……」
ルパは肉を食べられると聞いた時から、尻尾が横に少し揺れている。
――獣族だからお肉が好きなのかな。お肉を与え続けたら、警戒心を解いてくれるかも。
「ほんと獣みたいな性格してますね。品の欠片もありませんよ」
プルスは唾を吐きそうなくらいルパを嫌っていた。
――まぁまぁ、凄くやせ細ってるから今までちゃんと食べさせてもらってなかったんだよ。その状態でお肉を食べさせてくれるなんて言われたら、がっつくでしょ。
「ですが、あの獣族、肉をくれた主に礼も言わず食べ進めていますよ。それは生き物としてどうかと思います」
――それは人族の価値観であって、獣族が何かを与えられた時、感謝の気持ちを口にするのかは知らないし、ルパがそう言った教育を受けてこなかったのかもしれないから仕方ないでしょ。これから生活していくかも知れないんだから、仲良くならないとだめだよ。
「びよ~。主がそう言うなら仕方ないですね。ちょっくら挨拶でもしてきますよ」
プルスは角ウサギの灰を食べ終わり、ルパのもとに向う。
「モグモグ……。ん? 赤い、ヒヨコ」
ルパは肉を無我夢中で食べ進めていたのを止め、プルスを見た。
「どうも初めまして。私の名前はプルスと言います。以後お見知りおきを」
プルスは翼を広げて胸の前に持ってくるようにしてお辞儀した。
「モグモグ……。ふっ!」
「ぴよ! な、何するんですか」
ルパはプルスを右手で握り、じっと眺めている。
「これも、食べていいの?」
「ぴよ! 私を食べるだなんて、何と無礼な!」
「ルパ、そのヒヨコはルパの病気を治してくれたんだよ。だから、食べたら駄目だ」
「でも……。美味しそう」
ルパは鳥の肉を食べたいと言った表情でプルスを見つめていた。
「ちょ、早く放してください!」
「ん……」
ルパは右手を開き、プルスは地面にぽとっと落ちた。
「はぁ、はぁ、はぁ、ほんと、主が殺すなと言っていなかったら丸焼きにして食べていますよ」
プルスは体を震わせて砂の汚れを落とす。
「絶対にダメだからね……」
ルパはウサギ一〇羽を完食し、余った骨もデザート感覚でバリバリと食べている。
「ルパ……、骨が美味しいの?」
「グルルルル……」
ルパは骨を守るようにして両手を広げて威嚇してきた。
「いや、僕は食べないから。美味しいのかなと思って」
「美味しい、だから守った」
「そうなんだ。えっと、色々と質問してもいいかな」
「質問……。何で?」
「なんでって……。ルパのことがもっと知りたいからだよ」
「私を知りたい? 別に、話すことない」
「いや、色々あるでしょ。年齢とか出身地とか、何で奴隷になったのかとか……」
「年齢は多分一三歳、五歳の時、村を人に襲われて奴隷になった。その日から何年もずっと奴隷だった」
「五歳から、一三歳だから……八年間も奴隷だったんだ。村を襲ったのが人間なのはほんと?」
ルパは頭を縦に動かして、頷いた。
「燃やした……」
少女の手首には火傷の跡があり、僕は縄を焼き切ったと解釈した。
――手首を縛っていた縄を燃やした後、足首の縄は自分の爪で切ったのか。
「君、ルークス語が喋れたんだね」
「ちょっとだけ……」
獣族の少女は焚火の方を見ながら喋る。
「そうなんだ。でも、僕の言葉は理解できるんだね」
少女は首を縦に一度振る。
僕は皮と内臓をとった角ウサギの肉に木の枝を差し込み、遠火でふっくらと焼いていく。
「はい、プルスの分」
プルスの前に生の角ウサギの肉を一羽丸まる置いた。
「ぴよ~。いただきま~す」
プルスはいつも通り、口から吐いた炎で肉をあぶって灰にしてから、くちばしで突くように食べている。
「君はなんで逃げなかったの? 縛られていなかったらここから逃げられたでしょ」
僕は焚火を見ている獣族の少女に話しかけた。
「お腹減った……。行く場所ない……」
少女は両脚を抱えながら呟く。
「名前は?」
「一九番……」
「それは奴隷の番号か何かかな。自分の名前はないの? 奴隷になる前の呼び名とか、親から着けてもらった名前とか」
獣族の少女は少しの間をおき、思い出したかのように言葉をこぼす。
「……ルパ」
「ルパか。いい名前だね。僕はニクス・フレイズ。まぁ、好きに呼んでよ」
「ニクス……。何で私は死んでないの。病気、だったはず……」
ルパは膝を抱えてぎゅっと丸くなっている。自分の肌に黒い斑点が無くなっているのを見てほっとしているのかもしれない。
「ルパの体を蝕んでいたのは黒死病だったから、僕が治した」
「治した……? もう、治らないって言われたのに。まず、何で治したの?」
「なんでって言われても……。僕の腕の中で死なれても困る。ルパはまだ幼いのに、死んでほしくなかっただけだよ。それ以外に特に理由はない。だから、気にしないで」
「私……死ぬと思ってた。なのに、生きてる。変な感じ……」
ルパは膝を抱えながら頭をお腹と膝の間に隠す。
『ぐるるるるる~』
ルパのお腹から大きな音が鳴った。
「お腹……空いた」
「生きてるからお腹が空くんだよ。もう少し待ってて。よく焼かないとお腹壊しちゃうから」
「肉なら生でも、腐っていても、食べられるのに……何で焼くの?」
「なんでって……焼いたほうが美味しいから、かな」
「昨日の肉も、焼いていたの?」
「そうだよ。ただ焼いただけだから味は付いていなかったけど、焼くだけでも食べられるようになってたでしょ」
「あれ、美味しかった」
「そう。よかった。ルパの為に10羽とってきたから、朝から肉を食べ放題だよ。好きなだけ食べていいからね」
食べ放題と聞いてルパは僕の方をようやく見た。大きな目を見開いており、少々驚いているようだ。
「いいの……?」
「もちろん。好きなだけ食べなよ」
「…………」
ルパは両膝を抱え、さらに縮こまった。
「ねぇ、何で昨日は話してくれなかったの?」
「敵だと思った。今も、敵だと思ってる……」
ルパは僕に睨みつけてきた。
「僕は敵じゃないんだけどな。まぁ、敵の疑いが晴れるまで仲良くしていこうよ」
「仲良く……。ってなに?」
「難しい質問だな。まぁ、僕はルパの仲間だから、安心してって意味かな」
「安心……。ってなに?」
「安らかな心になっても大丈夫って意味だよ」
「大丈夫……ってなに?」
「……これ、一生続く気がする」
僕は一〇羽の角ウサギを焼き上げ、ルパに渡す。
「どうぞ。お腹いっぱいになるまで食べていいからね」
「お腹……いっぱい?」
「まぁ、食べられるだけ食べたらいいよ」
ルパは角ウサギが刺さってる木の枝を持ち、肉に噛り付いた。
「肉……。美味しい……」
ルパは終始無表情だが先ほどよりは気持ちが明るくなっていると尻尾を見ればわかる。尻尾が少し揺れ動いていたのだ。
「そう、よかった。味が付いてたらもっと美味しいんだけど、調味料がないし僕が料理できないからほぼ毎日、肉の丸焼きになるかも」
「肉、毎日食べれるの?」
「ここら辺は角ウサギが沢山いるから、ほぼ毎日食べられるよ。ルパも自分で捕れるようになれば、肉を常に食べ放題」
「肉、食べ放題……」
ルパは肉を食べられると聞いた時から、尻尾が横に少し揺れている。
――獣族だからお肉が好きなのかな。お肉を与え続けたら、警戒心を解いてくれるかも。
「ほんと獣みたいな性格してますね。品の欠片もありませんよ」
プルスは唾を吐きそうなくらいルパを嫌っていた。
――まぁまぁ、凄くやせ細ってるから今までちゃんと食べさせてもらってなかったんだよ。その状態でお肉を食べさせてくれるなんて言われたら、がっつくでしょ。
「ですが、あの獣族、肉をくれた主に礼も言わず食べ進めていますよ。それは生き物としてどうかと思います」
――それは人族の価値観であって、獣族が何かを与えられた時、感謝の気持ちを口にするのかは知らないし、ルパがそう言った教育を受けてこなかったのかもしれないから仕方ないでしょ。これから生活していくかも知れないんだから、仲良くならないとだめだよ。
「びよ~。主がそう言うなら仕方ないですね。ちょっくら挨拶でもしてきますよ」
プルスは角ウサギの灰を食べ終わり、ルパのもとに向う。
「モグモグ……。ん? 赤い、ヒヨコ」
ルパは肉を無我夢中で食べ進めていたのを止め、プルスを見た。
「どうも初めまして。私の名前はプルスと言います。以後お見知りおきを」
プルスは翼を広げて胸の前に持ってくるようにしてお辞儀した。
「モグモグ……。ふっ!」
「ぴよ! な、何するんですか」
ルパはプルスを右手で握り、じっと眺めている。
「これも、食べていいの?」
「ぴよ! 私を食べるだなんて、何と無礼な!」
「ルパ、そのヒヨコはルパの病気を治してくれたんだよ。だから、食べたら駄目だ」
「でも……。美味しそう」
ルパは鳥の肉を食べたいと言った表情でプルスを見つめていた。
「ちょ、早く放してください!」
「ん……」
ルパは右手を開き、プルスは地面にぽとっと落ちた。
「はぁ、はぁ、はぁ、ほんと、主が殺すなと言っていなかったら丸焼きにして食べていますよ」
プルスは体を震わせて砂の汚れを落とす。
「絶対にダメだからね……」
ルパはウサギ一〇羽を完食し、余った骨もデザート感覚でバリバリと食べている。
「ルパ……、骨が美味しいの?」
「グルルルル……」
ルパは骨を守るようにして両手を広げて威嚇してきた。
「いや、僕は食べないから。美味しいのかなと思って」
「美味しい、だから守った」
「そうなんだ。えっと、色々と質問してもいいかな」
「質問……。何で?」
「なんでって……。ルパのことがもっと知りたいからだよ」
「私を知りたい? 別に、話すことない」
「いや、色々あるでしょ。年齢とか出身地とか、何で奴隷になったのかとか……」
「年齢は多分一三歳、五歳の時、村を人に襲われて奴隷になった。その日から何年もずっと奴隷だった」
「五歳から、一三歳だから……八年間も奴隷だったんだ。村を襲ったのが人間なのはほんと?」
ルパは頭を縦に動かして、頷いた。
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