20 / 26
主力戦車とイスパナ共和国内戦
しおりを挟む
「ユーディ、お前たちが開発した試作三号戦車は通称がユーディ戦車と決まったぞ」
「なんですのそのこっぱずかしい名前!!」
久々に父と夕飯を共にしていたら、とんでもない量産名称をもらった報告を受けましたわ。
私たちからはMk.1とか、ベルネス戦車とかを推薦しておりましたのに何でそうなりましたのよ!
「兵士たちが試作2号戦車と3号戦車を便宜上呼んでいた名称がそのまま通ってしまってなぁ・・・私でも止められなかった。あきらめなさい」
「ありえないぃいいいいいいいいい!!!ありえないぃぃぃ!!!
仮に戦争にでもなれば私の名前が付いた戦車が撃破される可能性があるんですのよ!?
お父様はそれでいいんですの!!」
「そうは言うがなぁ正式名称はベルネス王国主力戦車Mk.1なんだからそれでよいだろう。
書類上はこっちが使われるが、命令書だとか要請書にはユーディー戦車と書かれるだけだ」
「十分嫌ですわ!”ユーディー戦車5両が撃破される”とか報告書にかかれるんでしょう!?」
「まぁそうだな…あきらめろ」
「きぃぃぃぃぃ!!!!」
久々に超音波を発してしまいましたわ。
しょうがないじゃありませんの。自分の名前を付けるなんて…こっぱずかしいですわ。
ですが、決まってしまったものは一民間人である私がグダまいたってどうしようもないですもの…これはみんなにプークスされますわね。
「ところでお父様、イスパナ共和国での反乱はどうですの?」
「どうも、帝国と共産国家がそれぞれの陣営に肩入れしているようだ」
「そうですの…なんでも兵器見本市のようだと聞いておりますが?」
「あぁ我が国からも観戦武官を派遣しているが、帝国の2号戦車はその快速性をもって歩兵をなぎ倒しているな…共産国家も同様にBT-7とかいう巡航戦車で対抗しているようだ」
「空はいかがですの?」
「両国の戦闘機が陣地争いだ。あと、爆撃機というのは恐ろしい、ゲルニカという都市が瓦礫と化した…我が国も非難をしたが、どちらかと言えば爆撃機を落とせる戦闘機の開発が必要だろうな」
「そうですわね。我が国は自国防衛を優先とするならば爆撃機は不要と思いますの。
代わりに迎撃機でしたっけ?爆撃機を落とせる強力な戦闘機が必要だと思いますわ」
「そちらはネリス社に任せている。
代わりにユーディ今開発している対戦車自走砲と言うべきか駆逐戦車と言うべきかの車両と共に、対空車両を作れないか?」
「つまり、8.8cm砲をつかった対空砲を自走化したいと?」
「そういうことだ。据え置きの対空砲では航路を変えられるとどうにもならない。
どこへでも運べる対空砲が今ならできると思っているのだ」
「たしかにできますわね。
オープントップでよろしければ試作ぐらいすぐにできると思いますわよ」
「ではよろしく頼む」
「わかりましたはお父様」
現在、我が国では主力戦車として試作3号戦車が量産化され合計で最大100両の受注を受けておりますの。
おかげさまで車両価格は現在40,000ドルまで下がってきておりますわね。
ちなみに、いざ戦争となった時には最大500両まで増産が計画されておりますが、物資が持つかどうか…
そして、帝国の4号戦車に対抗すべく、駆逐艦の主砲である12.7cm対艦砲を搭載し砲塔を排した駆逐戦車を開発中ですの。
今や、45mm対戦車砲なんて1個も生産されておりませんわ…
全部鋳つぶして8.8cmに作り替えですもの。おかげで要求数に対して配備数が稼げませんが、それでもコスト削減にはなっておりますわ。
対戦車砲に艦載砲に戦車砲が全部同じ砲身ですからね。
そして、我が国は連合国と同盟いたしましたので、開発費だとか生産のための費用を稼ぐために、連合国側に輸出販売も始めました。
共和国は興味を示しませんでしたが、王立国家が50両分の購入をしてくださいましたわ。
納品はまだ先ですが、これで少しでもコストが下げられます。
それに引き続き、対空砲の自走化ですから、車体の量産効果がマシマシですわね。
これで少しでもまともな防衛ができるといいですわ。
「というわけで、対空自走砲を作りたいと思いますの」
「ユーディ様、駆逐戦車の次は対空砲ですか?」
ローザ様があきれ顔ですわね。
でも自国防衛のため仕方がありませんもの。
「すでにある艦載対空砲の8.8cmをそのまま乗っければいいだけですわ。
車体はそのまま流用して、対戦車砲じゃなくて対空砲を乗せるだけですもの」
「まぁ突貫作業でよければ試作なんて部品があれば1週間でできますわね」
「対空砲の在庫はすぐに手配できますわよ~」
「ニーナ様よろしくお願いいたしますわ」
「車体1台手配しますわね」
「シルビア様宜しくお願いいたしますわ」
こうして、他国の内戦を戦訓に新たな地上車両の開発が始まりましたの。
「なんですのそのこっぱずかしい名前!!」
久々に父と夕飯を共にしていたら、とんでもない量産名称をもらった報告を受けましたわ。
私たちからはMk.1とか、ベルネス戦車とかを推薦しておりましたのに何でそうなりましたのよ!
「兵士たちが試作2号戦車と3号戦車を便宜上呼んでいた名称がそのまま通ってしまってなぁ・・・私でも止められなかった。あきらめなさい」
「ありえないぃいいいいいいいいい!!!ありえないぃぃぃ!!!
仮に戦争にでもなれば私の名前が付いた戦車が撃破される可能性があるんですのよ!?
お父様はそれでいいんですの!!」
「そうは言うがなぁ正式名称はベルネス王国主力戦車Mk.1なんだからそれでよいだろう。
書類上はこっちが使われるが、命令書だとか要請書にはユーディー戦車と書かれるだけだ」
「十分嫌ですわ!”ユーディー戦車5両が撃破される”とか報告書にかかれるんでしょう!?」
「まぁそうだな…あきらめろ」
「きぃぃぃぃぃ!!!!」
久々に超音波を発してしまいましたわ。
しょうがないじゃありませんの。自分の名前を付けるなんて…こっぱずかしいですわ。
ですが、決まってしまったものは一民間人である私がグダまいたってどうしようもないですもの…これはみんなにプークスされますわね。
「ところでお父様、イスパナ共和国での反乱はどうですの?」
「どうも、帝国と共産国家がそれぞれの陣営に肩入れしているようだ」
「そうですの…なんでも兵器見本市のようだと聞いておりますが?」
「あぁ我が国からも観戦武官を派遣しているが、帝国の2号戦車はその快速性をもって歩兵をなぎ倒しているな…共産国家も同様にBT-7とかいう巡航戦車で対抗しているようだ」
「空はいかがですの?」
「両国の戦闘機が陣地争いだ。あと、爆撃機というのは恐ろしい、ゲルニカという都市が瓦礫と化した…我が国も非難をしたが、どちらかと言えば爆撃機を落とせる戦闘機の開発が必要だろうな」
「そうですわね。我が国は自国防衛を優先とするならば爆撃機は不要と思いますの。
代わりに迎撃機でしたっけ?爆撃機を落とせる強力な戦闘機が必要だと思いますわ」
「そちらはネリス社に任せている。
代わりにユーディ今開発している対戦車自走砲と言うべきか駆逐戦車と言うべきかの車両と共に、対空車両を作れないか?」
「つまり、8.8cm砲をつかった対空砲を自走化したいと?」
「そういうことだ。据え置きの対空砲では航路を変えられるとどうにもならない。
どこへでも運べる対空砲が今ならできると思っているのだ」
「たしかにできますわね。
オープントップでよろしければ試作ぐらいすぐにできると思いますわよ」
「ではよろしく頼む」
「わかりましたはお父様」
現在、我が国では主力戦車として試作3号戦車が量産化され合計で最大100両の受注を受けておりますの。
おかげさまで車両価格は現在40,000ドルまで下がってきておりますわね。
ちなみに、いざ戦争となった時には最大500両まで増産が計画されておりますが、物資が持つかどうか…
そして、帝国の4号戦車に対抗すべく、駆逐艦の主砲である12.7cm対艦砲を搭載し砲塔を排した駆逐戦車を開発中ですの。
今や、45mm対戦車砲なんて1個も生産されておりませんわ…
全部鋳つぶして8.8cmに作り替えですもの。おかげで要求数に対して配備数が稼げませんが、それでもコスト削減にはなっておりますわ。
対戦車砲に艦載砲に戦車砲が全部同じ砲身ですからね。
そして、我が国は連合国と同盟いたしましたので、開発費だとか生産のための費用を稼ぐために、連合国側に輸出販売も始めました。
共和国は興味を示しませんでしたが、王立国家が50両分の購入をしてくださいましたわ。
納品はまだ先ですが、これで少しでもコストが下げられます。
それに引き続き、対空砲の自走化ですから、車体の量産効果がマシマシですわね。
これで少しでもまともな防衛ができるといいですわ。
「というわけで、対空自走砲を作りたいと思いますの」
「ユーディ様、駆逐戦車の次は対空砲ですか?」
ローザ様があきれ顔ですわね。
でも自国防衛のため仕方がありませんもの。
「すでにある艦載対空砲の8.8cmをそのまま乗っければいいだけですわ。
車体はそのまま流用して、対戦車砲じゃなくて対空砲を乗せるだけですもの」
「まぁ突貫作業でよければ試作なんて部品があれば1週間でできますわね」
「対空砲の在庫はすぐに手配できますわよ~」
「ニーナ様よろしくお願いいたしますわ」
「車体1台手配しますわね」
「シルビア様宜しくお願いいたしますわ」
こうして、他国の内戦を戦訓に新たな地上車両の開発が始まりましたの。
0
お気に入りに追加
25
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
勇者の如く倒れよ ~ ドイツZ計画 巨大戦艦たちの宴
もろこし
歴史・時代
とある豪華客船の氷山事故をきっかけにして、第一次世界大戦前にレーダーとソナーが開発された世界のお話です。
潜水艦や航空機の脅威が激減したため、列強各国は超弩級戦艦の建造に走ります。史実では実現しなかったドイツのZ計画で生み出された巨艦たちの戦いと行く末をご覧ください。
武蔵要塞1945 ~ 戦艦武蔵あらため第34特別根拠地隊、沖縄の地で斯く戦えり
もろこし
歴史・時代
史実ではレイテ湾に向かう途上で沈んだ戦艦武蔵ですが、本作ではからくも生き残り、最終的に沖縄の海岸に座礁します。
海軍からは見捨てられた武蔵でしたが、戦力不足に悩む現地陸軍と手を握り沖縄防衛の中核となります。
無敵の要塞と化した武蔵は沖縄に来襲する連合軍を次々と撃破。その活躍は連合国の戦争計画を徐々に狂わせていきます。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
夢のステータスをこの身に!
刹那冥夜
ファンタジー
あらすじ
突然夢の中の能力を現実で主人公が身につける。
すると突然目の前に女の子が現れ、その女の子は狙われているという…助けるため、いろいろ準備をしていく中、その女の子にキスをした責任……いや、好きになってしまい恋人に…
設定、
主人公は可愛い感じの男の子。かなり積極的で、恋愛は数日話している相手で、主人公に好意を持っている女の子がいたなら、普通に気づく。
妹は、主人公の事をお兄様と呼んでいる。もちろん実の兄の主人公を愛していて、すこしオタクっぽい?
最初に書いた、突然女の子に出会い……その女の子は「……………ん………わかった……」とかそんな感じの対応をする。自分では可愛く書いてるつもりで書いている。
ちなみに主人公最強物です。負けることは……ないかな
はっきり言ってご都合主義でいく。
俺の娘、チョロインじゃん!
ちゃんこ
ファンタジー
俺、そこそこイケてる男爵(32) 可愛い俺の娘はヒロイン……あれ?
乙女ゲーム? 悪役令嬢? ざまぁ? 何、この情報……?
男爵令嬢が王太子と婚約なんて、あり得なくね?
アホな俺の娘が高位貴族令息たちと仲良しこよしなんて、あり得なくね?
ざまぁされること必至じゃね?
でも、学園入学は来年だ。まだ間に合う。そうだ、隣国に移住しよう……問題ないな、うん!
「おのれぇぇ! 公爵令嬢たる我が娘を断罪するとは! 許さぬぞーっ!」
余裕ぶっこいてたら、おヒゲが素敵な公爵(41)が突進してきた!
え? え? 公爵もゲーム情報キャッチしたの? ぎゃぁぁぁ!
【ヒロインの父親】vs.【悪役令嬢の父親】の戦いが始まる?
悠久の機甲歩兵
竹氏
ファンタジー
文明が崩壊してから800年。文化や技術がリセットされた世界に、その理由を知っている人間は居なくなっていた。 彼はその世界で目覚めた。綻びだらけの太古の文明の記憶と機甲歩兵マキナを操る技術を持って。 文明が崩壊し変わり果てた世界で彼は生きる。今は放浪者として。
※現在毎日更新中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる