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58話:仕事は仕事
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何とも面倒くさいお家騒動のせいで私がえらい迷惑をかけられている気がしてきましたが、侯爵家からの依頼なので文句ばかり言っているわけにはいきません。
そのあたりをちゃんと調べずに引き受けた私も悪かったと思います。
「とは言っても、これ本当に私の仕事?」
「どちらかと言えば私の仕事であってミリア様の仕事ではありませんね」
そういっていそいそと黒装束を着こんでいるルーナが答える。
私はいつもの迷彩服だ。
今回は私がサポートに回り、ルーナがメインで活動することになった。
「それに奥様からいただいたサブマシンガンがあればどれほどの敵に囲まれても問題ありません」
うっとりとルーナが私が今まで使っていたKar98よりも短い銃に頬ずりする。
はっきり言って怖いし気持ち悪い。
私は今まで通りサプレッサーを装備したKar98だ。
もう私の手になじみ切っているので今更別の銃を使う気にはなれない。
私の今回の仕事はルーナのサポートになる。
というのも、私は機動力が無い上に基礎戦闘能力が低いので対人戦は厳しく、大男を取り押さえることは到底出来ないからだ。
ルーナなら平気でそれをやれるので私はそのサポートをすることになる。
装備をそれぞれ分担して持ち森へと入ることになる。
「また野宿…」
「こればかりはどうしようもないかと」
背負いカバンはかなりパンパンで、持ったままの戦闘は無理だろう。
常に拠点を作って移動しながらとなる。
「テントはもっと軽くしてほしい…」
「これ以上軽くすると雨風防げませんよ」
ぼやいていても仕方がないので先に届いている物資の整理をしつつ装備を整える。
食料については最低限とはいえ1週間分は持っていく。
今回の仕事は野党の討伐ではなく、あくまでもその補給ルートの確認と破壊にある。
せん滅はべリリム騎士団の仕事だ。
本当に帝国の息がかかっていれば容赦なく打ち倒すつもりだけれども。
******
準備も整い夜に出発する。
頼りになるのは月明かりだけだ。
今回の仕事はあえて夜に活動し昼間は寝て過ごす。
なのでたっぷり昼寝をして、出立前には紅茶も飲んだ。
ルーナの後に続いて道なき道を行く。
「ルーナもう少しゆっくり…」
「だめです、このスピードで行きます」
うちの専属メイドがむごい。
私が主人なのに…文句を言っても何も変わらないので、もう無言でついていく。
ルーナが突然立ち止まったのでそれに従って私はしゃがみ込む。
これは出発前に決めたこと。
ルーナに比べて私は“一般人”なので隠密的なことは出来ないからしゃがんで気配をなるべく消すのだ。
「野営地のようです。援護願います」
「わかったわ」
私は背負いカバンを下ろしてライフルを構える。
それを見たルーナがサブマシンガンを取り出しサッと野営地に向かう。
距離にして150mぐらいか…焚火で敵味方の区別がつく。
バスバスと銃が乱射される音が響き渡り、撃ち漏らしと思われる敵に私は一撃をお見舞いする。
全部で30人ぐらいか?
随分多いな…バリバリとすごい音がしているけれど大丈夫だろうか?
ルーナが手を上げたので、私は荷物をそのままに野営地に近づく。
1人の野盗に銃を突き付けている状態だ。
「ほかの仲間はどこに?」
「くっ殺せ」
どうやら足に一発弾を食らっているらしくこちらをにらむばかりだ。
ルーナは無言でもう片方の足を撃つ…がその時には野盗はこと切れていた。
「服毒…ですね。ミリア様は向こうでお待ちください。少々調べます」
「わかったわ。荷物をまとめておく」
「お願いします」
遺体の検分はルーナに任せよう。
ここで野営するのは嫌なのでまた移動しないといけないだろうから、私は装備を拾っていつでも移動できるようにした。
そのあたりをちゃんと調べずに引き受けた私も悪かったと思います。
「とは言っても、これ本当に私の仕事?」
「どちらかと言えば私の仕事であってミリア様の仕事ではありませんね」
そういっていそいそと黒装束を着こんでいるルーナが答える。
私はいつもの迷彩服だ。
今回は私がサポートに回り、ルーナがメインで活動することになった。
「それに奥様からいただいたサブマシンガンがあればどれほどの敵に囲まれても問題ありません」
うっとりとルーナが私が今まで使っていたKar98よりも短い銃に頬ずりする。
はっきり言って怖いし気持ち悪い。
私は今まで通りサプレッサーを装備したKar98だ。
もう私の手になじみ切っているので今更別の銃を使う気にはなれない。
私の今回の仕事はルーナのサポートになる。
というのも、私は機動力が無い上に基礎戦闘能力が低いので対人戦は厳しく、大男を取り押さえることは到底出来ないからだ。
ルーナなら平気でそれをやれるので私はそのサポートをすることになる。
装備をそれぞれ分担して持ち森へと入ることになる。
「また野宿…」
「こればかりはどうしようもないかと」
背負いカバンはかなりパンパンで、持ったままの戦闘は無理だろう。
常に拠点を作って移動しながらとなる。
「テントはもっと軽くしてほしい…」
「これ以上軽くすると雨風防げませんよ」
ぼやいていても仕方がないので先に届いている物資の整理をしつつ装備を整える。
食料については最低限とはいえ1週間分は持っていく。
今回の仕事は野党の討伐ではなく、あくまでもその補給ルートの確認と破壊にある。
せん滅はべリリム騎士団の仕事だ。
本当に帝国の息がかかっていれば容赦なく打ち倒すつもりだけれども。
******
準備も整い夜に出発する。
頼りになるのは月明かりだけだ。
今回の仕事はあえて夜に活動し昼間は寝て過ごす。
なのでたっぷり昼寝をして、出立前には紅茶も飲んだ。
ルーナの後に続いて道なき道を行く。
「ルーナもう少しゆっくり…」
「だめです、このスピードで行きます」
うちの専属メイドがむごい。
私が主人なのに…文句を言っても何も変わらないので、もう無言でついていく。
ルーナが突然立ち止まったのでそれに従って私はしゃがみ込む。
これは出発前に決めたこと。
ルーナに比べて私は“一般人”なので隠密的なことは出来ないからしゃがんで気配をなるべく消すのだ。
「野営地のようです。援護願います」
「わかったわ」
私は背負いカバンを下ろしてライフルを構える。
それを見たルーナがサブマシンガンを取り出しサッと野営地に向かう。
距離にして150mぐらいか…焚火で敵味方の区別がつく。
バスバスと銃が乱射される音が響き渡り、撃ち漏らしと思われる敵に私は一撃をお見舞いする。
全部で30人ぐらいか?
随分多いな…バリバリとすごい音がしているけれど大丈夫だろうか?
ルーナが手を上げたので、私は荷物をそのままに野営地に近づく。
1人の野盗に銃を突き付けている状態だ。
「ほかの仲間はどこに?」
「くっ殺せ」
どうやら足に一発弾を食らっているらしくこちらをにらむばかりだ。
ルーナは無言でもう片方の足を撃つ…がその時には野盗はこと切れていた。
「服毒…ですね。ミリア様は向こうでお待ちください。少々調べます」
「わかったわ。荷物をまとめておく」
「お願いします」
遺体の検分はルーナに任せよう。
ここで野営するのは嫌なのでまた移動しないといけないだろうから、私は装備を拾っていつでも移動できるようにした。
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