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第4話 和也がパパ活!?おっさんの魔の手から和也を救い出せ!
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「お前、パパ活なんてやってんのかよ……。おっさんとデートするとかマジで引くんだけど……。」
誠は軽蔑するような眼差しで和也を見た。
(か、和也がパパ活だと……)
俺は聞き捨てならない言葉に動揺していた。
「えーっ!だって飯奢って貰ってカラオケ付き合うだけで2万もくれるんだよ。そりゃやるっしょ。」
和也はニヤつきながら言った。
「2万ってマジかよ……俺もやりてぇ……」
俺は我慢できずに話しに割っ入った。
「パパ活なんぞけしからんっ!!和也きゅん、いつか痛い目にあうぞ!!」
俺は和也の身を心配するあまり、つい怒鳴ってしまった。
「はぁ?管理人さんには関係ねぇじゃん。」
和也はムッとした表情で言う。
「そうだよ。あまり俺達に干渉しないでくれよな。」
誠までそんな事を言ってきた。
俺は二人の態度にショックを受けた。
(この子達はまだ善悪の判断がつかない年齢だ。そんな子を食い物にする大人が悪い!和也きゅん、君の事は俺が絶対に守ってみせる!)
「とにかくパパ活なんて止めなさい!絶対にダメだからねっ!わかったかいっ!?」
俺はビシッと言い放った。
「チッ!管理人さんに説教されるとか最悪だよ。」
「そうだぜ。勇太みたいに俺達を簡単に手懐けられると思ったら大間違いなんだからな。」
二人はそう言い残してその場を離れた。
「管理人さん、誠も和也も本当は良い奴らなんだ…管理人さんにあんな憎まれ口叩いちゃったけど、あいつらは管理人さんの事嫌いなわけじゃないんだ。」
勇太が申し訳なさそうな顔をしながら話してきた。
「大丈夫。わかっているさ。二人とも大人に反抗したくなる年頃だもんね。」
(まあ、俺も昔はヤンチャだったから気持ちはわかる。)
俺は勇太の肩をポンっと叩くと優しく微笑みかけた。
「管理人さん……。ありがとう……。和也を守ってやって……。」
勇太は真剣な目で俺を見つめてきた。
「任せてくれ!和也きゅんは俺が守る!」
俺は自信満々に答えた。
「頼んだよ。じゃあ俺はこれで。」
勇太は笑顔を見せると二階の自分の部屋に上がっていった。
◆◆◆◆
俺は勇太から情報を聞き出し和也がパパ活をする日時を突き止めた。
勇太がシェアハウスを出ていくのを確認すると、俺は不可視の魔法を発動させ、和也の後をつけた。
俺は和也に気づかれないように距離を取りながら後をつける。
和也がコンビニの駐車場に入ると、白いセダンの車からスーツ姿の40代くらいの男が車から出てきて和也と二人でコンビニの中に入って行った。
(よしっ!今がチャンスだ!)
俺は急いで車の後部座席に乗り込むと息を潜めた。
しばらくするとコンビニの中から男と和也が出てきた。
和也が助手席に乗ると車は発進した。
「和也君みたいな可愛い男の子とデートできておじさん嬉しいよ。今日はどこに行く?」
男は機嫌良さげに言うとタバコを取り出した。
「どこでもいいです。お腹空いたんでご飯食べに行きたいです。」
和也は素っ気なく答える。
「そうかそうか。じゃあ焼肉でも行くかな?」
男は嬉しそうに言うと車を走らす。
「和也君、おじさんのリクエスト通り半ズボン履いてきてくれたんだね。」
男は和也の下半身を舐めるような視線を向けた。
「はい。半ズボン履いたらお小遣い奮発してくれるって言ってましたよね?」
男はイヤらしい笑みを浮かべる。
「もちろんだよ。お小遣い一杯あげるよ。ハァハァ…和也君の太腿スベスベだねぇ……」
男の手が和也の内腿に触れると和也はピクッと反応した。
(こいつ……和也きゅんの太腿触りやがって……。)
俺は座席の下に転がっていた鉛筆を手に取ると和也の太腿をイヤらしい手つきで撫で回す男の手を思いっきり突き刺した。
「ぎゃあああっ!!!」
突然の出来事に驚いたのか、男は叫び声をあげハンドル操作を誤り車がスピンする。
後続車も対向車も運良くいなかった為、事故には至らなかった。
「痛ててて……一体何が起きたんだ!?」
男は手を押さえながらパニック状態になっている。
「おじさん、運転中はちゃんと前見てないと危ないですよ。」
和也は平然とした様子で言った。
「ご、ごめんよ。鉛筆が勝手に浮いて私の手を突き刺したもんだからびっくりして……」
男は慌てて弁解するが、その言葉を聞いて和也はニヤリと笑う。
「おじさんが俺の太腿を触るから神様が天罰を与えたんですよ。」
「そ、そんなぁ……。和也君は可愛い顔してるのに言うことがきついなぁ……。」
男は情けない声で訴える。
「おじさん、男の子に可愛いって褒めても喜ばないと思いますよ。」
和也は冷めた口調で言う。
「わ、わかった。それよりおじさんのマンションで和也君の写真撮りたいんだけど良いかい?お小遣い5万あげちゃうよ。」
「えっ!?写真撮るだけで5万円もくれるんですか?」
和也は驚きの声をあげた。
「ああ、そうだ。だから頼む。」
「わかりました。その代わり変なポーズとか要求したり服脱げとか言わないでくださいね。」
「言わない言わない!おじさんはこれでも紳士なんだから。」
男は下心丸出しの顔で答えた。
(こいつは絶対ヤバい奴だ。和也きゅん、こんな奴に騙さちゃダメだ……。)
俺は心の中で叫んだ。
◆◆◆◆
車はとあるマンションの駐車場に入った。
「ここがおじさんの住んでいるマンションだよ。」
男は自慢気に話す。
「へぇ~、凄く綺麗なマンションですね。」
和也は感嘆の言葉を口にすると目を輝かせた。
「だろう!3LDKの部屋に一人暮ししているんだよ。」
他愛もない会話をしながら二人はエレベーターに乗った。
俺も二人の後についていく。
男が鍵を開けると和也の後から玄関に滑り込んだ。
「どうぞ、入って。」
「お邪魔します。」
和也は礼儀正しく脱いだ靴を揃えて家に上がった。
「和也君、喉乾いたろ?何か飲む?」
「じゃあ、コーラお願いできますか?」
「もちろん!ちょっと待ってね。」
男は冷蔵庫からペットボトルのコーラを取り出すとグラスと一緒に持ってきた。
「はい、これ飲んで。」
和也の前にコーラの入ったグラスが置かれる。
「ありがとうございます。いただきまーす!」
和也は嬉しそうに受け取るとゴクゴクと勢いよく飲み始めた。
「プハーッ!!美味しい!!」
和也が満足そうな表情を浮かべると、男はスマホを取り出し和也を撮影した。
「うん、いいよいいよ。最高に可愛いよ。」
男は鼻息荒く撮影を続ける。
「あの……あれ?なんか急に眠くなってきちゃった……」
和也は瞼を擦りながら言うとソファーにもたれかかった。
「効いてきたようだね。」
男は不気味な笑みを見せるとソファで眠る和也を抱きかかえた。
「バカなガキめ……。大人を甘く見やがって……。たっぷり可愛がってやるぜ……。」
男は舌なめずりすると寝室に向かった。
(こいつ!ついに本性現したな!)
寝室に入ると男は和也をベッドの上に静かに下ろした。
「さあ、和也君。楽しいお遊戯の時間だよ。」
男は和也のシャツのボタンを一つずつ外していく。
(このぉ!俺の和也きゅんに不埒なことするんじゃねぇ!!)
シャツがはだけ和也の白い肌が露わになる。
(こ、これは和也きゅんの乳首……!なんて可愛いピンク色をしているんだ……。もう少しだけ様子をみよう……。)
男は和也の半ズボンのファスナーに手をかけ、ゆっくりと下ろす。
(おおっ…和也きゅんのおパンツ……!水色のカラーブリーフだぁ♡興奮してきたぁ!!!)
俺は股間を熱くさせながら男の様子を伺う。
男は和也の両脚を持ち上げると左右に大きく広げた。
(な、何てことだ……。和也きゅんの桃尻が丸見えだ……。)
俺は興奮を抑えきれず生唾を飲み込む。
「はあはあはあ……」
男の呼吸が徐々に乱れていく。
「もう我慢できないよ……。」
男はあられもない姿になった和也にスマホを向けるとパシャリとシャッターを切った。
「ふぅ~!良い写真が取れた……。」
男は満面の笑みを浮かべる。
「次はもっとすごい写真撮ってあげるから楽しみにしてなよ。」
「…………。」
しかし、和也は反応しない。
男の手が和也のブリーフにかかる。
(むほっ!見たいけど…そうはさせるかぁ!!!)
俺は男の襟首を掴むと力一杯引っ張り、床に引き倒した。
「ぐえっ!?」
蛙のような声を出して男は倒れた。
「いててててて……。な、なんだ!?」
男は頭を押さえ起き上がる。
「車の中では鉛筆に刺されるし、今度はなにか凄い力で引っ張られるしポルターガイストでも起こってるのか?」
男はキョロキョロ辺りを見回しながら呟く。
「馬鹿馬鹿しい、そんな事あるはずがないか。」
男は気を取り直すと舌なめずりし和也に近づこうとする。
(こいつ、また性懲りもなく……。)
男が和也のブリーフに手をかけた。
(この野郎!これ以上好き勝手させてたまるか!!)
俺は再び男の服を掴み思いっきり引き寄せた。
「おごっ!?」
引き寄せられた弾みで男の手が和也のブリーフをずり下げ、可愛いおちん◯んが姿を現した。
(うほーーーーーーーーー!!!和也きゅんのおち◯んち○きたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!)
おっと、てめえは見るんじゃねえぞ! 俺はすかさずベッドの上の毛布を男の顔に被せた。
「ぶはっ!毛布が浮いて俺の顔に張り付いてくる!なんなんだこれ?」
男が顔から剥ぎ取ろうとするが、俺が押さえつけるので中々取れない。
「くそぉ!取れねぇ!ちくしょう!ふざけやがって!」
男はがむしゃらに暴れまわり、運悪く男に突き飛ばされた俺は和也めがけて吹っ飛んだ。
(ぎゃふっ!!)
俺と和也は重なり合うように倒れ込んだ。
(いたたたた……。和也きゅん大丈夫?)
俺は不覚にも和也きゅんの股間に顔を突っ込んでしまった。
(ああん……♡なんて甘い香りなんだ……。まるで砂糖菓子のように甘美な匂いがするよ……。)
俺は和也きゅんの柔らかなお尻を撫で回す。
「ああ……」
和也きゅんが色っぽい吐息を漏らし腰を突き出し、俺の顔に和也きゅんのおち◯ぽが押し付けられる。
(はぁはぁはぁ……。いいよ……いいよ……和也きゅん……もう辛抱堪らん!)
興奮のあまり魔法が解け透明化した俺の姿があらわになる。
「んんっ…ううっ……」
和也の目が薄らと開く。
「ああっ……あれ?ここはどこ?うぇ?管理人さん!?」
「やあ、おはよう。」
俺は和也きゅんの股間から顔を離すと爽やかな笑顔を見せた。
「お、おはよ……ございます……。」
和也は困惑した表情を浮かべる。
「助けに来たぜ!さぁ、ここから逃げよう!!」
俺は和也の手を引き立ち上がらせた。
顔に纏わりついた毛布をようやく振りほどき、立ち上がった男は状況を把握していないようでポカンとした表情をしていた。
「な、なんだお前は!?人の家に勝手に入り込みやがって!」
男は怒鳴り散らす。
「うるせえ!俺は和也きゅんの保護者だ!てめえこそ俺の和也きゅんに何してくれたんだ!!この変態野郎がぁぁ!!」
俺は男を睨み付け威圧する。
「てめえ、ぶちのめしてやる!!」
男は拳を振り上げ殴りかかってきた。
こう見えて俺は前の世界では諜報機関に勤めていて、格闘技術もそれなりに身につけている。
男の拳をかわし懐に入り込むと男の顎に掌底を打ち込む。
「ぐふぅっ!?」
男は膝から崩れ落ちた。
「まだやるか?」
俺は男を見下ろす。
「ひぃ!?」
男は情けない声を上げると部屋を出て行った。
「和也きゅん、大丈夫だったかい?」
俺は和也の肩を抱き寄せる。
「うん…あの……その……」
和也は頬を赤らめるとモジモジしている。
「どうしたの?」
「管理人さん、ごめんなさい……。」
「どうして謝るの?」
「管理人さんの言うこと、ちゃんと聞いてればこんな事にならなかったのに……。」
「気にしなくて良いんだよ。これからパパ活なんてしないって約束してくれるかい?」
「はい……。」
「よし、じゃあ帰ろうか。立てる?」
「はい、ありがとうございます。」
和也は立ち上がり自分が全裸である事に気づく。
「み、見ないでください……。」
和也は股間を手で隠すが、ピンク色の乳首と小さなおち◯ちん、そして可愛いお尻が丸見えだ。
俺は見ないように顔を背け和也に服を手渡した。
「あ、そうだ忘れてた。」
俺は床に転がっている男のスマホを手に取る。
この中には和也の恥ずかしい写真が保存してあるはずだ。
「これは破壊しておかないとね。」
俺は男のスマホを床に放り投げ足で踏み潰す。
画面が粉々になり、物理的に使えなくなった。
「よし、これで万が一にも和也の写真がネットに流れる心配はない。」
俺は和也の頭を優しく撫でてあげた。
「さぁ、家に帰ろうか。」
「はい……。」
俺達は玄関に向かって歩き出した。
俺を見る和也の視線が熱い。
「ん?どうかした?」
「あ、えと…管理人さんってカッコいいなって思って……。」
俺のハートにズキュゥン!!と矢が刺さった音が聞こえた気がした。
勇太に続き和也の好感度まで爆上がりしてしまったようだ。
(和也きゅん、そんな目で見られたらおじさん我慢出来なくなっちゃうよ……。)
俺は和也の体を抱きしめた。
「管理人さん……?」
和也は不思議そうな顔をする。
「ごめんごめん!さあ、勇太も心配してるだろうし、早く帰ってあげないとな。」
俺はそう言って和也の肩を抱き皆が待つシェアハウスへと向かった。
続く
誠は軽蔑するような眼差しで和也を見た。
(か、和也がパパ活だと……)
俺は聞き捨てならない言葉に動揺していた。
「えーっ!だって飯奢って貰ってカラオケ付き合うだけで2万もくれるんだよ。そりゃやるっしょ。」
和也はニヤつきながら言った。
「2万ってマジかよ……俺もやりてぇ……」
俺は我慢できずに話しに割っ入った。
「パパ活なんぞけしからんっ!!和也きゅん、いつか痛い目にあうぞ!!」
俺は和也の身を心配するあまり、つい怒鳴ってしまった。
「はぁ?管理人さんには関係ねぇじゃん。」
和也はムッとした表情で言う。
「そうだよ。あまり俺達に干渉しないでくれよな。」
誠までそんな事を言ってきた。
俺は二人の態度にショックを受けた。
(この子達はまだ善悪の判断がつかない年齢だ。そんな子を食い物にする大人が悪い!和也きゅん、君の事は俺が絶対に守ってみせる!)
「とにかくパパ活なんて止めなさい!絶対にダメだからねっ!わかったかいっ!?」
俺はビシッと言い放った。
「チッ!管理人さんに説教されるとか最悪だよ。」
「そうだぜ。勇太みたいに俺達を簡単に手懐けられると思ったら大間違いなんだからな。」
二人はそう言い残してその場を離れた。
「管理人さん、誠も和也も本当は良い奴らなんだ…管理人さんにあんな憎まれ口叩いちゃったけど、あいつらは管理人さんの事嫌いなわけじゃないんだ。」
勇太が申し訳なさそうな顔をしながら話してきた。
「大丈夫。わかっているさ。二人とも大人に反抗したくなる年頃だもんね。」
(まあ、俺も昔はヤンチャだったから気持ちはわかる。)
俺は勇太の肩をポンっと叩くと優しく微笑みかけた。
「管理人さん……。ありがとう……。和也を守ってやって……。」
勇太は真剣な目で俺を見つめてきた。
「任せてくれ!和也きゅんは俺が守る!」
俺は自信満々に答えた。
「頼んだよ。じゃあ俺はこれで。」
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◆◆◆◆
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勇太がシェアハウスを出ていくのを確認すると、俺は不可視の魔法を発動させ、和也の後をつけた。
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和也がコンビニの駐車場に入ると、白いセダンの車からスーツ姿の40代くらいの男が車から出てきて和也と二人でコンビニの中に入って行った。
(よしっ!今がチャンスだ!)
俺は急いで車の後部座席に乗り込むと息を潜めた。
しばらくするとコンビニの中から男と和也が出てきた。
和也が助手席に乗ると車は発進した。
「和也君みたいな可愛い男の子とデートできておじさん嬉しいよ。今日はどこに行く?」
男は機嫌良さげに言うとタバコを取り出した。
「どこでもいいです。お腹空いたんでご飯食べに行きたいです。」
和也は素っ気なく答える。
「そうかそうか。じゃあ焼肉でも行くかな?」
男は嬉しそうに言うと車を走らす。
「和也君、おじさんのリクエスト通り半ズボン履いてきてくれたんだね。」
男は和也の下半身を舐めるような視線を向けた。
「はい。半ズボン履いたらお小遣い奮発してくれるって言ってましたよね?」
男はイヤらしい笑みを浮かべる。
「もちろんだよ。お小遣い一杯あげるよ。ハァハァ…和也君の太腿スベスベだねぇ……」
男の手が和也の内腿に触れると和也はピクッと反応した。
(こいつ……和也きゅんの太腿触りやがって……。)
俺は座席の下に転がっていた鉛筆を手に取ると和也の太腿をイヤらしい手つきで撫で回す男の手を思いっきり突き刺した。
「ぎゃあああっ!!!」
突然の出来事に驚いたのか、男は叫び声をあげハンドル操作を誤り車がスピンする。
後続車も対向車も運良くいなかった為、事故には至らなかった。
「痛ててて……一体何が起きたんだ!?」
男は手を押さえながらパニック状態になっている。
「おじさん、運転中はちゃんと前見てないと危ないですよ。」
和也は平然とした様子で言った。
「ご、ごめんよ。鉛筆が勝手に浮いて私の手を突き刺したもんだからびっくりして……」
男は慌てて弁解するが、その言葉を聞いて和也はニヤリと笑う。
「おじさんが俺の太腿を触るから神様が天罰を与えたんですよ。」
「そ、そんなぁ……。和也君は可愛い顔してるのに言うことがきついなぁ……。」
男は情けない声で訴える。
「おじさん、男の子に可愛いって褒めても喜ばないと思いますよ。」
和也は冷めた口調で言う。
「わ、わかった。それよりおじさんのマンションで和也君の写真撮りたいんだけど良いかい?お小遣い5万あげちゃうよ。」
「えっ!?写真撮るだけで5万円もくれるんですか?」
和也は驚きの声をあげた。
「ああ、そうだ。だから頼む。」
「わかりました。その代わり変なポーズとか要求したり服脱げとか言わないでくださいね。」
「言わない言わない!おじさんはこれでも紳士なんだから。」
男は下心丸出しの顔で答えた。
(こいつは絶対ヤバい奴だ。和也きゅん、こんな奴に騙さちゃダメだ……。)
俺は心の中で叫んだ。
◆◆◆◆
車はとあるマンションの駐車場に入った。
「ここがおじさんの住んでいるマンションだよ。」
男は自慢気に話す。
「へぇ~、凄く綺麗なマンションですね。」
和也は感嘆の言葉を口にすると目を輝かせた。
「だろう!3LDKの部屋に一人暮ししているんだよ。」
他愛もない会話をしながら二人はエレベーターに乗った。
俺も二人の後についていく。
男が鍵を開けると和也の後から玄関に滑り込んだ。
「どうぞ、入って。」
「お邪魔します。」
和也は礼儀正しく脱いだ靴を揃えて家に上がった。
「和也君、喉乾いたろ?何か飲む?」
「じゃあ、コーラお願いできますか?」
「もちろん!ちょっと待ってね。」
男は冷蔵庫からペットボトルのコーラを取り出すとグラスと一緒に持ってきた。
「はい、これ飲んで。」
和也の前にコーラの入ったグラスが置かれる。
「ありがとうございます。いただきまーす!」
和也は嬉しそうに受け取るとゴクゴクと勢いよく飲み始めた。
「プハーッ!!美味しい!!」
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「うん、いいよいいよ。最高に可愛いよ。」
男は鼻息荒く撮影を続ける。
「あの……あれ?なんか急に眠くなってきちゃった……」
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「効いてきたようだね。」
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男は和也の半ズボンのファスナーに手をかけ、ゆっくりと下ろす。
(おおっ…和也きゅんのおパンツ……!水色のカラーブリーフだぁ♡興奮してきたぁ!!!)
俺は股間を熱くさせながら男の様子を伺う。
男は和也の両脚を持ち上げると左右に大きく広げた。
(な、何てことだ……。和也きゅんの桃尻が丸見えだ……。)
俺は興奮を抑えきれず生唾を飲み込む。
「はあはあはあ……」
男の呼吸が徐々に乱れていく。
「もう我慢できないよ……。」
男はあられもない姿になった和也にスマホを向けるとパシャリとシャッターを切った。
「ふぅ~!良い写真が取れた……。」
男は満面の笑みを浮かべる。
「次はもっとすごい写真撮ってあげるから楽しみにしてなよ。」
「…………。」
しかし、和也は反応しない。
男の手が和也のブリーフにかかる。
(むほっ!見たいけど…そうはさせるかぁ!!!)
俺は男の襟首を掴むと力一杯引っ張り、床に引き倒した。
「ぐえっ!?」
蛙のような声を出して男は倒れた。
「いててててて……。な、なんだ!?」
男は頭を押さえ起き上がる。
「車の中では鉛筆に刺されるし、今度はなにか凄い力で引っ張られるしポルターガイストでも起こってるのか?」
男はキョロキョロ辺りを見回しながら呟く。
「馬鹿馬鹿しい、そんな事あるはずがないか。」
男は気を取り直すと舌なめずりし和也に近づこうとする。
(こいつ、また性懲りもなく……。)
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(この野郎!これ以上好き勝手させてたまるか!!)
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「おごっ!?」
引き寄せられた弾みで男の手が和也のブリーフをずり下げ、可愛いおちん◯んが姿を現した。
(うほーーーーーーーーー!!!和也きゅんのおち◯んち○きたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!)
おっと、てめえは見るんじゃねえぞ! 俺はすかさずベッドの上の毛布を男の顔に被せた。
「ぶはっ!毛布が浮いて俺の顔に張り付いてくる!なんなんだこれ?」
男が顔から剥ぎ取ろうとするが、俺が押さえつけるので中々取れない。
「くそぉ!取れねぇ!ちくしょう!ふざけやがって!」
男はがむしゃらに暴れまわり、運悪く男に突き飛ばされた俺は和也めがけて吹っ飛んだ。
(ぎゃふっ!!)
俺と和也は重なり合うように倒れ込んだ。
(いたたたた……。和也きゅん大丈夫?)
俺は不覚にも和也きゅんの股間に顔を突っ込んでしまった。
(ああん……♡なんて甘い香りなんだ……。まるで砂糖菓子のように甘美な匂いがするよ……。)
俺は和也きゅんの柔らかなお尻を撫で回す。
「ああ……」
和也きゅんが色っぽい吐息を漏らし腰を突き出し、俺の顔に和也きゅんのおち◯ぽが押し付けられる。
(はぁはぁはぁ……。いいよ……いいよ……和也きゅん……もう辛抱堪らん!)
興奮のあまり魔法が解け透明化した俺の姿があらわになる。
「んんっ…ううっ……」
和也の目が薄らと開く。
「ああっ……あれ?ここはどこ?うぇ?管理人さん!?」
「やあ、おはよう。」
俺は和也きゅんの股間から顔を離すと爽やかな笑顔を見せた。
「お、おはよ……ございます……。」
和也は困惑した表情を浮かべる。
「助けに来たぜ!さぁ、ここから逃げよう!!」
俺は和也の手を引き立ち上がらせた。
顔に纏わりついた毛布をようやく振りほどき、立ち上がった男は状況を把握していないようでポカンとした表情をしていた。
「な、なんだお前は!?人の家に勝手に入り込みやがって!」
男は怒鳴り散らす。
「うるせえ!俺は和也きゅんの保護者だ!てめえこそ俺の和也きゅんに何してくれたんだ!!この変態野郎がぁぁ!!」
俺は男を睨み付け威圧する。
「てめえ、ぶちのめしてやる!!」
男は拳を振り上げ殴りかかってきた。
こう見えて俺は前の世界では諜報機関に勤めていて、格闘技術もそれなりに身につけている。
男の拳をかわし懐に入り込むと男の顎に掌底を打ち込む。
「ぐふぅっ!?」
男は膝から崩れ落ちた。
「まだやるか?」
俺は男を見下ろす。
「ひぃ!?」
男は情けない声を上げると部屋を出て行った。
「和也きゅん、大丈夫だったかい?」
俺は和也の肩を抱き寄せる。
「うん…あの……その……」
和也は頬を赤らめるとモジモジしている。
「どうしたの?」
「管理人さん、ごめんなさい……。」
「どうして謝るの?」
「管理人さんの言うこと、ちゃんと聞いてればこんな事にならなかったのに……。」
「気にしなくて良いんだよ。これからパパ活なんてしないって約束してくれるかい?」
「はい……。」
「よし、じゃあ帰ろうか。立てる?」
「はい、ありがとうございます。」
和也は立ち上がり自分が全裸である事に気づく。
「み、見ないでください……。」
和也は股間を手で隠すが、ピンク色の乳首と小さなおち◯ちん、そして可愛いお尻が丸見えだ。
俺は見ないように顔を背け和也に服を手渡した。
「あ、そうだ忘れてた。」
俺は床に転がっている男のスマホを手に取る。
この中には和也の恥ずかしい写真が保存してあるはずだ。
「これは破壊しておかないとね。」
俺は男のスマホを床に放り投げ足で踏み潰す。
画面が粉々になり、物理的に使えなくなった。
「よし、これで万が一にも和也の写真がネットに流れる心配はない。」
俺は和也の頭を優しく撫でてあげた。
「さぁ、家に帰ろうか。」
「はい……。」
俺達は玄関に向かって歩き出した。
俺を見る和也の視線が熱い。
「ん?どうかした?」
「あ、えと…管理人さんってカッコいいなって思って……。」
俺のハートにズキュゥン!!と矢が刺さった音が聞こえた気がした。
勇太に続き和也の好感度まで爆上がりしてしまったようだ。
(和也きゅん、そんな目で見られたらおじさん我慢出来なくなっちゃうよ……。)
俺は和也の体を抱きしめた。
「管理人さん……?」
和也は不思議そうな顔をする。
「ごめんごめん!さあ、勇太も心配してるだろうし、早く帰ってあげないとな。」
俺はそう言って和也の肩を抱き皆が待つシェアハウスへと向かった。
続く
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