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第二十七話 その台詞が聞きたい
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「なあなあ、つる。今日の飯はうまいか?」
「今日もおいしいけれど、それがどうかしたの?」
ブンブクは何か味付けに失敗したのだろうか。
今日のご飯は魚の照り焼きに、青菜の茹でたものに、ニンジンのきんぴら、それからわかめと麩の浮いたお味噌汁だ。
どれも間違いない美味しさと安心感なのに、そんな事を聞くなんてどうしたのだろう。
「魚の裏焦がしたの?」
行儀悪くも、鶴は魚をひっくり返した。ちゃんとした綺麗なつやつやの照り焼き色だ。
どこも焦がした気配はない。
怪訝な顔になる彼女に、ブンブクが言う。
「たまに聞きたくなるだけさ、なに、修二郎がしょっちゅううまいうまいっていう奴だっただけって話だ」
「本当においしいよ?」
鶴が遠慮していると思ったのだろうか。この箸の進み具合で? 鶴は先ほどから、夢中で食べていたため、そんな事ってあるのだろうか、と首を傾げた。
だが狸には思うところがあったらしい。
「たまに聞きたくなるだけさ、うまい、うまいっていう声」
爺様は言いまくっていたのだな、と鶴はそこで察した。
この鍋狸は、爺様が色々な物差しになっているのだ。
特に料理の反応なんて。
だがブンブクは、過去を愛する瞳をした。
「いつ見ても、何度見ても、夢中で箸が進むのを見るのは気分がいい」
そんな事を言い、ブンブクは自分のどんぶり茶碗にご飯をよそる。
いつから、この万能狸は万能になったのだろうか。
生まれた時から万能だったとは思えないし、狸は調理をするのだろうか。
狸が食べる料理ってどんなものなのだろう。
疑問が口をついて出てきた。
「料理はいつからできたの?」
一体いつから、美味しいものが作れるようになったのだろう。
「修二郎と知り合ってからだな」
「爺様と出会ってからなの?」
もっと前からだと思った。
「まあ、そこそこは出来たんだけどな、ちゃんとできるようになったのは、あいつと出会って、あいつのために飯を作るようになってからだ。人間の飯なんて、おいらたちは早々作らねえ。……酒は作れるけどな」
そういうこともあって、酒蔵を作ってしまったのか。鶴はそこに納得した。もともと親しみのある物だから、作れたのだろう。
「大変じゃなかった?」
「そうでもねえよ、だって今じゃ竈で火を使う事もねえし、機械竈はこんなに便利に火加減が調整できるようになった。人間の進化は目を見張るものがある。おいらは昔、竈で飯を炊いたんだ」
ブンブクは何かえらそうなことを言ったつもりなのだろうか。胸を張る。
「最初の機械竈が一世を風靡した時、おいらは、いらねえよって言ったんだけどな。修二郎は新しい物好きだったから、持ってきたんだ。スイッチを回すだけで火が付くってのが、こんないい物だとは思わなかった」
ブンブクは味噌汁に映る自分の姿を見て、過去を思い出したのだろうか。声は何か大切な物を懐かしむもので、嫌な感じはしない。
しんみりとしかけたのだが、鶴はある事に気付き、しんみりした空気を吹き飛ばした。
「ブンブク……お茶碗に三杯目もよそるんだったら、そんなに疲れるんだったら、もっと楽な格好になっていいよ」
その鍋で狸な姿ではなくていい、と言っているのに、ブンブクは譲らない。首を振る。
「今日は支度がねえんだよ、気にしないでくれ」
「支度?」
何の支度だというのだろう。そもそも変化の術とでも言うのか、ブンブクが使っているその術に、何か道具が必要だとは思えないのだが、本人は必要だと思っているらしい。
「どうしたって、必要なものがあるんだ。今はそれを、直ぐに納戸から引っ張り宇出せない。しまい込んじまったんだ。となったら今日はこのままさ」
この後色々確認しねえとな、と楽しそうなブンブクは、どんな姿になってもその姿を楽しむといった空気がにじんでいた。
なんにでもなれそうだ、この鍋狸。
もしかして、化ける事にも天賦の才を持っていたりして。
だったらどんなものが得意だったりらくだったりするのだろう……
「そうだ、明日はどうすんだ。鑑定大会が終わっても、蚤の市はやるんだろう」
思考が逸らされた彼女に、ブンブクが話しかけて来る。彼の前の皿は皆空っぽで、すでにブンブクは食後のお茶を用意する構えだ。
「ああ、私は事前準備の方に滅茶苦茶使われたから、ここ数日は休み貰ったの。加藤をこれ以上激務にするのはだめだって事で」
「人間の就労時間ってのは、おいらたちには厳しすぎるといつも思うぜ」
「ふうん」
ブンブクも悪獣社会で働いていたのだろうか。知り合いが働いているのだろうか。
良くも悪くも、ブンブクは謎が多かった。
だがあまりにも追及すると、今度はブンブク自体が面倒くさがって、どこかに消えて行きそうなのだ。
爺様の話が出来て、婆様の話も出来て、そして自分を嫌わない相手を、そういう風に失いたくはなかった。
だから鶴は、魚の照り焼きが甘じょっぱくておいしいな、と思う事にして、ごはんを口いっぱいにほおばった。
それを見てブンブクが笑う。優しい顔だ。
爺様とも、何年か交流がなかった鶴は、その顔がまるで、優しい祖父といった具合の顔のように見えた。
爺様に似たのか、それとも、爺様が似たのか。
長く一緒の友人は、そう言った共通点が出来るのだろうか。
夫婦より長い付き合いの一人と一匹は、きっとすごいつながりがあったに違いなかった。
「そんな口いっぱいに入れんなよ、誰もつるの分の飯を奪ったりしねえから」
そしてブンブクは、鶴が思ってもみない事を言った。
「そのツラ、若い頃の修二郎にそっくりだな……あいつもそんな風に口膨らませてたっけ」
「爺様あんまり、マナーとかできなかったって聞いていたけれど」
「いい所じゃちゃんとさせたぜ、教えたんだ。おいらにできない作法はねえ」
つるも習うか、と言われていそうだったが、鶴は答えた。
「そういうところに行く予定は一生ないから、大丈夫」
それにしても、魚の照り焼きがおいしい。つやっと光る表面とは裏腹に、真っ白なくらいの内側。外のてりっとした艶やかさの塩気と醤油の風味と、内側の魚の風味が、生臭くないとてもいい状態で、絡まる。
ご飯がよく進むのは、この照り焼きがおいしいからだ。
付け合わせの青菜には、何も味付けをしていないから、口の中をリセットするのにちょうどよく、ニンジンのきんぴらも、火を入れたから甘いのに、カリッとした歯ごたえでいくらでも進む。
「きんぴらにゴマを絡めるのは、爺様の好み?」
「きんぴらにはゴマが絡まってるもんだろ」
ブンブクには、謎の決まりごとがある様子だった。
「今日もおいしいけれど、それがどうかしたの?」
ブンブクは何か味付けに失敗したのだろうか。
今日のご飯は魚の照り焼きに、青菜の茹でたものに、ニンジンのきんぴら、それからわかめと麩の浮いたお味噌汁だ。
どれも間違いない美味しさと安心感なのに、そんな事を聞くなんてどうしたのだろう。
「魚の裏焦がしたの?」
行儀悪くも、鶴は魚をひっくり返した。ちゃんとした綺麗なつやつやの照り焼き色だ。
どこも焦がした気配はない。
怪訝な顔になる彼女に、ブンブクが言う。
「たまに聞きたくなるだけさ、なに、修二郎がしょっちゅううまいうまいっていう奴だっただけって話だ」
「本当においしいよ?」
鶴が遠慮していると思ったのだろうか。この箸の進み具合で? 鶴は先ほどから、夢中で食べていたため、そんな事ってあるのだろうか、と首を傾げた。
だが狸には思うところがあったらしい。
「たまに聞きたくなるだけさ、うまい、うまいっていう声」
爺様は言いまくっていたのだな、と鶴はそこで察した。
この鍋狸は、爺様が色々な物差しになっているのだ。
特に料理の反応なんて。
だがブンブクは、過去を愛する瞳をした。
「いつ見ても、何度見ても、夢中で箸が進むのを見るのは気分がいい」
そんな事を言い、ブンブクは自分のどんぶり茶碗にご飯をよそる。
いつから、この万能狸は万能になったのだろうか。
生まれた時から万能だったとは思えないし、狸は調理をするのだろうか。
狸が食べる料理ってどんなものなのだろう。
疑問が口をついて出てきた。
「料理はいつからできたの?」
一体いつから、美味しいものが作れるようになったのだろう。
「修二郎と知り合ってからだな」
「爺様と出会ってからなの?」
もっと前からだと思った。
「まあ、そこそこは出来たんだけどな、ちゃんとできるようになったのは、あいつと出会って、あいつのために飯を作るようになってからだ。人間の飯なんて、おいらたちは早々作らねえ。……酒は作れるけどな」
そういうこともあって、酒蔵を作ってしまったのか。鶴はそこに納得した。もともと親しみのある物だから、作れたのだろう。
「大変じゃなかった?」
「そうでもねえよ、だって今じゃ竈で火を使う事もねえし、機械竈はこんなに便利に火加減が調整できるようになった。人間の進化は目を見張るものがある。おいらは昔、竈で飯を炊いたんだ」
ブンブクは何かえらそうなことを言ったつもりなのだろうか。胸を張る。
「最初の機械竈が一世を風靡した時、おいらは、いらねえよって言ったんだけどな。修二郎は新しい物好きだったから、持ってきたんだ。スイッチを回すだけで火が付くってのが、こんないい物だとは思わなかった」
ブンブクは味噌汁に映る自分の姿を見て、過去を思い出したのだろうか。声は何か大切な物を懐かしむもので、嫌な感じはしない。
しんみりとしかけたのだが、鶴はある事に気付き、しんみりした空気を吹き飛ばした。
「ブンブク……お茶碗に三杯目もよそるんだったら、そんなに疲れるんだったら、もっと楽な格好になっていいよ」
その鍋で狸な姿ではなくていい、と言っているのに、ブンブクは譲らない。首を振る。
「今日は支度がねえんだよ、気にしないでくれ」
「支度?」
何の支度だというのだろう。そもそも変化の術とでも言うのか、ブンブクが使っているその術に、何か道具が必要だとは思えないのだが、本人は必要だと思っているらしい。
「どうしたって、必要なものがあるんだ。今はそれを、直ぐに納戸から引っ張り宇出せない。しまい込んじまったんだ。となったら今日はこのままさ」
この後色々確認しねえとな、と楽しそうなブンブクは、どんな姿になってもその姿を楽しむといった空気がにじんでいた。
なんにでもなれそうだ、この鍋狸。
もしかして、化ける事にも天賦の才を持っていたりして。
だったらどんなものが得意だったりらくだったりするのだろう……
「そうだ、明日はどうすんだ。鑑定大会が終わっても、蚤の市はやるんだろう」
思考が逸らされた彼女に、ブンブクが話しかけて来る。彼の前の皿は皆空っぽで、すでにブンブクは食後のお茶を用意する構えだ。
「ああ、私は事前準備の方に滅茶苦茶使われたから、ここ数日は休み貰ったの。加藤をこれ以上激務にするのはだめだって事で」
「人間の就労時間ってのは、おいらたちには厳しすぎるといつも思うぜ」
「ふうん」
ブンブクも悪獣社会で働いていたのだろうか。知り合いが働いているのだろうか。
良くも悪くも、ブンブクは謎が多かった。
だがあまりにも追及すると、今度はブンブク自体が面倒くさがって、どこかに消えて行きそうなのだ。
爺様の話が出来て、婆様の話も出来て、そして自分を嫌わない相手を、そういう風に失いたくはなかった。
だから鶴は、魚の照り焼きが甘じょっぱくておいしいな、と思う事にして、ごはんを口いっぱいにほおばった。
それを見てブンブクが笑う。優しい顔だ。
爺様とも、何年か交流がなかった鶴は、その顔がまるで、優しい祖父といった具合の顔のように見えた。
爺様に似たのか、それとも、爺様が似たのか。
長く一緒の友人は、そう言った共通点が出来るのだろうか。
夫婦より長い付き合いの一人と一匹は、きっとすごいつながりがあったに違いなかった。
「そんな口いっぱいに入れんなよ、誰もつるの分の飯を奪ったりしねえから」
そしてブンブクは、鶴が思ってもみない事を言った。
「そのツラ、若い頃の修二郎にそっくりだな……あいつもそんな風に口膨らませてたっけ」
「爺様あんまり、マナーとかできなかったって聞いていたけれど」
「いい所じゃちゃんとさせたぜ、教えたんだ。おいらにできない作法はねえ」
つるも習うか、と言われていそうだったが、鶴は答えた。
「そういうところに行く予定は一生ないから、大丈夫」
それにしても、魚の照り焼きがおいしい。つやっと光る表面とは裏腹に、真っ白なくらいの内側。外のてりっとした艶やかさの塩気と醤油の風味と、内側の魚の風味が、生臭くないとてもいい状態で、絡まる。
ご飯がよく進むのは、この照り焼きがおいしいからだ。
付け合わせの青菜には、何も味付けをしていないから、口の中をリセットするのにちょうどよく、ニンジンのきんぴらも、火を入れたから甘いのに、カリッとした歯ごたえでいくらでも進む。
「きんぴらにゴマを絡めるのは、爺様の好み?」
「きんぴらにはゴマが絡まってるもんだろ」
ブンブクには、謎の決まりごとがある様子だった。
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