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探すあたし。
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一体どんだけなの。
あたしはそう思いながら、元来た道を戻っていた。
あちこちから聞こえてくる、この音は何?
分からないけれど、金属がぶつかり合う音が響いているのよ。
その後に続く呻き声のような物。
……もしかして、侵略軍がもうこの城まで迫ってきているのかしら。
だったら厄介ね。この城はそこまで階層もない平べったい造りだもの。
制圧に時間は、どれくらいかかるかしら?
あたしはそんな事を考えながらも、今は逃げるべきだと思って足を進めていく。
エンデール様の事をちらりと思ったわ。
彼はどうしているかしら。
聖女の魅惑に操られて、間違いを犯し続けているのかしら。
それを止めるべきだとは思う。終わらせなくちゃいけないとも。
でも今は時間がなさすぎる。
自分自身が捕まったら。世話ない。
そしてこの化け物の見た目のあたしを、見逃してくれるほど、侵略軍は甘くない。
だからあたしは、逃げなくてはいけないのに。
「……エンデール様、きっと殺されるのね」
殺されてしまったら、二度と会えない。
あたしの友達はもう、どこにもいなくなる。
「……」
あたしは数瞬迷って、踵を返した。
いやだ。お別れもしないなんていや。
もっと言えば、お別れなんていや。
あたしはいったい何度、大事な人を失えば気が済むの。
叔父であり初恋の人である、アナクレート様の笑顔を思い出した。
潔く笑う、あたしの愛であるイリアスさんも脳裏に浮かぶ。
どこでどうしているか知らない、あたしを引っ張り上げてくれたソヘイルも思い浮かんだ。
あたしは何度。何度。
「失い過ぎていないかしら、あたし」
もし神様が、平等をモットーにしてくれているなら。
「このただ一度、あたしが我儘を言っても許してくれないかしら、ね」
信じてもいない、この世界の新しい、くそったれな神様を思って、苦笑いをした。
それでも。
あたしは進んでいく。
エンデール様はどこにいるの?
聖女の所?
それとも自室?
あたしにできるのは、何か。
分からないながらも、あたしはひたひたと進んでいった。
蹄の音が強く響いて、あたしの中の、あたしにもわからない決意を表しているようだった。
「……エンデール様」
あたしはどこの誰に、居場所がばれてもいいと真剣に思って、喉から声を出した。
「エンデール様!! どこにいるの!!」
この結末がどうなるかはわからない。
それでもあたしは、たった一人の友達を目指して、ひた走った。
その時のあたしの頭の中には、終わらせようとか、引導を渡そうとか思っていた、城に入る前の考えはすっぽ抜けていた。
あたしは、あたしを見て引きつった叫び声をあげた人達を見た。
そして、切りかかってきた剣を、腕で弾き飛ばした。
あの鹿のおばあさまの言った通りに、あたしの鱗の肌は剣を軽々とはじき返し、あたしの腕は剣を真っ二つに折った。
「化け物だ!」
その声はあちこちに響く。
あたしめがけて、魔法を放ってきた人もいる。
でも、あたしの肌を焦がす事もなく、魔法は霧散する。
そうね、化け物だわ。
あたしは思わず苦笑いをしてしまう。
あなた方の聖女が目覚めさせてしまった化け物なのよ、このあたしは。
聖女があたしの姿を変貌させなかったら、あたしは人の範疇にあったわけだから。
何の因果か。
「エンデール様、どこ」
あたしは何度も扉を開けて、エンデール様の姿を探した。
でも見つけられない。
時間は迫っていく。あたしは窓から見えた、侵略軍の侵入に舌打ちした。
時間がない。あたしが逃げおおせられるか。
それとも、エンデール様をあきらめるか。
あたしに残されているのは、きっとそのどちらかで。
思考回路はぐらぐらと揺れている。
命が惜しいなら逃げなくちゃいけないのに。
あたしは逃げ出す事を選べずに、声の限りに怒鳴っている。
「エンデール様、エンデール様!!」
そしてあたしは、震えた目をしている女官を一人見つけた。
彼女は腰が抜けているらしい。
つかつかと近寄って、あたしは彼女に問いかけた。
「ねえ、エンデール様はどこにいるの」
「ひいっ……」
彼女はがたがたと震えている。
あたしは自分の見た目の異常さを、改めて実感したわ。
でもそれは今はどうでもいい。
「答えて、べつに取って食いやしないわ」
「え、エンデール様は……っ!」
引きつった声の後に知らされた事実に、あたしは目を見張ってから、頷いた。
「ありがとう、あなたも逃げた方がいいわ」
結論から言えば。
あたしは回廊を駆けずり回って、そう判断する。
聖女はエンデール様を完全には、手中に収めなかった。
そりゃそうだわ、あの女嫌いがそう簡単に、聖女の手に入れられるとは思えない。
エンデール様は、聖女を拒んだ。その結末として、神にはむかったという烙印を押された彼もまた。
「神罰を受けて、ラジャラウトス最強の檻、王魚の鳥籠に入れられた、か……」
王魚の鳥籠。
聞いた事はある、気がした。
エンデール様が語った言葉が、不意に頭の中によみがえる。
『絶対の檻だ。遠い昔、王が寵妃に逃げられないようにと作り上げた檻でな。大概の力を無効化する』
お酒を飲みながら、笑ったエンデール様。隣にはソヘイルが同じような酒をあおっていて。
『バーティを入れるのか、エンデール皇太子?』
呆れた調子で言った言葉に、エンデール様は。
『そんな、ろくでもない真似をするなら、俺はアリアの足を砕く方を選ぶな』
そんな風に言い切って、またお酒をあおった。
あたしは記憶を探る。
王魚の鳥籠はどこにあったかしら、と。
……でも、あたしのそこまで優秀ではない記憶力では、とても思い出せなかった。
それでもと記憶を探っていた時よ。
「……ありあ?」
ぼろぼろの姿をした人が、あたしを見て唖然とした顔をしていた。
はっきり言って見覚えがない人だった。
だって伸ばされに伸ばされた髪も。
造作の整い方も。
筋肉の落ちた体つきも。
見た事のない人だったから。
だというのにあたしは、彼と同じ顔、つまり唖然とした顔でこう言っていた。
「ソヘイル?」
彼は色彩以外が、かなりソヘイルの面影を持つ男だった。
あたしはそう思いながら、元来た道を戻っていた。
あちこちから聞こえてくる、この音は何?
分からないけれど、金属がぶつかり合う音が響いているのよ。
その後に続く呻き声のような物。
……もしかして、侵略軍がもうこの城まで迫ってきているのかしら。
だったら厄介ね。この城はそこまで階層もない平べったい造りだもの。
制圧に時間は、どれくらいかかるかしら?
あたしはそんな事を考えながらも、今は逃げるべきだと思って足を進めていく。
エンデール様の事をちらりと思ったわ。
彼はどうしているかしら。
聖女の魅惑に操られて、間違いを犯し続けているのかしら。
それを止めるべきだとは思う。終わらせなくちゃいけないとも。
でも今は時間がなさすぎる。
自分自身が捕まったら。世話ない。
そしてこの化け物の見た目のあたしを、見逃してくれるほど、侵略軍は甘くない。
だからあたしは、逃げなくてはいけないのに。
「……エンデール様、きっと殺されるのね」
殺されてしまったら、二度と会えない。
あたしの友達はもう、どこにもいなくなる。
「……」
あたしは数瞬迷って、踵を返した。
いやだ。お別れもしないなんていや。
もっと言えば、お別れなんていや。
あたしはいったい何度、大事な人を失えば気が済むの。
叔父であり初恋の人である、アナクレート様の笑顔を思い出した。
潔く笑う、あたしの愛であるイリアスさんも脳裏に浮かぶ。
どこでどうしているか知らない、あたしを引っ張り上げてくれたソヘイルも思い浮かんだ。
あたしは何度。何度。
「失い過ぎていないかしら、あたし」
もし神様が、平等をモットーにしてくれているなら。
「このただ一度、あたしが我儘を言っても許してくれないかしら、ね」
信じてもいない、この世界の新しい、くそったれな神様を思って、苦笑いをした。
それでも。
あたしは進んでいく。
エンデール様はどこにいるの?
聖女の所?
それとも自室?
あたしにできるのは、何か。
分からないながらも、あたしはひたひたと進んでいった。
蹄の音が強く響いて、あたしの中の、あたしにもわからない決意を表しているようだった。
「……エンデール様」
あたしはどこの誰に、居場所がばれてもいいと真剣に思って、喉から声を出した。
「エンデール様!! どこにいるの!!」
この結末がどうなるかはわからない。
それでもあたしは、たった一人の友達を目指して、ひた走った。
その時のあたしの頭の中には、終わらせようとか、引導を渡そうとか思っていた、城に入る前の考えはすっぽ抜けていた。
あたしは、あたしを見て引きつった叫び声をあげた人達を見た。
そして、切りかかってきた剣を、腕で弾き飛ばした。
あの鹿のおばあさまの言った通りに、あたしの鱗の肌は剣を軽々とはじき返し、あたしの腕は剣を真っ二つに折った。
「化け物だ!」
その声はあちこちに響く。
あたしめがけて、魔法を放ってきた人もいる。
でも、あたしの肌を焦がす事もなく、魔法は霧散する。
そうね、化け物だわ。
あたしは思わず苦笑いをしてしまう。
あなた方の聖女が目覚めさせてしまった化け物なのよ、このあたしは。
聖女があたしの姿を変貌させなかったら、あたしは人の範疇にあったわけだから。
何の因果か。
「エンデール様、どこ」
あたしは何度も扉を開けて、エンデール様の姿を探した。
でも見つけられない。
時間は迫っていく。あたしは窓から見えた、侵略軍の侵入に舌打ちした。
時間がない。あたしが逃げおおせられるか。
それとも、エンデール様をあきらめるか。
あたしに残されているのは、きっとそのどちらかで。
思考回路はぐらぐらと揺れている。
命が惜しいなら逃げなくちゃいけないのに。
あたしは逃げ出す事を選べずに、声の限りに怒鳴っている。
「エンデール様、エンデール様!!」
そしてあたしは、震えた目をしている女官を一人見つけた。
彼女は腰が抜けているらしい。
つかつかと近寄って、あたしは彼女に問いかけた。
「ねえ、エンデール様はどこにいるの」
「ひいっ……」
彼女はがたがたと震えている。
あたしは自分の見た目の異常さを、改めて実感したわ。
でもそれは今はどうでもいい。
「答えて、べつに取って食いやしないわ」
「え、エンデール様は……っ!」
引きつった声の後に知らされた事実に、あたしは目を見張ってから、頷いた。
「ありがとう、あなたも逃げた方がいいわ」
結論から言えば。
あたしは回廊を駆けずり回って、そう判断する。
聖女はエンデール様を完全には、手中に収めなかった。
そりゃそうだわ、あの女嫌いがそう簡単に、聖女の手に入れられるとは思えない。
エンデール様は、聖女を拒んだ。その結末として、神にはむかったという烙印を押された彼もまた。
「神罰を受けて、ラジャラウトス最強の檻、王魚の鳥籠に入れられた、か……」
王魚の鳥籠。
聞いた事はある、気がした。
エンデール様が語った言葉が、不意に頭の中によみがえる。
『絶対の檻だ。遠い昔、王が寵妃に逃げられないようにと作り上げた檻でな。大概の力を無効化する』
お酒を飲みながら、笑ったエンデール様。隣にはソヘイルが同じような酒をあおっていて。
『バーティを入れるのか、エンデール皇太子?』
呆れた調子で言った言葉に、エンデール様は。
『そんな、ろくでもない真似をするなら、俺はアリアの足を砕く方を選ぶな』
そんな風に言い切って、またお酒をあおった。
あたしは記憶を探る。
王魚の鳥籠はどこにあったかしら、と。
……でも、あたしのそこまで優秀ではない記憶力では、とても思い出せなかった。
それでもと記憶を探っていた時よ。
「……ありあ?」
ぼろぼろの姿をした人が、あたしを見て唖然とした顔をしていた。
はっきり言って見覚えがない人だった。
だって伸ばされに伸ばされた髪も。
造作の整い方も。
筋肉の落ちた体つきも。
見た事のない人だったから。
だというのにあたしは、彼と同じ顔、つまり唖然とした顔でこう言っていた。
「ソヘイル?」
彼は色彩以外が、かなりソヘイルの面影を持つ男だった。
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