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ユガ村
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ルイ君が来て、ルールのおじいちゃんとビデオ通話を繋いでくれた。
画面越しに傷の状態を見ながらワーガやアルに指示を出してくれる。私にも必要な物を次々に出すように指示をしてくれ、なんとか木の破片を抜いて、傷口を洗い包帯を巻く事ができた。
目が覚めたら抗生物質を飲ませるように言って電話が切れた。
傷が多いのと、バイ菌が入ったからか、熱が出てきた。
そーっと村長が近づいてきて、ドアの隙間から覗いている。
「村長、とりあえず命は助かりましたよ。」
「そ、そうか。でも、目を覚ましたら俺達を食うかもしれん。」
「はぁ??命懸けで守ってくれたんですよ?目が覚めたら食べるって、そんな事あるわけないでしょう!!」
「…………。そーだな。」
「私は昼に、このオーガの家に行きました。沢山ご馳走を用意してもてなしてくれましたよ。人間と仲良くなりたいって、ずっと言ってました。」
「そ、そーか。」
「おい、俺も同じオーガだが、人を食べたりしない!」
「そうですよ。私の仲間には沢山オーガがいるけど、皆んな優しいです。私を守ってくれる人達ばかりですよ!」
「………。そーだな。俺が勝手に決めつけて酷い事ばかりしてきたのに、助けてくれたんだもんな。」
「そうですよ。他のオーガ達も、皆んな優しい人達ばかりですよ。」
もしかしたら、これで一緒に暮らせるようになるかもしれない。
少しして、目が覚めたユガに薬を飲ませ、またゆっくり寝てもらおうとしたけど、ここにいたら人間が怖がるから家に帰ると言い出した。
ふらふらしながら出て行こうとしてる所に、村長がきてユガを止める。
「助けてくれてありがとう。もぅ怖くはないし、俺達も出来ればこれから仲良くしていきたいと思ってる。怪我が治るまでは、安心してここで休んでくれ!」
「ほ、本当にいいのか?僕が怖くない?」
「あぁ、命の恩人だ。怖いことなんて無い!」
「嬉しいなぁ~。陽菜、僕、夢を見てるのかなぁ?」
「ユガ、これは現実だよ。」
「本当に、こんな日が来るなんて………。うっ!!」
無理して動いたから、傷が開いたようだ。
「横になって、安静にしていろ!」
ワーガに抱えられ布団に戻される。
村長と話しをしてみた。他のオーガやエルフや獣人族が近くに住んでいるから、ここで一緒に村を作らないか?と聞くと、自分達人間は、他の種族に酷い事をしてきた。それを許してくれるなら、お願いしたいと言うので、明日、オーガ達にも事情を説明して、ここで村を作らないか聞いてみる事にした。
その日は、ユガの看病をしながら公民館に泊まり、朝一にオーガ達の村に行った。
「ユガが命懸けで村長を守ったんです。だから、人間達のオーガに対する誤解は解けました。それでも一緒に暮らすのは無理ですか?」
「……。陽菜さんの話しを信じないわけではないが、一度様子を見てみたい。」
「そうですね。わかりました。アル、お願い。案内してもらえる??」
「わかった。ついて来てください。」
「私は、エルフや獣人族の人達に話しをしてくるね!」
ワーガに背負ってもらい、エルフの村に着く。エルフ達は、人間達と暮らしてみようと思うと言ってくれる。
獣人族の村は、かなり大きな村で食料が足りず困っていたから願ったり叶ったりだと、すぐに了承してくれた。
案内しながら村に戻り、家を出していく。
アルに案内されて来ていたオーガも、村長と話し合い、ここに暮らすと決めてくれた。
さて、忙しくなるぞ!!
畑も、田んぼもどんどん増やしていく。
食堂も作り、生活に必要な物を置くお店もドドーンと出した。
これでもか!と出したけど、まだまだ家も足りず、今日は公民館で寝泊まりする人達がいっぱいだ。
夕方頃、ルールのおじいちゃんが到着して、ユガの傷の手当てをしてくれる。
ルールのおじいちゃんと一緒に、沢山手伝いに来てくれていた。
もちろん、ハゼドンはレイナさんと一緒に来ていた。バカップル全開で、初めて見るオーガやエルフ達が固まっている。
ナダの事も気になり、レイナさんに聞いてみたら、オアシス村にはあれから来ていないそうだ。
監視カメラ映像を見ると、畑仕事に、薪運びなどを頑張っているナダの姿が映っていた。
次の日は、ひたすら家を出しまくり、かなり村らしくなってきた。この村は「ユガ村」に決定!!ユガがいたから実現した村だからね!
獣人族の村長に、近くにもぅ村はないか尋ねると、ここから少し行った所に、オーガ達が沢山暮らしている山があると教えてくれた。そこのオーガ達は、とても怒りっぽく、あまり近づかないようにしていたようだ。
明日、ワーガとナナガと一緒に行ってみる事になった。ゆきちゃんは、怒りっぽいオーガの所に連れて行くのは危険なので、ルイ君とお留守番だ。
ハゼドンが来てくれた事で、ここでの料理もすごく種類が増えて、美味しい物になった。バカップルだけど、料理の腕だけは確かな男なのだ!!バカップルだけどっ!!!
久しぶりにハゼドンのカレーを食べて大満足だ。やっぱり美味しい。
ルイ君も、悔しいけどハゼドンのカレーは美味しいからと2回もおかわりしていた。
ゆきちゃん用の甘口カレーをワーガが分けてもらい、こっちの方が好きだ!!とモリモリ食べて、ゆきちゃんが自分の分が無くなると大泣きしていた。
ワーガが焦って、ゆきちゃんのご機嫌取りをしていたのが面白かった。
画面越しに傷の状態を見ながらワーガやアルに指示を出してくれる。私にも必要な物を次々に出すように指示をしてくれ、なんとか木の破片を抜いて、傷口を洗い包帯を巻く事ができた。
目が覚めたら抗生物質を飲ませるように言って電話が切れた。
傷が多いのと、バイ菌が入ったからか、熱が出てきた。
そーっと村長が近づいてきて、ドアの隙間から覗いている。
「村長、とりあえず命は助かりましたよ。」
「そ、そうか。でも、目を覚ましたら俺達を食うかもしれん。」
「はぁ??命懸けで守ってくれたんですよ?目が覚めたら食べるって、そんな事あるわけないでしょう!!」
「…………。そーだな。」
「私は昼に、このオーガの家に行きました。沢山ご馳走を用意してもてなしてくれましたよ。人間と仲良くなりたいって、ずっと言ってました。」
「そ、そーか。」
「おい、俺も同じオーガだが、人を食べたりしない!」
「そうですよ。私の仲間には沢山オーガがいるけど、皆んな優しいです。私を守ってくれる人達ばかりですよ!」
「………。そーだな。俺が勝手に決めつけて酷い事ばかりしてきたのに、助けてくれたんだもんな。」
「そうですよ。他のオーガ達も、皆んな優しい人達ばかりですよ。」
もしかしたら、これで一緒に暮らせるようになるかもしれない。
少しして、目が覚めたユガに薬を飲ませ、またゆっくり寝てもらおうとしたけど、ここにいたら人間が怖がるから家に帰ると言い出した。
ふらふらしながら出て行こうとしてる所に、村長がきてユガを止める。
「助けてくれてありがとう。もぅ怖くはないし、俺達も出来ればこれから仲良くしていきたいと思ってる。怪我が治るまでは、安心してここで休んでくれ!」
「ほ、本当にいいのか?僕が怖くない?」
「あぁ、命の恩人だ。怖いことなんて無い!」
「嬉しいなぁ~。陽菜、僕、夢を見てるのかなぁ?」
「ユガ、これは現実だよ。」
「本当に、こんな日が来るなんて………。うっ!!」
無理して動いたから、傷が開いたようだ。
「横になって、安静にしていろ!」
ワーガに抱えられ布団に戻される。
村長と話しをしてみた。他のオーガやエルフや獣人族が近くに住んでいるから、ここで一緒に村を作らないか?と聞くと、自分達人間は、他の種族に酷い事をしてきた。それを許してくれるなら、お願いしたいと言うので、明日、オーガ達にも事情を説明して、ここで村を作らないか聞いてみる事にした。
その日は、ユガの看病をしながら公民館に泊まり、朝一にオーガ達の村に行った。
「ユガが命懸けで村長を守ったんです。だから、人間達のオーガに対する誤解は解けました。それでも一緒に暮らすのは無理ですか?」
「……。陽菜さんの話しを信じないわけではないが、一度様子を見てみたい。」
「そうですね。わかりました。アル、お願い。案内してもらえる??」
「わかった。ついて来てください。」
「私は、エルフや獣人族の人達に話しをしてくるね!」
ワーガに背負ってもらい、エルフの村に着く。エルフ達は、人間達と暮らしてみようと思うと言ってくれる。
獣人族の村は、かなり大きな村で食料が足りず困っていたから願ったり叶ったりだと、すぐに了承してくれた。
案内しながら村に戻り、家を出していく。
アルに案内されて来ていたオーガも、村長と話し合い、ここに暮らすと決めてくれた。
さて、忙しくなるぞ!!
畑も、田んぼもどんどん増やしていく。
食堂も作り、生活に必要な物を置くお店もドドーンと出した。
これでもか!と出したけど、まだまだ家も足りず、今日は公民館で寝泊まりする人達がいっぱいだ。
夕方頃、ルールのおじいちゃんが到着して、ユガの傷の手当てをしてくれる。
ルールのおじいちゃんと一緒に、沢山手伝いに来てくれていた。
もちろん、ハゼドンはレイナさんと一緒に来ていた。バカップル全開で、初めて見るオーガやエルフ達が固まっている。
ナダの事も気になり、レイナさんに聞いてみたら、オアシス村にはあれから来ていないそうだ。
監視カメラ映像を見ると、畑仕事に、薪運びなどを頑張っているナダの姿が映っていた。
次の日は、ひたすら家を出しまくり、かなり村らしくなってきた。この村は「ユガ村」に決定!!ユガがいたから実現した村だからね!
獣人族の村長に、近くにもぅ村はないか尋ねると、ここから少し行った所に、オーガ達が沢山暮らしている山があると教えてくれた。そこのオーガ達は、とても怒りっぽく、あまり近づかないようにしていたようだ。
明日、ワーガとナナガと一緒に行ってみる事になった。ゆきちゃんは、怒りっぽいオーガの所に連れて行くのは危険なので、ルイ君とお留守番だ。
ハゼドンが来てくれた事で、ここでの料理もすごく種類が増えて、美味しい物になった。バカップルだけど、料理の腕だけは確かな男なのだ!!バカップルだけどっ!!!
久しぶりにハゼドンのカレーを食べて大満足だ。やっぱり美味しい。
ルイ君も、悔しいけどハゼドンのカレーは美味しいからと2回もおかわりしていた。
ゆきちゃん用の甘口カレーをワーガが分けてもらい、こっちの方が好きだ!!とモリモリ食べて、ゆきちゃんが自分の分が無くなると大泣きしていた。
ワーガが焦って、ゆきちゃんのご機嫌取りをしていたのが面白かった。
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