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作戦開始
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「やめておけ!あいつら何するかわからないぞ。」
「見つかったら、殺されるかもしれん。」
「大丈夫です。私には頼りになる仲間が沢山います。だから、絶対大丈夫!必ず助けます。今日の所は帰りますね。そうだ、これ食べてください。」
冷たい麦茶を紙コップに入れて渡していく。ワーガもナナガも手伝ってくれる。
おにぎりも渡す。ゴミが残ると大変だからゴミ袋も準備した。
美味しい美味しいと泣きながら食べていた。食事は昼に一度、芋を一つ渡してもらうだけらしい。水も泥水しかなく、お腹を壊してしまう事もよくあるらしい。
女の人や子どもは、オアシスまで歩いて水を汲みに行ったり、芋を茹でる事をしているらしい。水汲みは往復で1日かかるらしく、途中で倒れてしまう人も多いようだ。
その水があるから、昼に水が少しだけ飲めるんだと食べながら話してくれた。
麦茶も沢山飲んでもらって、おにぎりもお腹いっぱい食べてもらった。
必ず明日も来ると約束して、バスまで戻った。
マンションに戻って、作戦の立て直しだ。
ゆきちゃんとお風呂に入って、ご飯を食べながら、相談する。
アル達が来るまで待つ事にした。オーガのお兄ちゃん達8人が来てくれたらかなりの戦力だ。
とりあえず明日は、他の畑を探すのと、水汲みの途中で女の人達に食料を渡す事にした。
私は、食料渡す係にして、ワーガ、ナナガとルイ君とゆきちゃんの2台で畑の場所を探してもらう事にした。
多分水汲みに行ける範囲だろうから、オアシスからそんなに離れていないと思う。
次の日、早速作戦決行だ!
こっそりと見に行くと、昨日お腹いっぱい食べたのと、水分もしっかり取れた事で、かなり元気そうな様子だ。でも、弱っている演技を約束通り頑張ってくれている。
そのままこっそりと電動自転車で移動しながら、水汲みに向かう人達を探す。
見つけた!!
見張りはついていないようだ。逃げても行く所がないのだろう。
「あの、すみません。水汲みに行く途中ですよね?少し休憩しませんか?」
「だ、誰??」
「びっくりさせてごめんなさい。私は陽菜と言います。皆さんの旦那さん達から話しを聞きました。」
「あっ、朝こっそりと女の人が助けてくれるって言ってました!!」
「はい。とりあえず少しくらいなら遅れても大丈夫ですよね?これ、食べてください。」
「いいんですか?」
「もちろんです。」
おにぎりとお茶を渡す。子ども達も夢中で食べている。
出発する前に全員の口に塩飴を入れておいた。
モゴモゴしながら皆んな嬉しそうに出発した。
帰りにもここにいるから、休憩して帰るように言って別れた。
少し移動してみるとオアシスの方に向けて進む女の人達がいた。
その人達にも同じようにして、会う人達には全員おにぎりを食べてもらった。
皆んなヨロヨロと歩いていたのが、シャキッと歩けるようになるのでしっかり休んでも、同じくらいに着けるだろう。
オアシスでも畑でも弱々しい演技をしてもらう。
マンションに帰り、報告会をした。全ての畑の場所を確認できたようだ。
暗くなったら、他の畑の人達にも食べ物を配りに回った。
最初は驚いていたけど、皆んな喜んでくれた。
次の日も女の人達に、食べ物を配って、夜に男の人達に食べ物を届けに行こうと、最初の畑に着くと、水汲みに来ていた女の人と子どもが見張りの男達に囲まれているのが見えた。
そっと近づくと、女の人は殴られている。
「おい!!どこから食べ物を持って来た!!」
「し、知りません。」
「嘘を吐くな!!」
「ほ、本当に知りません!!」
「もぅ一発殴らないと話せないようだな!!」
「か、母ちゃんを殴るなー!!」
「うるさい!」
子どもを蹴とばして、女の人を殴ろうとしている。
「やめなさい!!」
気づいたら、飛び出していた。
「お前、この前の!!」
「私が食べ物を渡したの!」
「このやろーー!!」
殴られる………と思ったらアルが火を放って助けてくれた。
「あっちーー!!」
火が髪の毛について大慌てしている隙に、スタンガンを出してビリビリ攻撃で倒す!
さらに次の見張りも、催涙スプレーで視力を奪って、ワサビ攻撃!唐辛子の粉を撒き散らし、胡椒もばら撒く。
鼻水を垂らしながら泣き喚く見張り達に手錠をかけていった。
アル一家とオーガのお兄ちゃん達がドン引きしている。
またやってしまった………。
ワーガが駆けつけて、見たかったぁーー!!と号泣していた。
これでこの畑の人達は、助けられる。
オーガに見張りを運んでもらい、畑の人達をバスでマンションまで連れて行く。
ギリギリ間に合って良かったとアルが言ってくれた。
騒がしいのと、男の人達が私が危ないと大声で助けを呼んでくれていたらしく、それを聞いて急いで来てくれたようだ。
明日は、応援も到着したから他の畑の人達も助けに行く事にした。
とりあえず、助けた人達には、お風呂に入って着替えて、ご飯を食べて家族一緒の部屋で休んでもらった。
ルイ君に、また無茶をして!!と怒られた。
だって、体が勝手に動いたんだからしょーがない。
ゆきちゃんがいるんだから、無茶して私に何かあったら大変だろ!とルイ君がコンコンと説教をしていて、ファーナさんにもビデオ通話で叱られた。
心配させてごめんなさい……。
「見つかったら、殺されるかもしれん。」
「大丈夫です。私には頼りになる仲間が沢山います。だから、絶対大丈夫!必ず助けます。今日の所は帰りますね。そうだ、これ食べてください。」
冷たい麦茶を紙コップに入れて渡していく。ワーガもナナガも手伝ってくれる。
おにぎりも渡す。ゴミが残ると大変だからゴミ袋も準備した。
美味しい美味しいと泣きながら食べていた。食事は昼に一度、芋を一つ渡してもらうだけらしい。水も泥水しかなく、お腹を壊してしまう事もよくあるらしい。
女の人や子どもは、オアシスまで歩いて水を汲みに行ったり、芋を茹でる事をしているらしい。水汲みは往復で1日かかるらしく、途中で倒れてしまう人も多いようだ。
その水があるから、昼に水が少しだけ飲めるんだと食べながら話してくれた。
麦茶も沢山飲んでもらって、おにぎりもお腹いっぱい食べてもらった。
必ず明日も来ると約束して、バスまで戻った。
マンションに戻って、作戦の立て直しだ。
ゆきちゃんとお風呂に入って、ご飯を食べながら、相談する。
アル達が来るまで待つ事にした。オーガのお兄ちゃん達8人が来てくれたらかなりの戦力だ。
とりあえず明日は、他の畑を探すのと、水汲みの途中で女の人達に食料を渡す事にした。
私は、食料渡す係にして、ワーガ、ナナガとルイ君とゆきちゃんの2台で畑の場所を探してもらう事にした。
多分水汲みに行ける範囲だろうから、オアシスからそんなに離れていないと思う。
次の日、早速作戦決行だ!
こっそりと見に行くと、昨日お腹いっぱい食べたのと、水分もしっかり取れた事で、かなり元気そうな様子だ。でも、弱っている演技を約束通り頑張ってくれている。
そのままこっそりと電動自転車で移動しながら、水汲みに向かう人達を探す。
見つけた!!
見張りはついていないようだ。逃げても行く所がないのだろう。
「あの、すみません。水汲みに行く途中ですよね?少し休憩しませんか?」
「だ、誰??」
「びっくりさせてごめんなさい。私は陽菜と言います。皆さんの旦那さん達から話しを聞きました。」
「あっ、朝こっそりと女の人が助けてくれるって言ってました!!」
「はい。とりあえず少しくらいなら遅れても大丈夫ですよね?これ、食べてください。」
「いいんですか?」
「もちろんです。」
おにぎりとお茶を渡す。子ども達も夢中で食べている。
出発する前に全員の口に塩飴を入れておいた。
モゴモゴしながら皆んな嬉しそうに出発した。
帰りにもここにいるから、休憩して帰るように言って別れた。
少し移動してみるとオアシスの方に向けて進む女の人達がいた。
その人達にも同じようにして、会う人達には全員おにぎりを食べてもらった。
皆んなヨロヨロと歩いていたのが、シャキッと歩けるようになるのでしっかり休んでも、同じくらいに着けるだろう。
オアシスでも畑でも弱々しい演技をしてもらう。
マンションに帰り、報告会をした。全ての畑の場所を確認できたようだ。
暗くなったら、他の畑の人達にも食べ物を配りに回った。
最初は驚いていたけど、皆んな喜んでくれた。
次の日も女の人達に、食べ物を配って、夜に男の人達に食べ物を届けに行こうと、最初の畑に着くと、水汲みに来ていた女の人と子どもが見張りの男達に囲まれているのが見えた。
そっと近づくと、女の人は殴られている。
「おい!!どこから食べ物を持って来た!!」
「し、知りません。」
「嘘を吐くな!!」
「ほ、本当に知りません!!」
「もぅ一発殴らないと話せないようだな!!」
「か、母ちゃんを殴るなー!!」
「うるさい!」
子どもを蹴とばして、女の人を殴ろうとしている。
「やめなさい!!」
気づいたら、飛び出していた。
「お前、この前の!!」
「私が食べ物を渡したの!」
「このやろーー!!」
殴られる………と思ったらアルが火を放って助けてくれた。
「あっちーー!!」
火が髪の毛について大慌てしている隙に、スタンガンを出してビリビリ攻撃で倒す!
さらに次の見張りも、催涙スプレーで視力を奪って、ワサビ攻撃!唐辛子の粉を撒き散らし、胡椒もばら撒く。
鼻水を垂らしながら泣き喚く見張り達に手錠をかけていった。
アル一家とオーガのお兄ちゃん達がドン引きしている。
またやってしまった………。
ワーガが駆けつけて、見たかったぁーー!!と号泣していた。
これでこの畑の人達は、助けられる。
オーガに見張りを運んでもらい、畑の人達をバスでマンションまで連れて行く。
ギリギリ間に合って良かったとアルが言ってくれた。
騒がしいのと、男の人達が私が危ないと大声で助けを呼んでくれていたらしく、それを聞いて急いで来てくれたようだ。
明日は、応援も到着したから他の畑の人達も助けに行く事にした。
とりあえず、助けた人達には、お風呂に入って着替えて、ご飯を食べて家族一緒の部屋で休んでもらった。
ルイ君に、また無茶をして!!と怒られた。
だって、体が勝手に動いたんだからしょーがない。
ゆきちゃんがいるんだから、無茶して私に何かあったら大変だろ!とルイ君がコンコンと説教をしていて、ファーナさんにもビデオ通話で叱られた。
心配させてごめんなさい……。
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