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リーダー孤立
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お肉の焼ける匂いと、タレの甘辛な匂いが辺りに広がる。
おにぎりや焼きそばも焼いたりしている。ハセドンも気合いを入れて特製カレーを煮込んでくれている。もちろん外で。
家から出てきて、ヨダレを垂らしながらこっちを見ているけど、無視して皆んなでお腹いっぱい食べる。カレーも出来上がり、もぅ無理~と言いながらも食べてしまった。やっぱり最高にハセドンのカレーは美味しい!!
オーガのリーダー達はかなりのダメージを受けているようだ。
今までの大陸のように食べる物が無いわけじゃないし、それなりにお腹も満たされるくらい食べているんだろうが、苦しくて動けない程食べた事はないだろう。そんなにオーガが食べたら、すぐに食料は空っぽになっちゃうから。
まだ明るいから、腹ごなしに畑を作っていく。耕運機で広い畑を作り、苗を皆んなで植える。ほとんどの野菜が実をつけているし、実のなっている果物の木も植えていく。
畑も果樹園も電気柵で囲って、今日の作業は終わり。
暗くなってから外にオーガの絶叫が響いていた。予想通り、畑を荒らそうとしたのか、野菜泥棒をしようとしたのか………。
手当てに家に戻っている間に、バスに運転出来る人達を乗せて山のマンションまでいく。
着いてから車を出しまくり、全員新しい家の方にお引越しだ。
もちろん、電気柵にマンションのロックも完璧だ!
マンションに入ってもらい、今日はここで過ごしてもらう事にした。
私は、ゆきちゃん達と公民館を出してそこで寝る事にする。
どの家も鍵をしっかりとかけて、防災シャッターを降ろしてガラスも割れないようにした。
ぐっすり寝て、朝起きたら外にボロボロになったオーガのリーダー達がいた。これまた予想通り、山を見に行き、マンションや畑を見つけて入ろうとして酷い目にあったんだろう。
そろそろ諦めてくれないかなぁ?
マンションからも、家からも換気扇から美味しそうな朝食の匂いが流れてくるんだろう、情け無い顔をしてヨダレを垂らしながら座り込んでいた。
さて、そろそろ交渉してみようかな。
ワーガとアル、ナナガも一緒に外に出る。
少し離れた所から話しをする。
「おはようございます。そんな所に座ってどうしたんですか?」
「…………くっ!!お前ら卑怯だぞ!!」
「何が??私達は何もしてませんよ。」
「俺達が畑に入れないようにしたり、仲間を誘拐したりしただろ!」
「畑の作物が荒らされないようにするのは当たり前だし、誘拐なんてしてないですよ。他のオーガさん達は、皆んな私達と一緒に住みたくて、私達の所に来たんです。人間、獣人族、エルフ、ドワーフとも仲良くしたいから一緒にいるんです。」
「そっ、そんな事、あいつらが言うはずない!」
マンションの窓からそれぞれオーガ達が顔を出して言う。
「俺は、陽菜さんと一緒が楽しいからここに居る。」
「俺達、人間をいじめたりするの嫌だったんだ。」
「皆んな仲良くしたい。」
「リーダーだけが何もせずに良い暮らししてるのが嫌だった!」
「お、お、お前らーー!!俺がどれだけ良くしてやったと思ってるんだ!!」
「「「今までありがとうーー!!」」」
窓を閉めて防災シャッターを閉めた。
「あ、あの。私達一家はあなたと一緒に住みたいです。」
ふくリーダー家族がそう言ってきた。
「おい!!お前まで裏切るのか!!」
「私には家族がいるし、子どももいる。オーガである前に、この家族の主人としてより良い方を選ぶのは当然の事だ。」
「……くっ!!」
「いいですよ。でも、これまでのように威張ったりするのは無しです。仕事もしっかりしてもらいます!!」
「わかってます。よろしくお願いします。お前達もいいな?」
「「うん。僕たち皆んなと遊びたかったんだ~!!」」
ナナガに連れて行ってもらい、公民館でルイ君やリリガにも来てもらい話しをしてもらう事にした。
後はリーダー1人だけだ。
「私達と一緒に暮らしませんか?」
「断る!!俺はオーガだ!!人間なんかと一緒に暮らせるか!!」
1人で家に帰って行った。
さて、今日も仕事を頑張りましょう!!
畑仕事も、はるな大陸の人達が教えてくれて順調に広くなっていく。
私も家を出したりマンションも増やしたりして、家族でゆったりと住めるようにしていく。
食堂も大きなのを出した。ハセドン中心に、料理教室も始まる。
昼ごはんは、食堂の料理教室で作った物が出された。夜も違うメニューで色々と作るらしい。一応、食堂にはステージも作った。
オーガ達はダンスが好きらしいし、見るのも楽しい。
皆んな生き生きと働いている。
ワーガとゆきちゃんと一緒に山まで行き、マンションを消した。温泉も建物は消して露天風呂だけ残しておいた。畑はそのままにして、電気柵は消しておく。
帰って新しい温泉を出したり、花を植えたりした。
晩ご飯も美味しかった!グラタンにシチュー、パン、ハンバーグ、サラダ、おにぎり、うどん、パスタ、味噌汁、豚汁、豚カツ、鯖の味噌煮などご馳走が並んでいた。
副リーダーだった一家が、受け入れてくれてありがとうと御礼を言いに来て、リーダーは悪い奴じゃないけど頑固なんだと必死に説明していた。
おにぎりや焼きそばも焼いたりしている。ハセドンも気合いを入れて特製カレーを煮込んでくれている。もちろん外で。
家から出てきて、ヨダレを垂らしながらこっちを見ているけど、無視して皆んなでお腹いっぱい食べる。カレーも出来上がり、もぅ無理~と言いながらも食べてしまった。やっぱり最高にハセドンのカレーは美味しい!!
オーガのリーダー達はかなりのダメージを受けているようだ。
今までの大陸のように食べる物が無いわけじゃないし、それなりにお腹も満たされるくらい食べているんだろうが、苦しくて動けない程食べた事はないだろう。そんなにオーガが食べたら、すぐに食料は空っぽになっちゃうから。
まだ明るいから、腹ごなしに畑を作っていく。耕運機で広い畑を作り、苗を皆んなで植える。ほとんどの野菜が実をつけているし、実のなっている果物の木も植えていく。
畑も果樹園も電気柵で囲って、今日の作業は終わり。
暗くなってから外にオーガの絶叫が響いていた。予想通り、畑を荒らそうとしたのか、野菜泥棒をしようとしたのか………。
手当てに家に戻っている間に、バスに運転出来る人達を乗せて山のマンションまでいく。
着いてから車を出しまくり、全員新しい家の方にお引越しだ。
もちろん、電気柵にマンションのロックも完璧だ!
マンションに入ってもらい、今日はここで過ごしてもらう事にした。
私は、ゆきちゃん達と公民館を出してそこで寝る事にする。
どの家も鍵をしっかりとかけて、防災シャッターを降ろしてガラスも割れないようにした。
ぐっすり寝て、朝起きたら外にボロボロになったオーガのリーダー達がいた。これまた予想通り、山を見に行き、マンションや畑を見つけて入ろうとして酷い目にあったんだろう。
そろそろ諦めてくれないかなぁ?
マンションからも、家からも換気扇から美味しそうな朝食の匂いが流れてくるんだろう、情け無い顔をしてヨダレを垂らしながら座り込んでいた。
さて、そろそろ交渉してみようかな。
ワーガとアル、ナナガも一緒に外に出る。
少し離れた所から話しをする。
「おはようございます。そんな所に座ってどうしたんですか?」
「…………くっ!!お前ら卑怯だぞ!!」
「何が??私達は何もしてませんよ。」
「俺達が畑に入れないようにしたり、仲間を誘拐したりしただろ!」
「畑の作物が荒らされないようにするのは当たり前だし、誘拐なんてしてないですよ。他のオーガさん達は、皆んな私達と一緒に住みたくて、私達の所に来たんです。人間、獣人族、エルフ、ドワーフとも仲良くしたいから一緒にいるんです。」
「そっ、そんな事、あいつらが言うはずない!」
マンションの窓からそれぞれオーガ達が顔を出して言う。
「俺は、陽菜さんと一緒が楽しいからここに居る。」
「俺達、人間をいじめたりするの嫌だったんだ。」
「皆んな仲良くしたい。」
「リーダーだけが何もせずに良い暮らししてるのが嫌だった!」
「お、お、お前らーー!!俺がどれだけ良くしてやったと思ってるんだ!!」
「「「今までありがとうーー!!」」」
窓を閉めて防災シャッターを閉めた。
「あ、あの。私達一家はあなたと一緒に住みたいです。」
ふくリーダー家族がそう言ってきた。
「おい!!お前まで裏切るのか!!」
「私には家族がいるし、子どももいる。オーガである前に、この家族の主人としてより良い方を選ぶのは当然の事だ。」
「……くっ!!」
「いいですよ。でも、これまでのように威張ったりするのは無しです。仕事もしっかりしてもらいます!!」
「わかってます。よろしくお願いします。お前達もいいな?」
「「うん。僕たち皆んなと遊びたかったんだ~!!」」
ナナガに連れて行ってもらい、公民館でルイ君やリリガにも来てもらい話しをしてもらう事にした。
後はリーダー1人だけだ。
「私達と一緒に暮らしませんか?」
「断る!!俺はオーガだ!!人間なんかと一緒に暮らせるか!!」
1人で家に帰って行った。
さて、今日も仕事を頑張りましょう!!
畑仕事も、はるな大陸の人達が教えてくれて順調に広くなっていく。
私も家を出したりマンションも増やしたりして、家族でゆったりと住めるようにしていく。
食堂も大きなのを出した。ハセドン中心に、料理教室も始まる。
昼ごはんは、食堂の料理教室で作った物が出された。夜も違うメニューで色々と作るらしい。一応、食堂にはステージも作った。
オーガ達はダンスが好きらしいし、見るのも楽しい。
皆んな生き生きと働いている。
ワーガとゆきちゃんと一緒に山まで行き、マンションを消した。温泉も建物は消して露天風呂だけ残しておいた。畑はそのままにして、電気柵は消しておく。
帰って新しい温泉を出したり、花を植えたりした。
晩ご飯も美味しかった!グラタンにシチュー、パン、ハンバーグ、サラダ、おにぎり、うどん、パスタ、味噌汁、豚汁、豚カツ、鯖の味噌煮などご馳走が並んでいた。
副リーダーだった一家が、受け入れてくれてありがとうと御礼を言いに来て、リーダーは悪い奴じゃないけど頑固なんだと必死に説明していた。
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