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出航
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ドワーフの親分さんに聞くと、髭に美味しい汁が付いてもったいなかったから、髭が邪魔になったそうだ。一滴も残さないように髭を剃ったと嬉しそうに言っていた。
暖かい服装で、家族を迎えに行ってもらう。
その間に、マンション2棟を出して温室も増やしておく。マンションは全て廊下で繋げておいた。
必要な物を出して、一度ゆきちゃんの様子を見に帰る。
今日は、ほとんどルイ君に任せっきりだ。
ゆきちゃんは、ルイ君と良い子でお昼寝してた。よく寝てたからそっとしておいて、昼ごはんを食べて、ルイ君の分も用意して置いておく。
マンションに戻ると、エルフとドワーフが家族を連れて戻ってきてた。
お風呂に入ったり必要な物を部屋に運んだり忙しく走り回っている。オーガ達も手伝ってくれていて、それを嫌そうにしたり、バカにしたりするような感じは無かった。
ホッとしていると、エルフのリーダーが話しかけてきた。
「あ、あのぉー、陽菜様。先程、あちらのナナガ様から聞いたのですが………。お、怒らないでください。」
「……?怒りませんよ。」
「実は、山の下の方の洞窟に住まわせてほしいと獣人族や人間達が言いに来まして、食べ物を半分渡す代わりにと住まわせていたのです。この冬は食べ物も少なくほとんどの食べ物を私達が奪ってしまって……。今、どうしているやら……。ナナガ様が人間を大切にしないと罰があると……。隠すともっとお怒りになると………。す、すみません!!」
「わかりました。話してくれて助かりました。皆んなで迎えに行ってもらえますか?オーガ達にも頼んで、動けない人がいたら背負って連れてきてください。出れる人は急いで!!」
「はっ、はい!!」
皆んなに声をかけて、迎えに行ってくれるようだ。
マンションを増やして、食べ物も用意した。
夕方頃、オーガ達に背負われて戻ってきた獣人族や人間は、寒さと飢えでギリギリの状態だった。
ルールのおじいちゃんに電話して、すぐに来てもらう。
温かいスープを少しずつ飲ませると、少し震えが治った。
他の人にも頼んで、少しずつスープを飲ませて体の中から温めた。
マンションの中は暖かいから、少しずつ回復してきたようだ。
動ける人は、お風呂で温まってもらい、上がってからも水分補給と消化に良いお粥を食べてもらった。
順番に公民館に運んで、布団で寝てもらう。可哀想に小さな子どももいた。
大急ぎで来てくれたようで、ルールのおじいちゃんとルール達も到着。特に酷い人もおらず、このまま温かくして栄養を取ったら大丈夫のようだ。
良かったぁ。後からこっそりともう少し遅かったら、子どもやお年寄りは危険だったそうだ。ギリギリセーフ。
他にも、そんな人達がいるかもしれないから、急いだ方が良いと言われる。ゆきちゃんいるから、前のように無茶もできないから早く出発するのが良さそうだ。
食料など必要な物を次々と出して、温室も増やす。車も地下駐車場に、これでもか!と出してあるし、除雪車なども出した。
ワーガとナナガ、ルイ君と相談して夜のうちに出発する事にした。夜はゆきちゃんもよく寝るから、進みやすい。
後の事はルールのおじいちゃんに任せた。同じエルフだから他のエルフも素直だ。
マンションも、もしもの事を考え増やして、ここの名前は『マンションジガ』に決定~!!
ゆきちゃんをチャイルドシートに乗せて出発する。皆んな見送りに出てきてくれた。
2時間ほど道路と街灯を出しながら走って公民館を出す。
だんだんと雪が多くなって来てる。
スカイツリーをライトアップ。
朝になると、エルフ達が集まっていて、攻撃してきたりを繰り返しながら1ヶ月半。ようやくこの大陸を一周したようだ。私達の船が見えて来た。
後は真ん中を少しずつ進み、賽の目状に道路を張り巡らせる事ができた。2ヶ月もかかった。
携帯も渡してあるし、連絡も取れる。
これからまた船旅開始だ。他にも探さなきゃ!
ここの人達に、一緒に来たい人を募集したら、かなり大人数が行きたいと言って来た。
寒くない土地に行きたい人も多かった。
行きたい人は船に乗ってもらい、出発する。
この大陸を『ゆきの大陸』と名づけ、また寄るからと約束した。
ハルー村がある大陸はワーガが『はるな大陸』でいい!と言い出して、ファーナさんも絶対それが良いと言い出して決定した。
時々ハルー村に電話して様子を聞いていたけど、今のところ特に困った事もなく、順調に人口が増えているようだ。毎日赤ちゃんが産まれてるとドーガが言っていた。
畑も増えて、ドワーフ達が家を建てたりしているらしい。
かなり賑やかになった見た目だけ豪華客船には、アル一家も乗っている。今はスッカリ農民のようになり、船の畑を毎日お世話してくれている。あんなにぽっちゃりだった息子君も、4ヶ月ほどで細マッチョのイケメンに変身していた。
体を動かした事で脂肪が筋肉に代わり、密かにエルフの女性達がファンクラブを作っている。
ハゼドンがぶつぶつ文句を言っていたけど、仕方ない。
ゆきの大陸でもハゼドンのお相手は見つからなかったようだ。
暖かい服装で、家族を迎えに行ってもらう。
その間に、マンション2棟を出して温室も増やしておく。マンションは全て廊下で繋げておいた。
必要な物を出して、一度ゆきちゃんの様子を見に帰る。
今日は、ほとんどルイ君に任せっきりだ。
ゆきちゃんは、ルイ君と良い子でお昼寝してた。よく寝てたからそっとしておいて、昼ごはんを食べて、ルイ君の分も用意して置いておく。
マンションに戻ると、エルフとドワーフが家族を連れて戻ってきてた。
お風呂に入ったり必要な物を部屋に運んだり忙しく走り回っている。オーガ達も手伝ってくれていて、それを嫌そうにしたり、バカにしたりするような感じは無かった。
ホッとしていると、エルフのリーダーが話しかけてきた。
「あ、あのぉー、陽菜様。先程、あちらのナナガ様から聞いたのですが………。お、怒らないでください。」
「……?怒りませんよ。」
「実は、山の下の方の洞窟に住まわせてほしいと獣人族や人間達が言いに来まして、食べ物を半分渡す代わりにと住まわせていたのです。この冬は食べ物も少なくほとんどの食べ物を私達が奪ってしまって……。今、どうしているやら……。ナナガ様が人間を大切にしないと罰があると……。隠すともっとお怒りになると………。す、すみません!!」
「わかりました。話してくれて助かりました。皆んなで迎えに行ってもらえますか?オーガ達にも頼んで、動けない人がいたら背負って連れてきてください。出れる人は急いで!!」
「はっ、はい!!」
皆んなに声をかけて、迎えに行ってくれるようだ。
マンションを増やして、食べ物も用意した。
夕方頃、オーガ達に背負われて戻ってきた獣人族や人間は、寒さと飢えでギリギリの状態だった。
ルールのおじいちゃんに電話して、すぐに来てもらう。
温かいスープを少しずつ飲ませると、少し震えが治った。
他の人にも頼んで、少しずつスープを飲ませて体の中から温めた。
マンションの中は暖かいから、少しずつ回復してきたようだ。
動ける人は、お風呂で温まってもらい、上がってからも水分補給と消化に良いお粥を食べてもらった。
順番に公民館に運んで、布団で寝てもらう。可哀想に小さな子どももいた。
大急ぎで来てくれたようで、ルールのおじいちゃんとルール達も到着。特に酷い人もおらず、このまま温かくして栄養を取ったら大丈夫のようだ。
良かったぁ。後からこっそりともう少し遅かったら、子どもやお年寄りは危険だったそうだ。ギリギリセーフ。
他にも、そんな人達がいるかもしれないから、急いだ方が良いと言われる。ゆきちゃんいるから、前のように無茶もできないから早く出発するのが良さそうだ。
食料など必要な物を次々と出して、温室も増やす。車も地下駐車場に、これでもか!と出してあるし、除雪車なども出した。
ワーガとナナガ、ルイ君と相談して夜のうちに出発する事にした。夜はゆきちゃんもよく寝るから、進みやすい。
後の事はルールのおじいちゃんに任せた。同じエルフだから他のエルフも素直だ。
マンションも、もしもの事を考え増やして、ここの名前は『マンションジガ』に決定~!!
ゆきちゃんをチャイルドシートに乗せて出発する。皆んな見送りに出てきてくれた。
2時間ほど道路と街灯を出しながら走って公民館を出す。
だんだんと雪が多くなって来てる。
スカイツリーをライトアップ。
朝になると、エルフ達が集まっていて、攻撃してきたりを繰り返しながら1ヶ月半。ようやくこの大陸を一周したようだ。私達の船が見えて来た。
後は真ん中を少しずつ進み、賽の目状に道路を張り巡らせる事ができた。2ヶ月もかかった。
携帯も渡してあるし、連絡も取れる。
これからまた船旅開始だ。他にも探さなきゃ!
ここの人達に、一緒に来たい人を募集したら、かなり大人数が行きたいと言って来た。
寒くない土地に行きたい人も多かった。
行きたい人は船に乗ってもらい、出発する。
この大陸を『ゆきの大陸』と名づけ、また寄るからと約束した。
ハルー村がある大陸はワーガが『はるな大陸』でいい!と言い出して、ファーナさんも絶対それが良いと言い出して決定した。
時々ハルー村に電話して様子を聞いていたけど、今のところ特に困った事もなく、順調に人口が増えているようだ。毎日赤ちゃんが産まれてるとドーガが言っていた。
畑も増えて、ドワーフ達が家を建てたりしているらしい。
かなり賑やかになった見た目だけ豪華客船には、アル一家も乗っている。今はスッカリ農民のようになり、船の畑を毎日お世話してくれている。あんなにぽっちゃりだった息子君も、4ヶ月ほどで細マッチョのイケメンに変身していた。
体を動かした事で脂肪が筋肉に代わり、密かにエルフの女性達がファンクラブを作っている。
ハゼドンがぶつぶつ文句を言っていたけど、仕方ない。
ゆきの大陸でもハゼドンのお相手は見つからなかったようだ。
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