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厳しい冬
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今日は、ゆきちゃんの事もあるからマンションファーナでゆっくりする。
洗濯したり、服を出したり移動した時用の便利グッズなども検索して出しまくった。
ファーナさんになぜゆきちゃんを引き取ろうと思ったのか聞かれた。確かにファーナさん達子どものいる家に預けたりするのが1番な気がする。でも、何故だか私がこの子を育てなければいけないと強く思ったし、大袈裟だけど運命よようなものを感じた。それを素直に話すと、ファーナさんがとても縁のある子なのかもしれないですねと言ってくれた。
アルの監視カメラをファーナさんと確認する。ゆきちゃんを抱っこしたまま確認していたら、ルイ君が変な物は見せたくないからゆきちゃんを寝かしつけると部屋に連れて行ってくれた。確かに教育に良くない映像や音声しかない……。
アル達は相変わらずぶつぶつ文句を言うだけで何もしようとしない。水に芋や草を入れて煮ただけの物を不味いと言いながら食べている。
あれからも数回怒鳴りながらマンションまで来たり、温室に食べ物を盗みに来たりを繰り返しているけど、毎回失敗している。
失敗しては文句を言って怒っている。謝る気はないようだ。
ついに、最後の芋まで食べてしまい食べる物が無くなってしまった。
アルの魔力でいつでも火は点ける事ができるが、寒いからとずっと燃やしているし、薪も使いすぎだ。燃やす薪なども拾いに行かないからそろそろ無くなりそうだ。この人達は、本当に何も考えてない。
あと2日ほど様子見て、どうするか決めようと話し合い、明日も1日マンションファーナにいる事にした。本当は時間もないしあちこち見て回らなきゃいけないのに……。
ゆきちゃんにミルクを飲ませようと部屋に行くと、サーフ君の奥さんがゆきちゃんにおっぱいを飲ませてくれていた。流石に私は出ないからありがたい話しだ。
ゆきちゃん、少しだけどふっくらしてきたように見える。満足してスヤスヤ寝てる。可愛いなぁー。ハルハちゃんや太郎君も可愛いけど、やっぱり1番可愛く見える。
一眼レフのデジカメを出して撮りまくった。寝顔だけでご飯3杯はいける~!!とか言いながら撮りまくってたらサーフ君の奥さんに笑われた。
食堂でハゼドンの美味しい料理を食べて、ゆきちゃんのお世話をしながらゆっくりと過ごす。
今夜もゆきちゃんは絶好調で泣いてミルクを飲んで少し寝てを繰り返して、私も起きるけど、ルイ君やワーガ、ナナガも交代で起きてミルクを作ったり、寝かしつけたりと助けてくれる。
こんな風な生活ってすごく幸せだなぁと気持ちがホッコリする。
彼氏もいないし結婚だってしてないけど、とても満たされた気持ちだ。良い人達に巡り会えた事が嬉しくてニヤニヤしながら爆睡していたようで、気づいたら朝だった。
ゆきちゃんはスヤスヤ寝てる。
朝ご飯を食べてのんびりしていると、ファーナさんが呼びに来て監視カメラを見てほしいと言う。
アル達が大喧嘩していた。ついに薪も無くなり燃やす物が無くなり、そこら中から集めてきた服やらを燃やしたり、湯をひたすら飲んだりしていたらしいが、お腹も空いて燃やす服も無くなり、3人ともイライラして喧嘩になったようだ。
まだ自分達は間違ってないと思っているようで、3人揃ってここに向かっているらしい。
しばらくしてここまで来たアル達は火を出して燃やそうとしたり温室を叩いたり蹴ったり、やりたい放題。ドアも開かず何もできず、ひたすら文句を言っている。
その時、昼ごはんを作るのにハゼドン達が換気扇をつけて、ハンバーグを焼き出した。とても美味しそうな匂いが換気扇から出て行き、アル達のお腹がグーグー鳴り出した。
ふらふらと換気扇の下まで吸い寄せられるように近づいて、ヨダレを流しながら座り込んだ。
ここで、申し訳なかったと謝ったりすれば、助け舟も出せるんだけど……。プライドなのか、まだ文句を言っている。
「あいつら、私達から食べ物を奪って!!許さん!!」
「わ、私達は何も悪い事なんてしてないわ!!」
「父さん……お腹空いた。あいつらから取ってきてよ!」
ダメだな。どーしようもない。
しばらくして、ふらふらと洞窟に帰って行った。
洞窟に帰ってからしばらくして、やっとアルが動いた。
「おい、バル。燃やす物がないから木を拾ってこい。落ちている木を探すんだ。」
「えー、お腹空いて動きたくない。」
「うるさい!!寒いなら動け!!お腹が空いたなら食べ物も探してこい!!」
「………わかったよ~。」
ぶつぶつ言いながらも外に出た。雪だらけで木が見えないから、少し歩いてすぐに洞窟に戻る。
洞窟では、芋を育てていた場所をアルとラルで耕して残っていた芋を数個見つけていた。
ラルは、なんで私がこんな事しなきゃダメなのよ!とか、手が汚れるわ!とか文句ばかり言う。
「うるさい!!文句を言うなら食うな!!」
「なっ、なによ!!酷いじゃない!!」
「うるさい!!文句があるなら出て行け!!」
「……出て行ってやる!!」
あーぁ、ラルが出て行ってしまった。バルはそれをコッソリ見ていて、すぐに外に木を探しに行った。待っていても誰も助けてくれないとやっと気づいたようだ。ラルよりバルの方が賢い。
アルは、芋を探して半分は種芋にして植えて、水をやり畑を作る。
バルも雪を除けて木を探して運んでいた。
洗濯したり、服を出したり移動した時用の便利グッズなども検索して出しまくった。
ファーナさんになぜゆきちゃんを引き取ろうと思ったのか聞かれた。確かにファーナさん達子どものいる家に預けたりするのが1番な気がする。でも、何故だか私がこの子を育てなければいけないと強く思ったし、大袈裟だけど運命よようなものを感じた。それを素直に話すと、ファーナさんがとても縁のある子なのかもしれないですねと言ってくれた。
アルの監視カメラをファーナさんと確認する。ゆきちゃんを抱っこしたまま確認していたら、ルイ君が変な物は見せたくないからゆきちゃんを寝かしつけると部屋に連れて行ってくれた。確かに教育に良くない映像や音声しかない……。
アル達は相変わらずぶつぶつ文句を言うだけで何もしようとしない。水に芋や草を入れて煮ただけの物を不味いと言いながら食べている。
あれからも数回怒鳴りながらマンションまで来たり、温室に食べ物を盗みに来たりを繰り返しているけど、毎回失敗している。
失敗しては文句を言って怒っている。謝る気はないようだ。
ついに、最後の芋まで食べてしまい食べる物が無くなってしまった。
アルの魔力でいつでも火は点ける事ができるが、寒いからとずっと燃やしているし、薪も使いすぎだ。燃やす薪なども拾いに行かないからそろそろ無くなりそうだ。この人達は、本当に何も考えてない。
あと2日ほど様子見て、どうするか決めようと話し合い、明日も1日マンションファーナにいる事にした。本当は時間もないしあちこち見て回らなきゃいけないのに……。
ゆきちゃんにミルクを飲ませようと部屋に行くと、サーフ君の奥さんがゆきちゃんにおっぱいを飲ませてくれていた。流石に私は出ないからありがたい話しだ。
ゆきちゃん、少しだけどふっくらしてきたように見える。満足してスヤスヤ寝てる。可愛いなぁー。ハルハちゃんや太郎君も可愛いけど、やっぱり1番可愛く見える。
一眼レフのデジカメを出して撮りまくった。寝顔だけでご飯3杯はいける~!!とか言いながら撮りまくってたらサーフ君の奥さんに笑われた。
食堂でハゼドンの美味しい料理を食べて、ゆきちゃんのお世話をしながらゆっくりと過ごす。
今夜もゆきちゃんは絶好調で泣いてミルクを飲んで少し寝てを繰り返して、私も起きるけど、ルイ君やワーガ、ナナガも交代で起きてミルクを作ったり、寝かしつけたりと助けてくれる。
こんな風な生活ってすごく幸せだなぁと気持ちがホッコリする。
彼氏もいないし結婚だってしてないけど、とても満たされた気持ちだ。良い人達に巡り会えた事が嬉しくてニヤニヤしながら爆睡していたようで、気づいたら朝だった。
ゆきちゃんはスヤスヤ寝てる。
朝ご飯を食べてのんびりしていると、ファーナさんが呼びに来て監視カメラを見てほしいと言う。
アル達が大喧嘩していた。ついに薪も無くなり燃やす物が無くなり、そこら中から集めてきた服やらを燃やしたり、湯をひたすら飲んだりしていたらしいが、お腹も空いて燃やす服も無くなり、3人ともイライラして喧嘩になったようだ。
まだ自分達は間違ってないと思っているようで、3人揃ってここに向かっているらしい。
しばらくしてここまで来たアル達は火を出して燃やそうとしたり温室を叩いたり蹴ったり、やりたい放題。ドアも開かず何もできず、ひたすら文句を言っている。
その時、昼ごはんを作るのにハゼドン達が換気扇をつけて、ハンバーグを焼き出した。とても美味しそうな匂いが換気扇から出て行き、アル達のお腹がグーグー鳴り出した。
ふらふらと換気扇の下まで吸い寄せられるように近づいて、ヨダレを流しながら座り込んだ。
ここで、申し訳なかったと謝ったりすれば、助け舟も出せるんだけど……。プライドなのか、まだ文句を言っている。
「あいつら、私達から食べ物を奪って!!許さん!!」
「わ、私達は何も悪い事なんてしてないわ!!」
「父さん……お腹空いた。あいつらから取ってきてよ!」
ダメだな。どーしようもない。
しばらくして、ふらふらと洞窟に帰って行った。
洞窟に帰ってからしばらくして、やっとアルが動いた。
「おい、バル。燃やす物がないから木を拾ってこい。落ちている木を探すんだ。」
「えー、お腹空いて動きたくない。」
「うるさい!!寒いなら動け!!お腹が空いたなら食べ物も探してこい!!」
「………わかったよ~。」
ぶつぶつ言いながらも外に出た。雪だらけで木が見えないから、少し歩いてすぐに洞窟に戻る。
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ラルは、なんで私がこんな事しなきゃダメなのよ!とか、手が汚れるわ!とか文句ばかり言う。
「うるさい!!文句を言うなら食うな!!」
「なっ、なによ!!酷いじゃない!!」
「うるさい!!文句があるなら出て行け!!」
「……出て行ってやる!!」
あーぁ、ラルが出て行ってしまった。バルはそれをコッソリ見ていて、すぐに外に木を探しに行った。待っていても誰も助けてくれないとやっと気づいたようだ。ラルよりバルの方が賢い。
アルは、芋を探して半分は種芋にして植えて、水をやり畑を作る。
バルも雪を除けて木を探して運んでいた。
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