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三つ子
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面倒なので今日は、このまま鍵をかけて放置する事にした。
アルのお父さんには、マンションで休んでもらう。ひたすら私に謝っていた。
今日は疲れたから、ファーナさん達と一緒に少しおしゃべりしてそれぞれの部屋で寝る事にした。
次の日、アルの事について考える。
他のエルフの人達も一緒に考えてもらったが、良い案が浮かばず、とりあえず元の洞窟で親子3人で生活してもらう事にした。
今まで自分は魔力が多いからと何もせず、ほとんどの事を他のエルフ達にさせていたらしい。奥さんも、息子も何もできないらしいから3人だけで生活したら少しは大変さが分かるんじゃないかとの意見が多くあった。
早速、ログハウスから外に出てもらい、火をつけられたら困るからログハウスは消してしまう。
ダウンジャケットは脱がせて元々いた洞窟までトラックの荷台に乗せて連れて行き、ポイっと縄を解いてその場に置き去りにした。
「またあのマンションに手を出したら今度は許さないからね!!」
大声で叫んで走り去った。
絶対にマンションや温室に入れないように言う。もしもこの辺りで見かけたらすぐにオーガ達に知らせるように言って、他の人達を探す為に出かける。
途中、スミス君達のマンションに寄って写真を貼り出して、この人達は危険だから見かけたらすぐに誰かに知らせるように頼む。さらに、絶対にマンションや温室に入れちゃダメだと何度も伝えておいた。
はぁ、アルのせいでかなりの時間ロスだ!
ログハウスまで行き、昼ごはんを食べてから出発する。今度はナナガも一緒についてきてもらった。
昼からは少しずつ進んで確認してみるが一面の雪景色で何もわからなかった。
ルイ君の提案で花火を打ち上げる事にした。早く暗くなるから6時ごろにドカーンと打ち上げた。
公民館を出して様子を見る事にした。
ご飯を作ったり、外に温泉を出して雪見風呂だ~とはしゃいだりしながら1時間ほど待ったけど誰も来ない。
寒いから公民館の中で誰か来たらわかるだろうと、外に街灯を出して明るくしてご飯を食べて、のんびりする。TVにこたつも出してあって、皆んなこたつでゴロゴロしている。
外で音がしたような気がするけど、こたつから誰も出ようとしない。あぁダメだ~、こたつは人をダメにする~と言いながらもルイ君が見に行ってくれた。
ルイ君に呼ばれて窓から外を見ると、獣人族の一家だろうか、子ども3人を連れてお風呂に入っている。
驚かすのも悪いし、上がるまで待つ事にしてタオルや着替えを用意した。
やっと上がったからタオルを持って出ていくと、ビックリし過ぎて固まってしまった。
「あの~、大丈夫ですよ。何もしませんよ。早く拭かないと風邪引いちゃいます。」
タオルを渡すと、急いで拭いて逃げようとするからワーガにお父さんであろう獣人族を捕まえてもらって、無理矢理服を着せて公民館に拉致する。
仕方なく、お母さんと子ども達も一緒に公民館まで来てくれた。
ナナガがシチューを作ってくれていたから食べてもらい、もう一度公民館の中のお風呂で髪の毛や耳や尻尾を綺麗に石鹸で洗ってもらった。
こたつに入ってもらって話しを聞こうとすると、子ども達がこたつで寝てしまった。風邪を引かないように布団を出して寝かせる。
まだ小さいからお母さんも一緒に布団に入って寝てもらう事にして、お父さんから話しを聞く。
「私達一家は、村から追い出されたんです。三つ子だから村に厄災が訪れると言われました。1人を残して捨ててくるなら村に住む事を許すと言われて、妻と考えましたが3人とも可愛い我が子です。捨てるなんて……。なので家族でコッソリと村を出て隠れて暮らしてきました。」
「そうだったんですか。三つ子や双子が厄災だなんて嘘ですから!!気にしなくていいですよ。絶対にそんな事はありませんから!!」
「……そんな事、初めて言ってもらえました。違うと思いたいけど心の何処かではもしかしたらと不安だったんです。」
「俺も絶対にそんな事はないと思うぞ!あの子達は皆んな可愛いし子どもは宝物だからな!」
「ワーガ……良い事言うじゃない!見直した!」
「陽菜、あれはこの前見たドラマのセリフですよ。船の中で泣きながら見てましたから。」
「……ナナガ、それは言わなくてもいいじゃないか……。」
「ワーガ、前言撤回!やっぱりワーガはワーガだった!」
「そんなぁーーー!」
皆んなで笑ってたけど、お父さんだけは泣き笑いだった。
隣の部屋からお母さんの泣き声も聞こえる。不安だったし辛かったんだろうな。
「私達と一緒に暮らしましょう。もしも村の人達が何か言ってきても私達は味方ですから!村の人達も理解してくれるなら一緒に住んだらいいですし、ねっ!」
「ありがとうございます。」
今日は夜だしここに泊まってもらう事になった。花火の話しをすると大きな音がしたから見に来たら明るい所があって温泉があったから入っただけだと言っていた。確かに一発しか上げなかったから、音がしてから穴や洞窟から出て来ても花火は終わってしまっている。
失敗だった……。数発上げるとか、東京タワーとかスカイツリーとかの目立つ物を出しておくとかすればよかった……。
アルのお父さんには、マンションで休んでもらう。ひたすら私に謝っていた。
今日は疲れたから、ファーナさん達と一緒に少しおしゃべりしてそれぞれの部屋で寝る事にした。
次の日、アルの事について考える。
他のエルフの人達も一緒に考えてもらったが、良い案が浮かばず、とりあえず元の洞窟で親子3人で生活してもらう事にした。
今まで自分は魔力が多いからと何もせず、ほとんどの事を他のエルフ達にさせていたらしい。奥さんも、息子も何もできないらしいから3人だけで生活したら少しは大変さが分かるんじゃないかとの意見が多くあった。
早速、ログハウスから外に出てもらい、火をつけられたら困るからログハウスは消してしまう。
ダウンジャケットは脱がせて元々いた洞窟までトラックの荷台に乗せて連れて行き、ポイっと縄を解いてその場に置き去りにした。
「またあのマンションに手を出したら今度は許さないからね!!」
大声で叫んで走り去った。
絶対にマンションや温室に入れないように言う。もしもこの辺りで見かけたらすぐにオーガ達に知らせるように言って、他の人達を探す為に出かける。
途中、スミス君達のマンションに寄って写真を貼り出して、この人達は危険だから見かけたらすぐに誰かに知らせるように頼む。さらに、絶対にマンションや温室に入れちゃダメだと何度も伝えておいた。
はぁ、アルのせいでかなりの時間ロスだ!
ログハウスまで行き、昼ごはんを食べてから出発する。今度はナナガも一緒についてきてもらった。
昼からは少しずつ進んで確認してみるが一面の雪景色で何もわからなかった。
ルイ君の提案で花火を打ち上げる事にした。早く暗くなるから6時ごろにドカーンと打ち上げた。
公民館を出して様子を見る事にした。
ご飯を作ったり、外に温泉を出して雪見風呂だ~とはしゃいだりしながら1時間ほど待ったけど誰も来ない。
寒いから公民館の中で誰か来たらわかるだろうと、外に街灯を出して明るくしてご飯を食べて、のんびりする。TVにこたつも出してあって、皆んなこたつでゴロゴロしている。
外で音がしたような気がするけど、こたつから誰も出ようとしない。あぁダメだ~、こたつは人をダメにする~と言いながらもルイ君が見に行ってくれた。
ルイ君に呼ばれて窓から外を見ると、獣人族の一家だろうか、子ども3人を連れてお風呂に入っている。
驚かすのも悪いし、上がるまで待つ事にしてタオルや着替えを用意した。
やっと上がったからタオルを持って出ていくと、ビックリし過ぎて固まってしまった。
「あの~、大丈夫ですよ。何もしませんよ。早く拭かないと風邪引いちゃいます。」
タオルを渡すと、急いで拭いて逃げようとするからワーガにお父さんであろう獣人族を捕まえてもらって、無理矢理服を着せて公民館に拉致する。
仕方なく、お母さんと子ども達も一緒に公民館まで来てくれた。
ナナガがシチューを作ってくれていたから食べてもらい、もう一度公民館の中のお風呂で髪の毛や耳や尻尾を綺麗に石鹸で洗ってもらった。
こたつに入ってもらって話しを聞こうとすると、子ども達がこたつで寝てしまった。風邪を引かないように布団を出して寝かせる。
まだ小さいからお母さんも一緒に布団に入って寝てもらう事にして、お父さんから話しを聞く。
「私達一家は、村から追い出されたんです。三つ子だから村に厄災が訪れると言われました。1人を残して捨ててくるなら村に住む事を許すと言われて、妻と考えましたが3人とも可愛い我が子です。捨てるなんて……。なので家族でコッソリと村を出て隠れて暮らしてきました。」
「そうだったんですか。三つ子や双子が厄災だなんて嘘ですから!!気にしなくていいですよ。絶対にそんな事はありませんから!!」
「……そんな事、初めて言ってもらえました。違うと思いたいけど心の何処かではもしかしたらと不安だったんです。」
「俺も絶対にそんな事はないと思うぞ!あの子達は皆んな可愛いし子どもは宝物だからな!」
「ワーガ……良い事言うじゃない!見直した!」
「陽菜、あれはこの前見たドラマのセリフですよ。船の中で泣きながら見てましたから。」
「……ナナガ、それは言わなくてもいいじゃないか……。」
「ワーガ、前言撤回!やっぱりワーガはワーガだった!」
「そんなぁーーー!」
皆んなで笑ってたけど、お父さんだけは泣き笑いだった。
隣の部屋からお母さんの泣き声も聞こえる。不安だったし辛かったんだろうな。
「私達と一緒に暮らしましょう。もしも村の人達が何か言ってきても私達は味方ですから!村の人達も理解してくれるなら一緒に住んだらいいですし、ねっ!」
「ありがとうございます。」
今日は夜だしここに泊まってもらう事になった。花火の話しをすると大きな音がしたから見に来たら明るい所があって温泉があったから入っただけだと言っていた。確かに一発しか上げなかったから、音がしてから穴や洞窟から出て来ても花火は終わってしまっている。
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