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悪魔の目的
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かなり進んだ頃、村らしきものが見えてきた。
バスからオーガ達と一緒に降りて挨拶に行く。
すんなりとOKしてくれ、他の村にも伝えに行ってくれると言う。
ただ条件があり、ここらの村には、最近山からエルフやドワーフの女性がふらふらと出てくるらしく、数人づつ匿っている。その人達も一緒に連れて行ってほしいとの事だった。
それは、もちろんOKだ!ここに居るエルフの女性に会わせてもらう。これでも元気になったんだと教えてくれるが、ボーッとしていてなんとか座っているような状態だ。
水筒に入れて持ってきている果物のジュースを一口飲ませる。
少し反応があったので、コップ一杯飲んでもらった。
すると、夢から覚めたように、辺りを見て不安そうな顔をする。
「あ、あの、ここは?」
「ここはオーガの村ですよ。このオーガがあなたを助けてくれたんです。山からふらふらと出てきたそうです。」
「山から………、あっ!!」
急にガタガタと震え出して真っ青になる。
「大丈夫?ここは安全ですよ!」
もぅ一杯ジュースを注いで、落ち着くように飲んでもらう。
「山に連れて行かれて、魔物に魔力を吸われて……、その魔物は、何か不気味な黒い塊に食べられて……。そっ、それで魔力が少なかった私は用が済んだから消えろと魔物に追われて山を降りたんです。魔物に魔力を吸われてから、なんだかボーーっとしてて、他にも沢山の人達が……。」
よく見ると、体のあちこちに虫刺されのような痕がある。
虫刺されの薬を出して塗ると、少し赤みが引いたように見える。毒虫用の薬だったから効いたのかもしれない。
ここにいる他の人にもジュースを飲んでもらい、バスに乗ってもらう。他の村にもバスで向かっていて、エルフやドワーフの女性にはジュースを飲ませるようにお願いしてある。
先にバスで帰る。バスから降りると、畑仕事をしていたリーダーのエルフが走って来た。
「あぁ、無事で良かったぁー!」
話しを聞いた女性を抱きしめている。
「俺の娘だ。大切な娘を、山の中に置き去りにするなんて……なんて事をしたんだ!!」
泣きながら謝っていた。かなり洗脳が解けてきているようだ。
他にも、奥さんや娘と再会でき、泣きながら謝っている人達が沢山いた。
バスが次々に到着して、順番にシャワーや食事をしてもらう。
エルフ、ドワーフの女性達もシャワーを浴び綺麗にしてから虫刺されの薬を塗って食事をしてもらった。
しばらくすると、ボーッとしている人はいなくなり、帰って来れた事を喜んでいた。
川向こうに住んでいたオーガのリーダーが話しがあると来てくれた。
「こんなに良くしてもらって、本当に嬉しいです。ありがとう。」
このオーガは、言葉使いも丁寧だし上品な感じだ。綺麗にした事で男前に拍車がかかり、ニコッと微笑むと目がハートになってしまいそうだ。
「代表して私が伝えに来たのですが、聞いていただけますか?」
「はっはい、もちろんです。」
ダメだダメだ、ポーッとなっていた。ワーガが横でジロリと睨んでいる。
「最近になって、山から女性が出てくる事が増えていたそうです。私の村は山から離れてましたから、気づきませんでしたが、これからも可能性があると心配しています。もしも、出来るようなら今までの村の場所辺りに、一つ村を作っていただけませんか?」
「なるほど。そうですね。わかりました。オーガでなくても、ドワーフやエルフに住んでもらえるといいかもしれません!」
「ありがとうございます。こんなに素敵な場所で生活できるなんて夢のようです。」
「今日は、もぅ遅いので明日の朝、行きましょう。ダンドンさんやライルさんに誰が向こうで暮らすか聞いてもらおう。」
「あっ、申し遅れました。私は村長をしております、オーガのホウガと言います。」
「あっ、ご丁寧にどうも。私は陽菜と言います。」
「陽菜さんですね。これからもよろしくお願いします。」
「こちらこそ。何かありましたら、遠慮せず私に言ってください。」
緑のホウガが、にこっと微笑む…。イケメンの破壊力…凄まじい!!
ライルさんとダンドンさんに聞いてもらい、今日のうちに向こうで暮らすメンバーを決めてくれた。
まだ少し時間があるので、オーガの里まで行き、様子を聞く事にした。
やはり怯えている人が多く、夜はうなされているようだ。
子どもは、少し慣れてきて笑顔を見せる子もいるようだ。
親のいない子も多く、孤児院のような物を作るのはどうかと相談された。
もちろんOKなので、公民館をもう一つ出して、ダイニングテーブルと椅子を出したり、ベビーベットや子ども用布団、おもちゃなども出しておいた。後は、避難所に行けば子ども用品も置いてあるので、使いやすい物を選んでもらう事にした。
家も増やしておいた。退院しても家がなかったら困るだろう。
トンネルを抜けてシェアハウスに帰る。ご飯を食べながら報告を聞いた。
洗脳はほとんど解けているようだ。奴隷にしていた人達に謝りたいと言う人もいるらしい。
明日から家を選んで住んでもらう事にした。
バスからオーガ達と一緒に降りて挨拶に行く。
すんなりとOKしてくれ、他の村にも伝えに行ってくれると言う。
ただ条件があり、ここらの村には、最近山からエルフやドワーフの女性がふらふらと出てくるらしく、数人づつ匿っている。その人達も一緒に連れて行ってほしいとの事だった。
それは、もちろんOKだ!ここに居るエルフの女性に会わせてもらう。これでも元気になったんだと教えてくれるが、ボーッとしていてなんとか座っているような状態だ。
水筒に入れて持ってきている果物のジュースを一口飲ませる。
少し反応があったので、コップ一杯飲んでもらった。
すると、夢から覚めたように、辺りを見て不安そうな顔をする。
「あ、あの、ここは?」
「ここはオーガの村ですよ。このオーガがあなたを助けてくれたんです。山からふらふらと出てきたそうです。」
「山から………、あっ!!」
急にガタガタと震え出して真っ青になる。
「大丈夫?ここは安全ですよ!」
もぅ一杯ジュースを注いで、落ち着くように飲んでもらう。
「山に連れて行かれて、魔物に魔力を吸われて……、その魔物は、何か不気味な黒い塊に食べられて……。そっ、それで魔力が少なかった私は用が済んだから消えろと魔物に追われて山を降りたんです。魔物に魔力を吸われてから、なんだかボーーっとしてて、他にも沢山の人達が……。」
よく見ると、体のあちこちに虫刺されのような痕がある。
虫刺されの薬を出して塗ると、少し赤みが引いたように見える。毒虫用の薬だったから効いたのかもしれない。
ここにいる他の人にもジュースを飲んでもらい、バスに乗ってもらう。他の村にもバスで向かっていて、エルフやドワーフの女性にはジュースを飲ませるようにお願いしてある。
先にバスで帰る。バスから降りると、畑仕事をしていたリーダーのエルフが走って来た。
「あぁ、無事で良かったぁー!」
話しを聞いた女性を抱きしめている。
「俺の娘だ。大切な娘を、山の中に置き去りにするなんて……なんて事をしたんだ!!」
泣きながら謝っていた。かなり洗脳が解けてきているようだ。
他にも、奥さんや娘と再会でき、泣きながら謝っている人達が沢山いた。
バスが次々に到着して、順番にシャワーや食事をしてもらう。
エルフ、ドワーフの女性達もシャワーを浴び綺麗にしてから虫刺されの薬を塗って食事をしてもらった。
しばらくすると、ボーッとしている人はいなくなり、帰って来れた事を喜んでいた。
川向こうに住んでいたオーガのリーダーが話しがあると来てくれた。
「こんなに良くしてもらって、本当に嬉しいです。ありがとう。」
このオーガは、言葉使いも丁寧だし上品な感じだ。綺麗にした事で男前に拍車がかかり、ニコッと微笑むと目がハートになってしまいそうだ。
「代表して私が伝えに来たのですが、聞いていただけますか?」
「はっはい、もちろんです。」
ダメだダメだ、ポーッとなっていた。ワーガが横でジロリと睨んでいる。
「最近になって、山から女性が出てくる事が増えていたそうです。私の村は山から離れてましたから、気づきませんでしたが、これからも可能性があると心配しています。もしも、出来るようなら今までの村の場所辺りに、一つ村を作っていただけませんか?」
「なるほど。そうですね。わかりました。オーガでなくても、ドワーフやエルフに住んでもらえるといいかもしれません!」
「ありがとうございます。こんなに素敵な場所で生活できるなんて夢のようです。」
「今日は、もぅ遅いので明日の朝、行きましょう。ダンドンさんやライルさんに誰が向こうで暮らすか聞いてもらおう。」
「あっ、申し遅れました。私は村長をしております、オーガのホウガと言います。」
「あっ、ご丁寧にどうも。私は陽菜と言います。」
「陽菜さんですね。これからもよろしくお願いします。」
「こちらこそ。何かありましたら、遠慮せず私に言ってください。」
緑のホウガが、にこっと微笑む…。イケメンの破壊力…凄まじい!!
ライルさんとダンドンさんに聞いてもらい、今日のうちに向こうで暮らすメンバーを決めてくれた。
まだ少し時間があるので、オーガの里まで行き、様子を聞く事にした。
やはり怯えている人が多く、夜はうなされているようだ。
子どもは、少し慣れてきて笑顔を見せる子もいるようだ。
親のいない子も多く、孤児院のような物を作るのはどうかと相談された。
もちろんOKなので、公民館をもう一つ出して、ダイニングテーブルと椅子を出したり、ベビーベットや子ども用布団、おもちゃなども出しておいた。後は、避難所に行けば子ども用品も置いてあるので、使いやすい物を選んでもらう事にした。
家も増やしておいた。退院しても家がなかったら困るだろう。
トンネルを抜けてシェアハウスに帰る。ご飯を食べながら報告を聞いた。
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