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悲しい現実
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シェアハウスに戻ると、真っ暗になっている。
準備して、打ち上げ花火を上げた。
シェアハウスに戻り、晩ご飯を食べたりお風呂に入ったりしていると、窓から灯りが見える。
外に出てみると、エルフやドワーフ、オーガが来ていた。
やっぱり、ここら辺にも暮らしてる人がいたんだ!
来たのはリーダーばかりのようで、確認に来たらしい。8人のリーダーが来ていた。
脱衣所と温泉を出して、着替えてもらい、シェアハウスに入ってもらった。
ハルー村などの写真を持って来ていて、どんな風に暮らしているか説明をする。
やはり、私を見て人間だからと下に見るリーダーが多かったし、まだ人間は奴隷として扱われていた。
でも、この家や写真を見てビックリしている。まず、写真に私が写っている事にビックリしていて、どうなっているのかと、持ち上げたり裏返したりとザワザワしていた。
デジカメで、ここにいる人の写真を撮って、プリンターで出して見せると大騒ぎになったが、納得はしてくれた。
人間の奴隷を解放して、人種関係なく仲良く暮らしてくれるなら写真のような生活を保証すると約束する。
まだ納得出来ないようなので、食べ物作戦だ!
ご飯の残り物や、車に積んできた果物、ご飯を炊いておにぎり、麦茶にジュース、私が出したパンやサンドイッチ、山盛りの唐揚げも用意した。
ワーガが食べてみせて、リーダー達に勧める。
恐る恐る手を伸ばして食べてみて、目を見開き固まっている。
その後は、もぅ話す事もなく食べるのに夢中だ!
全ての皿が空っぽになって、飲み物も飲み尽くしてから、一斉に私に頭を下げて
『よろしくお願いします!!』
と、大合唱。
「はい、わかりました。絶対に奴隷の人達も連れて来てくださいね。それと、これからは奴隷じゃなくなります。それも他の人達に理解してもらってください!理解できない人には出ていってもらいます!!」
「わ、わかりました。しっかり説得してきます。」
「俺も、言い聞かせてきます!」
「あ、あの、わしらの村は、人間じゃなく獣人族を奴隷にしていたんだが……。獣人族は奴隷のままでいいか?」
「……。ダメです!獣人族も人間も奴隷にしていい人なんていないんです。どんな種族でも大切な仲間として受け入れます。もちろん、仕事は誰にもしてもらいます。奴隷はもぅいませんから、しっかりと全員で働いてください。」
「は、はいっ!!」
夜だけど、そのまま帰ってもらった。なんとなく、ダンドンさん達の奴隷よりも酷い扱いをされてそうな気がする。気のせいならいいんだけど、なんとなく嫌な予感が……。
さっきから、念の為に蚊取り線香や、蟻の駆除剤を外に出しておいたら、蚊の魔物が数匹落ちていた。
リーダー達には、虫除けスプレーや蚊取り線香など、持てるだけ持って帰ってもらった。
次の日、ルイ君とダンドンさんに頼んで畑を作ってもらう。
それから、ゴーガにオーガの里から応援を呼んで来てくれるように頼んだ。ひたすらトンネルを走ればいいから一時間半ほどで帰れるだろう。
私は、シャワールーム、家や公民館、デパートの避難所、大量の服やタオル、靴などを出していく。
食料も出して、リリガとライルさんに料理をお願いした。
私は、ワーガと少し先に進んでみる事にして、車に乗り込み、道路を出しながらひたすら走ってみる。
一時間ほど走ると、広い川があり反対側に人が集まっていた。
橋を出して渡ると、やはり川が越えられず花火が気になったが来れなかったようだ。
時間もないから、そこで説明をして、来たい人達は橋を渡って来るように言う。
橋を10分毎に3つ出して、ここまでの道路の近くにもマンションやアパート、住宅などを出しておく。
川の近くに出したから、皆んなビックリして、興味を持ったようだ。
大量のおにぎりや、パン、果物を出しておく。
ここに来るまでに、蟻の駆除剤を車から放り投げながら進んだ。帰りは時々蚊取り線香を出して火をつけておく。
とりあえず今日は、これで精一杯だ!
早く帰ろう……。もぅ来てる人がいるかもしれない!
ワーガとシェアハウスに到着すると、オーガの里から応援が続々とバスで到着していた。
避難所の中を整えて、布団を出したり、シャワールームやランドリー、トイレなどを出していく。
外がざわざわし始めたので、出てみると、奴隷の人達が縄で繋がれて、ボロボロの布を腰に巻いただけの姿でヨロヨロしながら60人ほど縄で引っ張られながら歩いてきていた。
体には傷があり、ガリガリに痩せている。髪の毛も髭も伸び放題で、女の人も腰の布一枚、明らかにドワーフと人間の子どもだろうと思われる人も縄に繋がれている。妊娠中だと思われる人もいる。
オーガの里の人達も、悲鳴をあげながら駆けつけていた。
急いで縄を解き、ドワーフを放置して人間からお風呂に入れる。
着替えてもらって、傷の手当てをしていく。
ダンドンさんがリーダーのドワーフに話しを聞いているが、ドワーフ達は、奴隷が先に綺麗にされ、食事をしている事が不満だと怒り出した。
リーダーのドワーフは、一応説得しようとしているが、全く聞いていない。
ダメだ……怒りでブチギレそうだ!傷のない人は1人もいなかった。涙も出ないほど疲れきって、諦めている。
これは、ダメだ。ここで一緒になんて無理だ。
オーガの里にバスで連れて行ってもらう事にした。
準備して、打ち上げ花火を上げた。
シェアハウスに戻り、晩ご飯を食べたりお風呂に入ったりしていると、窓から灯りが見える。
外に出てみると、エルフやドワーフ、オーガが来ていた。
やっぱり、ここら辺にも暮らしてる人がいたんだ!
来たのはリーダーばかりのようで、確認に来たらしい。8人のリーダーが来ていた。
脱衣所と温泉を出して、着替えてもらい、シェアハウスに入ってもらった。
ハルー村などの写真を持って来ていて、どんな風に暮らしているか説明をする。
やはり、私を見て人間だからと下に見るリーダーが多かったし、まだ人間は奴隷として扱われていた。
でも、この家や写真を見てビックリしている。まず、写真に私が写っている事にビックリしていて、どうなっているのかと、持ち上げたり裏返したりとザワザワしていた。
デジカメで、ここにいる人の写真を撮って、プリンターで出して見せると大騒ぎになったが、納得はしてくれた。
人間の奴隷を解放して、人種関係なく仲良く暮らしてくれるなら写真のような生活を保証すると約束する。
まだ納得出来ないようなので、食べ物作戦だ!
ご飯の残り物や、車に積んできた果物、ご飯を炊いておにぎり、麦茶にジュース、私が出したパンやサンドイッチ、山盛りの唐揚げも用意した。
ワーガが食べてみせて、リーダー達に勧める。
恐る恐る手を伸ばして食べてみて、目を見開き固まっている。
その後は、もぅ話す事もなく食べるのに夢中だ!
全ての皿が空っぽになって、飲み物も飲み尽くしてから、一斉に私に頭を下げて
『よろしくお願いします!!』
と、大合唱。
「はい、わかりました。絶対に奴隷の人達も連れて来てくださいね。それと、これからは奴隷じゃなくなります。それも他の人達に理解してもらってください!理解できない人には出ていってもらいます!!」
「わ、わかりました。しっかり説得してきます。」
「俺も、言い聞かせてきます!」
「あ、あの、わしらの村は、人間じゃなく獣人族を奴隷にしていたんだが……。獣人族は奴隷のままでいいか?」
「……。ダメです!獣人族も人間も奴隷にしていい人なんていないんです。どんな種族でも大切な仲間として受け入れます。もちろん、仕事は誰にもしてもらいます。奴隷はもぅいませんから、しっかりと全員で働いてください。」
「は、はいっ!!」
夜だけど、そのまま帰ってもらった。なんとなく、ダンドンさん達の奴隷よりも酷い扱いをされてそうな気がする。気のせいならいいんだけど、なんとなく嫌な予感が……。
さっきから、念の為に蚊取り線香や、蟻の駆除剤を外に出しておいたら、蚊の魔物が数匹落ちていた。
リーダー達には、虫除けスプレーや蚊取り線香など、持てるだけ持って帰ってもらった。
次の日、ルイ君とダンドンさんに頼んで畑を作ってもらう。
それから、ゴーガにオーガの里から応援を呼んで来てくれるように頼んだ。ひたすらトンネルを走ればいいから一時間半ほどで帰れるだろう。
私は、シャワールーム、家や公民館、デパートの避難所、大量の服やタオル、靴などを出していく。
食料も出して、リリガとライルさんに料理をお願いした。
私は、ワーガと少し先に進んでみる事にして、車に乗り込み、道路を出しながらひたすら走ってみる。
一時間ほど走ると、広い川があり反対側に人が集まっていた。
橋を出して渡ると、やはり川が越えられず花火が気になったが来れなかったようだ。
時間もないから、そこで説明をして、来たい人達は橋を渡って来るように言う。
橋を10分毎に3つ出して、ここまでの道路の近くにもマンションやアパート、住宅などを出しておく。
川の近くに出したから、皆んなビックリして、興味を持ったようだ。
大量のおにぎりや、パン、果物を出しておく。
ここに来るまでに、蟻の駆除剤を車から放り投げながら進んだ。帰りは時々蚊取り線香を出して火をつけておく。
とりあえず今日は、これで精一杯だ!
早く帰ろう……。もぅ来てる人がいるかもしれない!
ワーガとシェアハウスに到着すると、オーガの里から応援が続々とバスで到着していた。
避難所の中を整えて、布団を出したり、シャワールームやランドリー、トイレなどを出していく。
外がざわざわし始めたので、出てみると、奴隷の人達が縄で繋がれて、ボロボロの布を腰に巻いただけの姿でヨロヨロしながら60人ほど縄で引っ張られながら歩いてきていた。
体には傷があり、ガリガリに痩せている。髪の毛も髭も伸び放題で、女の人も腰の布一枚、明らかにドワーフと人間の子どもだろうと思われる人も縄に繋がれている。妊娠中だと思われる人もいる。
オーガの里の人達も、悲鳴をあげながら駆けつけていた。
急いで縄を解き、ドワーフを放置して人間からお風呂に入れる。
着替えてもらって、傷の手当てをしていく。
ダンドンさんがリーダーのドワーフに話しを聞いているが、ドワーフ達は、奴隷が先に綺麗にされ、食事をしている事が不満だと怒り出した。
リーダーのドワーフは、一応説得しようとしているが、全く聞いていない。
ダメだ……怒りでブチギレそうだ!傷のない人は1人もいなかった。涙も出ないほど疲れきって、諦めている。
これは、ダメだ。ここで一緒になんて無理だ。
オーガの里にバスで連れて行ってもらう事にした。
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