いきなり異世界って理不尽だ!

みーか

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4世帯住宅

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 私の荷物もワーガが運んでくれ、それぞれの家で寝る事にする。
 細かい事は、また明日だ!

 一晩ぐっすりと寝て、朝ご飯を作ってワーガやルイ君達を呼んで一緒に食べた。
 洗濯物も、廊下に干して戸を開ける。風通しもよく早く乾きそうだ。
 中庭に、小さなユンボを出してルイ君に土を柔らかくしてもらい、ルイ君のお父さんお得意の植物を植えてもらった。
 果物の木や花も植えて、軒下に椅子を出してのんびりスペースにする事にした。
 ワーガは、ルイ君がいるうちにナナガを迎えに行った。

 ルイ君と昼からファーナさんの所に行き、一緒に住む事を提案。
 ファーナさんも、ファーファちゃんも旦那さんもとても喜んでくれている。
 旦那さんとファーファちゃんで引っ越しをしてくれるようだ。

 ワーガもナナガを連れて帰ってきた。
「陽菜さん、ありがとう。私もワーガと一緒に居られるように考えてくれて……。」
「こっちこそ、ごめんね。ワーガに心配かけたから私にベッタリになって。出かける時は、ワーガに付いて来てもらう事になると思うけど、よろしくお願いします。」
「私も心配だから、ワーガを連れて行って!こちらこそ、よろしくお願いします。」
 
 楽しい生活になりそうだ!ファーナさんがハルハちゃんを連れて帰って来るのは明日だ。
 賑やかになるなぁ~!

 細々と引っ越しの片付けや、足りない物を出したりしていたら、もぅ夜だ。
 食堂にルイ君運転で皆んなで行き、ご飯を食べた。
 食堂も賑わっていたし、新しく来た人達も、仕事を頑張ってくれているようだ。

 帰りに喫茶店でパンやケーキを持ち帰りにしてもらい帰る。

 新しい家は、かなり広いからぬいぐるみを置いたり、廊下に風鈴をつけたりしてみた。

 ゆっくりとお風呂に入って、早目に寝る。

 次の日、数人が4世帯住宅を見て良いなぁと言っていると聞いた。
 エルフやドワーフなど数世代が一緒に暮らせるのがいいらしい。
 同じ家で部屋数を多くしたりしていたが、だんだんと別棟がいいなと思う事も増えてきたようだ。
 まだ人が増えるかもしれないし、引っ越しも気分が変わっていい。
 よーし、やっちゃいましょう!

 土地はまだまだ余裕だ!
 コの字型にしたり、L字型にも挑戦だ。色々と出してみた。
 3階建てにして、廊下を2階につけてみたりもしてみた。
 私達の家は、ロの字型で全てを廊下で繋いでしまったから、ユンボも置きっぱなしだし、大きな物を中庭に出しても、外に出せなくなってしまった……。失敗した。
 
 昼になり、ファーナさんがハルハちゃんと帰ってきた。
 いそいそと皆んなファーナさんの家に集まって、ハルハちゃんを囲む。
 ワーガも、抱っこさせてもらってデレデレしてるし、ルイ君もメロメロだ!ルイ君のお父さんは、手慣れた様子で抱っこして寝かしつけてる。
 もぅ、お世話の取り合い状態でアイドルだ!
 ナナガも、オムツ替えを教えてもらったりしていた。
 皆んなが、ハルハちゃんが沐浴すると言うと、タオルを用意したり、オムツを取りに走ったりとファーファちゃんと競ってお世話をしている。
 そんな様子をカメラで撮りまくる私。
 さすがにおっぱいタイムは、男性達は部屋から出されてしまい、しょんぼりしていた。
 私とナナガと旦那さんはおっぱいタイムもファーナさんに許可をもらって見学させてもらった。
 赤ちゃんって本当に可愛い。

 これからベビーラッシュがやってくる。
 食料不足の時は自分1人で精一杯だったのが余裕が出来て、家族を大切にする人が増えてきた。働き手が増えた事で、家族と過ごす時間も増え、幸せそうだ。
 やっぱり子どもって可愛いなぁ~。保育士さんになりたいと思った事があったくらいだ!
 
 次の日の朝、それぞれハルハちゃんから離れるのが辛そうにして仕事へ出かけて行った。
 私は、いそいそとハルハちゃんの家に行き、お世話を手伝わせてもらった。ファーファちゃんもオムツを捨てに行ったり、お尻拭きを取ったりと張り切っている。
 
 私だけサボるわけにもいかないから、仕方なく外に出る。
 産婦人科に行くと、陣痛が来たと4人の妊婦さんが入院していた。
 カメラを渡し、産まれたら撮ってくれるように頼む。
 公民館に飾る予定だ!

 写真屋さんに行くと、夏祭りの写真が飾ってあったり、結婚式の写真が引き伸ばされて飾ってあったりする。
 公民館にも飾ってくれているそうだ。

 今日も、4世帯住宅や5世帯住宅、などを出しておく。
 ちょこちょこ引っ越して来ているようだ。

 この前来た人達の事を聞きに行くと、上手くやれていて、ここの暮らしが楽しくてしょうがないようだ。

 昼ご飯を食堂で持ち帰りにしてもらい、ファーナさん達の分ももらい家に帰る。
 すると、ワーガがハルハちゃんのオムツ替えをしていた……。ルイ君はミルクを作っているし、ルイ君のお父さんはスーパーから大量のオムツを持って帰って来た。

「何してるの?仕事は?」
「ご主人様、今は昼休みだ。自分のしたい事をしている。」
「俺も昼休みで、泣き声が聞こえたから……。」
「オムツが少なくなっていたからな!切らすと大変だ。」
「あのぉ~、僕の娘なんですけど……。そろそろ僕に抱っこさせてください!」

 しばらくしたら、赤ちゃんだらけになるから、各家を回ってもらおうかな……。こんなにメロメロになるとは思わなかった。
 私もメロメロだけどね。

「ファーファちゃん、お昼ご飯持って帰ってきたから、食べよう。ファーナさんも、ハルハちゃんを抱っこしてもらってる間に食べちゃおぅ!」
「はーい!」
「ありがとうございます。」
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