61 / 185
新しい仲間
しおりを挟む
オーガの歓声が響き渡っている。
ワーガを呼んで話をする。
「ワーガ、ありがとう。一緒に来てくれて本当に助かった。ワーガがいてくれたからいい方向に進む事ができたよ。」
「ご主人様の役にたったのなら良かったです。」
「うん。すごく役に立った。見直したよ!」
「でへへへへ、俺、やっぱりご主人様と一緒がいいです!」
「…………。ほどほどにね。はははっ!」
食べ終わり、公民館や家にオーガ達は走っていった。家の使い方の説明もあるので、ハルー村の人達を背負って走って行く……。
説明が終わったらまた背負って家まで送るらしい。女子が恥ずかしそうなのは分かるけど、なんで数人おっさんがオーガの男性に背負われて頬を染めているんだ?確かに皆んな整った顔だけど……。
ワーガは、私を送ると聞かないので、背負って家まで送ってもらう。車くらいのスピードで走るから、オープンカーならこんな感じなのかな?なんて考えてたら到着した。
「ワーガ、ありがとう。おやすみ!」
「はい!おやすみなさい!」
「家に帰って寝るんだよ!」
「……はい!!約束です!」
名残惜しそうに走っていった。
朝になり、改めて避難所の1階に集合してもらう。
仕事の説明と、ワーガ達の里へ行くオーガ達を決める。
五つの里が集まっていたから、3つの里がワーガ達の方へ行く事になった。
ドーガはハルー村に残るそうだ。
急いでバスの運転練習をルイ君にお願いして、ワーガにもバスの運転を頼む。その間、ひたすら食料を食堂に出しておく。今回は、こっちからのお土産を準備する余裕がないから、オーガ達を運ぶだけにした。
バスを8台用意して、出発する。ルイ君には今回は、残ってもらう。
昼前に出発して、午後3時ごろには到着する。だいたい4時間ちょっと。
ゴーガに説明したら、とても喜ばれた。人手は多い方が良い。
家を出しまくり、食料もかなり出しておいた。
今日は、仕事は無しにして、家の片付けや足りない物の確認をしてもらう。
魚は大漁続きで、生け簀にも少し魚が増えてきたそうだ。
ハルー村からの応援は、とても助かっているようで、畑仕事もかなり捗っている。
牧場も、まだ数は少ないけど、持ってきた鶏の卵が孵ってヒヨコがピーピー鳴いている。そのうち、増えていくだろう。
もう少し頑張れば大丈夫そうだ。
さらに、ハルー村から来た人で、ここでの生活が気に入ってこっちに住みたいという人もいた。
ここと、ハルー村との間に町を作ってもいいかもしれない。
この日は、ひたすら食料を食堂や避難所1階のスーパーに出していく。
苗や肥料なども出しておいた。まだまだ畑を広げるらしい。
食堂の中にケーキやパンを置くコーナーも作ってあり、パン作りやケーキ作りを教えてもらっているオーガもいたり、薬草に興味があるオーガもいる。
それぞれ、自分の好きな仕事を探して、うまく回っているようだ。
朝一で、ワーガとハルー村に帰る。
多分大丈夫だろうけど、揉めたりしてないか心配だ。
昼頃に着いて、食堂に行くと、大賑わいだった。
「気持ち良いほど食べてくれるから作りがいがあるよ。」
食堂の人達は嬉しそうに言ってくれる。本当に、良い人ばかりだ!
ご飯を食べながら話しを聞くと、オーガ達は本当によく働いてくれるようだ。力があるからドワーフでも2袋の肥料を運ぶのが精一杯なのに、両肩に3袋づつ担いで運んでくれるし、車より早いからと採れた野菜や果物も走ってスーパーや食堂まで運んでくれる。
スーパーでも、商品を軽々持ち上げて運んでくれるから助かるとアヤナンさんも嬉しそうだった。
牧場でも、広いから動物達を小屋に戻すのが大変らしいが、走って追い込んでくれるから助かっていると話してくれる。
良かった~。動いた分、食べるけど、それだけの仕事をしてくれてるから誰も嫌な顔せず、仲良くしてくれている。
女性のオーガは、器用な人が多くて編み物が得意だったり、裁縫が上手だったりと、これまた役に立ってくれている。
ドーガ達が来て3ヶ月が経った。私はオーガの里に行ったり来たりしながら過ごしていた。
びっくりするほどカップル成立。そして妊娠……。動物達も順調に増えている。
なんとファーファちゃんもお姉ちゃんになるらしい。まだお腹は目立ってないけど楽しみだ!
ライルさんの奥さんは、かなりお腹が大きくなってきている。
食料不足で、妊娠どころじゃなかったのが、落ち着いた事で妊婦さんが増えた。
産婦人科では、ひたすらDVDで勉強を続けてくれている。
オーガの里も落ち着いてきて、最近妊婦さんが増えてきた。産婦人科を出して、ここでも勉強をしてもらっている。
ハルー村も、オーガの里も今までには無かった人間とオーガとの結婚が多くあり、初めての事に産婦人科の皆さんは頭を抱えている。
人間とオーガは基本的に同じで、角と肌や髪の色が違うくらいの違いだ。寿命も、オーガの方が20年ほど長いくらいのようだ。
エルフとオーガ、ドワーフとオーガのカップルもあり、こちらも初めての事で、様子を見るしかない。
せっかくの新しい命、無事に生まれてきてほしい。
ハルー村第1号ベビーちゃんは、もう少し先のようだ。
ワーガを呼んで話をする。
「ワーガ、ありがとう。一緒に来てくれて本当に助かった。ワーガがいてくれたからいい方向に進む事ができたよ。」
「ご主人様の役にたったのなら良かったです。」
「うん。すごく役に立った。見直したよ!」
「でへへへへ、俺、やっぱりご主人様と一緒がいいです!」
「…………。ほどほどにね。はははっ!」
食べ終わり、公民館や家にオーガ達は走っていった。家の使い方の説明もあるので、ハルー村の人達を背負って走って行く……。
説明が終わったらまた背負って家まで送るらしい。女子が恥ずかしそうなのは分かるけど、なんで数人おっさんがオーガの男性に背負われて頬を染めているんだ?確かに皆んな整った顔だけど……。
ワーガは、私を送ると聞かないので、背負って家まで送ってもらう。車くらいのスピードで走るから、オープンカーならこんな感じなのかな?なんて考えてたら到着した。
「ワーガ、ありがとう。おやすみ!」
「はい!おやすみなさい!」
「家に帰って寝るんだよ!」
「……はい!!約束です!」
名残惜しそうに走っていった。
朝になり、改めて避難所の1階に集合してもらう。
仕事の説明と、ワーガ達の里へ行くオーガ達を決める。
五つの里が集まっていたから、3つの里がワーガ達の方へ行く事になった。
ドーガはハルー村に残るそうだ。
急いでバスの運転練習をルイ君にお願いして、ワーガにもバスの運転を頼む。その間、ひたすら食料を食堂に出しておく。今回は、こっちからのお土産を準備する余裕がないから、オーガ達を運ぶだけにした。
バスを8台用意して、出発する。ルイ君には今回は、残ってもらう。
昼前に出発して、午後3時ごろには到着する。だいたい4時間ちょっと。
ゴーガに説明したら、とても喜ばれた。人手は多い方が良い。
家を出しまくり、食料もかなり出しておいた。
今日は、仕事は無しにして、家の片付けや足りない物の確認をしてもらう。
魚は大漁続きで、生け簀にも少し魚が増えてきたそうだ。
ハルー村からの応援は、とても助かっているようで、畑仕事もかなり捗っている。
牧場も、まだ数は少ないけど、持ってきた鶏の卵が孵ってヒヨコがピーピー鳴いている。そのうち、増えていくだろう。
もう少し頑張れば大丈夫そうだ。
さらに、ハルー村から来た人で、ここでの生活が気に入ってこっちに住みたいという人もいた。
ここと、ハルー村との間に町を作ってもいいかもしれない。
この日は、ひたすら食料を食堂や避難所1階のスーパーに出していく。
苗や肥料なども出しておいた。まだまだ畑を広げるらしい。
食堂の中にケーキやパンを置くコーナーも作ってあり、パン作りやケーキ作りを教えてもらっているオーガもいたり、薬草に興味があるオーガもいる。
それぞれ、自分の好きな仕事を探して、うまく回っているようだ。
朝一で、ワーガとハルー村に帰る。
多分大丈夫だろうけど、揉めたりしてないか心配だ。
昼頃に着いて、食堂に行くと、大賑わいだった。
「気持ち良いほど食べてくれるから作りがいがあるよ。」
食堂の人達は嬉しそうに言ってくれる。本当に、良い人ばかりだ!
ご飯を食べながら話しを聞くと、オーガ達は本当によく働いてくれるようだ。力があるからドワーフでも2袋の肥料を運ぶのが精一杯なのに、両肩に3袋づつ担いで運んでくれるし、車より早いからと採れた野菜や果物も走ってスーパーや食堂まで運んでくれる。
スーパーでも、商品を軽々持ち上げて運んでくれるから助かるとアヤナンさんも嬉しそうだった。
牧場でも、広いから動物達を小屋に戻すのが大変らしいが、走って追い込んでくれるから助かっていると話してくれる。
良かった~。動いた分、食べるけど、それだけの仕事をしてくれてるから誰も嫌な顔せず、仲良くしてくれている。
女性のオーガは、器用な人が多くて編み物が得意だったり、裁縫が上手だったりと、これまた役に立ってくれている。
ドーガ達が来て3ヶ月が経った。私はオーガの里に行ったり来たりしながら過ごしていた。
びっくりするほどカップル成立。そして妊娠……。動物達も順調に増えている。
なんとファーファちゃんもお姉ちゃんになるらしい。まだお腹は目立ってないけど楽しみだ!
ライルさんの奥さんは、かなりお腹が大きくなってきている。
食料不足で、妊娠どころじゃなかったのが、落ち着いた事で妊婦さんが増えた。
産婦人科では、ひたすらDVDで勉強を続けてくれている。
オーガの里も落ち着いてきて、最近妊婦さんが増えてきた。産婦人科を出して、ここでも勉強をしてもらっている。
ハルー村も、オーガの里も今までには無かった人間とオーガとの結婚が多くあり、初めての事に産婦人科の皆さんは頭を抱えている。
人間とオーガは基本的に同じで、角と肌や髪の色が違うくらいの違いだ。寿命も、オーガの方が20年ほど長いくらいのようだ。
エルフとオーガ、ドワーフとオーガのカップルもあり、こちらも初めての事で、様子を見るしかない。
せっかくの新しい命、無事に生まれてきてほしい。
ハルー村第1号ベビーちゃんは、もう少し先のようだ。
105
お気に入りに追加
392
あなたにおすすめの小説

【完結】前世の不幸は神様のミスでした?異世界転生、条件通りなうえチート能力で幸せです
yun.
ファンタジー
~タイトル変更しました~
旧タイトルに、もどしました。
日本に生まれ、直後に捨てられた。養護施設に暮らし、中学卒業後働く。
まともな職もなく、日雇いでしのぐ毎日。
劣悪な環境。上司にののしられ、仲のいい友人はいない。
日々の衣食住にも困る。
幸せ?生まれてこのかた一度もない。
ついに、死んだ。現場で鉄パイプの下敷きに・・・
目覚めると、真っ白な世界。
目の前には神々しい人。
地球の神がサボった?だから幸せが1度もなかったと・・・
短編→長編に変更しました。
R4.6.20 完結しました。
長らくお読みいただき、ありがとうございました。
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
神による異世界転生〜転生した私の異世界ライフ〜
シュガーコクーン
ファンタジー
女神のうっかりで死んでしまったOLが一人。そのOLは、女神によって幼女に戻って異世界転生させてもらうことに。
その幼女の新たな名前はリティア。リティアの繰り広げる異世界ファンタジーが今始まる!
「こんな話をいれて欲しい!」そんな要望も是非下さい!出来る限り書きたいと思います。
素人のつたない作品ですが、よければリティアの異世界ライフをお楽しみ下さい╰(*´︶`*)╯
旧題「神による異世界転生〜転生幼女の異世界ライフ〜」
現在、小説家になろうでこの作品のリメイクを連載しています!そちらも是非覗いてみてください。

きっと幸せな異世界生活
スノウ
ファンタジー
神の手違いで日本人として15年間生きてきた倉本カノン。彼女は暴走トラックに轢かれて生死の境を彷徨い、魂の状態で女神のもとに喚ばれてしまう。女神の説明によれば、カノンは本来異世界レメイアで生まれるはずの魂であり、転生神の手違いで魂が入れ替わってしまっていたのだという。
そして、本来カノンとして日本で生まれるはずだった魂は異世界レメイアで生きており、カノンの事故とほぼ同時刻に真冬の川に転落して流され、仮死状態になっているという。
時を同じくして肉体から魂が離れようとしている2人の少女。2つの魂をあるべき器に戻せるたった一度のチャンスを神は見逃さず、実行に移すべく動き出すのだった。
女神の導きで新生活を送ることになったカノンの未来は…?
毎日12時頃に投稿します。
─────────────────
いいね、お気に入りをくださった方、どうもありがとうございます。
とても励みになります。
30代社畜の私が1ヶ月後に異世界転生するらしい。
ひさまま
ファンタジー
前世で搾取されまくりだった私。
魂の休養のため、地球に転生したが、地球でも今世も搾取されまくりのため魂の消滅の危機らしい。
とある理由から元の世界に戻るように言われ、マジックバックを自称神様から頂いたよ。
これで地球で買ったものを持ち込めるとのこと。やっぱり夢ではないらしい。
取り敢えず、明日は退職届けを出そう。
目指せ、快適異世界生活。
ぽちぽち更新します。
作者、うっかりなのでこれも買わないと!というのがあれば教えて下さい。
脳内の空想を、つらつら書いているのでお目汚しな際はごめんなさい。

幼女と執事が異世界で
天界
ファンタジー
宝くじを握り締めオレは死んだ。
当選金額は約3億。だがオレが死んだのは神の過失だった!
謝罪と称して3億分の贈り物を貰って転生したら異世界!?
おまけで貰った執事と共に異世界を満喫することを決めるオレ。
オレの人生はまだ始まったばかりだ!
セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~
空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。
もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。
【お知らせ】6/22 完結しました!

異世界でチート能力貰えるそうなので、のんびり牧場生活(+α)でも楽しみます
ユーリ
ファンタジー
仕事帰り。毎日のように続く多忙ぶりにフラフラしていたら突然訪れる衝撃。
何が起こったのか分からないうちに意識を失くし、聞き覚えのない声に起こされた。
生命を司るという女神に、自分が死んだことを聞かされ、別の世界での過ごし方を聞かれ、それに答える
そして気がつけば、広大な牧場を経営していた
※不定期更新。1話ずつ完成したら更新して行きます。
7/5誤字脱字確認中。気づいた箇所あればお知らせください。
5/11 お気に入り登録100人!ありがとうございます!
8/1 お気に入り登録200人!ありがとうございます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる