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食料問題
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朝起きてドアを開けると、ワーガが土下座している。
朝から心臓に悪い!踏む所だった。
「ご主人様ーー!申し訳ありませんーー!!知らぬ間に記憶喪失に!!ぅおおーー、ううーー!!」
大号泣。
「そっ、そーなの?何も無かったし鍵もかけてたから問題ないよ。そーゆー事もあるよ……多分……。」
目を逸らしながら慰めておく。まさか私が酒を飲ませて寝るように仕向けたなんて思ってもいないようだ。……ごめんね。
「ほら、朝ごはん作ってあげるから泣き止んで。ねっ!」
「ううっ、ぐすっ。ご主人様は優しいです。」
泣いたら泣いたでめんどくさい事になった。
朝ごはんに、3合のお米を焚いて具沢山の味噌汁を作って、目玉焼きとウインナーを山盛りにして出す。味噌汁は、夜に野菜を煮込んであったから温めて味噌を入れるだけで完成だ。
「食べよう。いただきます。」
「ご主人様の手作り………はぁはぁ……幸せです。」
変態さえ無ければ、ワーガは働き者だしリーダーが出来るくらいだからしっかりしてるし、優しい所も一途なとこもあるイケメンなのになぁ~。残念な変態だ。
朝から恐ろしい量を全て食べ終えて、集合場所に向かう。
動物達を乗せた車もスタンバイ済みだ!バスもOK!トラックもOK!
ひたすら道路を進めば良いから問題ない。暑いからバスの中もしっかりエアコンをかけてあり、お弁当も積んである。トイレ休憩もちょこちょこ寄ってもらうようにした。
ワーガが嬉しそうに運転している。
「ワーガ、海から魚を捕ってきて、大きな海水の池みたいなのを作って、そこで魚を飼ったらどう?そしたら食べる物が増えると思うんだけど。どう思う?」
「ご主人様!素晴らしいアイデアです。でも、俺達は少しくらい多く獲れたとしても、全部食べてしまうと思う。」
「……そうかぁ。とりあえず食べてしまいそうだもんね。なるほど!」
「ご主人様に口答えして申し訳ありません。」
「ううん、意見をしっかり言ってくれるのは助かる。ありがとう。」
「……ありがとうを言われるのも悪くないですね。」
……変態をこのまま卒業してくれ!
ワーガに色々と質問をしたり、オーガについて教えてもらったりしてたら、到着していた。
まず動物達を柵の中に入れて自由にしてあげる。車移動は、負担だろうからね。
その間に、ここに来てくれた人の為に家を出しておく。アパートも3棟出して、住宅を20軒、なかなか好評だったモデルハウスを10軒。
後は、食堂を出してほしいと頼まれていたので、ハルー村と同じ食堂を出す。そこに持ってきた食料品を運び込んで、使いやすいようにしてもらう。
ゴーガに海で魚を捕る事を提案したら、喜ばれた。一応生け簀を出しておく事にした。大漁だった時の為に。
小学校のプールくらいの大きさで、水族館のポンプをスマホで調べて出したら、なんとか海水が循環して綺麗な状態に保てそうだった。
地下に海水を引き込むホースを検索して出す。これで、ポンプを動かして海水が生け簀に入ってくれば成功だ!
よーし、スイッチオン!!
しばらくして、水が貯まり始めた。成功した!!生け簀完成!
数人で海まで行き、船を出す。網やら釣竿なんかも沢山出しておいた。
船の操縦は、よく分からないのでDVD頼りだ。
岩場に登って釣りをするオーガもいる。入れ食い状態で魚が釣れる。ほとんど魚を捕ってなかったらしく、魚は沢山いるようだ。
船を動かして沖に進んでいく。もちろん全員に救命胴衣を着けてもらった。
釣りも大漁でバケツ二杯いっぱいに魚が釣れている。さすがオーガ、走って生け簀まで行き、魚を入れてまた走って帰って来てを繰り返している。これだけで生け簀に沢山の魚が泳いでいそうだ。
しばらくして、船が帰ってきた。
船が魚だらけだった。トラックに乗せて大急ぎで生け簀に運ぶ。もぅ生け簀の中はビッチビチ跳ねる魚だらけだった…。
食堂の人にお願いして、魚料理をオーガ達に教えてもらう。
それぞれ、畑や果樹園や牧場に分かれて仕事を教えてくれていた。
ハゼドンも食堂で働いてくれている。
スーパー代わりの避難所一階に行き、食料の補充をする。日用品や衣類も減っていた。
途中、リリガが来て旦那さんと子供を紹介してくれた。結婚してるとは全く思ってなかったからビックリだ!子どもは、まだ5歳くらいでリリガと一緒の緑の目がぱっちりとした可愛い男の子だった。ちなみに旦那さんは、青鬼さんだ。ワーガの話では、両親のどっちかの色になるらしい。赤鬼と青鬼の子どもが紫鬼になることはないそうだ。ちょっと見てみたかった……。
その日は、食堂で色んな魚料理が並んだ。どれもとても美味しくて、オーガ達も大興奮で食べていた。かなりの量を用意してくれていた。ワーガの食べる量を見ているから全て山盛りだ。
やっぱり、みるみるうちに減っていく。
ちょっとワーガ以外のオーガがお酒に強いのか試してみたくて、ゴーガに飲ませてみた。
………もともとが赤いからよく分からないけど、コップ一杯の酎ハイでとってもご機嫌になっていた。リリガにも試したがケロッとしている。日本酒も美味しいと飲んでいるが全く酔ってない。他のオーガの女性達もお酒には強いようだ。オーガの男性は、ほぼコップ一杯でヘロヘロになっていた。酔い方は色々で寝てしまったり、ご機嫌になったり、泣き出したり……。
ドワーフ達が喜んで、オーガの女性陣とお酒を飲んでいる。エルフもお酒には強いので一緒に盛り上がっていた。
朝から心臓に悪い!踏む所だった。
「ご主人様ーー!申し訳ありませんーー!!知らぬ間に記憶喪失に!!ぅおおーー、ううーー!!」
大号泣。
「そっ、そーなの?何も無かったし鍵もかけてたから問題ないよ。そーゆー事もあるよ……多分……。」
目を逸らしながら慰めておく。まさか私が酒を飲ませて寝るように仕向けたなんて思ってもいないようだ。……ごめんね。
「ほら、朝ごはん作ってあげるから泣き止んで。ねっ!」
「ううっ、ぐすっ。ご主人様は優しいです。」
泣いたら泣いたでめんどくさい事になった。
朝ごはんに、3合のお米を焚いて具沢山の味噌汁を作って、目玉焼きとウインナーを山盛りにして出す。味噌汁は、夜に野菜を煮込んであったから温めて味噌を入れるだけで完成だ。
「食べよう。いただきます。」
「ご主人様の手作り………はぁはぁ……幸せです。」
変態さえ無ければ、ワーガは働き者だしリーダーが出来るくらいだからしっかりしてるし、優しい所も一途なとこもあるイケメンなのになぁ~。残念な変態だ。
朝から恐ろしい量を全て食べ終えて、集合場所に向かう。
動物達を乗せた車もスタンバイ済みだ!バスもOK!トラックもOK!
ひたすら道路を進めば良いから問題ない。暑いからバスの中もしっかりエアコンをかけてあり、お弁当も積んである。トイレ休憩もちょこちょこ寄ってもらうようにした。
ワーガが嬉しそうに運転している。
「ワーガ、海から魚を捕ってきて、大きな海水の池みたいなのを作って、そこで魚を飼ったらどう?そしたら食べる物が増えると思うんだけど。どう思う?」
「ご主人様!素晴らしいアイデアです。でも、俺達は少しくらい多く獲れたとしても、全部食べてしまうと思う。」
「……そうかぁ。とりあえず食べてしまいそうだもんね。なるほど!」
「ご主人様に口答えして申し訳ありません。」
「ううん、意見をしっかり言ってくれるのは助かる。ありがとう。」
「……ありがとうを言われるのも悪くないですね。」
……変態をこのまま卒業してくれ!
ワーガに色々と質問をしたり、オーガについて教えてもらったりしてたら、到着していた。
まず動物達を柵の中に入れて自由にしてあげる。車移動は、負担だろうからね。
その間に、ここに来てくれた人の為に家を出しておく。アパートも3棟出して、住宅を20軒、なかなか好評だったモデルハウスを10軒。
後は、食堂を出してほしいと頼まれていたので、ハルー村と同じ食堂を出す。そこに持ってきた食料品を運び込んで、使いやすいようにしてもらう。
ゴーガに海で魚を捕る事を提案したら、喜ばれた。一応生け簀を出しておく事にした。大漁だった時の為に。
小学校のプールくらいの大きさで、水族館のポンプをスマホで調べて出したら、なんとか海水が循環して綺麗な状態に保てそうだった。
地下に海水を引き込むホースを検索して出す。これで、ポンプを動かして海水が生け簀に入ってくれば成功だ!
よーし、スイッチオン!!
しばらくして、水が貯まり始めた。成功した!!生け簀完成!
数人で海まで行き、船を出す。網やら釣竿なんかも沢山出しておいた。
船の操縦は、よく分からないのでDVD頼りだ。
岩場に登って釣りをするオーガもいる。入れ食い状態で魚が釣れる。ほとんど魚を捕ってなかったらしく、魚は沢山いるようだ。
船を動かして沖に進んでいく。もちろん全員に救命胴衣を着けてもらった。
釣りも大漁でバケツ二杯いっぱいに魚が釣れている。さすがオーガ、走って生け簀まで行き、魚を入れてまた走って帰って来てを繰り返している。これだけで生け簀に沢山の魚が泳いでいそうだ。
しばらくして、船が帰ってきた。
船が魚だらけだった。トラックに乗せて大急ぎで生け簀に運ぶ。もぅ生け簀の中はビッチビチ跳ねる魚だらけだった…。
食堂の人にお願いして、魚料理をオーガ達に教えてもらう。
それぞれ、畑や果樹園や牧場に分かれて仕事を教えてくれていた。
ハゼドンも食堂で働いてくれている。
スーパー代わりの避難所一階に行き、食料の補充をする。日用品や衣類も減っていた。
途中、リリガが来て旦那さんと子供を紹介してくれた。結婚してるとは全く思ってなかったからビックリだ!子どもは、まだ5歳くらいでリリガと一緒の緑の目がぱっちりとした可愛い男の子だった。ちなみに旦那さんは、青鬼さんだ。ワーガの話では、両親のどっちかの色になるらしい。赤鬼と青鬼の子どもが紫鬼になることはないそうだ。ちょっと見てみたかった……。
その日は、食堂で色んな魚料理が並んだ。どれもとても美味しくて、オーガ達も大興奮で食べていた。かなりの量を用意してくれていた。ワーガの食べる量を見ているから全て山盛りだ。
やっぱり、みるみるうちに減っていく。
ちょっとワーガ以外のオーガがお酒に強いのか試してみたくて、ゴーガに飲ませてみた。
………もともとが赤いからよく分からないけど、コップ一杯の酎ハイでとってもご機嫌になっていた。リリガにも試したがケロッとしている。日本酒も美味しいと飲んでいるが全く酔ってない。他のオーガの女性達もお酒には強いようだ。オーガの男性は、ほぼコップ一杯でヘロヘロになっていた。酔い方は色々で寝てしまったり、ご機嫌になったり、泣き出したり……。
ドワーフ達が喜んで、オーガの女性陣とお酒を飲んでいる。エルフもお酒には強いので一緒に盛り上がっていた。
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