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元通りの生活
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次の日、ひたすらスーパーに沢山の野菜や肉、魚、お酒、米、小麦粉、カップ麺、カップ焼きそば、冷凍食品、衣類、文房具、日用品など沢山出しておく。卵、牛乳はハルー村産が運ばれて来ていた。
外に出て、好評だった鉢植えの花や、果物の苗木などを出しておく。
公民館に行き、布団を出して押し入れに片付けたり、机を出したり、椅子を出したり、細々と必要なものを揃えていく。
避難所に行き、ここにも日持ちする食べ物や、水、寝袋、テント、アウトドア用品など沢山出しておいた。
もし、私がいない時や日本に戻ってから嵐が来るかもしれない。その時用に準備はしっかりと!それに、場所が変わったから、いつ嵐が来るか分からない可能性だってある。この前は、家の荷物を持って避難する時間があったけど、避難するので精一杯の事だって十分にあり得る。備えあれば憂いなしだ!
食堂でご飯を食べて、喫茶店で休憩してから、あちこちに足りない物を出していく。
少し野菜もハルー村産の物が採れるようになった。鉢植えのトマトやキュウリなどだ。果物も、柚木や、蜜柑などは少ないが収穫できていた。
もう少し頑張れば元通りになるだろう…。今が頑張る時だ!!
1ヶ月ほど過ぎ、畑でも果樹園でも牧場でもハルー村で食べる分の食料はしっかりと賄えるようになった。梅酒や、果実酒なんかも避難させていた分が飲めるようになり、ハルー村のオリーブオイルなどもかなり増えてきた。醤油や味噌はもう少し時間がかかるけど、このまま何も起こらずに過ごせたら、ここで採れたもので全て生活できるようになるだろう。神様のおかげで早く育ってくれるのでお米もそろそろ収穫できるし、朝顔は蔓を伸ばしてグリーンカーテンになっている。ゴーヤのグリーンカーテンやフウセンカヅラのものもある。向日葵もグングン伸びている。
公民館の周りには花壇が作られて色んな花が咲いている。桃の木や梅の木さくらんぼの木、林檎に蜜柑の木も植えてあり、子ども達が遊びながらオヤツに取って食べている。公民館の横のスペースに滑り台や、ブランコなどちょっとした遊具もある。
公民館の中にも遊ぶスペースを作り、遊具が置いてある。最近は、暑過ぎて外で遊ぶのが危険になって来たので、エアコンをつけて涼しい部屋に集まって遊んだり勉強したりしている。
ひらがなが読めるようになったので、絵本を出して公民館の一室を図書館にした。もちろん漫画もある。漫画は漢字にひらがながうってあるので読みやすい。大人にも人気だ。漫画を読む事で漢字も少しづつ覚えているし、漫画の内容によっては色んな知識が得られる。
小学生用に書かれた小説も並べてある。これも大人から子どもまで大人気だ!
今は、余裕が出来てきたから交代で休みの日がある。カレンダーもここでは意味がないけど、私のスマホに表示されている日本の日付をそのままここで使う事にして、1週間のうち1日は休みが入るようにした。会社があるわけじゃないから、土日にこだわる事もない。休みの日には、ゆっくり読書したり、趣味でお菓子作りをしたり、花を育てたり、家庭菜園をする人などもいる。
雨も数回スコールのように降ったが、だいたい30分ほどで止んで小川が溢れても特に被害はなかった。
エルフの器用な1人が散髪屋さんを開いてくれたり、これまたエルフが魔物のカイコを増やしてくれて、ハルー村産の布が作られたりもしている。ドワーフとエルフの知識で、毛糸が作られたり、魔物の蜜蜂を捕まえてきて養蜂場ができたりもしている。
人手が足りている所からは、散髪屋に弟子入りしたり、仕事を変えたりしながら楽しみながら生活できているようだ。
サトウキビから砂糖を作れるようにもなった。
問題は塩だ!塩がなくては生きていけない。
今までは、わずかに山から岩塩が取れたのでそれを大切に少しづつ使ってきたそうだ。もちろんほとんど料理に味付けは出来ず素材そのものの味だったらしい。魔物の肉を煮る時に少し血を混ぜて煮たりと塩分を取るのは大変だったようだ。想像するだけで気分が……。
今は私が魔力で十分に塩を出しているから問題ないけど、この先何百年、何千年分の塩を用意できるかと言われたら難しいと思う。
神様から貰ったこの世界の説明書は、嵐の時に持ち出すのを忘れていて土砂の中だし地図も見れない。なんとなくの記憶で、海らしきものがあったような気がするけど方向も分からないし、エルフのおじいさんに聞いてみたけど、知らないと言っていた。あまりウロウロと遠出する事は危険なので、この世界の全体は想像もつかないらしい。
ここが落ち着いて来たから、海を探してみようか。これから先の事を考えると必要な気がする。
家に帰り、ベッドの上でスマホを見つめる。あまりにも神様から連絡がないから、1度かけてみたけど神様が出ることはなかった。
地球に何かあったんだろうか?神様に何かあったんだろうか?
心配だけど何もできない。こちらからの連絡手段は電話しかないし、説明書も無い今は、地球の情報も全く入ってこない。
ただ忙しいだけなら良いんだけど……。
外に出て、好評だった鉢植えの花や、果物の苗木などを出しておく。
公民館に行き、布団を出して押し入れに片付けたり、机を出したり、椅子を出したり、細々と必要なものを揃えていく。
避難所に行き、ここにも日持ちする食べ物や、水、寝袋、テント、アウトドア用品など沢山出しておいた。
もし、私がいない時や日本に戻ってから嵐が来るかもしれない。その時用に準備はしっかりと!それに、場所が変わったから、いつ嵐が来るか分からない可能性だってある。この前は、家の荷物を持って避難する時間があったけど、避難するので精一杯の事だって十分にあり得る。備えあれば憂いなしだ!
食堂でご飯を食べて、喫茶店で休憩してから、あちこちに足りない物を出していく。
少し野菜もハルー村産の物が採れるようになった。鉢植えのトマトやキュウリなどだ。果物も、柚木や、蜜柑などは少ないが収穫できていた。
もう少し頑張れば元通りになるだろう…。今が頑張る時だ!!
1ヶ月ほど過ぎ、畑でも果樹園でも牧場でもハルー村で食べる分の食料はしっかりと賄えるようになった。梅酒や、果実酒なんかも避難させていた分が飲めるようになり、ハルー村のオリーブオイルなどもかなり増えてきた。醤油や味噌はもう少し時間がかかるけど、このまま何も起こらずに過ごせたら、ここで採れたもので全て生活できるようになるだろう。神様のおかげで早く育ってくれるのでお米もそろそろ収穫できるし、朝顔は蔓を伸ばしてグリーンカーテンになっている。ゴーヤのグリーンカーテンやフウセンカヅラのものもある。向日葵もグングン伸びている。
公民館の周りには花壇が作られて色んな花が咲いている。桃の木や梅の木さくらんぼの木、林檎に蜜柑の木も植えてあり、子ども達が遊びながらオヤツに取って食べている。公民館の横のスペースに滑り台や、ブランコなどちょっとした遊具もある。
公民館の中にも遊ぶスペースを作り、遊具が置いてある。最近は、暑過ぎて外で遊ぶのが危険になって来たので、エアコンをつけて涼しい部屋に集まって遊んだり勉強したりしている。
ひらがなが読めるようになったので、絵本を出して公民館の一室を図書館にした。もちろん漫画もある。漫画は漢字にひらがながうってあるので読みやすい。大人にも人気だ。漫画を読む事で漢字も少しづつ覚えているし、漫画の内容によっては色んな知識が得られる。
小学生用に書かれた小説も並べてある。これも大人から子どもまで大人気だ!
今は、余裕が出来てきたから交代で休みの日がある。カレンダーもここでは意味がないけど、私のスマホに表示されている日本の日付をそのままここで使う事にして、1週間のうち1日は休みが入るようにした。会社があるわけじゃないから、土日にこだわる事もない。休みの日には、ゆっくり読書したり、趣味でお菓子作りをしたり、花を育てたり、家庭菜園をする人などもいる。
雨も数回スコールのように降ったが、だいたい30分ほどで止んで小川が溢れても特に被害はなかった。
エルフの器用な1人が散髪屋さんを開いてくれたり、これまたエルフが魔物のカイコを増やしてくれて、ハルー村産の布が作られたりもしている。ドワーフとエルフの知識で、毛糸が作られたり、魔物の蜜蜂を捕まえてきて養蜂場ができたりもしている。
人手が足りている所からは、散髪屋に弟子入りしたり、仕事を変えたりしながら楽しみながら生活できているようだ。
サトウキビから砂糖を作れるようにもなった。
問題は塩だ!塩がなくては生きていけない。
今までは、わずかに山から岩塩が取れたのでそれを大切に少しづつ使ってきたそうだ。もちろんほとんど料理に味付けは出来ず素材そのものの味だったらしい。魔物の肉を煮る時に少し血を混ぜて煮たりと塩分を取るのは大変だったようだ。想像するだけで気分が……。
今は私が魔力で十分に塩を出しているから問題ないけど、この先何百年、何千年分の塩を用意できるかと言われたら難しいと思う。
神様から貰ったこの世界の説明書は、嵐の時に持ち出すのを忘れていて土砂の中だし地図も見れない。なんとなくの記憶で、海らしきものがあったような気がするけど方向も分からないし、エルフのおじいさんに聞いてみたけど、知らないと言っていた。あまりウロウロと遠出する事は危険なので、この世界の全体は想像もつかないらしい。
ここが落ち着いて来たから、海を探してみようか。これから先の事を考えると必要な気がする。
家に帰り、ベッドの上でスマホを見つめる。あまりにも神様から連絡がないから、1度かけてみたけど神様が出ることはなかった。
地球に何かあったんだろうか?神様に何かあったんだろうか?
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