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怒り
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洗濯物を干して、水やり、収穫、朝ごはんなど、バタバタしてハルー村に急いだ。
放送で、体育館に集まってもらう。
「皆さん、おはようございます。今日から、ドワーフやエルフも一緒に働いてもらおうと思っています。どうしても嫌な人はいますか?」
全員が体育館に集まってから問いかけた。
「なんで俺らが奴隷なんかと一緒に働かなきゃなんねーんだよ!」
「そーだそーだ!ダンドンが来いって言うから来ただけだ!」
「お前ら人間が働けばいいだろ!」
3人の若そうなドワーフが怒鳴り出した。
「仕事は、ここで暮らす人には全員にしてもらいます。そしてここでの仕事の先輩はハルー村の人達です。指示に従えない人は迷惑です。」
「うるせー!来たくて来たんじゃねぇ!」
「こいつらに指示されるなんて、ごめんだ!俺らの方が上なんだ!俺らの為に働けばいいんだよ!」
「何にも出来ないくせに、偉そーにしやがって!」
プチン。……キレた!!
「出て行け!そんな考えは迷惑です。今すぐこの場所から出て行ってください。」
自分でビックリするくらい冷たい声が出た。
「ここで働いてくれている人達は大切な仲間……いや、家族です!誰一人貴方達に侮辱される事は無い!!ここの人達を下に見るよーなバカは、さっさと里に帰れ!ここには必要ない!」
ビックリしたような顔で、ハルー村の人が私を見ている……やっちまったかな……。
「すまない!!こいつらには、何度も説明したんだ。わしらがここで生活させてもらえるように頼んで来た事や、今までしてきた事は間違いだった事、……なんで理解できんのだ!お前達は出て行け!」
ダンドンさんが3人を怒鳴りつけた。他のドワーフも、
「ここでは、人間達がルールを決める。私達は、ここに住まわせてもらえるように努力しなければいけないんだ。今までしてきた事を無かった事にはできないが、これから一緒に暮らしていけるように、安心してもらえるように私達に出来る事はなんでもしようと話し合ってきたんだ。」
「俺達は、客じゃないし働くのは当たり前。」
「信用してもらう為には、まずは一所懸命働くしかない。」
口々に言ってくれる。エルフからも、
「私達は、新入りなのです。あのような傲慢な態度を取る者は、今すぐ出ていきなさい。今までの事があっても、昨日、私達に精一杯のおもてなしをしてくれた事を忘れてはいけません。」
「こんなに良くしてもらっているのに、恩を仇で返すなど恥ずかしい事だ。」
全員から責められ、ハルー村の人達からは睨まれた3人は、捨て台詞を吐いて出て行った。
「くそー!俺らは、里に戻る!」
「こんな所、こっちから出て行ってやる!」
「………。」
「ドワーフが迷惑かけてすまなかった。あいつらは、まだ若くてこの現状が理解出来ないんだ。ここに残った者は、心から受け入れてくれた事に感謝しているし、これから一緒に働ける事を嬉しく思っているんだ。本当にすまなかった。」
深々と頭を下げて謝るダンドンさん。ライルさんも頭を下げる。他のドワーフもエルフもハルー村の人達に向かって頭を下げてくれた。
許せないが、この事で残った人達は少し馴染んだような、ぽわんとした空気になった。
「私達は、信じてみようと思ってますよ。」
「早く一緒に働こうぜ!」
「解体も教えてほしいしな。」
ハルー村の人達が笑顔で言ってくれる。
「では、ここは畑仕事、あっちが牧場、こっちに果樹園、そっちに食堂、真ん中に銭湯、ステージの上にスーパーで品物を並べたりしてくる人がいたら集まってください。」
ハルー村の人達、ドワーフ、エルフが一緒になって動いた。
仕事毎に分かれてもらい、仕事内容などを話し合ってもらう。スーパーで働いてくれるドワーフの女性が10人ほど集まってくれた。
他にも、エルフから薬草畑の仕事がしたい、薬作りが得意だ、チーズの作り方なら知っている。ドワーフからは、鍛治仕事がしたい、酒が作りたい、などの意見が出た。
それぞれ、仕事の作業内容を確認したり、どの作業をするかを話し合ってもらい、それぞれの仕事場所に移動してもらった。
ドワーフの女性の皆さんは力持ちで、品出しをテキパキとしてくれ、届いた野菜や果物も運んで並べてくれた。ちなみに、ドワーフの女性は昔のモンゴルの人のような感じだ。
解体場も神様が作ってくれていたので問題ないし、チーズを作る場所もあった。ハムやソーセージなどの加工品を作る工場も建っている。どーやら、全ての場所を使えるようだ。
ザッと見た感じ、特にギクシャクした様子もなく、楽しそうに働いてくれている。
サーフ君とルイ君にお願いして、耕運機を動かしてもらい、川向こうに、薬草畑を作ってもらった。その横に、薬作りが出来る建物も希望を聞いて出した。
丘の下には、鍛治仕事が出来る工場をスマホを見ながら出した。新しい機械に目を輝かせて喜んでくれた。
酒米も、神様が出してくれていたので、さらに田んぼを広げて作る事にした。
酒蔵を出したり、ワインの酒蔵、他にも色んなお酒を作ると張り切っているので、お酒工場として広い建物も出した。大量の焼酎やホワイトリカーやらを出しておいた。果物を漬けたらだいたいお酒になりそうだ。氷砂糖も必要だと検索をしたら書いてあったので大量に出した。基本の梅酒の漬け方を写真で出して張り出しておいた。他の果実酒もだいたい一緒だろう。失敗は成功のもとって言うもんね!研究してもらおう。
放送で、体育館に集まってもらう。
「皆さん、おはようございます。今日から、ドワーフやエルフも一緒に働いてもらおうと思っています。どうしても嫌な人はいますか?」
全員が体育館に集まってから問いかけた。
「なんで俺らが奴隷なんかと一緒に働かなきゃなんねーんだよ!」
「そーだそーだ!ダンドンが来いって言うから来ただけだ!」
「お前ら人間が働けばいいだろ!」
3人の若そうなドワーフが怒鳴り出した。
「仕事は、ここで暮らす人には全員にしてもらいます。そしてここでの仕事の先輩はハルー村の人達です。指示に従えない人は迷惑です。」
「うるせー!来たくて来たんじゃねぇ!」
「こいつらに指示されるなんて、ごめんだ!俺らの方が上なんだ!俺らの為に働けばいいんだよ!」
「何にも出来ないくせに、偉そーにしやがって!」
プチン。……キレた!!
「出て行け!そんな考えは迷惑です。今すぐこの場所から出て行ってください。」
自分でビックリするくらい冷たい声が出た。
「ここで働いてくれている人達は大切な仲間……いや、家族です!誰一人貴方達に侮辱される事は無い!!ここの人達を下に見るよーなバカは、さっさと里に帰れ!ここには必要ない!」
ビックリしたような顔で、ハルー村の人が私を見ている……やっちまったかな……。
「すまない!!こいつらには、何度も説明したんだ。わしらがここで生活させてもらえるように頼んで来た事や、今までしてきた事は間違いだった事、……なんで理解できんのだ!お前達は出て行け!」
ダンドンさんが3人を怒鳴りつけた。他のドワーフも、
「ここでは、人間達がルールを決める。私達は、ここに住まわせてもらえるように努力しなければいけないんだ。今までしてきた事を無かった事にはできないが、これから一緒に暮らしていけるように、安心してもらえるように私達に出来る事はなんでもしようと話し合ってきたんだ。」
「俺達は、客じゃないし働くのは当たり前。」
「信用してもらう為には、まずは一所懸命働くしかない。」
口々に言ってくれる。エルフからも、
「私達は、新入りなのです。あのような傲慢な態度を取る者は、今すぐ出ていきなさい。今までの事があっても、昨日、私達に精一杯のおもてなしをしてくれた事を忘れてはいけません。」
「こんなに良くしてもらっているのに、恩を仇で返すなど恥ずかしい事だ。」
全員から責められ、ハルー村の人達からは睨まれた3人は、捨て台詞を吐いて出て行った。
「くそー!俺らは、里に戻る!」
「こんな所、こっちから出て行ってやる!」
「………。」
「ドワーフが迷惑かけてすまなかった。あいつらは、まだ若くてこの現状が理解出来ないんだ。ここに残った者は、心から受け入れてくれた事に感謝しているし、これから一緒に働ける事を嬉しく思っているんだ。本当にすまなかった。」
深々と頭を下げて謝るダンドンさん。ライルさんも頭を下げる。他のドワーフもエルフもハルー村の人達に向かって頭を下げてくれた。
許せないが、この事で残った人達は少し馴染んだような、ぽわんとした空気になった。
「私達は、信じてみようと思ってますよ。」
「早く一緒に働こうぜ!」
「解体も教えてほしいしな。」
ハルー村の人達が笑顔で言ってくれる。
「では、ここは畑仕事、あっちが牧場、こっちに果樹園、そっちに食堂、真ん中に銭湯、ステージの上にスーパーで品物を並べたりしてくる人がいたら集まってください。」
ハルー村の人達、ドワーフ、エルフが一緒になって動いた。
仕事毎に分かれてもらい、仕事内容などを話し合ってもらう。スーパーで働いてくれるドワーフの女性が10人ほど集まってくれた。
他にも、エルフから薬草畑の仕事がしたい、薬作りが得意だ、チーズの作り方なら知っている。ドワーフからは、鍛治仕事がしたい、酒が作りたい、などの意見が出た。
それぞれ、仕事の作業内容を確認したり、どの作業をするかを話し合ってもらい、それぞれの仕事場所に移動してもらった。
ドワーフの女性の皆さんは力持ちで、品出しをテキパキとしてくれ、届いた野菜や果物も運んで並べてくれた。ちなみに、ドワーフの女性は昔のモンゴルの人のような感じだ。
解体場も神様が作ってくれていたので問題ないし、チーズを作る場所もあった。ハムやソーセージなどの加工品を作る工場も建っている。どーやら、全ての場所を使えるようだ。
ザッと見た感じ、特にギクシャクした様子もなく、楽しそうに働いてくれている。
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丘の下には、鍛治仕事が出来る工場をスマホを見ながら出した。新しい機械に目を輝かせて喜んでくれた。
酒米も、神様が出してくれていたので、さらに田んぼを広げて作る事にした。
酒蔵を出したり、ワインの酒蔵、他にも色んなお酒を作ると張り切っているので、お酒工場として広い建物も出した。大量の焼酎やホワイトリカーやらを出しておいた。果物を漬けたらだいたいお酒になりそうだ。氷砂糖も必要だと検索をしたら書いてあったので大量に出した。基本の梅酒の漬け方を写真で出して張り出しておいた。他の果実酒もだいたい一緒だろう。失敗は成功のもとって言うもんね!研究してもらおう。
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