いきなり異世界って理不尽だ!

みーか

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スーパー

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 大きなお風呂でゆっくり出来たからか、ぐっすりと眠れて体も軽い気がする。温泉の効能かな?お肌もスベスベ!
 シェアハウス生活は、どうだろう?色々と気になりながら、用意をして、畑で沢山収穫できたトマトやオクラ、ナス、キュウリを軽トラに積んで住宅へ。やはり夏野菜がよく育つ。

 シェアハウスに顔を出したら、皆んなで仲良く朝ご飯を食べていた。朝食を作る人、洗濯をする人、食器並べてお手伝いする子など、出来る事を自分達で考えながら上手くやれたと聞いた。良かった~!シェアハウスに、野菜の差し入れをして、畑を見に行き、動物達の様子も見る。やはり、手が足りないようでバタバタしている。
 朝から公民館は開いていて、料理の苦手な人の為に昼ごはんを作っていた。畑仕事から、わざわざ帰らなくても横の公民館で食べて休憩する方がゆっくり出来るからと、男の人達から希望があったそうだ。
 畑の前にも、家を出そうかなぁ。住宅から遠いから不便かもしれない。軽トラを5台出してあるけど、果物の木を植えた方は、公民館から歩いて30分ほどかかる。さらに森のようになっている果樹園ゾーンの端から端までさらに45分。手前から川の方への奥行きがこれまた歩いて30分。軽トラが入れるようになっているけどそれでも大変だ!前に家があったら少しは楽だろうなぁ~。よし、出してしまおう。今日沢山人が来るかもしれないから、家があっても邪魔にはならないだろう。

 まずは果樹園の前に、かなり距離をとってアパートと住宅20軒、シェアハウスも出した。
 そのまま軽トラで移動して、畑の前に距離をとって、同じように出した。道路も何も無いから、どんな大型の車でもすれ違う事ができて、家の前や、畑の前に車が止まっていても邪魔にならないようにした。
 車も、もう少しないと不便だろう。荷物の事を考えるとやはりトラックが便利だよねぇ~。中型のトラックを5台、軽トラを10台出した。ちょーど昼になり、公民館に向かう人に運転してもらう事にした。
 私も公民館に向かい、畑仕事をしてくれている人達に、新しく家を出したので、仕事場の近くに住みたい人は引越ししてもらうように伝える。パパっと食べてトラックで荷物運びをしてすぐに引っ越す人が何人もいた。今まで通り住宅に住む人ばかりだった。
 トラックは、必要な人が使えば良いし、足りなければ出すと伝えてある。

 うーん、こうなったら公民館の前辺りがちょーど中心だから、そこにスーパーのような物を作れば、採れた野菜、果物、卵、牛乳なんかを並べて必要な物を各自取りに来てもらえば良いんじゃないか?その他、必要な物も沢山出して置いておけばいい。今は人手不足だから、私がしよう!よし、休憩室も作って、倉庫も作って………うん、イメージが湧いてきた!スマホで、イメージに近いスーパーを探して、しっかりと見て出す。中に入って冷蔵品を入れる棚や、冷凍品を入れる棚も出す。商品の陳列棚も必要だ!
 スーパーの横に休憩室も作り、そこにスピーカーを出す。町内放送ができるようにしてみた。あっ、村内放送か??まぁいいや!さぁ、やってみよう!

『ピンポンパンポーン!えー、ここに住んでいる皆さんにお知らせです。公民館の前にスーパーを出しました。スーパーとは、必要な物を取りに来る所です。今日収穫できた物は、一度スーパーに運んでください。よろしくお願いします。ピンポンパンポーン。』
 はぁ、緊張した。

 店に戻ると、早速近くの畑から沢山の野菜が運びこまれてきた。種類ごとに分けて収穫してくれるので、そのまま並べてもらう。混ざらないようになだけ注意してくれるよう頼み、私は調味料などを棚に大量に出していく。
 シャンプーやリンス、石鹸、洗濯洗剤などの日用品も忘れずに出す。
 お肉も冷蔵棚に入れ、魚も出した。西瓜も、半分に切って冷蔵棚に入れて冷やす。
 果物も、届き出した。牛乳や、卵も運んできてくれる。本物のスーパーみたいだ!

 商品を並べていると、ファーナさんが軽トラから大急ぎで走って来る。
「陽菜さん!ドワーフやエルフが、丘の方に見えます!!」

 いよいよかぁー。軽トラに乗り込み丘の麓まで急ぐ。ルイ君にもバスを運転して来てもらった。


「陽菜、約束通り奴隷達を連れて来た。エルフの里の奴隷も一緒だ。」
 そこには、ビックリするほどの人がいた。千人くらいだろうか…。周りを守るようにドワーフやエルフが取り囲んでいた。
 
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