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6.川へ洗濯に
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朝日で目を覚ます、なんて健康的なんだ!と思いながら身支度を整えて朝食を食べ、魔力確認。
うーん、やっぱりすごいスピードで上がってる。昨日の分と今日の分で1389。よし、思い切って冷蔵庫を出そう!1人だし、小さめのでいい。500魔力で出せた。他にも欲しい物あるけど、何があるかわからないから、電化製品は1日一つにしよう!
今日は、そろそろ洗濯しなきゃ。物置から洗濯板と桶と洗剤を持ってきて、腰にしっかり蚊取り線香をぶら下げ、さらに虫除けスプレーもシューっとして、いざ洗濯へ。洗濯ロープを張って、洗濯挟みやハンガーも魔力で出して準備OK!さてさて、川に行きますかー。
川には5分ほど歩いたら着いた。桶に水を汲んでゴシゴシ。環境の事も考え、洗剤の入った水は川には流さないようにして、新しい水を汲んですすいで……結構、大変だ。明日は洗濯機出そう。
ふぅー、腰が痛い。立ち上がって伸びをしていたら、人影が下の方に見えた。
あっ、第一村人発見~、なんて考えてたら、その人影がバタリと倒れる。えっ?動かないし、やばいんじゃないの?急いで駆け寄って見ると、女の人のようだけど、ずた袋を頭と腕を出す所だけ切ったようなワンピース?みたいな格好に裸足。TVのニュースなんかで見る、あきらかに栄養失調であろうガリガリの体。唇もパサパサだし、髪の毛もいつから洗ってないのか絡まってゴワゴワしている。
「大丈夫ですか?」
「…………」
口は開けるけど、声が出ないのか話す元気も力もないのか、微かに息をしているのが精一杯って感じだ。どーしよう、どーしよう。点滴なんて看護師でもないから出来ないし、何がいいの?どーしよう。あっ、栄養ドリンクとか?急いで栄養ドリンクを出して
「飲んで!」
と口に当てると、少しづつ飲めた。少しだけ顔色が良くなったような気がする。胃に負担にならない食べ物を少しづつなら大丈夫かな。栄養ドリンクがすでに胃に負担になってるかもしれないけど……今更気にしても仕方ない!お粥を出して少しづつスプーンで口に運ぶ。ゆっくりと飲み込んで半分ほど食べると、食べるペースが早くなってきた。もう一杯お粥を出して渡すと自分で食べ始めた。綺麗に完食すると、ハッとしたように私を見て、ガタガタ震え出した。
「すみません……すみません…怒らないでください、すみません」
「…えっ、怒りませんよ。大丈夫ですよ。落ち着いてください。」
土下座ポーズで震えている人の背中を撫でながら大丈夫と繰り返すと少し落ち着いたのか、チラッとこっちを見て
「勝手に食べてしまってごめんなさい。……もぅ、もぅ勝手な事はしませんから。どーか許してください。」
「勝手な事も何も、私があなたの口に入れたんだから気にしなくて大丈夫。それより動けますか?」
食料不足と神様が言ってたし、多分食べ物の奪い合いとかあるんだろうなぁ~。嫌な世界だ。
「はぁーはぁー、立てました。」
立つのがやっとって感じだ。とりあえず家まで連れて行って、それから考えよう。
「ゆっくり歩きますので付いて来てください。」
洗濯物を桶に入れて一まとめにして、歩き出すとヨロヨロしながら付いてきた。おんぶとかすればいいのかもしれないけど、そんな力ないし、背がほとんど変わらない人に肩を貸す事も出来ないし一緒に倒れそうだ。
なんとか家に着いたので、キャンプ用の椅子を出して座ってもらう。経口補水液も出してゆっくり飲むように言い、とりあえず洗濯物を干して戻るとかなり元気そうになっていた。
うーん、やっぱりすごいスピードで上がってる。昨日の分と今日の分で1389。よし、思い切って冷蔵庫を出そう!1人だし、小さめのでいい。500魔力で出せた。他にも欲しい物あるけど、何があるかわからないから、電化製品は1日一つにしよう!
今日は、そろそろ洗濯しなきゃ。物置から洗濯板と桶と洗剤を持ってきて、腰にしっかり蚊取り線香をぶら下げ、さらに虫除けスプレーもシューっとして、いざ洗濯へ。洗濯ロープを張って、洗濯挟みやハンガーも魔力で出して準備OK!さてさて、川に行きますかー。
川には5分ほど歩いたら着いた。桶に水を汲んでゴシゴシ。環境の事も考え、洗剤の入った水は川には流さないようにして、新しい水を汲んですすいで……結構、大変だ。明日は洗濯機出そう。
ふぅー、腰が痛い。立ち上がって伸びをしていたら、人影が下の方に見えた。
あっ、第一村人発見~、なんて考えてたら、その人影がバタリと倒れる。えっ?動かないし、やばいんじゃないの?急いで駆け寄って見ると、女の人のようだけど、ずた袋を頭と腕を出す所だけ切ったようなワンピース?みたいな格好に裸足。TVのニュースなんかで見る、あきらかに栄養失調であろうガリガリの体。唇もパサパサだし、髪の毛もいつから洗ってないのか絡まってゴワゴワしている。
「大丈夫ですか?」
「…………」
口は開けるけど、声が出ないのか話す元気も力もないのか、微かに息をしているのが精一杯って感じだ。どーしよう、どーしよう。点滴なんて看護師でもないから出来ないし、何がいいの?どーしよう。あっ、栄養ドリンクとか?急いで栄養ドリンクを出して
「飲んで!」
と口に当てると、少しづつ飲めた。少しだけ顔色が良くなったような気がする。胃に負担にならない食べ物を少しづつなら大丈夫かな。栄養ドリンクがすでに胃に負担になってるかもしれないけど……今更気にしても仕方ない!お粥を出して少しづつスプーンで口に運ぶ。ゆっくりと飲み込んで半分ほど食べると、食べるペースが早くなってきた。もう一杯お粥を出して渡すと自分で食べ始めた。綺麗に完食すると、ハッとしたように私を見て、ガタガタ震え出した。
「すみません……すみません…怒らないでください、すみません」
「…えっ、怒りませんよ。大丈夫ですよ。落ち着いてください。」
土下座ポーズで震えている人の背中を撫でながら大丈夫と繰り返すと少し落ち着いたのか、チラッとこっちを見て
「勝手に食べてしまってごめんなさい。……もぅ、もぅ勝手な事はしませんから。どーか許してください。」
「勝手な事も何も、私があなたの口に入れたんだから気にしなくて大丈夫。それより動けますか?」
食料不足と神様が言ってたし、多分食べ物の奪い合いとかあるんだろうなぁ~。嫌な世界だ。
「はぁーはぁー、立てました。」
立つのがやっとって感じだ。とりあえず家まで連れて行って、それから考えよう。
「ゆっくり歩きますので付いて来てください。」
洗濯物を桶に入れて一まとめにして、歩き出すとヨロヨロしながら付いてきた。おんぶとかすればいいのかもしれないけど、そんな力ないし、背がほとんど変わらない人に肩を貸す事も出来ないし一緒に倒れそうだ。
なんとか家に着いたので、キャンプ用の椅子を出して座ってもらう。経口補水液も出してゆっくり飲むように言い、とりあえず洗濯物を干して戻るとかなり元気そうになっていた。
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