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15 大好評、野菜販売
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さすがに、お金をもらうのにクーンの足付き大根を売るわけにはいかないから、真っ直ぐの大根を売って、形の悪いのは孤児院で食べることになった。
小屋ができるまでは、宣伝になるからと近所の奥さん達に大根のお裾分けをする事にした。
そろそろ、カブや人参も収穫できそうだ。
ご近所さんの野菜の評判が良く、旦那さんや息子さん達が職場で広めてくれ、居酒屋やレストランで働いていた奥さんや娘さん達が、是非店で俺の作った野菜を使った料理が出したいと言ってくれ、旬の野菜を一定の量届けることになった。
そして1週間ほどで野菜の無人販売所が完成して、初日はメイトさんも一緒にお金の払い方などを買いに来てくれた人に教えることになった。
説明書きは、貼ってあるが口で伝えた方が早い。
「大根を2本ほしいわ。」
「はい、大根の値段を見て、ここにお金を入れてください。」
「へぇー、こんな売り方があるのね。」
「しばらくは、俺かメイトさんがここに居るようにするけど、慣れてきたら誰も人はいません。もし、何か困った事などあれば、このベルを鳴らしてください。そしたら、孤児院の誰かが来ます。」
「そうなのね。欲しい野菜がなかったらどうなるの?」
「ここに、野菜が無ければその日の分は売り切れです。野菜も沢山採れる時や採れない時もあると思うから、ここに無ければ諦めてください。」
「わかったわ。毎日何時になったら野菜が並んでいるの?」
「9時です。9時から無くなるまでです。」
「そうなのね!よくわかったわ。」
それからも続々と近所の人が来てくれた。昼前には完売した。
昼からは、畑を増やしていき、みんなにも手伝ってもらって色々な野菜を植えた。
次の日の朝、大根や人参などを収穫していたら、クーンとケーンがどこかに行ってしまった。しばらくして大きな大根を一本づつ抱えて帰ってきた。
「どうしたんだ?この大根。」
「へへへ、種をもらったのを孤児院と隣の間に全部植えたんだ。ケーンも一緒に沢山植えた。こっちに来てよ!」
クーンとケーンについて行くと、孤児院の建物と隣との境に、垣根のように大根が綺麗に1列に並んで育っていた。
「全く気づかなかった。クーン、すごいな!」
「だろ!!」
「俺も、しゅげー!」
「うん、ケーンもすごいぞ!」
10本ほど収穫して無人販売所に並べた。
種を使って遊んでいると思ってたら、まさかあんなに沢山の大根を育てているとは思わなかった。よく水を持ってウロウロしてるのは見てたけど、小さい子の考える事ってすごいな。ビックリさせられた。
売り上げから少しづつ渡して、メイトさんにクーンとケーンに貯金してもらおう。
遠くからも足を運んで買いに来てくれる人が増えて、孤児院も少しお金が貯まったので、荷車を購入してそれで野菜をレストランなどに運ぶ事になり、メイトさんとクーン、ケーン、ニーナの仕事になった。
俺の作った野菜の評判がよく、すぐに売り切れるようになってしまった。畑を広げたいけど、もうこれ以上孤児院の庭を畑にするわけにもいかず、困っていたら、隣の奥さんが荒れているけど使ってないから野菜作りにどうぞと、孤児院の横のかなり広い土地を貸してくれる事になった。お礼は、採れたて野菜を時々分ける事で話がついた。
今は冬だから、草も枯れているし、手の空いた孤児院のみんなで畑を作っていった。休みの日には、ポンタさん、コインさん、ベアルさんなどが手伝いに来てくれる。畑仕事が終わったら夜ご飯を食べて帰るのが恒例になった。
野菜配達も好評で、クーン、ケーンが一所懸命に大きな大根などを抱えて運んでいる姿が可愛いと時々おやつをもらったりして喜んでいる。ニーナもにこにこしながら配達するので、可愛い癒されるとおじさま達に大人気らしい。
小屋ができるまでは、宣伝になるからと近所の奥さん達に大根のお裾分けをする事にした。
そろそろ、カブや人参も収穫できそうだ。
ご近所さんの野菜の評判が良く、旦那さんや息子さん達が職場で広めてくれ、居酒屋やレストランで働いていた奥さんや娘さん達が、是非店で俺の作った野菜を使った料理が出したいと言ってくれ、旬の野菜を一定の量届けることになった。
そして1週間ほどで野菜の無人販売所が完成して、初日はメイトさんも一緒にお金の払い方などを買いに来てくれた人に教えることになった。
説明書きは、貼ってあるが口で伝えた方が早い。
「大根を2本ほしいわ。」
「はい、大根の値段を見て、ここにお金を入れてください。」
「へぇー、こんな売り方があるのね。」
「しばらくは、俺かメイトさんがここに居るようにするけど、慣れてきたら誰も人はいません。もし、何か困った事などあれば、このベルを鳴らしてください。そしたら、孤児院の誰かが来ます。」
「そうなのね。欲しい野菜がなかったらどうなるの?」
「ここに、野菜が無ければその日の分は売り切れです。野菜も沢山採れる時や採れない時もあると思うから、ここに無ければ諦めてください。」
「わかったわ。毎日何時になったら野菜が並んでいるの?」
「9時です。9時から無くなるまでです。」
「そうなのね!よくわかったわ。」
それからも続々と近所の人が来てくれた。昼前には完売した。
昼からは、畑を増やしていき、みんなにも手伝ってもらって色々な野菜を植えた。
次の日の朝、大根や人参などを収穫していたら、クーンとケーンがどこかに行ってしまった。しばらくして大きな大根を一本づつ抱えて帰ってきた。
「どうしたんだ?この大根。」
「へへへ、種をもらったのを孤児院と隣の間に全部植えたんだ。ケーンも一緒に沢山植えた。こっちに来てよ!」
クーンとケーンについて行くと、孤児院の建物と隣との境に、垣根のように大根が綺麗に1列に並んで育っていた。
「全く気づかなかった。クーン、すごいな!」
「だろ!!」
「俺も、しゅげー!」
「うん、ケーンもすごいぞ!」
10本ほど収穫して無人販売所に並べた。
種を使って遊んでいると思ってたら、まさかあんなに沢山の大根を育てているとは思わなかった。よく水を持ってウロウロしてるのは見てたけど、小さい子の考える事ってすごいな。ビックリさせられた。
売り上げから少しづつ渡して、メイトさんにクーンとケーンに貯金してもらおう。
遠くからも足を運んで買いに来てくれる人が増えて、孤児院も少しお金が貯まったので、荷車を購入してそれで野菜をレストランなどに運ぶ事になり、メイトさんとクーン、ケーン、ニーナの仕事になった。
俺の作った野菜の評判がよく、すぐに売り切れるようになってしまった。畑を広げたいけど、もうこれ以上孤児院の庭を畑にするわけにもいかず、困っていたら、隣の奥さんが荒れているけど使ってないから野菜作りにどうぞと、孤児院の横のかなり広い土地を貸してくれる事になった。お礼は、採れたて野菜を時々分ける事で話がついた。
今は冬だから、草も枯れているし、手の空いた孤児院のみんなで畑を作っていった。休みの日には、ポンタさん、コインさん、ベアルさんなどが手伝いに来てくれる。畑仕事が終わったら夜ご飯を食べて帰るのが恒例になった。
野菜配達も好評で、クーン、ケーンが一所懸命に大きな大根などを抱えて運んでいる姿が可愛いと時々おやつをもらったりして喜んでいる。ニーナもにこにこしながら配達するので、可愛い癒されるとおじさま達に大人気らしい。
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