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14 大根の収穫
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畑の説明して、実際に見てもらった。やっぱり、すごくビックリされた。
「お願いね!この大根ができたら必ず私にもちょうだいね!!」
俺の肩をギューっと掴んで、何度も確認して帰っていった。
……肩にアザが出来てそうだ。
「昼からは、大根の間引きをしよう。」
「それは、なんだ?」
「育ちの悪い苗や、苗が密集していると大きくならないから、良い苗だけを残して、あとは抜くんだ。」
「えぇーー!!せっかく大きくなってきたのに抜いちゃうの??」
「うん。勿体ない気もするけど、そのままにしておいたら全部が小さくてダメになるんだ。」
「そうか……。」
「俺は嫌だ!!絶対抜かない!!」
「クーン、抜いた方が良いぞ。」
「嫌だ!大きくなったのにかわいそうだ!!俺は抜かない!!」
「そ、そーか。まぁクーンがそうしたいならやってみたらいいよ。」
「うん。」
結局、ケーンは抜いたけど、クーンはそのままだ。
抜いた大根は、まだまだ小さいけど、ちょろっと大根らしき根と、柔らかい大根菜を炒めたり、味噌汁に入れたりして美味しく夕食で食べた。
他にも少しずつ野菜を増やして作っている。
話しを聞いた近所の人達が時々畑を見に来て、いつくらいに食べられる?と聞いてくる。まだ時間がかかると言うとガッカリして帰って行くを繰り返している。
本格的に寒くなった頃、そろそろ大根が食べ頃になってきた。
この世界には、クリスマスはないけど、正月はあり、アニマ国では特に何をするわけじゃないけど、家族で数日のんびりとするんだと教えてもらった。
後、数日で正月という時に大根の収穫をしてみることにした。
とりあえず一本抜いてみる。
立派な美味しそうな大根だ。皆んな目をキラキラさせて収穫を見ていた。
ニーナもケーンも頑張って収穫して、大きさに大喜びしていた。メイトさんも立派な大根ができていた。
間引きをしなかったクーンが、なかなか抜けず、手伝うと大根同士が近かったからか、人の足のように2つに分かれた大根になっていた。
「ぅ、うわーー!シオン兄ちゃん、俺の大根が………俺の大根に、足が……足がーー!!」
「ななななに、これ、怖い!!」
「おい、クーン!呪われたんじゃないか??」
「違う違う。大丈夫だクーン。大根と大根が大きくなるのに邪魔だったから、そんなのになったんだ。」
「そうなの?」
「しょーなの?」
「うん。だから大丈夫だよ。畑で育てたら、大きさ形は全部違うんだ。」
「そうなのか?ラディッシュも大きさが違ったが、こんなに変な形になったりもするのか。」
「うん。大根同士が邪魔になって大きくなれないから2本に分かれてしまっただけだ。」
「そうだったのか。てっきり呪いにかかった大根なのかと……。」
「俺も、ビックリした。」
「あははは、綺麗に洗ってリーナさんに見せに行こう!」
「「「うん!!」」」
外で綺麗に土を落として、リーナさん達に渡しにいくと、ここでもビックリされて大騒ぎになってしまった。
クーンの大根を切って食べてみると、みずみずしくて甘くてとても美味しかった。
「ラディッシュも美味しかったけど、大根もすごく美味しい!!」
「良かった。まだまだあるから食べる分だけ畑から取ってきて料理に使って。」
「そんなに沢山あるの?」
「メリー、見に行ってきて。」
「わかった。」
「とりあえず、この大根はサラダと、おでんにして使っちゃうね。」
「おでん、好きー!」
「俺も、しゅきー!!」
メリーさんに畑を見せると、こんなに沢山あるのなら売ったらどうだ?と言われた。
メイトさんとも相談して、野菜の直売所を作ることになった。
メイトさんが小屋を建ててくれ、無人販売所にする事になった。
今まで、野菜を売っている事なんてなかったから、しばらくの間は俺とメイトさんで交代で小屋で説明する事になった。
張り切って、ニーナ、クーン、ケーンが大根収穫をすると言ってくれる。
「お願いね!この大根ができたら必ず私にもちょうだいね!!」
俺の肩をギューっと掴んで、何度も確認して帰っていった。
……肩にアザが出来てそうだ。
「昼からは、大根の間引きをしよう。」
「それは、なんだ?」
「育ちの悪い苗や、苗が密集していると大きくならないから、良い苗だけを残して、あとは抜くんだ。」
「えぇーー!!せっかく大きくなってきたのに抜いちゃうの??」
「うん。勿体ない気もするけど、そのままにしておいたら全部が小さくてダメになるんだ。」
「そうか……。」
「俺は嫌だ!!絶対抜かない!!」
「クーン、抜いた方が良いぞ。」
「嫌だ!大きくなったのにかわいそうだ!!俺は抜かない!!」
「そ、そーか。まぁクーンがそうしたいならやってみたらいいよ。」
「うん。」
結局、ケーンは抜いたけど、クーンはそのままだ。
抜いた大根は、まだまだ小さいけど、ちょろっと大根らしき根と、柔らかい大根菜を炒めたり、味噌汁に入れたりして美味しく夕食で食べた。
他にも少しずつ野菜を増やして作っている。
話しを聞いた近所の人達が時々畑を見に来て、いつくらいに食べられる?と聞いてくる。まだ時間がかかると言うとガッカリして帰って行くを繰り返している。
本格的に寒くなった頃、そろそろ大根が食べ頃になってきた。
この世界には、クリスマスはないけど、正月はあり、アニマ国では特に何をするわけじゃないけど、家族で数日のんびりとするんだと教えてもらった。
後、数日で正月という時に大根の収穫をしてみることにした。
とりあえず一本抜いてみる。
立派な美味しそうな大根だ。皆んな目をキラキラさせて収穫を見ていた。
ニーナもケーンも頑張って収穫して、大きさに大喜びしていた。メイトさんも立派な大根ができていた。
間引きをしなかったクーンが、なかなか抜けず、手伝うと大根同士が近かったからか、人の足のように2つに分かれた大根になっていた。
「ぅ、うわーー!シオン兄ちゃん、俺の大根が………俺の大根に、足が……足がーー!!」
「ななななに、これ、怖い!!」
「おい、クーン!呪われたんじゃないか??」
「違う違う。大丈夫だクーン。大根と大根が大きくなるのに邪魔だったから、そんなのになったんだ。」
「そうなの?」
「しょーなの?」
「うん。だから大丈夫だよ。畑で育てたら、大きさ形は全部違うんだ。」
「そうなのか?ラディッシュも大きさが違ったが、こんなに変な形になったりもするのか。」
「うん。大根同士が邪魔になって大きくなれないから2本に分かれてしまっただけだ。」
「そうだったのか。てっきり呪いにかかった大根なのかと……。」
「俺も、ビックリした。」
「あははは、綺麗に洗ってリーナさんに見せに行こう!」
「「「うん!!」」」
外で綺麗に土を落として、リーナさん達に渡しにいくと、ここでもビックリされて大騒ぎになってしまった。
クーンの大根を切って食べてみると、みずみずしくて甘くてとても美味しかった。
「ラディッシュも美味しかったけど、大根もすごく美味しい!!」
「良かった。まだまだあるから食べる分だけ畑から取ってきて料理に使って。」
「そんなに沢山あるの?」
「メリー、見に行ってきて。」
「わかった。」
「とりあえず、この大根はサラダと、おでんにして使っちゃうね。」
「おでん、好きー!」
「俺も、しゅきー!!」
メリーさんに畑を見せると、こんなに沢山あるのなら売ったらどうだ?と言われた。
メイトさんとも相談して、野菜の直売所を作ることになった。
メイトさんが小屋を建ててくれ、無人販売所にする事になった。
今まで、野菜を売っている事なんてなかったから、しばらくの間は俺とメイトさんで交代で小屋で説明する事になった。
張り切って、ニーナ、クーン、ケーンが大根収穫をすると言ってくれる。
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